衝動的なの   作:ソウクイ

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ゲートに巫女さん4

 

門の向こう側の世界、この世界の人間が自衛隊相手に戦闘を仕掛けてきた。

 

防衛目的なのか。銀座でやられた逆恨みの復讐目的?私が殆ど返り討ちにしたから殆ど生きて捕虜に成ってるそうだし。もし復讐とかならアレね。

捕虜といえば人はともかく……竜とか魔物ぽいのとか大量に捕虜にしたのどうしてるんだろ?

 

 

門の向こう側は数万の現地軍。

自衛隊は万未満と思う。

数だけ言えば自衛隊の圧倒的不利。

私はもちろん参加してない。

 

数時間前に真っ正面から戦闘を開始して自衛隊の圧勝。自衛隊の被害0。いやー激戦でしたねー。

 

自衛隊側は持ち込んだの旧式の装備らしいけどアレね。勝負にもなってない。仕方ない。相手は遠距離攻撃が弓だし。重火器の砲撃に攻撃前に終わってた。自衛隊の方は本当に自己防衛しかしてないし悪いの全面的に向こうなんだけど…

 

「どうしたんだ難しそうな顔をして……やっぱりキツいのか」

 

人の焼けた臭いとかするからキツイに決まってるし。それに……あーだいぶ居るのが見えるわぁ。

 

あれ?…これって

 

「伊丹」

 

「どうした」

 

「さっき攻めてきたのって銀座の時と同じ勢力なの」

   

「……どうしてだ」 

 

「えーと見たままの意見?」

 

私は色々と装備が違う"彼等"を見てそう言った。

  

「見たままってなんだ?」

 

聞き返してくるってことはやっぱり伊丹にはあれは見えてない。あの量だからって見えるとか無いのかぁ。

 

「まぁたぶん同じ勢力だろ?この門に態々あんな数で別勢力が攻めてくるなんて考えづらいし」

 

「そう思えそうだけど、えーと勘に引っ掛かるというのか…………あーまあいいわ」

 

見えてないなら説明するの面倒くさい、どうせ後からわかりそうだし。

 

「お前(博麗霊夢)の勘って洒落にならないだろ。ちょっと上に報告するぞ。銀座の時と別の勢力の可能性があるんだよな?」

 

そんな態々無線で連絡しなくても。  

それに近づいてきてる。伊丹の会話が終わるまでの間、色々と"聞かされた"。

 

「調べたら銀座に攻めてきたのと同じ旗と鎧もあったらしいけどだいぶ少かったらしい、ほとんどの旗と鎧の種類はバラバラで、今回攻めてきたのは、おそらく多国籍軍みたいなモノだな」

 

「ふーん、多国籍軍ね」 

 

知ってた速報。

 

「銀座で襲ってきた国はともかく、他の国も攻めてきたってどういう事だろうな。同盟国とかか?」

 

「この世界で大国の銀座に攻めてきた侵略国家が自分達が返り討ちにあったのを隠して、日本がこの世界に侵略者してきたと嘘をついて他の国、自分達の属国を騙して戦力を集めてぶつけてきた。敵の日本の戦力を減らして反乱しないように属国の弱体化もできる一石二鳥狙い」

 

「おおぅ、随分具体的な予想だけど、それって勘?」

 

「どういう勘よ。勘でも予想でもないけど」

 

「?……じゃあその話ってどこから来たんだ」

 

「何処からって、本人たちがそういってるんだけど」

 

私は彼等を指差しながらいった。

 

「本人?……なんで誰もいないを指指して……ちょっと待て霊夢さん、少し寒気がしたんだけど、その聞いた本人さんって……」

 

「周りにいるけど、ほらさっき吹き飛ばした人達」

 

「…………………」

 

「兵士の人とか大量に此方にきて色々と喋ってるから嫌でも聞けるのよ」

 

墓場とかでもないわよ数万人の幽霊とか。本当にさっきから騙されたみたいな発言で煩いし。なんで私の所に来るのよ。

 

「…………」

 

伊丹が青ざめた顔をしてる。

それと周りの聞いてたみたいな人たちも。

 

「れ、霊夢さん、……幽霊から聞いたと」     

 

「何故か幽霊状態だと言葉とかわかるから」

 

此方の言葉とか知らないのに何故かわかる。

 

「……幽霊って存在するのです?しかも周りにいらっしゃると」

 

そこ、まあ普通なら幽霊とか居るとは思えないかもしれないけど…

 

「異世界とか魔法とか見といて今更幽霊とかが無いと思ってたの?公平に見て魔法やら竜よりは幽霊の方があり得るでしょ」

 

「……………………………………それはごもっとも。ははは幽霊いるのかぁ」

 

あ、信じたの。状況的にあり得ても見えないなら疑うと思ってた。

 

「幽霊を見えないのに本当に居るって信じられるの?」

 

「いや霊夢が居るなら幽霊ぐらい居るの自然に思えた」

 

なんで私が居たら自然なのよ……と文句も言えないか。私も転生してから初めて幽霊とか見た時は驚いたけど、自分の名前的に幽霊とか見えても普通とか思ってたのよねぇ。

 

「あ、なぁ……幽霊が居るって事は恐ろしい呪いとかも?」

 

「ノロイ?イタチの」

 

「ちがーう!確かに恐ろしいけど!俺が聞きたいのは呪われるとかの方の呪いだよ!」

 

ああ呪いね。 

 

「そんなの有るに決まってるじゃない」

 

「あ、有るに決まってるのかぁ。…………呪いあるのかぁ。はははは」

 

これはそんな簡単に信じられたら困るんだけど。

 

「冗談、冗談。本当は呪いが有るのか知らないし」

 

呪いってあるのかしらね。某赤い目の探偵に言わせたら呪いなんて有るわけないって言いそうだけど……あの小説って幽霊が取り付いたりしてるし実質呪いあるよね。

 

「え、呪いあるのか知らないって、巫女なのにか?」

 

「……巫女が呪いとか知らないの普通と思うけど?アニメとかゲームの巫女と一緒にしないでほしいんだけど」

 

なにその何か言いたげな顔は。

 

「…………けどほら、幽霊とか見えるなら呪いとかも見えるんじゃないのか」

 

「そう言われても、幽霊しか見えないし」

 

「そうなのか……」

 

「幽霊のほかには黒いモヤみたいなのしか見えないし」

 

周りを見ながらいう。

 

「って!おいおい、おいおい、あからさまにそれが呪いじゃないか?」

 

「え、見た目はそれぽい気もするけど、呪いって決めつける理由にはならないんじゃない?」

 

「いや黒いモヤなら呪いじゃなくても絶対良くないモノだよな。……待てよ。なぁさっき黒いモヤが見えるって言った時に周りを見たけど、もしかして此処にも黒いモヤが?」

 

「あるけど、まぁ大丈夫じゃない?」

 

「……大丈夫と思う根拠は?」

 

「特にないけど、あるか判らない呪いなんてないって思った方が気楽でしょ。ほら病は気からって言うし」

 

私は黒いモヤが近づかない様に霊力でガードしてるけど。

 

「……」

 

 

 

 

で翌日。

 

「えーとなんで私はここに呼ばれたわけ?」

 

指揮官ぽいお偉いさんの部屋に呼ばれた。

うわぁ…………だいぶいる。

呼ばれた理由はなんとなく予想はできる、

 

「呼び出してスマナイ。昨日君は幽霊や呪いについて話していただろう」

 

あーやっぱり。

 

「昨日君が幽霊や呪いの話をしているのを聞いて隊員達が動揺していてね。……先日の戦闘で相手に多くの死者が出た。彼等に怨まれて自分達が幽霊に祟られたり呪われたりしてないかとね…」

 

昨日の話の後に顔色が悪い人がだいぶ居たっけ。あのタイミングで呪いの事を話してた私が悪い?幽霊はともかく呪いとかは伊丹が聞いてきたんだし私は悪くない。

 

「実際の所私も不安ではある。呪いなぞ以前までなら気のせいと言えたんだが、魔法の様な物が現実にある事を考えると、幽霊や呪いの様な物も存在しても可笑しくないと考えている」

 

「それで私に幽霊や呪いについて聞きたいと?」

   

「その通りだ」

 

「……悪いけど昨日伊丹にも言ったけど呪いは有るかどうかも知らないから」

 

私に霊力修行させたのだったら知ってる気もするけど、何処に居るのかも知らないし。

 

「ああ、それは聞いているんだが、我々だと幽霊を見ることすら出来ていないからね」

 

そんな呪いと関係あるかわからない幽霊を見えるだけで頼られても、……私が頼られるの他の人が見えなくて私だけ見えるから。なんとか他の人にも見えたら。んー私が幽霊とか見えてる理由を考えてみると、やっぱり霊力?

 

霊力……霊力……これでいけない

 

「なんだねそれは」

 

「この符を持てばもしかしたら幽霊を見えるかも」

 

私が霊力修行のついで教えられた符は護符とか攻撃符とか回復符とか、まぁ便利なアイテムみたいなの。ただピンポイントに幽霊とか見える効果のある符なんてあるわけない。だから符に元から馴染ませた私の霊力で対象を護る護符を渡してみる。この護符の霊力で見えるかも。まぁあんまり期待は出来ないけど

 

「なにそれは本当か」

 

「この符で幽霊が見えるかも知れないと」

 

「期待されたら困るから。試した事とかないから見えるか判らないから」

 

「そうか。しかし可能性はあるのだね」

 

「これは誰か試さないといけないが」

 

誰が持つんだ的に目線が行き交った。

 

「伊丹二尉…」 

 

「あ、ハイ、俺が持つんですね。」

 

私は空気ですという感じで後ろにいた伊丹がもつ事になる。厳しい上下関係みせられた。

 

「……」

 

伊丹が符を受け取った。

 

「ぶぅ!??」

 

と思ったら捨てた。

 

「捨てるとかひどい」

 

「は、ふざ、あ、あんなの見たら捨てるに決まってるだろがあ!?」

 

あ、本当に見えたんだ。

見えたならあんなのって私普段から見てるんだけど、まぁ此処みたいに"大量"なのは珍しいけど。

 

「い、伊丹二尉、見えたのかね」

 

「え、ええ、はい見えました……ギッシリと居るのが」 

 

 

 

 

 

「そうか本当に見えた…の…か………………ギッシリと?」

 

 

 

 

 

 

「これで他の人でも見えて私と同じ条件になったんで。同じ符は置いとくので後はそちらでどうにかしてください」小声

 

私はしっかりとそう言ってからそそくさと外に出た。呼び止める声とか聞こえなーい。

 

 

 

 

後日、お札やら御守りを付ける自衛隊の人を見かけるようになった。別にそれは良いけど私に大量に注文しないでほしい。

 

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