衝動的なの   作:ソウクイ

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もしもセル、ワンパンマンさん

 

「あ、お前も来たのか」

 

屋外で公開露出。

 

猥褻物露出をした成人男性。

職業不詳、普段は趣味のヒーロー活動をしている。

 

私の恩人…

 

何か無性に悲しくなる。

 

 

何で蚊を追って外に出た数分後にこんな事に?

避難してたサイタマ氏の家から大きな炎が見えて、ナゼか外に蚊を追っていったサイタマ氏が大丈夫か気になって来たら見た光景だ。因みに火を見て大丈夫かと思ったのは、こう言う事態の事だ。不安が的中して嬉しくない。

 

 

「あら、アナタは」 

 

なんだあの真っ赤なエロい蚊は?

何で私を見て舌を嘗めた。

見た目的に蚊の大量発生の原因か?

 

「(くそ、アイツを警戒したのか。距離を取られて自爆のタイミングを逃した)」

 

人型の機械、ロボットがボロボロな状態で落ちてきた。今回のは随分と人に似てるな……この世界、文明は前の前の2010年の地球ぐらいなのにロボットまで作れる技術があるようだ。以前に捕まえようとかしたロボットに襲われた事があるので知っていた。

 

全裸の恩人、ボロボロなロボット(恐らく人類側)、元気そうな蚊女。私が来なかったらヤバ……くはないな。私が来なかった場合サイタマ氏が容赦なく叩いて粉微塵にしてただろう。全裸の状態で。なら、私が来てどうなるか……別に私が来たとしても結果は変わらないな。 

 

まぁ一応とは言え、人型の女性のグロいシーンは見たくはない。行こうか。布とかなにかサイタマ氏の誰得なサービスを隠せる物を探しに……

 

「あらー、どこに行くのかしら」

 

なんで立ち塞がるんだ。

サイタマ氏は傍観してる。私が倒さないといけないのか。怪人討伐はそれなりに慣れたが、女性タイプは流石に良心の呵責があるんだがな。

 

「ふふ逃がさないわよ。私の創造者から貴方の捕獲命令が出てるんだもの。まさかハゲ頭もだけど、偶然捕獲対象二人と遭遇するなんて私は運が良いわ~。」

 

「サイタマ氏も捕獲対象なのか?」

 

「おいナチュラルにハゲ頭で俺の名前出すなよ。別の相手から知れないだろ」

 

「え、アナタよ?ハゲ頭なんて貴方しか居ないじゃない」

 

私を指差すな。私はハゲじゃない。

そう言う頭部なだけだ。

 

「(捕獲対象……あの緑の、恐らく"セル"は判るがあのハゲた男もその対象なのか。俺の焼却砲を間近に受けて無傷だったが、いったい何者なんだ)」

 

「捕獲命令……誰だその創造者とは」

 

前に捕獲しようとして来たロボットがいたが、あのロボットの黒幕か?

 

「うふふ、知りたい?私を進化させてこ~んな!スゴい力を与えてくれた偉大なお人よ!」

 

何者なのかの答えになってない。

進化という台詞と…私を捕獲しようと狙ってくる事を考えると……科学者の様な存在か?

 

「アナタも強いらしいけど、私が元気一杯な時に来るなんて運がないわね~。別に生きた状態で連れてこいとしか言われてないから大人しく捕まる方が身の為よ」

 

何にしても彼女は……。  

 

 

「飛んで火に入る夏の虫だな」

 

 

 

 

と、言うわけで情報を聞き出すという名目で捕獲した。全く私も甘いな。女性タイプの怪人討伐を避けるために捕獲するなんて……

 

蚊女は、今は身動きが出来ない状態にしている。

 

「~ーーーーー!!」

 

本家セルの18号の吸収を途中で止めたような感じだ。蚊女の足だけ出てジタバタともがいてる。

 

「それではサイタマ氏、彼女から色々と聞いてくる。主犯の狙いはサイタマ氏もらしいから後で聞き出した事を伝えに行くよ」

 

「……お、おう」

 

さて、人気の無い所に行こうか。

人目を気にする尋問をしないといけないのでね。

 

 

三日ほどしてサイタマ氏の家にお邪魔した。

ナゼか修復されたらしい前のロボットもいた。

私が情報を聞き出すというあの時の話を聞いていて、何処から情報を得たのかサイタマ氏の家を探し当てて押し掛けたそうだ。

 

ロボットはジェノスという名前で正確には人間を改造したサイボーグらしい。胴体が避けてても機械パーツしか見えなかったんだが元人間なのか。……某ドイツ軍人みたいに人か怪しい。

 

「ふーん、俺たちを狙ったのが、進化の家ね。ソイツらが蚊女を造ったのか……悪の秘密結社みたいな感じか?」

 

「その進化の家とやらの話は本当なのか?」

 

「三日ほど蚊取り線香で責め立てた結果で出た情報なんだが、本当か怪しいのか?もう一週間ほど尋問を追加するか」 

 

サイタマ氏の部屋に来るときに尻尾の中に入れて移動した。蚊女を出すと粘液でベトベトで18禁感がしたので、サイタマ氏が急遽シャツを着せた。余計にいかがわしい感じになった。

 

「……も、もういやぁぁ」

 

怯えてる相手にするのは心苦しいがやるべきか。決してエロさを楽しんでる訳でない。(※本当にエロいことはしてません)

 

「いやスマナイ、本当の事だと判断する」

 

ジェノス氏はそう言った。

蚊女にズタボロにされてたのに報復とかは考えないのか。

 

「その進化の家って言うのを何とかしないとな。狙われてるとか面倒だし。本拠地の場所とか何処だ」

 

全員の視線が蚊女に

 

「そ…………その、な、何となくの方角だけならわかるけど、本拠地の場所は思い出せないの。ほ、本当よ!い、色々され過ぎて思い出せなくて」

 

嘘という感じはしない。

二人も同意見なのか追求することもなかった、それは良いが、批難の目を私に向けるのは可笑しい。まさか変なことをしたと思ってないか?色々と言ってるがやったのは蚊取り線香ぐらいだ。怪人相手だからと言って何かしたとかない。

 

(※本当になにもしてない)

 

「う~ん、方角だけでも覚えてるなら……とりあえずその方角に行ってみるか。狙ってるなら向こうからリアクション有りそうだし。来週はスーパーの特売日で忙しいし」

 

ズガンと壁が壊れて中から進化の家の関係者らしい怪人が。

 

「…向こうから案内役が来た、な」

 

「俺の家になにすんだ」

 

と、思ったのにサイタマ氏が破壊犯の怪人を粉砕した。まぁ気配的に下にもまだまだ居たから問題ないのか。

 

サイタマ氏とジェノス氏は飛び出した。

私も外に向かうおうか。

と、蚊女を置いてぼりにするのは酷いな。

収納されてる尻尾を伸ばして尖端を広げる

 

「いやぁぁ!?またその中は!!絶対に大人しく着いてくからそれは止めて!!」

 

そう言ってもマトモに飛ぶ事も出来ないだろ。尻尾に入れた時に間違って少しエネルギーを吸ったせいで。仕方ないので米俵を抱えるように移動した。

 

ジェノス氏はロボットと戦い。

サイタマ氏はナゼか埋まっていた。

前には大きなライオンの怪人。

地面に埋まって頭だけ出てると、卑猥なモノに見えたのはサイタマ氏には言えないな。普通に這い出た。

 

ライオンの怪人が改めて戦おうとすると、土を払うから待ってと頼んだ。普通激怒しそうなのに律儀に待ってくれるあのライオンの怪人は良い奴か。地面に埋まってる時も攻撃しなかったしな。 

 

ライオンVSサイタマ氏。

 

爪での連続攻撃、何かカッコ良さげな名前を付けてる所がアレだな……何か巻き添えで怪人ぽいのが殺された。同じ進化の家産としたらレベル差がひどいな。何の為に来たんだ?

 

それにしても、私が闘う相手がいない。

 

もしかしてジェノス氏が戦ってるロボットが私の相手だったんじゃ?

 

あ、サイタマ氏がライオンを粉砕した。

ああいう獣タイプは好きなので少し残念だ。

 

うん?地面に今度は自分から潜った。少しして地面から怪人の残骸が飛び出た。サイタマ氏を埋めたやつか。サイタマ氏は案内役どうするつもりだ?

 

ロボットもジェノス氏が勝ったみたいだ。

此方は生きたままだな。ロボットに勝ったジェノス氏が目を見開いてるな。ライオンを一撃で粉砕した辺りで。

 

後は、あのロボットに聞いて進化の家に行こうか。今度は私の闘う相手は居るかな。いや、闘う相手は居なくても良いが、サポート科として、怪人を作るような高い技術力がある進化の家に有用なモノがあったら少し賠償として……

 

 

そう言えば、案内役が見付かったとしたら、この蚊女はどうしようか。せっかくの尋問が無意味になるとは流石に憐れすぎるが…………どうしよう。

 

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