衝動的なの   作:ソウクイ

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時系列的にラディッツぐらい。

弟は気の総量の化物
姉は気のコントロールの化物

と言うつもりです。


ドラゴンボール2

 

ナメック星人の持つ願いを叶えるモノを知って数年後にナメック星人の居る星に辿り着いた。ナメック星人がいた星が滅んでてもうナメック星人は居ないとか思っていたらナメック星人が居る情報を見付けた。星が滅ぶ前に移住してたようだ。

 

 

…願いを叶えるモノがあるのに星が滅んでるとかやっぱりガセか?

 

ナメック星人の情報を探してる時、ヤードラッド星人が不思議な技を使える情報も手に入れていた。ヤードラッド星に行く途中にナメック星があるな。期待はせずにナメック星人の移住先の星に向かうとナメック星人はいた。

 

ナメック星人は戦闘力結構高いわりに穏やかなタイプで対話は簡単に成功。ナメック星には願いは何でも叶う不思議な球が本当にあるのか聞いてみた。

 

「何でも願いを叶える球は存在する。ドラゴンボールという」

 

「失礼だが本当にあるのかね。ナメック星人の母星は滅んだと聞いたが……」

 

「造った本人の力を越える願いは叶える事は出来ないのだ」

 

造った本人が出きる範囲の事しか無理か。

……何でも願いを叶えるなんて代物ではないなら本当に有るのか?

 

「なるほど、疑って申し訳ない。ではドラゴンボールを使わせてもらえないか。やはり対価など必要だろうか」

 

「対価は必要ではないが、もしドラゴンボールを使用するなら7つの試練を受けねばいけない」

 

試験か。

どういう試験だ。

 

「その試験を早速受けさせて貰えるのかね」

 

「スマナイがお前たちに試験を受けさせるのは…」

 

ダメらしい。

 

「なぜだ」

 

「お前たちから少し悪の気配がするのでな…」

 

邪悪な力を感じたって所か。

過去侵略した経験を思えば悪い人間なのは否定できない。

 

「そうか。ならば仕方ない。少し痛い目にぬぅぁ!!?」

 

オヤジを蹴る。さらに蹴り飛ばした先に行って軽く殴る。殴る。

 

「ちょ!まて!?ぐは!やめろ!げふ!お前の為にやろうとしたんだぞ!?ぬあ!ドラゴンボールを使うのに試験とやらを受けさせて貰えな、ぬが、とお前の願いが叶えられない !ぐぼ!」

 

私の為としても脅迫しようとするな。悪評が立つと仕事に支障がでるだろうが。

 

「ま、まてまて!私は気にしてないから!そこまでで!それと話はまだ終わってない。お前達二人は駄目だがそ、ソチラの彼なら試験を受けるのは大丈夫だ」

 

殴るのを止めるとオヤジが地面に倒れる。

 

「そ…それならそうと早く言って貰いたい」

 

「す、スマナイ」

 

弟だけはOKか。侵略なんてした経験もないからな。それに普段は穏やかだ。邪悪な気は感じないか。

 

ブロリー試験とやらを頑張ってくれるか?

 

「はい姉さん。ドラゴンボールの為にがんばります」

 

「…姉さん?」

 

弟と私を見比べた後のナメック星人の呟きは気にしない。

 

それから弟は苦難しながらもナメック星人の出す試験をブロリーは何とか乗り越えた。星の模様の入ったオレンジ色の球、ドラゴンボールを6つ手に入れた。そして最後のドラゴンボールのある所、ナメック星人の最長老に出会った。

 

「初めましてお客人方、私がナメック星人の最長老です」

 

でかい。

それと護衛のネイルだったか。

ナメック星人の中で言えば一番強い。

…ナメック星人の戦闘力高すぎないか

 

「既に他の長老の出した六つの試験に合格したと聞いています。これが最後の試練です。と言っても身構えないでください。最後にあなた達の叶えたい願いがどの様なモノなのか確認させてもらうだけです。…その為にこの試験では真実を確認するのに私は心を読みますが良いですか?…願いを叶えたいのは貴女のようですが」

 

心を読まれるのか。

少しイヤだが隠すような事でもない。

 

「よろしいんですね。それでは確認をします」

 

頭に手を置かれた何か干渉してくる気配がある。防がない様にしよう。

 

「なるほど…ええ、悪い願いでは無いですね……ふふふ」

 

生暖かい目で見るな。最長老にドラゴンボールを使ってもいい許可を貰った。

 

「しかしあなたの願いは一つだけですか…。願いは三つ叶えられるのですが、1つで良いのですか?」

 

3つも、3つ叶えられるなら叶えないの勿体ないな。

 

「では私とブロリーで1つずつ願いを頼ませてもらおう」

 

ブロリーにはドラゴンボールの試練を受けてもらったんだ文句はない。オヤジは…ブロリーはどうせ食べ物だろうと予想がつく。しかしオヤジはどんな願いだ?変な願いを頼みそうな気がする。オヤジに願いをきいてみた。

 

「私の願いは大人のお姉さんとドアァォ!!」

 

オヤジを殴る。サイヤ人の性欲は薄いのにこのオヤジはなんだろう。二つ目の願いは私がもらいオヤジの去勢でいいか。

 

「じょ!冗談だ!えーー今使ってる宇宙船も古くなってきた、家にも使える新しい宇宙船を頼もう」

 

念のために最長老がオヤジの心も読んで本当なのか確認した。本当に願うつもりらしい。残念ながらオヤジの去勢はなしか。ブロリーは確認されなかった。どうせ食べ物関連だろうと私もオヤジも気にしなかった。

 

「コイツはデンデ、俺は此処から離れられないのでデンデに願いを叶える手伝いをしてもらうつもりだ」

 

「よろしくお願いします」

 

ドラゴンボールが願いを叶えるにはナメック語が必要、翻訳係りにデンデという子供がやることに。ナメック星人の中で優秀な子供らしい。なんで子供がとも思うも、此方としては誰でも良いので問題ない。

 

最長老の家の前に出た。

下まで降りて広い場所にブロリーが試験で勝ち取ったドラゴンボールを7つ並べた。

 

いよいよ願いを叶えるとき。

 

今の時点でも実は本当なのか半信半疑だ。

 

『ーーーーーー!』

 

ドラゴンボールが光った。

 

ドラゴンボールからなにかが呼び出されてる。空は暗くなり。出たのは巨大な緑の上半身がデカク下半身が細いドラゴン。感じる力はそれなり。あの球の中から出たというよりあの球を中継して別の所から呼び出された?

 

不思議な力の気配を感じる。これは本当に願いを叶えてくれるのか。

 

『願いを言え、どんな願いも三つ叶えよう』

 

「どなたから願いを叶えますか」

 

デンデがそう言った。

楽しみを先に取るか後にとるか。

先にとるか。

 

弟が前に出た。

 

「俺から良いですか?」

 

ブロリーが先にやりたいのか。早く食べ物を願いたいのか。そんなにお腹が減ってるのか。先にやろうと思ったが試験を突破したのは弟だ。弟が先でいいか。

 

「ではブロリーさんからですね」

 

弟はデンデに耳打ちして願いを伝えていた。なんで耳打。食べ物を願うのは恥ずかしいなんてタイプでもないだろう。

 

「え、そんな願いなんですか。いいんですか?…えっと…」

 

デンデが戸惑ってるな。まぁ何でも叶えられるのに食べ物なんて普通はないから戸惑うか。身長を伸ばす願いの私も人のことを言えないか。なんでチラチラ此方を見てくるんだ。止めた方が良いと思ってるのか。

 

「あ、あの良いんでしょうか」

かまわないと言った。

「そう…ですか。で、では、伝えますね」

 

『ーーーーーーーー』

 

ナメック語らしい言語でデンデが願いを伝えていた。さて食べ物はどんな風に出るのか。ほんとうに願いが叶えられて出るのかな。

 

『容易い願いだ』

 

ドラゴンの目が光った。

ん?身体に違和感が?

 

『一つ目の願いは叶えた。さぁ二つ目の願いを言え』

 

願いを叶えた?

周りを見渡した。

 

「どうしたんですか」

 

どうしたも、食べ物がどこにもない。願いは叶ってないんじゃないかと言った。やっぱり願いを叶えるなんてホラだったのか。

 

「食べ物…え!!食べ物ってなんですか!?も、もしかしてさっきのお願いを知らなかったんですか!?」

 

デンデが慌てていた。

知らなかった?

どういうことだ。

食べ物と関係ない願いなのか。

…私に関係する願いなのか

 

「さ、先程の願いは貴女の姿が死ぬまで変わらないというモノだったんですが…」

 

は?

 

意味がわからなかった。

り、理解ができない。

 

「願いで姿が変わらない。それは…つまり…」

 

姿が変わらない。つまり年齢で年を取らない。不老の存在になったということか。不老は女の夢か?私は別に身長以外の外見には拘りなんてない。それにサイヤ人は老年でも外見年齢は若いままだ。不老の意味が殆どない。

 

「娘は永遠にロリということなのか…ふふ…ぬぐぁあ!」

 

笑った親父を殴った。

 

弟に対して怒り以前に混乱していた。どうして願いで私の姿を変えさせないと?何を考えてるんだ。弟が悪意やイタズラでやると思えない。

 

「ごめんなさいです」

 

弟は黒髪のシュンとした状態になっていた。

願いの理由を聞いた。

 

「姿を変えるのイヤです…」

 

私の姿が変わるのはイヤ?

よくわからないな。

 

「あの…逆の立場で考えてみるとどうですか」

 

逆の立場となると弟かオヤジが願いで例えば…イケメンになるとかか?イヤだな。

 

イヤなのはすこし理解したがやはり小さな身体は不便だ。大きくなる。ただ少し抑えめの大きさを頼むか。何センチぐらいがいい?

 

『…………二つ目の願いはまだか』

 

何センチか考えてる。先にオヤジのでいいか。オヤジは何故か地面に埋まってるな。代わりに言おう。願いは家として使える大きな宇宙船だったか。新しい家なら良いものをと少し注文を付け、デンデに伝えた

 

「はい、最新式の設備がある家に使える大きな宇宙船で……今度は間違いないですよね」

 

デンデに頷いて間違いないと伝えた。

 

「では伝えますーーー」

 

「OK」

 

そういった瞬間、ドラゴンの目が光ってボール型の大きな宇宙船がドカンと出てきた。フリーザ軍の宇宙船の半分はある。…願いが本当に叶ってる実証がでた。これはドラゴンの力で造ったんだろうか。何処からか盗って……考えないようにしよう。知らなければ私は悪くない。

 

『二つ目の願いは叶えた。さぁ最後の願いを言え』

 

さて最後の願い。

弟の願いは無意味になるがやっぱりこの願いは捨てられない。160、ブロリーも160ぐらいなら其処までイヤな感じもしないだろ。

 

さようなら低身長。

さぁこの願いを叶えてくれドラゴンの神!

 

「身長を160まで伸ばすんですか…一つ目の願いの時に確認しなくてスミマセンでした……三つ目の願いを伝えます」

 

デンデが私の願いを伝えた。

身体が変化しない?いきなりは伸びないのか?

いやドラゴンが願いを叶えたとか答えてない。目も光ってない。

 

『それは無理な願いだ。一つ目に叶えられた願いをうち消す願いを叶えることは出来ない』

 

 

「え、えっとポルンガ、どうにかならないのですか。成長しないという願いを消す方法は、なにか」

 

『私には不可能だ…』

 

不可能…不可能…つまりは…もう身長が伸びるどころか、願いのせいで成長もあり得なくなった?

 

身長が伸びる希望が……い、いや願いは本当に叶ってるのか?宇宙船は出たが本当に願いが叶ってるなんて信じる必要もない。きっと成長もできる…できるはずだ。

 

『だが、私以外のドラゴンボールの願いなら何とか成るかもしれない』

 

「ん?」

 

他にドラゴンボールが?

ナメック星人が造ったなら別のナメック星人が造ってる場合もあるのか

デンデに期待する視線を向けてみた。

 

「スミマセン、僕は他のドラゴンボールについては知らないです。この星にドラゴンボールは最長老さま以外には…あ…ちょっと待っててください」

 

頷くとデンデが見える範囲にある最長老の家に飛んでいった。少ししてネイルと一緒に戻ってきた。少しの間なのにドラゴンがまだかとか何度も催促してきた。

 

「あまり最長老さまの元を離れる事は出来ないので手早く話そう。他のドラゴンボールが有るかだな。結論を言えば……他にもある可能性は存在するだ」

 

「ふむ可能性とは?」

 

オヤジが地面から抜け出て聞いていた。

 

「あくまでも可能性の話だ。最長老さまは可能性は少ないと言っておられた事を念頭にいれてほしい。我々ナメック星人の母星は1度滅んでいる事は知っているな」

 

「ああ初めはそれで全滅したんだと」

 

「 母星が滅ぶまえに我々ナメック星人はこの星に移住し新たなナメック星とした。其処から考えてもしかしたらの話だが、脱出の時にはぐれたナメック星人が違う星に移住し、そのナメック星人がドラゴンボールを造れる個体なら、ドラゴンボールを造っている可能性は僅かにはかる…言っておいてなんだが本当に僅かな可能性だ」

 

なるほど……それ実質存在しないって話じゃないか?

 

「うーむ……ドラゴンボールが他にあるとあまり期待も出来ないという事か」

 

「すまないがそう言うことだ」

 

「ポルンガ、他にドラゴンボールは有るのですか?」

 

『それを聞くのが三つ目の願いという事でいいのか?』

 

「…仮にドラゴンボールが他に無くても願いの1つという事になるのか」

 

『なってしまう。さぁ、三つ目の願いを言え』

 

「どうする」

 

「三つ目の願いは他のドラゴンボールの場所についてでいいですか?もし他に無い場合は3つ目の願いは無駄になりますが……」

 

ドラゴンボールが他に無いような気がしても願わない方が無理だろう。私はデンデに三つ目の願いを頼んだ。

 

「判りました。ナメック星以外でドラゴンボールが何処に有るのかですね。では三つ目の願いを言います…ーーーーー」

 

「願いを叶えよう…」

 

どうなるか。

無駄か。あるか。

ドラゴンの目が光った。

 

「銀河の外れ太陽系に存在する地球という星にドラゴンボールが存在する」

 

ドラゴンボールは他にもあるのか!

なら希望はまだあるか。…いや本当に成長しないなんて信じてる訳でもないが

弟の方から舌打ちのような音が聞こえたような。気のせいか?

 

「おお!あるのか地球という星にもドラゴンボールが……なら…ナメック星人の同族も居るのか!ポルンガが言うなら間違いがない。これは皆に知らせないとな」

 

ナメック星人にとっても朗報なのか。

それにしても地球…?

 

「銀河の外れか…地球が有人惑星なら座標の情報もあるな」

 

「良かったですね!」

 

「願いは叶えた。ではさらばだ」

 

我がことの様に喜んでくれるデンデが少し可愛く見える。願いを叶えたとドラゴンは光と共に消えていった。ついでに空を覆っていた黒い空も。

 

ドラゴンボールは本当にあった。

 

しかし結果的に叶ったのは宇宙船だけ、呪いみたいな願いは叶えられた。別のドラゴンボールのある地球に行こう。

 

「もう永遠にロリでもいいんじゃないか?ぷふ」

オヤジを殴った。

此処での用はもうない。

 

私と弟は世話になったネイルとデンデに別れの挨拶をし、そして弟と二人で早速貰った新しい宇宙船に向かう。前の宇宙船も入りそうなサイズだな。

 

「いや、それも連れて帰ってくれ」

 

足だけ生やしてる謎の生物をネイルが指差していた。オヤジを植えて去るのはダメか。

 

新しい方の宇宙船が大丈夫か確認してから、前の宇宙戦から荷物だけ運んで元の宇宙船はナメック星に置いていき新しい宇宙船に入り込んだ。弟と地面に生えてたオヤジも入った。

 

「ふぅ、死ぬかと思った……」

 

真面目にこのオヤジは死ぬ気がしない。感じる戦闘力と比例しない耐久力を持っている。私とブロリーの遊びにたまに巻き込まれたりするからか?

 

遠ざかるナメック星。

 

別にドラゴンボールのある地球というのはどんな星か。銀河の外れの辺境の星。 地球…最初に聞いた時から思っていたが……懐かしいような

 

「地球に聞き覚えがあるのか?私は特に聞いた覚えはないな」

 

「…知らないです」

 

オヤジはきいたことがな

弟も首を振っている

なら私だけが知ってる……私だけ……あ、地球って前世の私がいた星じゃないか!!!

 

なんで忘れていた。

20年以上前の記憶だからか。

 

地球か。思い出すと…良い星だな…美味しそうな食べ物に娯楽も沢山あったような記憶がある。文明は発展してたはずだ。記憶のは地球の20年前、今だともっと発展してるのか。ドラゴンボールの事を抜きにしても何としても行きたい星だ。

 

 

 

それから地球に行くことに…

 

ならなかった。

 

ヤードラッドに行く。

 

ナメック星人の情報を調べてる時に、ヤードラッド人が便利な技を使えると言う情報もしって、ナメック星の後に行くと話していた。むしろドラゴンボールなんて有るとは思ってなくてナメック星がついでみたいな。

ヤードラッドで技を学ぼうとする可能性はある。もしヤードラッドで技を学ぶとなると時間が掛かるが地球の後って事には出来なかった。自分の希望でナメック星に行った後だしな。

 

それでヤードラット。

 

残念ながら技は学べることになった。

別に他所者に教えないとかなかった。

 

それでヤードラッドで学んだ事で技だけでなく戦闘力…でなくて『気』のコントロールを更に学んで、瞬間移動などの技を覚えた。

 

瞬間移動では別の空間を通って移動できて別の星に移動もできる。

 

瞬間移動は便利でもあり不便でもある。瞬間移動は行きたい場所にはいけない。行きたい人の所にはいける。瞬間移動で別の空間を移動する時には外が見えない。外に出る時の出口の目印として気が必要。気の探知が届く範囲なら何処にでもいける。

 

つまり、何処かに行く時には個人個人の気を覚えておかないといけない。メモもなく電話の番号を覚えておかなければいけないみたいな事だ。しかも瞬間移動は便利だと思ったがそんな遠くに行く事もない。使う機会が無い。

 

 

瞬間移動の他にもヤードラット人の技はほぼ覚えた。別に全部の技を覚えようなやる気はなかったが、弟とオヤジが技の1つを覚えるまで待ってて暇だったから暇潰しに覚えた。私は技を覚えるのが早い。瞬間移動やら大抵使わないから覚えて意味があるのかと言うと…。

 

父と弟がようやく1つ技を覚えて地球に向かった。ナメック星を出てから一年ぐらいでようやく地球につく。宇宙船の外には地球が見える。

 

「ほーー中々に美しい星ではないかね」

 

オヤジの言う通り綺麗だな。それに前世の私がやはり地球を知ってるのか懐かしい感じがする。

 

ヤードラットで『気』を学んで戦闘力の探知の制度は更に上がっていて地球の生き物全ての戦闘力がわかる。地球から感じる戦闘力はだいぶ低い。サイヤ人時代なら最下級の赤ん坊が送られたりする星かな。赤ん坊は成長したら滅ぼす様に教育されてる。改めて考えてもサイヤ人質が悪いな。

 

地球人は弱い。ただ幾つか不思議な気に戦闘力が高い個体も居るようだ。まあ高いといっても農作業をしてたナメック星人よりは下か。アレはナメック星人が可笑しいのか。

地球人はどんな反応をするか。

辺境だし宇宙から来た相手との交流はないか?

 

前世だと…たしか宇宙人なんて存在しない扱いだった気がする。今だとどうなんだろう。見付かったら交流してくれるか。悪ければ捕獲か。排除か。

 

争う事になるのは面倒臭い。成るべく建造物が無い場所を探して地球に降りよう。岩山だらけの場所に無事に降り。宇宙船から外に出ると空気が旨く重力も普通だ。

 

「ふむ、良い感じの星だな。ドラゴンボールを使った後に試しに住んでみるのも悪くないかもな」

 

オヤジの言葉に弟と私は頷く。ドラゴンボールを探すついでに地球探検もしようか。

 

さて行こうと思っていると誰かが近づいてきている気配。

 

「誰か向かってきてるな」

 

弟もオヤジもヤードラットで学んでスカウター無しにも戦闘力を感じる事が出来る。私に少し遅れて気が付いた。

 

近づいてきてるのは地球人の中では大きい気配ばかり、地球の中では特に高い戦闘力と感じた相手だ。この星の守護者といった所だろうか。前世の地球にそんなのいた記憶はない

 

見えてきた。

 

6人か。地球人はサイヤ人に似たり寄ったりなヒューマンタイプ。前世の地球人の姿は記憶と違いはな……いや三つ目の地球人なんて居なかっただろ。

 

一人怪しいが地球人は五人、それと緑色の肌に頭に生えた二本の触手…どうみても

「あれはナメック星人だな」

 

ナメック星人がいるならやはり此処にドラゴンボールが有るのか、あのドラゴン嘘はついてないのか。もし嘘を付いてたならクレームつけにナメック星に行くことになっていた。

 

降りて着地した。

向こうには敵意が見える。

 

「お前たち何者だ!なんのようで地球にきた!」

 

三ツ目の一人が質問して他の五人はコソコソ話してるな。

 

「尻尾は見えないな…」

 

「…隠してるんじゃないか」

 

「どうなんだ。時期が早すぎるしサイヤ人は二人組って言ってたのに、三人だぞ」

 

「あの少女は連れこられただけの子供なんじゃないか……とてもサイヤ人に見えない」 

 

「…無茶苦茶可愛いしあのサイヤ人たちに誘拐でもされたとか…」

 

内容まで聞こえないが警戒してるのはわかる。やはり地球みたいな辺境だと宇宙からの来訪は先ず無いからか。…此方に同情した感じの視線が向いてないか?

 

「少し良いかね」  

 

オヤジが前に出た。暴力的な対応は事前に駄目だと釘を刺してあるが大丈夫か?

 

「……オッサン達はサイヤ人だな」 

 

サイヤ人だとなんでわかった。

 

尻尾は隠してる。宇宙船もサイヤ人のモノでもないのに……それにそもそもサイヤ人を知ってるのは不思議だ。地球人が知ってるとなると宇宙に進出してるか交流があるか…それか…侵略にきていたサイヤ人がいた?

 

「確かに我々はサイヤ人だが、君達に危害を加えようなんて気は毛頭ないよ。そう警戒しないでくれ」

 

誤魔化さないのか。サイヤ人と正直に答えたのが吉とでるか凶とでるか。

 

「やはりサイヤ人か!!」

 

「くそ、まさかこれほど早く来るとはな!」

 

「悟空を生き返らせてないのに……」

 

「こうなれば我々だけでやるしかない!まだ途上だが修行の成果をみせてやる!」

 

「やっぱりサイヤ人か!」

 

戦意が高まったな。

凶とでた。

 

「まてまてまて!落ち着きたまえ、君達に危害を加えようなんて気は本当に無いのだよ」

 

「危害を加える気はないねぇ…信用できないな!」

 

「お前達の来た目的はなんだ!」

 

「目的は地球にあるドラゴンボールを使わせて貰おうと思ってだよ」

 

「ッチ、前の通信でドラゴンボールについて聞かれていたのか」

 

「仇討ちで無くてドラゴンボール狙いかよ」

 

なんの話をしてるんだ。

 

「…君達はなにか誤解をしているよ」

「誤解もなにもあるかよ!」

 

「うーむ…ドラゴンボールは使わせて貰えないのかな」

 

「ふざけるな!お前達にドラゴンボールを使わせてたまるかよ!」

 

「何かあったのか知らないが、私達が敵ではないと言っても信じてもはえないのかな」

 

「ああ!」

 

「……ならば仕方ない。少し強引に」

 

親父が此方を見てきた。

しかないか。

親父に頷いた。

 

「この私、パラガスが力の差を教えてやる。大ケガをしないようにしてやるから掛かってくるが良い」

 

オヤジがマントをバサリと広げて格好をつけていた。なんか腹立つ。

 

「一人でヤル気かよ。俺たちをなめるなよ!」

 

「なめてはいない。それだけ力の差があるのだよ」

 

「それがなめてると言うんだ!俺がお前を打ち倒して地球から追い返しやるぜ!!」

 

「一人でなく全員できても良いぞ」

 

「……ふざけるな!お前なんて俺一人で十分だ!!」

「ちょ、ヤムチャさん、一人で突っ込まないでください!」

 

「クリリン、ならどうするんだ!あいつの言葉どおり一人相手に俺達全員で戦うってのか!」

 

「それは俺は…全員で戦った方がいいと思う」

 

「天さん、どうする」

 

「…武道家としては一人で戦いたいが…」

 

「何をあまっちょろく迷っている!相手は話しにあったサイヤ人なら俺と孫悟空が二人掛かりで何とか倒したヤツよりも格上なんだぞ!」

 

「そ…そうだったな。見掛けがオッサンみたいでも悟空が相討ちで何とか倒せた相手より強いのか…」

 

「俺達全員で掛かる!良いな!」

 

「ああ!」

 

どうやら全員で戦うみたいだ。

オヤジが暇そうに会話を聞いていてようやくかと言った感じ。緊張した様子がまるで……相手をみて青ざめた。それは当然か。

 

「血祭りにあげてやる」

 

なんで弟が向こうに?

 

暇だったからあっち側についたのか?

弟を連れて何処か行こうか


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