衝動的なの   作:ソウクイ

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ドラゴンボール4

 

そろそろ話し合いは終わったか?

平和的に対話をしてるオヤジたちへの土産でも買ってから行こうか。

 

地球の町で土産を何にするか。

それにしても少し鬱陶しくなってきたな。

 

「どうしたんですか?」

 

地球に来てからずっと見られてる感じがする。

 

「ずっと見られてる?」

 

弟は周囲を見てる。

いや近くには居ない。

 

遠い所から見てる。ヤードラットで覚えた逆探知。見られてる気配 を辿るとさっき来た戦士よりは弱いけど、地上より上の方に地球人よりは高い気が二つある。見られてるのに気付いたか。

 

誘うように弟と人気の無い町の外に行くと空が光って誰かが降ってきた。気配があった二人組だ。だいぶ遠くに気配があったのに一瞬で移動してる。此方が探知できない速度で移動したか。ヤードラットで教えて貰った瞬間移動みたいな事をしたのか。私達に認識できない速度というのは多分ないだろうし後者か。

 

「お前たちか…俺達を見ていたのは」

 

片方はどう見てもナメック星人。もう一人は…何だろう。地球人でないな。ナメック星人はさっきあったナメック星人と気の感じが似てる。親子?戦いに来たって感じでもないな。

 

「サイヤ人の来訪者よ。どうか話を聞いてもらいたい」

 

「誰だお前は、先ずは名乗るのが礼儀だろう」

 

弟が観光の邪魔をされたからか不機嫌だ。

 

「この方、地球の神様」

 

神、この星の神はナメック星人……神と書かれた服を着てると思ったらそのままなのか。自己主張が強いな。

 

神様か。昔、惑星を侵略する時にその星の神様が居たりする星があったりした。排除した覚えがある。……恐らくあの戦士達を差し向けたのはこの神さま。此方と戦うつもりか。交渉をするつもりか。様子から言えば交渉か。

 

「交渉はしたいのだが、先ずはどうか共に来たあのサイヤ人を止めてもらいたい」

 

止めるってなにを、いや止めてほしいと言えば普通に考えると戦闘しかないが、今も気配を探ってるがオヤジの居るところで戦闘が行われてる様な気配は感じない。オヤジも地球人の力も減ってない。戦闘はしてないんじゃないか?

 

何を止めて欲しいのか聞いた。

 

「何を、と言うと、なんと言って良いのか困るのだが……あの者がやってる事を止めてもらいたいのだ。あまりにムゴイ…」

 

ムゴイってあのオヤジは何をしてるんだ。

 

何にしても向こうが頼んでくるならドラゴンボールを対価として要求するか?今回はやめておこう。地球には平和的に長く滞在したいし対価は無しでいいか。良くわからないがオヤジを止めれば滞在ぐらい許してくれるだろう。

 

なら親父の所に行こうか。

 

「姉さんオヤジを止めに行くんですか。コイツらも連れてきますか?」

 

弟がそう言ったので頷いた。

 

「な、何だ。なんのつもりだ!?」

 

「か、神様」

 

弟がナメック星人の神様、黒い人を担いだ。それから私が弟に触れて瞬間移動。

 

「な、場所が変わった!」

 

「こ、ここクリリン達が戦闘してる所の近くです神様」

 

「一瞬で移動したと言うのか……」

 

神と付き人ぽいひとと弟を伴って現場にヤードラットで覚えたての瞬間移動で移動。 瞬間移動に驚いてる。さっき自分達も瞬間移動みたいな事をしてたんじゃないのか。瞬間移動とは何か違う移動なのか。

さてオヤジと他の地球人は…ん?

 

ドラゴンボールの事で頼みに来てるのだし、そんな酷いことをしてないと思っていた。戦闘してないような感じだから話し合いをしてると思っていた。信用したのが間違いだったな。

 

「………」

 

動揺する事が少ない弟ですらドン引きしている。

 

「うわぁぁん、怖いよぉ」

 

「ふふ、庇うものは居なくなった。さぁ今度こそお前のばん…だ……あ、二人とも…も、戻ってきていたのか…い、いや違う。これは違うんだ!」

 

何が違うんだ。子供に何をしようとしてるんだこのオヤジ?

 

「まて!話せばわか…あうち!?」

 

子供に股間を近づけている変態を殴り飛ばし地面に埋める。そして残されたのはガチ泣きの子供とツルツル頭と地面で顔を抑えて悶え苦しむ地球人の戦士たち。ビビった様子で少し遠くに居る太った刀持ちの誰か。神様は手遅れだったみたいな顔をしてる。どうするんだこれ

 

 

 

 

 

神様のお陰で辛うじて俺達は助かった……助かったと言えねぇよ。俺と悟飯だけは無傷だけど、いや、他の皆も肉体的には無傷だけど……壮絶な悲鳴を上げたり呻き声で顔を抑えて悶え苦しむ仲間達。 

 

悟空を殺したサイヤ人相手だ。

殺される可能性はあると覚悟はしてきた。

 

「ァァァァァアアア!!!!」

 

あの叫びを聞くとまだ殺された方がマシだったかもと思えるんだ!特に天津飯は、目が三つ有るから!チャオズは白目向いて倒れてる。ヤムチャさんは天津飯と同じ様な感じだ。

 

「……悟飯、じゃあな」

 

「ピッコロさん!」

 

ぴ!ピッコロのヤツなんか自害しようとしてないか!?あ、あーー押し付けられあれの事もあるけど……死ぬ前みたいな台詞もか…あんな攻撃?で死ぬの覚悟させられたってのが、って!考えてる場合じゃない止めないと!!

 

 

ああ、この惨状の理由が!!誤解って言うところが救いがない!!やってきたアイツ等、サイヤ人はサイヤ人でも別口のサイヤ人ってふざけんな!普通サイヤ人がきて別口なんて思うわけないだろ!なんでこのタイミングで来るんだ。全く関係ないサイヤ人が来るってどんな偶然だよ!!

 

来た目的はドラゴンボールが狙いらしいけど、無理矢理強奪しようって気はないそうだ。

 

願いを隠したけど神様だけが伝えられた。願いの内容は問題ないそうだ。神様の出身のナメック星人の星があってそこにもドラゴンボールがあって、そのドラゴンボールである呪いを掛けられて解くみたいな話らしい。

 

嘘じゃないかって思ったけど…戦闘力の差を考えたら嘘をつく必要がないよな。向こうがヤル気なら俺達全員死んでるし。悪党なら邪魔する俺達を排除してドラゴンボールを使う。

 

……戦う必要なんてなかった!

 

別のサイヤ人って気付ける要素は有ったんだ。話をちゃんとしら気付けた。敵のサイヤ人は二人組。今回来たサイヤ人は三人。

 

そう三人、あの可愛い女の子もサイヤ人だった。サイヤ人なのは間違いない。あの恐ろしく強いオヤジが一発で地面に埋めてたしな。

  

「ヌォォォやめろブロリー!落ち着けぇえ!」

 

あのオヤジ、俺たちを圧倒してボコボコにしたパラガスさんって人さ。とんでもなく強い。そう思ってた…なのに、なにあの金髪ムキムキ……変身した……気がなにこれ、桁違い。いや次元違い…差が有りすぎて差がどれぐらいか認識ができないぞ!? え、こんなのに勝負挑んだのか俺達!?

 

「は、ははは…いやー!ほんと悪党なら俺達死んでたな…」

 

涙が出る。

 

三人は傭兵をしながら気儘に旅をしてるサイヤ人だってさ。昔は侵略とか仕事としてしてたそうだけど、結構前にサイヤ人の王様から追放されて、それ以降は侵略とかそう言うことはしてないそうだ。……今度くるのはバリバリ現役で侵略とかしてる奴等なんだよな。

 

俺と悟飯は話を聞いてから休んでいた。疲労感がのし掛かってくる。頭が痛くなる話を色々と聞いたしな。

 

「あの…クリリンさん…半年後にくるサイヤ人はあの三人よりさらに上なんでしょうか…」

 

「悟飯、お前……恐ろしいことを」

 

俺も思ったけど言うなよ。

やっぱ侵略を現役でやってる奴等の方が強そうと思えるよな

 

「聞きたいかね」

 

「は!オヤジ、いやパラガスさん!?」

 

いつの間に近くに!

 

「いや、聞きたいって、追放されてサイヤ人と関わり無くなったんですよね」

 

「関わりがなくてやってくるサイヤ人については知らないよ。ただ……追放される前の当時、侵略などを現役でしてた頃の私以上に強いサイヤ人というのは相当居た事だけは伝えておいた方がいいと思ってね」

「…そ、そうですか」

 

俺達が手も足も出なかったパラガスさん以上のサイヤ人がわりといたのか…

 

「つ、つまりなんですか、は、半年後に来る、今度は確実に敵なサイヤ人は、パラガスさん並みかそれ以上に強いぐらいに考えなきゃダメってことですか…」

 

い、いや…絶対に強いなんて決まっても無いよな。

 

「どうかな。わからないが、普通に考えて生き残りなら弱い者ではなくサイヤ人の上澄みだろう」

 

はは……相手が、弱いなんて期待したら駄目ってことか、想定はパラガスさん以上の強さの相手、今から更に半年修行をして強くなって、悟空が戻ってきたとしても……何とかなるのか?

てか、あの大男みたいな金髪のレベルの可能性もあったらどうにもならないぞ。サイヤ人どれだけ化け物なんだよ!

 

憂鬱になってると神様がきた。

 

「どうかされたか地球の神よ」

 

「……先程君達が傭兵の様な事をしていると聞いたが間違いはないのだろうか」

 

「傭兵の真似事はしているよ。紛争には参加しないが犯罪者や賞金首などを倒したりしてる」

 

「では……やってくるサイヤ人と戦う為に君達を傭兵として雇えないだろうか」

 

「ふむ…報酬は」

 

「報酬は…ドラゴンボールの使用が報酬という事でダメだろうか。君達はドラゴンボールを使うために来たのだろう」

 

神様!?ドラゴンボールを報酬にって!?

パラガスさんたちの願いが悪いものでないとしても…!!

 

「神様!ドラゴンボールを今使ったら悟空が生き返る事ができませんよ!」

 

ブルマさんたちに悟空を生き返らせるように連絡したけど、空が青いままだしドラゴンボールはまだ使われてないよな。

 

「む、むぅ、そうだったな」

 

か、神様、忘れてたのか。忘れないでくれよ。…け…けどパラガスさん達を雇うなら、悟空が生き返るのを後回しにするのは…地球の為って考えると、悟空一人かパラガスさんと他二人…戦力で選ぶと…悟空には悪いけど…うぅ…悟飯が泣きそうだ。そりゃ父親が生き返るの後回しなんて話だもんな。

 

「クリリンくんと悟飯くんだったか。その様子だと、よほどに悟空という人物を生き返らせたいようだな」

 

「…え、ええ…」

 

「ふむ。ドラゴンボールは後から使えないのかね」

 

後で使えるけどそれは一年後だ。一年後に悟空を生き返らせる事はできるっけ?けど…だからって悟空を生き返らせるの後回しにするのは…イヤだよな…

 

「ドラゴンボールは1度使うと一年は使えないんだ。パラガスさん、ドラゴンボールを使うのは……悟空を生き返らせてからでダメかな。一年待つことになるけど……」

 

だ、ダメかな

 

「ふむ一年か。私としてはそれで構わんよ。一年待とう」  

 

「……よろしいのか」

 

た、頼んどいてなんだけど驚くほどすんなりと受け入れてくれたな!?俺達にはありがたいけど良いのか!?パラガスさんだけの意見じゃないのか

 

「二人とも、ドラゴンボールを使うのは一年後でも構わないよな」

 

「はい。別に一年後でも問題ないです」

 

ブロリーって呼ばれた男の方は了承してくれた。けど女の子の方が何か言いたそうだ。ドラゴンボールに願うモノってあの女の子に関係するものなんだっけ。だからあの女の子が待ってくれるなら、女の子は溜め息をはいて頷いてくれた。よ、よし!一年待ってくれるみたいだ!!戦力にもなってくれるんだよな!

 

「それでは、一年後にドラゴンボールを使うことを条件に地球も守ってくれるという事でよろしいのかな」

 

「神よ聞くまでもない事だ。やってくるサイヤ人への対処は我々に任せるといい。二人もそれで良いだろう?」

 

「はい」

 

二人のサイヤ人は今度は二人とも特に迷いもなく頷いた。やって来るのサイヤ人、同胞相手に良いのか?

 

「あ、あの、相手は同じサイヤ人ですよ。本当にいいんですか?」

 

聞きにくい事を悟飯が聞いてくれた。

後で迷われたり最悪裏切られたら困るし聞かないとな

 

「あぁ問題ないよ。元々サイヤ人は仲間意識が低い。それに未だに侵略をしているサイヤ人なぞは我々にとっても邪魔な存在だ。倒すことに何の問題もない。なぁブロリー」

 

「はい…この星の旨いものを消そうとするサイヤ人はまとめて血祭りです」

 

「…………」

 

女の子も頷く。

三人にとっても排除したい相手なのか。

傭兵だと同種族の悪評は困るとかそんな感じなのかな

 

ウーン、此方に都合が良すぎないか。本当に味方になってくれるのかな。土壇場で裏切られたら…

 

心がわかる感じの神様やポポなら相手が騙そうとするなら判る筈だよな。神様に視線を向けると……しっかりと頷いてくれた。神様は信用できると信じてるみたいだ。う~ん…まぁ、俺達を騙す意味ないよな。悪意があったらドラゴンボールを使うのを先にするよな。

 

二人のサイヤ人が仲間に戦力になってくれる。パラガスさん達が戦ってくれるか。ありがたいけど、勝つにしろ負けるにしろ………俺達っていらないよな。下手に参戦しても足手まといに成りそうなレベル差があるよな。

 

「感謝する……ただ、その、できればだが」

 

「神よ何が言いたいかわかっているよ。なるべくならこの地球の住民だけで地球を守りたいのだろう」

 

「あ、ああ。確かにそう思っている……いるのだが」

 

神様が辛そうに俯いてる……俺達じゃ今から半年修行してもサイヤ人と戦えるレベルに成れないって思ったんだろうな。今回の戦う気がろくになかったパラガスさん相手にあの体たらくがあるから反論なんて出来ない。助かったのパラガスさんたちが敵じゃなかったからだ……

 

「「「………」」」

 

悔しいな。いつの間にか復活していた皆も辛そうにしていた。いや……他の皆のは悔しいのか精神的なダメージが残ってるからかわかんねぇ。

 

「パラガス殿……出来れば……」

 

「ふふ、神よみなまで言うな。我々が彼等を強くするための訓練を請けおっても構わんよ」

 

え、俺たちの訓練!?

 

「良いのかパラガス殿」

 

正解なのか神様!?正気か!?いや確かに俺達がサイヤ人をどうにかするぐらい強くなるなら今までの修行では足りない…け、けど…ぱ、パラガスさんから学ぶって、あの戦闘方法を……?ヤムチャさんたち顔が真っ青なんだけど

 

「ああ、ただし報酬にサイヤ人が来るまで三人分の食事を毎日貰うがね」

 

「…感謝するパラガス殿」

 

わ、わりと軽い報酬で雇われるんだな。

あと俺達修行つけてもらうの承諾とかしてない。

  

因みに、軽いどころか物凄く重い報酬だった。悟空の食欲がサイヤ人特有なんて知らなかった……言うなればパラガスさん達への報酬は悟空×3の食事。あと俺達の食事も神様が……それが半年、正直俺達より食事の用意をする神様の方が過酷な環境に居たかもしれない。いや俺たちの修行も…負けないぐらいキツかった!

 

 

 

「ではこれより半年間、サイヤ人と戦うためにパラガス殿の特訓も追加されるが…皆は良いか」

 

「あのパラガスさん?…戦闘方法もあんな感じになるんですか??」

 

パラガスさんをサイヤ人二人が睨んでる感じだ。

 

「い、いやあれは傷付けないようにするためで、戦闘方法は普通だよ」

 

え、あれ、こっちを気遣ってたの??…あ、ある意味で死ぬより傷付けられたんだけど?ヤムチャさんたちの空気が更に暗くなった

 

「そ、それなら、望むところですよ神様」

 

「え、ええ……サイヤ人式の特訓を受けられるのは、幸運ですね」

 

「う、うん」

 

「ピッコロさん大丈夫?」

 

「…………」

 

「はなせぇ!俺はイヤだぎゃ!!」

 

ピッコロ筆頭にパラガスさんを見ると顔色が悪くなってたけど、負けたまま強くなる機会を逃す事ができる奴なんて居ない!覚悟をして特訓を受けることにしたんだ。ヤジロベーは逃げようとしてるけどお前だけ逃がすかよ。

 

サイヤ人のやる特訓、どれだけキツいのか想像するだけでも身震いがくる。此までだって相当な修行をしてたんだ。けどサイヤ人と戦わなきゃいけないのにサイヤ人が受ける特訓ぐらいは乗り越えないと話にも成らないんだ。覚悟を決めてやるぞ!!悟空も此方に合流すると思ったら、悟空は生き返るの予定どおり半年後になるらしい。

 

 

それから半年、特訓をうけた。

 

 

後悔した。

 

 

 

修行は今までの苦難に満ちた修行が天国と思える地獄…生き地獄、まだ地獄の方が楽だって神様が嫌な保証をしてくれる修行!まず地球の重力が軽過ぎってことで重力装置をブルマさんに用意してもらってその中で、叩きのめされて鍛えられ血反吐はいて何倍も強くなってる。なってるんだ。けどさ…やってくるサイヤ人に勝てる自信はまったくつかない!逆に勝てないって気だけが増えてくんだよ!!!

 

だってさ!!半年で比べ物に成らないぐらい強くなった俺達全員合わせてもパラガスさんに負けるんだぞ!!本当に格段に強くなったのにな!

 

だって!未だに模擬戦でパラガスさんにまったく手も足もでないからだよ!!

 

想定的にやってくるサイヤ人はパラガスさん以上なんだぞ!?どうすんだよ!パラガスさんどころかやってくるサイヤ人があの姉弟クラスだとしたら…勝ち目どころか時間稼ぎすら無理だぞ!

 

地獄を乗り越えて半年前より遥かに強くなったのに挫折感が…そんな心境なのに…半年経った…。鍛える時間が足りないのに何時来ても可笑しくない!

 

「二つの気が地球に近づいてきてる……!!」

 

「サイヤ人か!!」

 

「とうとう来たのか…予定より少しはやいな」

 

「悟空を急いで生き返らせないと!ブルマさんに連絡してくれ!」

 

悟空間に合わないかもな。

 

「や、ヤバイんじゃないだぎゃ!!」

 

「は、落ち着けよ。感じる気の大きさは大したことはない」

 

「少し昔なら恐ろしい強さだけど、今の俺達なら十分に何とかなるレベルだ」

 

「これなら悟空もパラガスのオッサンも抜きにして、俺達だけでサイヤ人をぶっ倒せるな!」

 

(……なーんて言葉を言った本人を含めて誰も信じてない…)

 

厳しい顔をしている俺を含めて全員。感じる気の大きさは確かに何とかなるレベル。半年前のパラガスさんも感じる気では大した事はなかった。あの時と同じだ。

 

サイヤ人たちは戦闘力を抑えてるんだ。

 

いったい何処まで戦闘力は高くなるんだろうな。勝てる可能性は何れぐらいかな。

 

「パラガスさん…」 

 

「わかっている。君達が負けない限り手を出さない。頑張れよ」

 

「ありがとうございます」

 

勝てる何て自信はない。

それでも俺達が戦うんだ!!地球人の俺達が地球を守るためになにもしないなんて恥ずかしいしな!それと例え負けても修行の成果を出さないと!

 

「よし!サイヤ人の気が降りてくる地点まで向かうぞ!」

 

「「「おう!」」」

 

「ピッコロさん行きましょう!」

 

「ふん、わかっている」

意外な事にピッコロも修行仲間になっていた。

そりゃあんな負け方してあんな台詞吐いたら、強くなるのに手段なんて選んでられないよな。…ピッコロ、サイヤ人がパラガスさんみたいな事をしてくるとか警戒してる。

 

俺達は一斉に飛んだ。戦いが始まる。隣や後ろを見ると皆、覚悟を決めた顔をしていた。

 

パラガスさんにぼろ負けし続けた俺達がパラガスさんたちと同じサイヤ人に勝てるのか。想定だとパラガスさん以上、甘く考えてパラガスさん並みの強さでも相当にキツい、最悪は姉弟以上だって可能性があるんだぞ。正直に言うと……勝てる可能性は無いと思うのも仕方ないよな。

 

だけど俺は!俺達は戦うんだ!!

 

勝てたら最高、負けてもダメージぐらいは与えてやる。最悪無傷でも良い。相手の手の内を少しでも見れればパラガスさん達の勝てる可能性を上がるんだからな!例え死んでも無駄死にじゃない。俺だって死にたくない。死にたくないけど……この半年、アイツらと戦うために地獄を見ることになったんだ!例え死んでも少しでもアイツらに地獄を見せられたお礼をしたいんだよ!!そうしないと納得できるか!!

 

「ここら辺だな」

 

サイヤ人の気が向かってきいている所に到着。相手が降りてくるまでに間に合ったな。

 

「上を見ろ!」

 

丸い何かが二つふってきてる。丸い物体の中にサイヤ人の気がある。サイヤ人の乗った宇宙船。宇宙船はパラガスさんが絵を描いて教えてくれた。絵だとシンプル過ぎると思ったけどそのまんまなデザインなんだな。

 

「て、このままだと町に落ちる!?」

 

「心配ない。既に動いてる」

 

あ、ブロリーとお姉さんが上空で宇宙船を二つとも殴った。そういえば神様から人命の被害は抑えってくれって頼まれてたしな。綺麗に同じ方向に殴り飛ばされて、船は町から離れた所に勢い良く盛大に落ちた。

 

殴られた所がベコッて半分ぐらい潰れてる。

ちょっと待て、下手したら、あれ、中身が死んでない?

 

「い、いくぞみんな!気はまだ感じる!」

 

「「「お、おう!」」」

 

確かに感じる。生きてる。そりゃサイヤ人があれで死ぬとか無いよな!安堵した様な気持ちになりながら俺達は落ちた所に移動した。

 

「く、くそぉ誰だ。いきなりハデな事をかましやがった奴は!」

 

「……」

 

中から出てきてる。あれが本当の敵のサイヤ人か。くそ、パラガスさんには悪いけど見掛けはパラガスさんより強そうだ!!

 

「行くぞみんな!!この半年の修行の成果を見せてやるんだ!半年前のリベンジだ!!」

 

やる気だけでも悟空が来る前に片付ける意気込みでいく!

 

「……クリリン、おみゃーはバカか」

 

え?逃げてると自然と思っていたヤジロベーが居て頭を抱えてた。え、なにか不味かったのか……あ

 

「おお!サイヤ人どもに俺達の半年前にあった事への仕返しと!地獄の特訓の血の涙の怨みを……晴らさせて……半年前の?…うごぇあ」

 

「俺は死んでも構わない。むしろ死にたい!半年前の忌まわしい記憶が消えるなら!」

 

「そうだね天さん、ボクも一緒に逝くよ」

 

「……ぁあぁぁぉぁぁあ」

 

「ピッコロさん!」

 

し、しまった。半年前の記憶を思い出させてしまった!あの仕打ちを受けてない俺とヤジロベー、悟飯しか無事な奴が居ない。

 

 

 

 

「な、なぁ、べ、ベジータ…コイツら大丈夫なのか?」

 

「……俺達が心配する事じゃないだろナッパ」

 

 

 

 

 

 

 

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