シリアスはたぶんないです。
確りした戦闘シーンとか無理です。
この作品の戦闘シーンを想像しない方が良いです。
※MADよりマシ程度にキャラ崩壊してます。
私は弟を引き連れて地球の町に行くことにした。向こうで親父と戦いそうになってたからな
弟が何でアッチに着いたか聞くとやっぱり暇になったかららしい。暇潰しの遊びで戦うとしても地球人とナメック星人が巻き添えになる。説得はオヤジに任せて大丈夫……か不安だな。
「大丈夫だ。ヤードラットで学んだ技術があれば無傷で彼等を鎮圧できるさ」
とか言ってたが
オヤジと地球人の戦士の気は離れててもわかる。念のために気を見ておけば大丈夫か。
さて地球の町に出た。
懐かしいような。何か違うような。
地球は本当に辺境か?と思うほどに地球の文明はソコソコ高く栄えてる。町並みは確りしている。自然も豊か。しかし気で判っていたが住民の強さはない。科学が発展してて兵器が強いなんて感じもない。
一応今オヤジが相手をしている少しは強い戦士も居るが……数が少なすぎる。大体こういう星は他の勢力に星ごと奪われ住民は虐殺コースか奴隷コースのどちらか。地球は辺境だったお陰で平和だったんだろうな。それにしても前世の記憶はあんまり覚えてないが……前世の地球なのか?前世の私がいた筈の日本って国がない。それに獣人みたいな人間もいる。建物の形も何か違う。
文字やら食べ物とかは記憶になる地球のモノなんだが…食べ物を買う資金は他の星で報酬で貰った宝石等を換金してある。強盗なんてしてない。
美味しい。
クレープ、シュークリーム、チョコレートだったか。高級品でなくそこら辺で売ってる物なのに地球の食べ物はどれも最上級に旨い。食べ物については文句無しに一番だ。
グルメガイドの本を読むとまだまだ旨いものは有る。食べ物だけでなく面白そうな所も色々と有りそうだ。地球は平和なお陰で食べ物とか娯楽方面が発展してるのか。前世の事は関係なくてもこの星に住みたいな。
「俺の胃はこの程度で満足はしないぞ!」
おい金髪の状態になるほど喜ぶな。
興奮するほど旨いという事は判るがその状態だと周りを怯えさせて…怖がられてはないな。
弟も気が外に拡散しないように抑えてるが、それでも威圧感はあるだろ。一部には驚いているが反応はそんなに、肉食恐竜が近くにいても逃げない羊みたいに見える。どうやらこの星の人間は相当に鈍感な様だ。
まぁ怯えられてないならいいか。
益々この星に住みたい理由ができたな。
「ウマイ。ウマイぞ……」
慌てて食べ過ぎて弟の口回りが汚れすぎてる。旨いのは判るが一気に食い過ぎるな。
しゃがませて弟の汚れた口回りを紙で拭う。
「次は…あれだぁ!!」
おい拭いてすぐに走るな。まったくそんな慌てなくても店は逃げないだろう。せめて金髪の状態を解け。…弟ももう20以上なのに落ち着きがない。……私は幾つになったんだったか?
もう四捨五入したら30……30か。
なんだろう心が痛いような。
た、食べ歩きの再開だ!!た、たい焼き、だんご、プリン、あんまん。本当に旨い物が多くて困るな!!!
「オヤジの方はいいんですか?」
しばらく食べ歩きをしてようやく落ち着いて弟が聞いてきた。感じる戦闘力はオヤジは勿論、相手も大して減ってる様子もない。
問題無さそうだ。
もう仲良くなってるのかもな。
「……はい」
なんで弟は顔を逸らした?
半年ほど前、あの悟空がピッコロ大魔王と二人で手を組んで、悟空の兄と名乗るサイヤ人と戦って悟空は相討ちになった。
悟空が相討ちになって死んだ事もだけど、悟空が大魔王と二人がかりで相討ちしてまで仕留めた化物なサイヤ人より上のサイヤ人が一年後に来る。元々は悟空は地球を侵略する為に送られた。地球を侵略して地球人を皆殺しにするかもしれないのがサイヤ人、そんなサイヤ人が来るなんて正直、信じられなかった。信じたくなかった。信じなくても現実は変わらない。
仲間を殺した復讐にサイヤ人が来る。下手したら地球人は皆殺しで地球も侵略されるかもしれない。
一年後に来るサイヤ人と戦うために神様の元、かつての悟空の様に俺、クリリンとヤムチャさん、天津飯、チャオズ、ヤジロベーで天界で修行をした。サイヤ人からヒントを得て新しい気の使い方も習得して劇的に強くなっていく実感があった。
あの悟空やピッコロと同等かそれ以上に強くなれて、これなら何とかなると思い始めた半年後。まだ修行も半ばでサイヤ人らしき奴等が来たって話を聞かされた!?
「ど、どうするクリリン」
「と、取り敢えず、ぶ、ブルマさん達に連絡して悟空を急いでドラゴンボールで復活させて貰いましょう!」
「……ピッコロ達とも合流しよう」
俺、天津飯、チャオズ、ヤムチャさん、ピッコロ、孫悟飯が集まる。ヤジロベーのヤツは修行をサボって何処かに行ってて連れてこれなかった。運が良いな。
サイヤ人はきた。
来たサイヤ人は、オヤジのサイヤ人と大人しそうなサイヤ人、デカイ気は片方しか感じない。そのデカイのも…思ったほどじゃないな。
まさか強いのが嘘なんて事はないだろうし。きっと気を隠してるんだ。油断したらダメだ!
あと場違いな感じの可愛い女の子がいる。
誘拐された娘とかだよな。
どっちかロリコンかよ!
くそ、サイヤ人は外道だな!
ドラゴンボールが狙いでサイヤ人は戦う気が無いとかいってきた。ドラゴンボールを使うのに懐柔しようってつもりか!こんな奴等にドラゴンボールを使わせたらろくな事にならない。当然だけど拒否してやった。
そしたら戦うつもりになったようだ。
一人でだ。大ケガさせないとか、全員で来て良いとか!完全に此方を嘗めてる!!
なんて…前に来たサイヤ人以上なら嘗めてるとかじゃないんだろうな。悟空が死ぬようなサイヤ人以上。
一人で勝ち目なんてない。
大人しそうな方のサイヤ人は女の子を連れてどっかに行った。助けたいけど、俺達は追ったりはできない。油断して勝手に一人に成ってくれるのは都合が良いからだ。…それにしても、あのサイヤ人が此方にきてオヤジのサイヤ人と戦おうとしたみたいなあれは何なんだ?
一人残ったオヤジのサイヤ人は焦った顔を少しもしてない。一人ならもしもの時に助けとか無いんだぞ。一人で十分って自信があるんだろうな。見下されてるのに腹が立つ。悟空が来る前に俺達は必ず勝つって意気込みでサイヤ人を戦う。つもりだったのにオヤジが止めるように手を前に出してきた。
「なんだよ!」
「さっきも言ったがドラゴンボールを使わせて貰いたいだけなんだよ。願いが叶ったら大人しく地球を去ることを約束する」
まだこの期に及んで……戦いに自信が無いって事じゃないだろ。ドラゴンボールをよほど使いたいんだな。どんな願いなんだ。
「ドラゴンボールを使って何を願うつもりだ」
「…勝手に言うと怒られそうなので言えないが…悪い願いではないよ」
「言えない願いで悪い願いじゃないなんて信じられるか!」
不老不死とかだと願われたら最悪な事になる。
「はぁでは戦うという事で良いのだな」
「そう言うことだ!地球に来たことを後悔させてやるぜ!」
「あ!ヤムチャさん!」
くっ!ヤムチャさんが突っ込んだ。皆で戦うって決めたのに!いや、ヤムチャさんのことだ。勇み足もあるけど自分の身を使ってサイヤ人の強さを確認するつもりか!
「ヤムチャ一人だと危ない!」
「何処かにいったサイヤ人のことも気になる。全員で一気に片付けるぞ!」
「お!おう!」
武道家としては多数でひとりを相手に戦うってのは抵抗有るけど、負けたら地球人が全滅もある。相手が半年前のサイヤ人以上でも、修行で大幅に強くなってて多対1なら勝ち目は十分にあるそう思っていた。
半時の修行だけど俺達の強さはグン!と伸びて半年前の悟空と同等かそれ以上に強いってレベルになっていたからな。ピッコロは確実に半年前の悟空よりも強くなってる。そんな面子で戦うんだ負けると思わなかった。
「くらえ!狼牙風久拳!!」
「やれやれ…なるべく平和におさめたかったんだが、ソチラが襲ってくるなら大人しくさせるしかない……」
ヤムチャさんの必殺の攻撃をさばいて俺達が向かってるのに余裕そうな顔のオヤジ。その顔を見て吠え面かかせてやるって思った。
ああ…甘かった!!サイヤ人は予想より化物だ。見掛けで油断したら駄目だと思っていたのに…油断してたのか!いや油断してなくても!
「な、な、なにを、する、うわぁぁあーーーー…やめ、やめろおおおおおおお!!!ぎゃあああああ!!!?」
「や、ヤムチャさん…ひ、ひどい…」
「つぎはお前だ」
「いやだぁあ!!!助けて天さ…」
「チャオズぅうーーーー!!」
「なに悲しむことはない。一緒の所にいかせてやろう」
「……む、むねん」
「天津飯!!!」
みんな……皆やられちまった。天津飯もチャオズもヤムチャさんも。俺の目の前には倒れ伏した。辛い修行を共に乗り越えてきた仲間たちが、……みんな!!倒れる皆を見て、あ、有るのは悔しさでも怒りでもなくて……恐怖だけだった。
「く、くそ、化物め」
「な、なんてやつだ」
見掛けはただのオヤジなのに。あのピッコロが化物と言うのに同意しかない。
い、今のオヤジから感じる気は俺達の何倍だ。や、やっぱり気をコントロール出来るのが俺達だけじゃなかった!気を隠してやがった!速さも防御も桁外れ。それだけじゃない技能も高い。どんなに攻撃しても殆ど避けられる!よしんば当たってもまるで効かない!魔貫光殺砲、前のサイヤ人を倒したって言うあのピッコロの切り札さえ直撃しても吹き飛ばされるだけで……オヤジは目にも止まらない速度で動いて、気付くと目の前に現れて、そして、…みんな……一撃で、一撃?…死んだほうがマシなことに…
な、なんなんだ!なんなんだこいつは!!
恐ろしい……恐ろしい…
いや恐ろしいってより
「こんな楽しいショーは天国に行っても見られんぞ」
気持ちワルィイイ!!
ああ!腕を上げて腰をクネクネさせるなぁ!!
なんで、なんで、マトモに戦わないんだよ!!
幾らなんでも!酷すぎるだろ!!
殴れよ!気色悪いもんを顔に押しつけるな!なんだあのヌルヌルした動きは!なんで股間を押し付けてくるんだ!普通に倒してくれよ!まだ粉微塵になって殺される方が億倍マシだ!恐ろしい。恐ろしいけど!予想してた恐ろしさと方向性が違う!
「さぁこの俺が極楽に連れていってやろう」
こ、このままだとヤムチャさん、天津飯、チャオズの二の舞になる!殺られる(死んでない)!皆のように(精神的に)殺られちまう!!くそぉ!悟空まだか!!こんな事なら悟空が来るまでの時間稼ぎに話し合いをして少しでも時間を稼いでおけば良かった!
「さて次は……」
「ひぃ!!?」
は!悟飯に視線が。
次は悟飯が狙われてる!!
「やめろ、やめろ!止めてくれ!絵面がヤバ過ぎることになる!!悟飯は子供なんだぞ!?」
「いまさらなにを…此処に居るのなら戦う為に来たんだろう。子供だと言うならなぜ連れてきた」
「そうだけど!そうだけど!!」
オヤジみたいな戦いを想定しろとか無理だろ!?
「うわぁん!こわいよぉ」
「ご、悟飯にげろおお!!」
「ふふ、怖がることはない」
俺が助けに向かうのより高速で尻餅をついてる幼児の悟飯に腰をふりながら迫るオヤジ。な、なんてヤバイ絵面だ!!
「しゅわっと!」
オヤジは飛び上がり悟飯の顔に股間が迫る。
「悟飯よけろぉぉ!!」
「ーー!?」
だ、ダメだ!悟飯は恐怖で固まってる!俺は思わず目をつむって確実に起こる惨劇から目を逸らした。
「ーーー!!!」
グニッ
イヤな音が聞こえた。
恐る恐る…目を向けると…
「ぴ、ピッコロさーーーん」
ピッコロがピッコロが悟飯を庇って、オヤジの股間に顔を…あ、ピッコロはギリギリオヤジの太股をつかんで止めてる。
「ぐおおお!!」
な、なんとかたえてるけど、このままだと!ぴ、ピッコロが…あの、ぴっころが。
「ふふ、順番が変わっただけだ。極上の幸せを感じながらいってしまうが良い」
オヤジの腕がピッコロの頭を掴んで、グッと力を込めた。パワーでまけて徐々に股間に近付く顔、ピッコロ…がんばれ!!がんばってくれ!!!
「やめろ!やめろおおおおお…うぐぁぁあ!?」
グリグリ動く股間。股間から電流が走る様な音と光る!!痙攣するピッコロ!え…エグい、な、なんてひどい技なんだよ……これが宇宙で恐れられたサイヤ人…!!
「がはぁぁあ」
白目を向いてユックリと倒れるピッコロ。
「ピッコロさーーーん!!!な、なんで、なんで僕を庇ったの!」
「ご、悟飯……お前といたこの半年……悪くなかったぞ……」ガク
い、一番強かった……ピッコロ、ピッコロまで!!あんな簡単に………
「さて、お次は……」
悟飯の嘆きの声を無視して近付いてくるオヤジ……
「ごくぅううううう!!!早く来てくれれええええ!!!!!」
ナッパさんの恐怖の足元にでも近づけようとした結果こんなことに