遠くから黒煙を見て町がドラゴンに襲われてるとかなかった。ある意味もっと酷かった。
目的の町のイタリカ、帝国所属の町が沢山の賊に襲われてた。帝国所属の町とか伊丹とか知ってた?多分知らない。だって帝国って言うのは銀座を襲ってきた国だし知ってたらもっと警戒するでしょ。
そのイタリカを襲ってるのは門で自衛隊に戦闘を仕掛けてきて返り討ちにあった軍隊の残党。つまり帝国に騙されて連れてこられてほぼ壊滅した人達。その人達に襲われた帝国の町……
「まさに因果応報って感じねー」
「……そうだな」
襲われてる最中のイタリカに居た帝国のお姫様。
ちょっと色々とあって私も話をする展開に
「この町が襲われてるの見も蓋もない言い方をしたら、日本側としたら敵同士が勝手に潰しあってるだけという感じよねー、で、帝国のお姫様が私達になんだって?」
私たちに助けてほしいとか言ってなかった。
「…う、うむ…それは……その……」
是非ともくっころと言わせたい感じのお姫様、悪意なく扉のドアで伊丹をコントみたいな気絶をさせたお姫様。助けを求めるのに色々と隠したお姫様。
幽霊から情報を聞かせて貰ってたので隠したことは直ぐにわかった。 流石は侵略国家のお姫様、悪霊みたいな幽霊からの人気がスゴかったので情報過多なぐらいに聞けた。お姫様の赤裸々プライバシー情報も。
「へーー、おねしょは○才までしてたんだ……」
ちょろとお姫様の赤裸々話を口に出してしまった。
「ぶっ!!そ、そんな事どこで聞いた!?」
あーあ反応しなきゃ本当のことだってバレないのに。してたんだみたいな周りの反応見て顔を真っ赤にしてる。顔を真っ赤にしながらしつこく何処から情報を得たとか聞かれたのでお姫様に護符を渡した。
「……」
あれ?ノーリアクション。
見えなかった?
「霊夢、お姫様気絶してない?」
そんなまさか……本当だ。
「いやいや何時襲撃あるかわからない時に気絶をさせるなよ!!」
「知りたがったのお姫様なのに私が悪いの?それにこっち側の人ってロゥリィとか普通に幽霊を見えてたから、そんな気絶するぐらい過剰な反応するとは思わなかったわよ」
「……幽霊なんて普通は見えるわけないわよ。本当なら魂は直ぐにあの方の元に送られるから………霊夢が非常識なだけだから……」
ロゥリがジトッとした目でブツブツと言ってる。私の近くだとこの世界の幽霊が何か可笑しくなるらしい。文句言われても知らんがな。
「まぁ仕方ない。お姫様が気絶してる内に俺達はどうするか考えるか」
「考えるって、救援要請の事をですよね。銀座事件を起こした帝国のお姫様からの……帝国の町を助けるんですか?」
皮肉げな声を出してる栗林さん。
それは普通助けたいとか思わない。
「我々にこの町を助ける義理はありませんし。早々にこの町から離脱すべきでは……」
この中では一番に軍人という感じの冨田さんがそう言った。全員がその意見に反論はしない。ただ言った本人含めて全員が浮かない顔。
「いや救援要請を受けよう」
「隊長……」
倉田さんの震えた声の問い掛け伊丹が困ったように笑う。伊丹を見る部下の人達に悪い感情は見えない。たぶん反対はしてても帝国のお姫様はともかく民間人を見捨てるのはイヤだったとか。
それで伊丹も民間人を助けたいこともあるんだろうけど、別の思惑も感じる。善意以外に考えられるのは……
「ケモミミメイドさんの好感度を稼ごうとして……」
私達が来たイタリカの町の領主の人の邸宅、邸宅にはケモミミメイドさんが働いていた。幽霊曰く帝国ではケモミミメイドさんみたいな獣娘は迫害の対象らしいのに。そんな獣メイドさんも居る町を助けたら感謝されるのが当然。ご奉仕してもらえるかも?
「流石隊長……」
伊丹を見る目は軽蔑と尊敬になった。
尊敬してるの倉田さんのみ。
「ちがーーう!」
「それじゃあ領主さま狙い?」
領主さまは十才ぐらいの女の子。
「伊丹……」
「それも違うつーの!握手求めてくるな!これはアレだ。お姫様みたいな王族が居るなら帝国に俺達と仲良くした方がお得だって知らせる事ができるだろ」
「あらそれはいい理由ね、ふふ、あなた達の力を帝国に見せつけるのね」
「砲弾外交ってヤツですか」
「うわぁ隊長って以外と……」
たぶん誉められてるのに何故か伊丹ががっくりと肩を落としてため息を吐いた。
「救援には此方にも益があるというのは理解しました。しかし隊長、この人数と装備では」
この結構大きな町を一方的に襲える規模となると数百ぐらいは居そう。それなら銃が有るからって数で押し負けて全滅とかになりそう。
「ああそれは勿論わかってる。だから救援を呼ぶ。交渉相手に良さそうな王族と繋がりが出来るなら上も攻撃ヘリぐらい出してくれるだろう」
「ヘリですか。ヘリの速度なら恐らく再度の襲撃に間に合いますね」
ヘリ、ヘリ、どうしても墜落するイメージが。
……カプコン。
「まぁヘリが来なくても博麗さんだけでも…」
え、私も働かされるの?働くのイヤで逃げてきたのに。それに民間人で未成年なんだけど。そこはかとなく期待した目を向けてこないでよ。此処は明確に拒絶しておかないと。
「働くのイヤでござる」
何故か皆から白い目で見られた。
「いやだって私、此処にくるまで缶詰で働かされて疲れてるのよ。自衛隊の人が無駄に護符を注文するからね……というか民間人の私を頼らないでよ」
そう言うと伊丹達自衛隊の人達が目を逸らした。
この人たちって全員服に私が苦労して作った護符を付けてるのよね。何故か手に握ってない場合は幽霊は見えないけど幽霊は近づけないから服に貼ってる。国会の方でも護符が原因ぽく何か起きたそうだし。私作製の護符だけど仕様とか不明。
お姫様が目覚めた時に救援を受ける事を伝えられた。王族のプライドを捨てて涙目でありがとうと頭を下げて感謝した。私を見て更にプライドを捨てて秘密は話さないで下さいと土下座した。別に話す気とかないわよ……私話さなくても他の人も知ってるだけど。
伊丹達の協力を取り付けたあと、町の防衛をする準備に取り掛かった。と言ってもバリケードとか町の人達がやっていて自衛隊の人達はやることは余りない。農具主体の戦闘方法とか指導するのも無理、連携も無理。
と言うことでお姫様から指示された入り口の前で待機することに。幽霊のチクリ、お姫様の予想では一番大変な所らしい。一番大変と予想される所を押し付けるとかあのお姫様中々図太い。
ただあのお姫様って……ミスをしそうなと何となく感じた。予想と別の入り口を狙われたりしそう。お姫様を憎んでそうな幽霊の人とか笑ってたし。
「ふぁぁ」
指定された場所にいたら何にもやらなくて済みそうな予感がして欠伸が出た。
「……霊夢、何時敵襲があるかわからないのにだらけるなよ」
伊丹達が呆れた様な視線を向けていた。
「う~んそうねー。向こうで寝てるから敵襲があったら起こしてよ」
「……………………もしかして此処に敵は来ないのか?」
「え?」
非難でもされると思えば突然なに言い出してるの伊丹。
「たしかに…彼女の落ち着きからいってありそうですね」
伊丹だけかと思えば別方向からも。
いやなんで私が落ち着いてだけでそう思うの。
「それ根拠としてどうなんです」
栗林さんのいう通り。
何を根拠に言ってるのか。
「………………もし此処が襲撃を受けるポイントになると思ってたら、働く気がミジンコ並みにしか無い霊夢が大人しく此処に来るとかないだろ」
「「「……ああ」」」
なんで全員が納得した風に頷く。
「博麗さんなら不思議な力で敵襲が無いことを察知していても可笑しくないですね」
いやいや根拠は幽霊の台詞だけだから
「たしかに有りそう」
「ええぇ此処に敵が来ないのー」
アッサリと全員来ないって意見になってる。
別に来ないって証拠とかそんなないんだけど。
なんで残念そうなのロゥリイ?
「隊長どうしますか?此処に来ないなら敵が来るのは恐らく反対側の入り口になると思いますが」
「……まだ此方に来ないと決まった訳じゃないのに、持ち場を離れるわけにいかないだろう。だから向こうに敵襲があれば直ぐに救援に向かうことにする。皆もそう思っておいてくれ」
「は!了解しました」
私は聞かないフリして終わったら起きよう。
ん?誰かきた。
「……そんなに働くのイヤ?」
何故か避難してないレレイが話し掛けてきた。
「まぁ……此処にくるまで嫌になるぐらい働かされたしね」
「…………働くと思うからいけない。ストレス解消をすると思えばいい」
ストレス解消って。なんで説得するような事をと思えば、そう言えばレレイって私の力を見たいとか言ってたっけ……。
ストレス解消ねー。
「…敵と遭遇したらストレス解消の的にするわ」
自分から動く気力とかない。
それから数字間後。
案の定別のところに来た襲撃犯。無関係決め込もうとしてたのに私はまさかの担がれて襲撃場所に連れてかれた。私は適当に弾幕をばら蒔いた。栗林さんとロゥリィが突撃した。ヘリが来て賊の人達ミンチになった。伊丹が騎士の女性とSM プレイをした。伊丹が国会に呼び出された。ついでに私も呼び出された。
もう考えるのも面倒くさい。