衝動的なの   作:ソウクイ

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第62話

 

今の時代にそぐわないパソコンから目を離して、私は大きく溜め息を吐いた。

 

私は転生者…fateってアニメ作品の世界に転生した転生者の一人。恐ろしい世界だそうですが、チートなんて持ってないんです。転生者になったらチートを夢見ますよね?ないです。チートもない。転生者で特別とかそう言うこともなく他にも転生者の人は沢山いますよ。ご近所にも何人かいるぐらい。

 

ご近所の知り合いが転生者だと知って驚きましたよ。子供のフリをしてたの恥ずかしい。

 

転生者と教えてくれたら良かったのにと思いましたが、自分も転生者と隠してました。転生者なんて自分から名乗る人は居ませんよね。

 

なんでそれで他の転生者の人が居ると知ったかと言えば、切っ掛けは、先ずこの世界はミレニアムな年にも成ってない時代です。

なのにパソコンが普通にある。私が2014年に使ってたパソコンと性能差はそれほど感じないレベルの。パソコンに合わせてネットも普及してます。

 

今は2000年にもなってません。

私が本来いた世界の過去なら今はファミリーコンピュータとかの時代ですよ!

 

2000年代前のパソコンなんて詳しく知りませんが、性能が私の居た時代と遜色無いなんてあり得ません。性能が何世代も進んでるのは間違いないです。ネットも普及してない筈って認識ありました。

 

家で父親が薄いパソコンでネットをしてるの見てあれ?って思いましたよ。

 

で、そこから、もしかして自分以外にも転生した人がいてパソコンを作ったのかもと、鈍くても他の転生者がいるのかもと気付きますよね。

 

実際に私たち転生者の中に技術者関係者が複数いて、パソコンもネットも普及させたらしいです。純粋な商売と趣味って理由だけでなくて、他の転生者との接触が目的で開発したそうです。

 

実際に私は釣られますた。

 

転生者が居るのかと思いながらテレビやらを見ると、色んな所で私が居た時代でしかない未来のワードがあったんです。そのワードやらを父親のパソコンを借りて検索すると、ある会員制のサイトをみつけたんです。

 

このサイトを見付けた貴方は恐らく私達と同じでしょう。メールを送って下さいと書かれてるんです。最後に確認に行きますと書かれてました。 普通に考えたら不味いですよね。

 

ですが、サイトの情報がどう考えても私と同じ転生者……反応を見るのに住んでる市だけ書いたメールを送りました。返信として待ち合わせ場所が、待ち合わせ場所の指定されたのが人が沢山いる所だったので行きました。隠れて待ち合わせ場所を見てるとご近所の人がいました。えぇ御近所の人が転生者でした。お互い驚きましたよ。私も転生者だと確認が取れてそのサイトに入るパスワードを教えて貰いました

 

そのサイトは転生者だけのサイトでした。そこでこの世界は過去の世界なんかではなく、fateって作品としか思えない世界だと教えられました。

 

…fateってなんぞや。

 

てのが、初めの思いです。

 

Fateって作品は前世で聞いたことあるようなってレベルで、実際に見たことない作品でした。なんか楽しいウマウマみたいなダンスを踊ってたような?それでほのぼの系な漫画を想像しながらどんな作品なのかきくと、色々とおっそろしいfate世界のことを教えて貰いました。知らなきゃ良かったと思いましたね。いえ知らないの不味いですか。

 

倫理観が無い魔術師の事と、原作舞台の冬木には住人を喰ってる18禁アニメみたいな事をやらかしてる蟲が居るって部分に…蟲とか他人事でないですからね!そうですよ!私は戦争が起きたりヤバイ住人が居ると教えられた冬木の住人ですよ。

 

冬木市は色々と危険なfate世界で特に危険な場所の一つだそうです。正確には危険だと判ってる地点。この冬木がfateの原作の舞台って事です。

 

先ず判明してるので一番厄介な冬木での危険は、聖杯戦争という誰も得しない魔術師の儀式が行われることだそうな事。

 

聖杯戦争は何回か行われていて作品としての始まりは第5次聖杯戦争。今は原作でいう第五の前日談、第四次の聖杯戦争が行われる時だそうです。 原作で冬木で一番人がたくさん死ぬ時期と教えられました。

 

冬木に在住してる人で引っ越ししたり聖杯戦争の期間中は離れるって人は結構います。

 

御近所の転生者の人には戦争の期間中は冬木から逃げた方が良いと言われました。離れることについて協力してくれるそうです。聖杯戦争の期間中だけなら一人で離れることは恐らく出来ます。

 

ですが冬木から離れるつもりはないですよ。別に話を信じなかったわけでもないです。危険だと信じましたよ。けど自分だけ逃げるのなんて嫌ですよね。親を冬木から離すことが出来ませんし。私を逃がすだけで御近所の人も逃げませんし。

 

冬木の大惨事を何とかしたい。サイトでは対策会議スレが立てられてたので参加しました。何年も前から対策のスレはあって何とかしようって動きはあったんですよ。

 

けど、安全な対策なんてないです。

 

例えば対策であったのは冬木の遠坂って家への接触。遠坂はこの冬木の土地の管理者みたいな立場の魔術師の家で、管理者って立場的に聖杯戦争が冬木にとって危険だとわかって貰えれば止めてくれる可能性があるそう。

 

けど、私達の立場は転生者という事で魔術師に何をされるかわからない立場です。聖杯の危険について教えたら、本当なのか確認するのに催眠で情報を取られる可能性があるそうです。それで転生者とバレるかも……転生者が魔術師にバレたら皆が危険、自分だけならともかく他の人も巻き添えにするのは躊躇しますよ。

 

警察に伝えても何ともならないそう。警察が魔術師の事件を何とかできるなら魔術師が存在してないそうです。

 

魔術師関係は完全に無法で何処か止める事が出来ないのかと言えば、そうでもないそうです。魔術師がやり過ぎると時計塔って所に処分に動かれるそうです。魔術師だったり、魔術師に敵対してる聖堂教会とか……聖杯戦争で動いたりしてる様子はなかったそうですが。

 

動くどころか、聖杯戦争だと中立の立場の審判役として聖堂教会があるそうです。ですが、教会の人がこの地の管理人の遠坂家とグズグズべったり。しかもネットで名前だけ何度も聞いた麻婆、愉悦神父、その人が教会にいるそうです。教会最悪ですね。

 

教会の上に頼めれば良いそうですが……原作知識だけで証拠が無い。それに教会の上も信用できるか怪しいそうです。

 

参加者を説得する。

 

参加者で一番に説得して協力者となって貰うのに良いのがウェイバーくんって人なそう。魔術師でぶっ飛んでるそうですが一応信用が出来るって意見が多いです。魔術師って所で不安ですよ。散々な魔術師の話を聞かされましたし

 

不安といえばニュースでやっている猟奇的な殺人鬼。ニュースの殺人鬼なんて日本で起きてる事でも遠い世界の事って認識になるけど、その殺人鬼が教えられた原作で冬木にやってくる事になるそう。

 

実際にニュースの目撃情報から冬木近くに殺人鬼の話が…原作では殺人鬼がこれから聖杯戦争に参加して、子供が多数犠牲になって大惨事に成りかけたそうです。

殺人鬼を更に酷くした反英霊って危険な存在が召喚された後だと一般人だとどうにもならないそうです。だから聖杯戦争に参加する前に、転生者たちで殺人鬼を探すって事になりました。私も冬木市の住人です。殺人鬼の探索に加わりたかったけど、探索には加えて貰えませんでした。原作にでる殺人鬼の狙いは子供、子供の私はダメなそうです。

 

いや、まぁこの世界のニュースで見てこわいですけど、精神年齢的に子供じゃないですし。原作のやらかしを教えて貰った後に放置とか出来ませんよ。けど肉体は子供ですし下手したら足手まとい。

 

しかたないので探索を止められて倉庫を漁って、何か殺人鬼を相手に役立つ物が無いか探してました。

 

実は家が魔術師の家系…と言っても大分前から魔術師の道から逸れてきて、魔術を知ってるだけの家系。両親は魔術なんて使えません。祖父母が使えたそう…fateの事を聞くまで祖父母が中2病を患ってたと思ってました。

 

元が魔術師なだけの一般家庭、魔術が使えず残念とは言いません。魔術師家系に産まれた転生者の人の体験談をきいたので…他の魔術師ニキ達の家庭のバッドなエピソードを大量に聞いて運が良かったと思えましたね。

 

で、元とは言え魔術師の家系だから倉庫には、魔術師的なアイテムとか残ってる可能性に掛けて、その中に殺人鬼をどうにかできるモノが無いか探すことに。

 

魔術師に狙われない様に、希少だったり有用なのは処分されてるみたいな事を親が言ってましたが…何かある筈

 

もう亡くなったお婆ちゃんが…亡くなる前、占いが得意なお婆ちゃんで…私を占ってくれたのに占いの結果は教えてくれなくて、助けが欲しい時に倉庫の中を探してみなさい。もしかしたら助けになるかもって、言ってたんです。……聞いた時は意味がわからなかったですが、転生者やら戦争やら、今、この時の為に残してくれた遺言だと思えますよね。…占いの結果を教えてくれなかった理由…思い出したらお婆ちゃん物凄く引き吊った顔をしてて…

 

それで倉庫をあさって何か役立つものを探してたら、一際大事そうに仕舞われていた箱を見つけました。その箱の中には真っ白なマントが入ってました。

 

普通のマントに見えますが…可笑しい。

 

この倉庫は私の両親が産まれた頃には放置されてたそうです。2、30年は放置されてた…なのにそんな倉庫に最近しまったばかりじゃないかと思えるマントで…手が痛くなったんです。

 

物凄く!痛かったです!

 

痛かった方の手に出来てた傷跡みたいな痣。

どう見ても…此を冬木で見たら離れろ逃げろと教えて貰った聖杯戦争の参加者の証明の……令呪。

 

それで…

 

「どこだここ?」

 

呑気な声が聞こえました。

声の方を見れば私しか居なかった倉庫に変質者がいたんです。

 

白いマントに全身真っ黄色のスーツ。 ご当地ヒーローでももう少しマシになるって感じのヒーローの格好にみえますね。

 

格好はどうみても擁護しようがない不審者そのものですが、いきなり現れましたし。あのマント…それとタイミング的にどう考えても手のあれと関わり有りますよね。初めは手のアレと合わせて考えて話に聞いていた英霊なのかと思ったけど、うん。

 

なんか違うと思えます。

見た目が……ツルッと光る頭部が

英雄

 

ないわー

 

「……」

 

あと英霊って大抵が肖像画とか無関係にイケメンや美女だって。それか物凄く濃い顔とかなそうなのに………シンプルです。あと頭…英雄

 

ないわー

 

「おい!人の頭を見てないわーとか何度も言うなよ!」

 

「あ、スミマセン、ないわーって言ったの貴方の髪の毛の事でないですよ。それよりなんで私の家の倉庫にいるんです」

 

「え、お前んちの倉庫なのかここ…なんでって

…なんでだ」

 

困った顔をしてます。 なんか汗を掻いてます。挙動不審です。こんな薄暗い倉庫で不審者な男性と女の子が居るって事案だから?

 

「いや、ホント気付いたら此処に居たんだよ」

 

英雄かはおいておくとして少なくとも此方に危害を加えようって感じはないですね。

 

「あの貴方って何処からきたんですか」

 

英雄だと英霊の座とか言うところから来るんですよね

 

「何処からってZ市だけど…」

 

「…ゼット、市?」

 

そんな市とか無いですよ。

いえこの世界の日本ならあるんですかね。

それともゼットシ…?

 

「ここってZ市と違うのか…何で俺が此処に居るのかとか知ってたりはしない?」

 

「ここは冬木市です。どうして此処に居るのかは此方がききたいです」

 

「そっか知らないか。冬木市ってどこだ…取り敢えず外でて確認するか」

 

「あっ!ちょ、ちょっと待ってください!えーと!確認する事があるので!ついてきてください」

 

「…何でだよ」

これ自然と逃げようとしてましたね。

 

「ついてきてくれないと不審者が出たと叫びます」

 

「つ、ついてくからそれは止めてくれ」

 

とりあえず家に上がってもらいました。親が弟と出掛けててよかった。テレビを見てもらってるうちに私はスレで相談しました。令呪の事を相談して……それで、こう、どう説明して良いのか困って、一番相談したいことですが、英霊かよくわからない人の事はだいぶ後から相談しました。

 

特徴を伝えると思い当たる英霊は居ないそう。けど知ってるみたいな反応もありました。名前の確認をしてくれみたいに言われて今更ながら名前を聞きました。

 

「俺の名前か。サイタマだ」

 

サイタマ、日本人の名前?日本人の容姿ですし、日本の歴史でサイタマなんて人はきいた覚えはないですし

 

「あの、貴方って英霊、英雄なんですよね」

 

「趣味でヒーローはやってるけど」

 

やっぱり不審者ですかね。サイタマって名前をネットに書き込みましたが、誰も知りませんでしたし。

 

ステータス?

 

そう言えばゲームみたいな感じで強さが見れるんでしたか。

 

見れましたが…なんですかこれ。

 

 

 

 




先生のイメージで子供は助けるイメージ。
ヒーローになった切っ掛けが可愛くないワルガキを助けてですし……。

関係ないですが、元々は変態仮面が主役の予定でした。
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