衝動的なの   作:ソウクイ

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ドラゴンボール8

 

「…予想より可愛くなったわね。ちょっと嫉妬しそう」

 

なんで私は服を着替えさせられたんだ??

 

親父と孫悟空の知り合いの話し合いで、私には聞いても意味がない話し合いだから途中で寝て起きたら、親父も孫悟空も居なくなっていて初対面の地球人のブルマという女と残された。

 

侵略に来るヤツと同じ種族、脅えられると思えば、服を着替えさせられた。いや脅えろとまで言わないが何で強引に着替えさせられんだ?悪意やら害意が無いから大人しくしていたが…

 

私はどうでも良いが女は着飾るのが好きみたいだからご機嫌とりか?

 

何なんだこの服は、ヒラヒラが無駄に沢山ついている。服の良し悪しなんて判らないが恥ずかしい気がする。肌が出てるわけでもないが、良く解らないが、わからないが、成人してから着るには痛い感じの服だと前世の感覚が痛烈に訴えている。裸の方がまだマシなような。

 

「私が小さい頃に母さんから送られたアニメ魔法少女の服なんだけど、私が思った通りその服は似合ってるし貴女にあげるわ」

 

いらない。

 

「遠慮しなくてもいいわよ」

 

遠慮じゃない。タダでもこんなの貰っても有り難くない。さっさと着替えたい。脱いだ私の服は?

 

「貴女の服は汚れてたから洗濯に出したわよ」

 

洗濯に出されたのか。流石に裸は。裸の方がマシな格好としても、洗濯が終わるまでこの服で我慢するしかないのか。他の服を探してるブルマと居たくないがこの格好で外には出たくない。

 

「ねぇその服を探してた時に見付けたんだけど、次はこの服とかどう」

 

ブルマという女に抱えられ服の雑誌をみせられている。無防備過ぎないか?サイヤ人が危険だとは認識はしていたよな。なら同じサイヤ人の私も危険だと思わないか。外見は地球人とそんなに変わらないから地球人と誤解してないか?

 

チャイム?

 

「あら誰か来たみたいね。誰かしら来客の予定なんてなかったけど、…あら、チチさんたちじゃない」

 

知り合いでも来たのか。

私を抱えたまま移動するのか。

まるで大きなぬいぐるみみたいな扱いだな。

 

真面目に私が怒ったらどうするつもりだ。地球人てこんな危機感ないのか?前世のチキュウに住んでた所で平和ボケしてるって記憶があるな。

 

玄関まで移動して扉を開けると興奮した様子の女がいた。ほんの少し地球人にしては気が高いか?

 

「ブルマさん!!ご、ごはんちゃんはどうなってるだかブルマさんは知ってるか!さっき悟空さが宇宙に行くとか言ってサッサと何処かに行っちまっただども!」

 

悟飯と孫悟空の関係者か。

 

「ま、まぁまぁ落ち着いてチチさん、孫くん、ちゃんとチチさんの所には行ったのにろくに説明しなかったのね」

 

「あの!ヤムチャさまや皆は無事かどうか知ってますか」

 

青い猫らしいのが宙に浮いてる。

地球風に言えば舞空術を使ってるのか?

 

「皆慌てるな。元気な悟空のあの様子なら特に犠牲もなくサイヤ人に勝ったんだろう。…しかし…何か別の厄介ごとを抱えておる様子じゃった。ブルマはなにか知っておるか…あとその娘は…」

 

地球人の中では気が高めな老人だな。

なんで亀の甲羅を背負ってるんだ?

 

「はぁ孫くん、顔出しただけでまったく説明してないみたいね……しかたない私から説明するわ」 

 

「うむ、頼む……先ずはブルマが抱えてる娘は誰か教えてくれんか」

 

この老人、私を警戒してるのか?

気は小さいが身体の動かしかたに隙はない。達人というヤツかな。

 

「先にこの娘についてってエロジジイ!?まさかこんな小さな子にも興味あるの!」

 

「違うぞ!?流石にそんな小さな子にエロいことは思わんわ!!」

 

「そうなの…そっちのブタはエロい顔をしてるけど」

 

「か、可愛い娘だししょうがないだろ!?」

 

豚がいる。可愛いか。まぁこの服は可愛いな。

 

「あ、ウーロン、この娘にスケベな真似とかダメよ。変なことをしたら消し炭にされるわ」

 

危険物扱いするわりに人形みたいな着せ替えをしていたな。いい加減に離せ

 

あとブタを消し炭にしないぞ。

炭焼きか。直火焼きか。

 

「は?何いってるんだブルマ、変な冗談言うなよ。こんな可愛い娘が危険人物みたいに」

 

「ウーロン、冗談でもなくマジで危険だと思うぞ」

 

「は?」

 

「ワシの感覚が正常ならその娘……相当に強いのではないか……下手をすれば悟空達よりも」

 

「ご、悟空より??」

 

「私も詳しくは知らないけど、この子は孫くんと同じサイヤ人らしいから恐ろしく強いらしいわね」

「え"」

 

顔を向けていた豚が後ろの方に下がっていった。普通はそうやって脅えるんじゃないか。ブルマはなんだ。

 

「サイヤ人ってあれだろ!?悟空を一回殺して地球に攻めてきた奴!?」

 

警戒した目を向けられてるな。

 

「あー違うわよ。この子はサイヤ人なんだけど別口なの。この娘の事も含めて説明するわね」

 

「うむ頼む」

ブルマは話した。

 

私は敵のサイヤ人とは別口なサイヤ人で地球の味方なこと、敵のサイヤ人は倒したこと、サイヤ人より恐ろしい敵のフリーザについて、フリーザを倒しに此れからナメック星に行くことを話した。

 

ナメック星にいくことは私も初めて聞いた。

私が寝てる間にそんな話になってたのか。

まぁ別に行くのに反対はしないが……フリーザと戦うのか?

「むぅそんな事が…」

 

「宇宙の帝王のフリーザ…」

 

「ひぇええ悟空たちとんでとないのと敵対するつもりなんだな」

 

「地球も狙われそうだし他人事じゃないわよ」

 

どうやら話を信じたようだ。地球人の常識だと信じられないモノだと思った。

 

「サイヤ人すら手下にし惑星を侵略する宇宙の帝王フリーザか。ピッコロ大魔王より遥かに凶悪な存在が宇宙には居るのだな……」

 

「それ!!悟空さはその恐ろしいフリーザの所に悟飯ちゃんも連れてく気じゃないだか!サイヤ人より恐ろしいフリーザを倒すのに悟飯ちゃんが今度は宇宙に行くだなんて…お…おら許さねぇぞ!!」

 

関係者と思えば母親か。子供が危険な所に行くのに抗議する。子供を守ろうとする。常識だとこれが普通の親の反応なんだな。やはり子供を戦地に送るのを当然としていたサイヤ人が可笑しいのか。改めて不幸な所に産まれたなと思う。

 

そういえば子供を侵略に送る様にしたのはフリーザなのか。ベジータ王なのか。多分ベジータ王だろう。

 

「悟空たちはこれからナメック星の救援に向かうのだな……」

 

「ヤムチャさまもナメック星に行くんでしょうか」

 

「悟空さがナメック星に戦いに行くのはしかたねー。だととしてもだ!悟飯ちゃんまでまた戦いに行くとかダメだ!ただでさえこの一年、ピッコロの奴に誘拐されてたんだぞ!」

 

さっきから荒れてるな。

 

「あのチチさん、まだ悟飯くんが行くって誰もいってませんよ」

 

「いんや!!悟空さの事だから悟飯ちゃんもナメック星にまで連れていくに決まってる!それに悟飯ちゃんは優しい子だ。助けられるなら助けに向かいたいと思うはずだ!オラが止めにいかねば!悟飯ちゃんが今居るのはどこだか!」

 

「私も何処か聞いてないけど、たぶん神様の神殿じゃないかしら。居なくても今は何処に居るのか聞けると思う」

 

神殿、この半年私が滞在していた所か。

 

「神様の神殿だな!そ…其処にはどうやって行けばええだか!」

 

「無理じゃ。神様の神殿はカリン塔の上らしいが。悟空やクリリンたちみたいに武術家として見込まれんと行けん。ワシもカリン塔だけで神殿にはいけなかったんじゃよなぁ……」

 

「爺さん愚痴を言うなよ」

 

「神様の神殿は空にあるの?なら飛行機で行くしかないわね」

 

「いや飛行機では無理だろう。神の住まわれる所だぞ。入れないようにされてる筈じゃ」

 

「そうなの?」

 

あの神殿そんな機能があったのか。

特殊な感じはしてたが

 

「い、いけないのけ!?うわぁぁぁん!!このままだと悟飯ちゃんがまた連れてかれちまう!!」

 

「あぁチチさん泣かないでよ……あ、そうだ!貴女なら神殿に行けるんじゃないの!!」

 

いきなり私に話を振ってきた。

 

「こ、この子ならいけるだか!」

 

「わからないけど、強い戦士は入れるならサイヤ人のこの娘もいけそうよね!」

 

行けそうも何も…クリリン達に修行をつけるのに神殿には半年滞在していた。

 

「神殿に住んでたの!?」

 

「ならお願いするだ!!悟飯ちゃんのいる所まで連れていってほしいだよ!」

 

別に行くのは構わないが揺らすの止めてほしい。

 

「神殿に行けるのか」

 

老人も神殿に行きたそうだな。

ついでに神殿に行くか聞いた。

 

「あ、いや申し出はありがたいが神殿まで連れていくのは手間じゃろう」

 

別に手間でもない。

一瞬で移動できるし

 

「一瞬??」

 

 

 

 

 

サイヤ人の危機を安全に乗り換えられたと思えば、今度はフリーザか。

 

結局連れてきたけどサイヤ人、ベジータとナッパは信用して良いのかな。ヤムチャさんは何かしてきたら倒せば良いとか言ってる。 サイヤ人に楽に勝てて調子に乗ってる感じがするな。なんだろう死亡フラグにみえるのは

 

「あ、皆集まってんな!」

 

今後の方針とかブルマさんと相談するのを頼んだ悟空とパラガスさんが戻ってきた。

 

あの鬼師匠は?

可愛い少女の姿をしてる鬼は…?

 

置いてきたらしい。俺達が後が怖いと思ってると、悟空はブルマさん所で話し合った結果を話した。

 

「フリーザは地球じゃなくてナメック星に向かったのか…」

 

悟空が神様より偉い神様に聞いた話では…フリーザの奴はナメック星に向かってて地球に来ないそうだ。地球に来ないなら少し朗報じゃないかと思ったけど悪い事態だ。

 

どのみち地球には来る可能性が高いらしい。しかもナメック星でドラゴンボールで願った後だと地球のドラゴンボールは邪魔で、地球を壊す可能性もでてくるそうだ。

 

悟空はナメック星に行って戦うそうだ。

 

なら俺たちはナメック星に悟空と一緒にフリーザ軍と戦いに行くかどうか。決まってる。

 

「オレは行くぞ。一度ナメック星とやらをみておきたいからな」

 

「俺もだ!そんな話を聞いて放置できるか!」

 

ピッコロ筆頭に行く気ヤル気も満々だ。俺達のせいで狙われるナメック星を救うって理由もあるけど、今度こそ地獄の修行の成果を見せてやるって理由もある!

 

で、意外にもパラガスさんと鬼師匠とブロリーも行くそうだ。ドラゴンボールをフリーザが手に入れるのは面倒だかららしい。つまり全員がナメック星にいこうとしてる。してたんだけど…

 

「けどよナメック星に全員で行くの不味くねーか」

 

ヤジロベー?

 

「どうしてだ?」

 

「ほら!フリーザってヤツが誰か地球に寄越すかもしれねぇだろ」

 

ヤジロベーの話だし自分が残りたいから言ったんだろうけど…うーーん

 

「あり得なくないな」

 

「惑星を侵略する様な軍隊ならナメック星と地球を同時に攻めるぐらいできるか」

 

「そうだな。地球に来る可能性も考えないと行けないか」

 

「誰か残るしかないが…」

 

「誰が残るんだ」

 

誰も残りたくないみたいだ。

一人以外

 

「しかたねーな!俺がのこってやるよ!」

 

まったく仕方なさそうじゃないな!

 

「ヤジロベー1人では足りないだろう」

 

話し合った結果地球には3人だけ残す事にした。

 

出来たら半々に分けたいけど、地球には来るのかわからないし。ただでさえ軍隊相手に俺達だけで戦うしな。保険では最低限残すだけしか出来ない。

 

「よっしゃーやりー!!」

 

で、尋常なる(じゃん拳)勝負の結果、行くメンバーは悟空、ピッコロ、オレ、ヤジロベー、ヤムチャさん、天津飯、パラガスさん。  

 

「なんでこう言うときに勝ってしまうんだぎゃ!!チャオズ変わってく……やっぱいいわ」

 

「ヤジロベー!?」

 

残るのはチャオズ、ブロリー。

ヤジロベー、ブロリーを見て発言を撤回したな。残る二人が不安すぎる!!

戦力的に低い二人に一番強いかもって戦力だけど、戦闘の時に周りの被害考えられるか怪しいぞ。

 

性格的には比較的真面目(チャオズ)、天然(ブロリー)、サボりそうなの(ヤジロベー)。これ、チャオズの負担がでかそう。

 

「て、天さん」

 

天津飯目をそらすなよ。

 

「あれは!」

 

空から来るのは…宇宙船!?

まさかフリーザ軍がもうきたなんてことは!?

いやこの気は…

「俺達の宇宙船です」

 

「なんだ。あれパラガスさんの宇宙船か…驚いた」

 

そう言えば取ってくるとか言ってたな。

 

デケーな。あれがパラガスさん達の宇宙船か。デカイ宇宙船で神殿に着陸したパラガスさん。神殿の敷地がほぼ埋まった。重量過多で神殿落ちない?

 

出てきたパラガスさん。

なにか気まづそうだな。

 

「どうしたんですか」

 

「あーー…いや来る途中で気付いたんだがな」

 

なにを

 

「いや…ヤードラッドという星で娘が学んだ技があるんだが」

 

「技?」

 

「瞬間移動というだが」

 

 

その技でナメック星からでも一瞬で戻れるそうだ。だから地球に敵が来たときに戻れば良いから宇宙船とかいらない。移動時間も一瞬。悟空がそんな技あるんか!スゲーな!と騒いでる。で、次に余計なことを言った!

 

「じゃあさ!フリーザがナメック星に来るまで修行できるんじゃないか!」

 

「は、悟空!?」

 

俺達全員が嫌な顔をした。

 

あの修行のお陰で強くなれたのは間違いない。そこは否定しない。強くなるのは嬉しいさ。けど、こう、一旦解放されると…またやるのには、か、覚悟…持つのが……弱ければ死ぬんだしやった方が良いとは思うんだけど……

 

「あ!フリーザがナメック星に来る時期が判らないし、修行してる時に来たら不味いし、残念だけど修行はしてる余裕ないぞ!」

 

「そ、そうだな!」

「うん!そうだな!クリリンの言うとおりだ!」

 

「界王様が言うにはフリーザ軍が到着するのはーー月後だってよ」

 

…界王さまってあの世で悟空の修行をしてくれた神様より偉い神様か。ナメック星に到着するまでの大体の時間が判明した。チクショウ、よけいな事を教えるなよ。修行の時間が十分にある。もうみんなの顔色が…俺の顔も多分同じだ。そうだ!!

 

「悟空!!界王様の所でどんな修行をしてたんだ!!今度は界王さまのやってた修行をしてみたいな!!」

 

「そ、そうだ!それがあった!いや悟空是非教えてくれないか!」

 

界王さまの修行があの地獄よりはきっとマシだと信じて聞いた。

 

「界王さまの所の修行か?色々あっけど一番印象的なのは界王様の居る星がな重力がうんと重いところでな。体重が倍になって普通に動くだけでも修行になったんだ」

 

「そっちもか!重量修行は俺達もやった。ブルマさんが設備を造ってくれて」

 

「あれキツイんだよな。あ、けど星そのものが重いなら俺達みたいに休む事が出来ないよな」

 

向こうで修行してる時は休める時が無かったんじゃないか。重力修行を休みなしに一年か。悟空も辛い修行をしてたんだな。辛さでは俺達の方が辛かったのは間違いないとは思うけどな。

 

「そっちは他にどんな修行したんだ」

 

「そ…だれだ!」

 

突然沢山の気配が現れた。

気配がした方を見ると…えぇ

 

「な、なに!どこここ!?」

「む、むう!?景色が一瞬で!」

 

「あ、ヤムチャさま」

 

「お母さん!?」

 

「ご…悟飯ちゃん!!!ああ!!!悟飯ちゃん!!」

 

「ブルマさん、チチさん、武天老師さま!」

 

「プーアル、ウーロンまでいるな」

ええぇみ、皆が当然現れた。

良く見たら鬼師匠がいる。

つまりこれは…

 

「おn…おねーさんの瞬間移動で皆を?」

 

俺が聞くと頷いた。

 

「瞬間移動なんか…あれなんで服が変わってるんだ」

 

あの鬼師匠の着てる服が変わってるな。やたら可愛いい。外見的には似合ってると思うけど、なんだ。思わず目を逸らすような。見たらいけないモノを見たような感覚がする。

 

「可愛いでしょ。昔私が着てたお古よ」

 

ブルマさんの仕業か!!

ブルマさん勇気有るよな!

 

「…………」

 

ぶ、ブロリーさんよ。自分の姉をガン見するなよ!鼻息も荒いぞシスコン!気をあげるなよ!?

 

「ブルマもじっちゃんとチチもなんでここに?」

 

「ワシはなり行きでな……一瞬で移動したのか?…こ、ここは神の神殿なのか…」

 

「何でって!悟飯ちゃんを迎えにだ!!…悟空さ!ナメック星て所に行くんだよな!」

 

「あ、あぁ言ったよな」

 

「悟空さがナメック星に行くのは止めないだども…悟飯ちゃんまでナメック星に連れて行く気じゃないだろうな!」

 

「連れてくもなにも、悟飯が自分で…」

 

「あーーー!!やっぱり悟飯ちゃんをナメック星にまで連れてく気だったんだな!悟空さ!悟飯ちゃんは一年、一年ピッコロに連れてかれてたんだぞ!少しは夫として悟飯ちゃんの安全と将来の事を考えるだ!だいたい一年ぶりにあったのにちょっと話してサヨナラってどういうことだ!!オラがどれだけ悟空さが死んで心を痛めてたか知ってるだか!?悟空さが死んで悟飯ちゃんもピッコロに連れてかれて…!!」

 

「す、すまねぇチチ」

 

まぁこれは完全に悟空が悪いな。

 

「さ!悟飯ちゃん帰るぞ!」

 

「え…おかあさん」

 

チチさんと悟飯は家に帰るつもりみたいだ。

 

悟飯は躊躇ってる。引き止めるのは駄目だよな。悟飯は俺達と同等に戦える戦力だけど…五歳の子供なんだし。戦えるからって軍隊と戦う所に連れてけないよな…

 

悟空とかサイヤ人組みは悟飯を戦わせるのは駄目なのか?って顔をしてる。…サイヤ人子供でも戦うの普通みたいな常識あるらしい。

 

ナメック星人と知り合いのパラガスさん家族はブルマさんと瞬間移動でナメック星へ。

 

残りの俺達は修行。武天老子さまたちは見学、修行だけど……なんて楽なんだ。今は鬼の教官が居ないから普通に修行するだけで済む。あぁ普通の修行っていいな。武天老子さま何ですか。え、休め?なんで?

 

 

 

 

 

 

コイツらみんな頭が可笑しいんじゃないか?

 

サイヤ人の王子であるオレは真剣にそう思う。ラディッツの野郎、地球はヤバイ奴がこれだけいて何で気付かなかった!戦闘力が千以下の奴しか居ないなんて間違った情報送りやがって!!そのせいで俺のプライドはボロボロだ!あの野郎は死んでなければ八つ裂きにしてやれたのに!!

 

違うか。

 

信じ難いが…此処にいるコイツらは俺達が来るまでの一年の訓練で、ラディッツ程度に苦戦する戦闘力を俺に勝てるまでに伸ばしたのか。この俺で一対一で互角、2対1なら負けるレベルにまで……いや悔しいがナメック星人だけは俺を上回っている。パワーボールを出す隙すら無かった。

「おりゃあ!!」

 

「甘い!!」

 

地獄の様な訓練とか言っていたが大袈裟と言えない。まさにキチガイ染みた訓練。戦闘民族のオレがそう思うほどの訓練をアイツ等は平然と行っている。確かに戦闘力も上がるだろう

 

「と!危ない!心臓に穴が空くところだった」

 

「あの攻撃一歩間違えたら首がおれましたよ。流石に危ないですから気をつけてください」

 

「はは、すまない」

 

訓練で急所への攻撃をしてる。殺し掛けた攻撃をしてゴメンゴメンで軽く謝るだけで許されている。…殺すような攻撃をするのに…生温く仲良しな関係でやっている様に見えるのが…。

 

気持ち悪い違和感がある。狂気を見せられてるようで、ナッパと俺、サイヤ人二人が見てるだけで冷や汗を掻くこの訓練をさせていたのはあのサイヤ人の三人…。今の俺を超えるナメック星人の態度からして、あの三人は俺より強さが上回るナメック星人より強いと言うことだ。

 

一体何者なんだ。

 

サイヤ人と名乗っていたが……生き残ってるサイヤ人はオレとナッパ、この前死にやがったラディッツ、そしてカカロットの奴だけだったハズだ。サイヤ人が予想外に生き残ってるのはまだいい…それよりも…サイヤ人の王子である俺を強さで上回るサイヤ人が何故いる!それも三人!

 

他二人はともかく、少なくともあのパラガスというオヤジだけは年齢から考えて惑星ベジータがあった頃から居たサイヤ人だ。惑星ベジータの頃には今より弱くても、王子である俺を将来的にでも上回る強さがあるサイヤ人なら、惑星ベジータの頃から知ってる筈だ…なのに俺が知らない。どういうことだ。

 

盗み聞きをした内容では…地球人が強くなったのはパラガス達の施した特訓のせいだ。そこから考えて最下級戦士よりも弱い地球人程度が俺以上に強くなる特訓だということか?

 

なら俺ならどうなる?

 

王子であるこの俺様がその特訓を受ければ……それこそフリーザすら凌駕する可能性があるのではないか。あり得ない事ではあるまい。フリーザはドラゴンボールで不老不死に成らないとどうにも成らないと、余りのフリーザの強さにマトモに倒せる可能性を捨てていたが…………倒せるんじゃないか

 

そう思ったオレは逃げるチャンスをふいにして、地球を捲き込みフリーザと敵対するフリをした。フリーザと戦う、なら奴等は人手として俺達を鍛えなければいけない筈だと、オレは賭けに出た。

 

さてフリーザは動くかな。オレの通信をフリーザのヤツが確認していればフリでなく本当に敵対する。だがいい加減に我慢の限界に来ていたんだ賭けにでてやる。

 

奴等にとって俺は地球を襲ってきた敵だ。マトモに扱われるとは思えないが今は一時の屈辱として耐えれば良いと判断した。しかし!!そう判断した…だがな!!

 

「これキチンと皮剥きをやれ」ショリショリ

 

「うむ。これはお前達の夕食にもなるんだからな。しっかりやるのだ」

 

「なんでおれたちが!!こんなことを!」

 

「罰も兼ねているのだしっかりとやれ」

 

「ぐぬぅ」

 

俺とナッパ、この星の神に猫擬きは料理をさせられている!!あと掃除もな!

 

「……」

 

地球人め!!王子であるこの俺に清掃や料理をやらせるなど……自分の所の星の神に料理をやらせてる奴等なら気にするわけがないか!クソが!

ボイコットなんて出来ない。恐らくこれは俺が信用できるかのテストだ。流石に襲ってきた相手を無条件に信じるわけがないか。信用を得てからでもないと特訓も無理か。この屈辱を耐えた先に最強への道があると思えば我慢する事はできる。この俺様がフリーザの元で何年耐えたと思う!!

 

「ベジータ、ちゃんと皮剥きをしてくれよ」ショリショリ

 

「……」

 

「遅すぎるのぉ。手抜きしてるのが見え見えだ」

 

うるさい猫擬きが!

 

「ベジータの奴は夕食抜きでもいいか?それとも特訓抜きか?」

 

クソッタレが!!コイツら俺が強くなったら覚えておけよ!だが今はまだ屈辱に耐える時期か!!強くなるためだ!野菜の皮剥きでもなんでも全力でやってやる!!くそが!

 

 

 

 

 

 

あれから何日だ。

 

「お前ら!取れ立ての生きの良い魚だがどうだ!」

 

ナッパの野郎、料理を楽しそうにするようになりやがって!

 

「やっぱナッパの料理は大味だけど美味いな」

 

「へへ、そうか」

 

バカ野郎!料理が美味いと言われて嬉しそうにするな!お前には誇りがないのか!

 

「こっちはベジータの作ったのか…なんか微妙だな」

 

な、俺の料理よりナッパの料理の方が美味いだと!?くそが、くそが!俺さまがナッパ程度に負けてたまるか!

 

 

 

 

 

 

「これ美味しいぞベジータ!ナッパのよりも旨い!」

 

「な!?ベジータの方が旨いだと!?」

 

「ふん、このベジータさまが作った料理だ。美味いのは当然だ!」 

 

ふん、勝つのはやはりこのベジータさまだ!!料理も中々面白いじゃないか。

 

「このベジータ様の(お料理)力を見せてやる!」

 

「秘伝の料理本だと……!!そ、それを寄越せ!」

 

「おい亀仙人にカリン!食材をとりに行くぞ!」

 

「ナッパ!塩の量が多いぞ!」 

 

今日の料理はベジータさまのスペシャルカレー。良い匂いだ。味も素晴らしい。辛さはこんなモノでいいな。いや甘口も別口に作るか。

 

「おーいベジータ、飯はまだかー。オラ腹ペコだぞ」

 

「ええい!うるさいぞカカロット!少しは我慢しろ!!」

 

まったく。盛り付けて後は仕上げに七味を散らして、漬けていた自家製のラッキョウ。そして特製マヨネーズタップリの海鮮サラダ。ふ、いい出来映えだ。

 

「なぁベジータ……おまえ何か忘れてないか?」

 

「忘れてる?ナッパそれはなんだ……隠し味のハチミツはいれたぞ。何か忘れた材料でもあるなら早く言え」

 

もしかして甘口中辛だと物足りないから辛口も要るのか。いやトッピングか!ふふ、甘くみるな。カレーのトッピングならキチンと用意して…

 

「いや、そうじゃなくてよ。……特訓」

 

とっくん……特訓??………

 

「は!!な、なんで俺はずっと真面目に料理をしてるんだ!?」

 

それどころか屈辱だったのが、いつのまにか、た、楽しんで…いた、だと?そ、そんなバカな!?あり得ん!!お、おれはいったい、どうしたと言うんだ。

 

「飯まだか。ナッパそんな呆れた顔をしてどうしたんだよ。おお!ベジータ出来てるじゃねーか。これはスゲーうまそーだ」

 

「当たり前だ。このベジータさまのスペシャルカレーだからな!トッピングもあるぞ!」

 

「べ、べじーた」

 

ナッパなんだ…は!?何故俺は誇らしげにしてるんだ。可笑しい。可笑しすぎる。

 

「うんめーーー、ベジータのカレーは最高だな!」

 

「ええい!こんな所で食うな!」

 

「だってベジータの飯はうめーから我慢できねーよ」 

 

我満出来ないぐらい旨いか。ふ、ふん、ま、まぁ、俺のつくった最高のカレーだから仕方あるまい。と、とにかく!あの三人が帰ってくるまで真面目に料理など雑用をするしかあるまい。修行を拒否されたら困るからな!

 

 

さて食後のデザートの準備をするか。

 

 

 




ノーマルサイヤ人(料理人)VS伝説の超サイヤ人(シスコン)

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