衝動的なの   作:ソウクイ

76 / 95
第76話

 

まだ二ターン目

 

資源衛星ヘリオポリスにて中立無視して秘密裏に連合のMS開発、なんだかとても嫌な予感がするの。たぶんヤバイ場所だこれ、おうちに帰るの。オーブへの便は出たあとだったのぉぉぉ。

 

数日しないと船はない……。 

元々の予定通りの時にしか帰れねぇ

 

あーーまぁなんだかとてもこのヘリオポリスに居るのに、嫌な予感はするけどたった数日、何か起きるわけないか。うわ!旗が飛んできて顔に掛かった!なんじゃこりゃ!!

 

「(なんで旗が飛んでくるんだ?)…案内をさせてもらってよろしいですか三佐。他に先に行くところがあるのなら日程をズラす事は可能ですが」

 

他……あ、OS 開発で頼ってるスクールの教授にも会いに行かなきゃいけない。技術者連中に聞くとどっちが先でも良いそうだ。

 

ぬぅぅどっちを先にしよう。

堅物そうな美人さんとのデートか!

それともスクールの若い女の子を見に行くか!!

 

迷う。とても迷う。

 

美人さんとのデート01234

スクールに潜入56789

 

 

まぁ!態々美人さんに来てもらってるのに案内を後回しとかダメだよな!

 

「……ご案内してよろしいんですね。では皆さんついてきてください」

 

ゾロゾロと美人さんのお尻、間違えた後ろをついていき工場区間みたいな所を通り抜けてく。此所、連合の兵士さんで一杯だなー。…他国の軍の中に一人って怖いなー。え?技術者?肉盾にしろと?

 

彼処の集団は連合の技術者かな。

む、あの胸は

 

三佐のオッパイへの愛

100、66

 

うむ……アレは良いものだ。

 

 

「ラミアス大尉、よろしいでしょうか?」

 

「バジルール少尉?えぇ大丈夫よ」

 

「作業を中断させて申し訳ありません。此方はオーブから来た技術者の方と三佐殿です………三佐殿は不審者では一応ありませんので」

 

小声で何か言った?

 

「そ、そう、そちらが話にあったオーブからの…。失礼しました。ようこそ、私は技術士官のマリュー・ラミアス大尉です」

 

とてもオッパイ大きいですね。は!いけない!脳内の言葉をそのまま出しかけた!

 

「ラミアス大尉ですか。よろしくお願いします」

 

下心のない爽やかな笑顔でそう言った。

 

(この三佐、絶対にスケベね)

 

笑顔で距離をとられた。

く、後ろの技術者がイヤらしい目で見たのか!

 

「ラミアス大尉、此方を」

 

「これは、三佐達に機密を開示する許可書類……それに可能ならテストパイロットとして、それで私は説明役…なにこれ……エェ…正式な許可書……わ……解りました。三佐方どうぞ此方に、周りながらご説明します」  

 

美女の後ろについて行くなんてご褒美です!何やら面倒そうな単語があったけども喜んで!あ、バジルール少尉も来るんですか。そんな後ろにピッタリーくっついてくるなんて、まるで気になる男の子(不審者)の後を着けてるみたいなムーヴ……(照れ)

 

「先ずは此方をご覧ください」

 

アレはMS?プラントのジンでなくてオーブのアストレイに似てるタイプ。……改めてオーブと連合は一緒にMSを造ってるんだなー!中立てなんだろう?(哲学)

 

それとも情報盗……よし、俺はなにも見なかった!

 

「我々は現在このコロニーにて新型戦艦と五機の試作MSを開発しています。  

 

MSの型式ナンバーはGAT-Xシリーズ、  

その内の一機が彼方のGAT-X 002デュエル」 

 

デュエル……デュエルスタンバイ!!

 

「なぜカードを出してるんですか?」

 

「あ、なんでも無いです。条件反射なので気にしないでください」

 

「デュエルは開発中の五機のMSの基礎として開発されたので、特に冒険もせずバランス重視の汎用性に優れたシンプルな機体です」

 

コンセプトはアストレイと同じタイプぽい。ふ、内の子の方が強そうだな。

 

「もう完成した状態なのですか」

 

「いえハードは完成した状態では有るんですが……」

 

「やはりソフト、ナチュラル用のOS はまだ…?」

 

「ええ、残念ながらMSをコーディネーターの様に動かすのはナチュラルには難しいですから……」

 

「そうですか。此方でも同じです。OSでMS開発がつまずいてます…」

 

「ナチュラルの他にコーディネーターも居る貴国のオーブでなら、コーディネーター用のMSにすればOS の問題は解決出来るのでは」

 

「確かに見本がありますのでOSはコーディネーター用なら簡単ですが、だからこそ余計にナチュラルには使えないMSはダメなんです……軍事力がコーディネーターに独占された様に見えてはオーブ国内で軋轢が産まれますからね…………」

 

「バカな質問でしたね」

 

「其れにしても……シンプルな機体は悪くないですけど……単色なのはシンプル過ぎないですか?」

 

目立たないのは軍用としては正しいんでない?

目立つ色とかエースかお前は囮になって戦えみたいな生け贄枠。アレ?そう言えばやたら派手なパーソナルカラーを薦められたような?

 

「ふふ、五機ともに装甲が特殊なので起動状態に成ればまた違う姿を見せてくれんですよ」

 

違う姿……なんかエロい響き。

 

「特殊な装甲、それはフェイズシフト装甲ですか」

 

「ちょ!おま!」

 

「……よくご存じですね」

 

アレ?なんか空気が可笑しいぞ。

 

「……聞かなかったことにします。今はある程度の情報開示は認められてますしね。フェイズシフト装甲はご存知かもしれませんが説明します。電圧の相移転を利用した実弾兵器をほぼ無効にする堅牢な装甲、略称してPS装甲と呼ばれています」

 

なんかスゴい装甲ぽい。

なのにうちの技術者は低反応

 

「ラミアス大尉、PS装甲は技術的には素晴らしいと思うのですが、機能的にどう節約しても稼働時間が厳しいのでは、何か画期的な動力でも」

 

「いえ…ええお察しの通りです。現行のバッテリー式の動力では稼働時間に不安があります」

 

なんでそんな欠点あるモノを試作機五機全部に?

 

「それに他にも問題が…………実は此方の機体ですがMSにも携帯できるビーム兵器が装備されているのですが」   

 

ビーム兵器で問題?

 

「ビーム兵器が問題……あぁビーム兵器で機体内部の電力を使うからですね。稼働時間が更に短くなると」

 

「いえ、それもありますが、連合と同様にオーブでもビーム兵器は開発されてるのではないですか?」

 

「あーそれは」

 

なんで隠そうとする感じ?

 

「三佐、ビーム兵器は開発されてないのですか」

 

「開発されてますよ」

 

素直に話した。だって此方だけ情報貰うのアンフェアだし。あと態度が開発してると自白してる様なもんだし。……なら美人さんの好感度を上げる為に正直に話すのは当然!

 

「だ、そうですが」

 

良い笑顔、向けられたくない

 

「えーー……はい。開発されていますよ。それがどうしたんですか」

 

「やはりそうですか。連合でもオーブでもビーム兵器が開発されている、なら当然ですがプラントもビーム兵器を開発してるでしょう。そうなると敵のジンなどの兵装が今は実弾兵器ですが……」

 

「なるほど、プラントにビーム兵器を使われるとPS装甲は無用の長物になると言うことですね」 

 

「実弾兵器が消えることはあり得ないので、完全に無用の長物には成らないとは思いますが、威力から考えて武装のメインはビーム兵器になるでしょう。ビーム兵器も多少なら防げますし、他にも利点は有るのですが、PS装甲のアドバンテージは大幅に少なくなりますね」

 

大きく溜め息をついた。

 

「ここのMSの完成前に主要武器がビーム兵器が主力になってたら、評価が悪くなりそうですね」

 

「しょ、三佐、空気読んでください!」

 

あ、はい。

 

「オーブではMSの装甲はどうしてるのですか」

 

「うちの機体の場合だと装甲で受けるより回避を重視してるので、装甲は硬さより軽量さ重視です」

 

「当たらなければどうという事は無いって事ですか。理想的にはそれが最上ですね。…此方の開発方針ですと、どうしても攻撃は受けてしまう前提となってしまうのですよね」

 

「あぁ相手がコーディネーターだからですね。……あのどうしたのですか胸を押さえて、体調が優れないのですか」

 

「……いえ、先程から視線を感じて……」

 

「視線、…あ(察し)」

 

「三s……」

 

「ダメだぞ君!ラミアス大尉の胸を見てたら!」

 

「ふぁ!?冤罪を押し付けないでくださいよ三佐!!」

 

「いやいや!チラチラ見てたの知ってるぞ!(俺も見てたし)気持ちはわかるけど謝りなさい!」

 

なんで白い目で見られるのか

嘘は言ってないのに。

 

 

それから

 

他の機体の見学1234

シュミレーション5678

おや何やら不審者が09

 

1機体の見学、

 

「スミマセン、今日はもう遅いので見るのは一機だけで、どの機体を見に行きますか?」 

 

 

換装機012

砲撃機34

ゲテモノ機56

隠密機78

スゴい機体が9

 

7隠密機

 

 

「一番オススメな機体で」

 

「オススメですか。えー……そうですね。オススメと言うのではないですが、GAT-X シリーズで最も特殊な機能を備えた機体の紹介をされてもらいます」

 

特殊な機能、オラなんだかワクワクすっぞ。

 

「此方の機体はGAT-X 007ブリッツ」

 

これがブリッツ、左右のバランス悪そ。装備が片方に集中し過ぎでない。欠陥機体の臭いが

 

「特殊な機能とは」

 

「ミラージュコロイド。ミラージュコロイドは端的に言えば高性能なステルス機能です。レーダーは勿論目視でも発見は困難なほどの性能なんですよ」 

 

なん…だと……

技術者もざわめいてる

 

「大尉、聞き間違いでなければレーダー波どころか目視も誤魔化せるのですか?」

 

「はい、流石に目視ですと違和感は有りますが発見は困難ですね」

 

このブリッツ!…つまり擬似的に透明人間になれる機体って事じゃないか!なんと、なんと、男のロマンを体現した素晴らしい機体か!!この機体乗りたい!だれだ欠陥機とか悪いこと考えたのは!

 

 

 

 

三ターン目

 

 

はい。素晴らしい機体と出会った翌日

今日はやっぱりハイスクールかな。頼まれごともあるし。

 

見学継続0123

突撃ハイスクール!45678

なんか変な人らを見付けた9

 

 

 

 

うん、なんか技術者が三佐は見学継続しててって……!なんでかハイスクール行きを阻止された!カメラを持ってただけなのに!

 

 

で、見学継続、砲撃機バスター、可変機イージス、換装機ストライクと……ブリッツみたいな素晴らしいの見た後だと微妙。特にイージスのあの形体は何を考えたのか

 

新型の戦艦も特徴的な外見だった。

 

 

その後は

 

 

シュミレーションをした1234

施設見学5678

不審者発見90

 

6施設見学

 

 

「昨日に続きまして私がご案内します。……くれぐれも変な事はしないでください」

 

堅物美人さんのナタルさん、冗談言うなんて昨日より打ち解けてくれてる。

 

何事もなく見学終了01234

不審者発見56789

 

 

 

別に施設とか見学しても判らんしつまらないんだけどなー。連合としてはオーブに問題なく使ってるアピールしなきゃいけないんだろうけど、ん?あれは…………

 

「どうしました三佐」

 

「バジルール少尉……連合軍ってコーディネーターは配属されてませんよね。」

 

「コーディネーターですか、全く居ないと言うことは有りません」

 

「此処にとかは?」

 

「この様な秘匿が重要な区画には先ず配属されません」

 

「未成年を配属したりは?」 

 

「未成年ですか。居ないと思いますが……三佐?」

 

まぁならアレは間違いなくかな……

 

どうする

 

少尉に伝える01234

即座に捕獲567

問答無用に発砲89

 

 

此所は奇襲が大事!食らえ!オーブ式の捕獲術!!

(三佐の白兵戦能力は並のコーディネーターを越えている!!……並以上だと厳しい)

 

「なっ!?」

 

奇襲による捕獲は……(30以下失敗)

100、55

 

 

よし!捕獲成功!!

 

誰を

 

無実の人1

アスラン23

ディアッカ45

ニコル67

イザーク89

モブコーディネーター0

 

2、まさかの2

 

「三佐!いきなりなにをしてるんです!!」

 

「ほ、本当にそうですよ。なぜこんな事を」

 

「なぜって、君…コーディネーターだし」

 

組付した相手にかまをかけてみる。

 

「コーディネーター!?」

 

「な、どうしてコーディネーターと」

 

よし!よかった!間違ってなかった!間違ってたらカッコ悪かった!だから銃に手を掛けるのやめてね(震え声)

 

「そんな(イケメン)面、コーディネーターしか有り得ないからな」

 

え?ナチュラルにもイケメンはいる?ソイツはコーディネーターだ。

 

「まぁそれに未成年だろ。普通こんな所に未成年は居ない」

 

「……此方が間抜けだったということか……」

 

未成年が居たり若く見えるだけって可能性はあったけど、挙動が少し怪しかったし、疑わしいなら捕獲して間違ってたら謝ればいいし!

 

「な、なぜコーディネーターが……いや、此処には民間人にコーディネーターも……」

 

「少尉、彼は捕獲する時に軍事訓練を受けた特有の動きをしていたから先ず民間人じゃない。ほぼ間違いなくザフトのコーディネーターだ。直ぐに上に連絡を、他にも居る可能性がある。あと彼を引き取るのに警備か保安部を呼んで」

 

「りょ、了解しました!」

 

うん、イケメンの表情が露骨に固くなってるし確実に他にも居るはこれ……

 

 

ふぅ

 

 

やっぱ!ここヤバイ場所で間違いなかったでねーか!!!

 

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。