転生って有るもんなんだなと染々と実感させられてる。前世って本当に有るもんだなぁ。二度目の生を授かるなんてな。しかも二度目の人生も日本…日本かもしれない。ただ世界が違うかもしれないな。
現在、産まれた病院にて二人目の母親に抱かれながらテレビ試聴中、ニュース番組。強制的に見せるならニュースよりアニメにしろよと思う。まぁ世界の事を知りたいとも思うし駄々はこねない。
女子アナウンサーの背景が宇宙。ニュースも宇宙関連ばかり。宇宙コロニーについて放送されてる。宇宙に人類が出てる時代に成ってるのか。相当に未来に来たんだなと…初めは思ってた。
『宇宙世紀0063年、記念すべき…』
アニメで同じ年歴があった。サイドって名前のコロニー、ムンゾ、ラプラス…新しい人類のニュータイプって単語も出た。偶然とかねー。
「きゃんたむ(ガンダム)やん」
「え?ねぇ今何か話さなかった?」
母親の疑惑の声に赤ちゃんのフリを敢行。
「うーー?うーーー」
「んー…気のせいかしら」
誤魔化し成功した。赤ちゃんプレイは得意だ。決して前世で性癖的な意味の赤ちゃんプレイをやった事はない!
ガンダム世界にどうしてか。そう言えば、二度目に生まれる前に夢を見てた記憶がある。光る何か恐らく神様ぽい何かに出会っていて、その神様から日本の有名アニメの世界に酷似した世界に転生すると説明されてた。バッサリと夢だと思って忘れてた!!
ガンダム世界か。
ガンダムってシリーズで世界観が、宇宙世紀ってガンダムの本家の年表だなぁ。ガンダムはW以降の作品しか見てない、ゼータとかは見たけど本家の宇宙世紀のガンダムは余り見たことない。初代ガンダムの主人公とそのライバルぐらいは知ってる程度。
ライバルはシャアで主人公はアムロ。ネットでシャアは赤くて三倍の速さのロリコンと聞いたことがある、アムロはガンダムシリーズで最強と聞いたこことがある。ゲームでアムロは強かった。アニメではΖに出てたの見た記憶が、アムロはΖでスゴく強かった。シャアぽい人は…主人公に殴られてた。
Ζでライバルの筈のシャアぽい人はそんなに強いってイメージはない。けどガンダムシリーズで最強か。Wは主人公が自爆しても生きてた化物。Gは生身でMFを壊してた化物。此を入れても最強。どんだけ化物なのか。
Ζでは落ち着いてた気がするけど、ネットで見たアムロさんの台詞は確かこんなの…。
『負けんぞ…絶対に貴様らなどに負けるものか!!
『きさまらの思い通りにはさせん!オレのガンダムが相手だ!』
『来るなら来いジオン軍、ガンダムがある限り平和な宇宙をオマエたちの勝手にはさせんぞ!!』
『ぶったな!親父の拳に比べたらこんなモノ!』
多少記憶違いがあったとしても台詞から考えて熱血ヒーローなのは間違いない!MSを生身で壊すガンダムファイターみたいな主人公?
Ζの時は輸送船をMSに突っ込ませてた…。あのシーンとんでもない事してんなと思ったけど、若い頃はもっととんでもなかったんかな。
この世界がアムロが居る世界ならちょっと…関わりになるのは避けたいなー…そう思ってた。無理かもしれない。
「アムロは良いこね」
新しい名前がアムロ!!
名前が同じって違う可能性はまだある。他にガンダムのアムロで覚えてる事は!アムロの声優は有名な人、聖闘士とか荒野の狼とか。大リーグボールとか、首だけサイボーグとか、配管工とかしてた大物。声変わりしてないから現在その声なのか不明。
それから何年かして声を張り上げてみた。
「燃え上がれオレのコスモ!」
笑えないぐらいあの声に近くなってきた。
名前も声も同じで偶然と思いこむのもきつい。
しかし生まれつき強いなんて事はないみたいだ。声優的に特訓で強くなってるキャラばかり。
身体能力は普通…母親は普通、父親は技術者で強くなりそうな特別な血筋でもない。無理やり特訓をする環境でもない。アムロとしたら幼少期ってこんな平凡?と戸惑うほどだ。もしかして自分が転生した事で原作と違う状況か。
ある日、父親がコロニー、宇宙に仕事で行くと言い出し、母親は地球に残ると言いだした。父親に着いてくか母親と残るかどうするか。父親なら宇宙、母親なら地球。母親の名前はカマリア、父親の名前はテム・レイ。
母親は知らんけど、ガンダム関係のネタで聞いたことがあるテムレイ装置、テムレイ装置はガンダムに取り付けるととんでもない効果を発揮する強化パーツと聞いたことがある。
装置の名前的にどう考えても父親関係
父親の作る装置がガンダムに取り付けられるとなると、ガンダム開発に父親が関わってる。Gガンダムみたいに父親がガンダム開発者?家族が開発したロボに息子が乗るとかロボット的に王道。つまり父親に着いていくと必然的にガンダムと出会うことになる筈。たぶん父親と行くのが本家アムロの正規ルート…幼い頃に別れた父からガンダムが届くみたいな王道もあるか。
コロニーに行くのが正規ルートと思おう。
よし此所はゴネて母親の所に残ることに。だって最強のアムロの代わりにガンダムで戦い抜くとか無理、あと宇宙とか怖い!!
「アムロ、アレが地球だ」
父親と一緒に宇宙に旅だったが?
いやさだって…母親の近くに別の男が居るのを見たらしかたない!!浮気あかん!Ζのカミーユも親が浮気していた。そういう繋がりの主人公なのか。やむ終えなく父親を選んだけど此のままだとガンダムと出会うルートを辿る!
ガンダム…此れからの事を考えたら腹が痛い。ガンダムは戦争するロボットアニメ。アムロの出る初めのガンダムは見たことないけど…初代と続編を比べたら初代が世界大戦で後の作品は小競り合いって聞いた事がある。世界大戦みたいな戦争に参加したくない。
参加しなくても済んでも弱ければ不味いか。
アムロは最強……もし本当にアムロとしても、なにもしないで最強になれると思えない。強くなる素養はあるはず……原作のアムロは最強になるのに…自主的に特訓をしたのか無理矢理させられたのか。鍛えるような師匠になりそうな相手はいない。師匠と出会う可能性もあるけど、鍛えておいて損はないか。
出来る限り鍛えよう。アニメや漫画の鍛え方を参考にしたら良いだろうか…?よし!オヤジに特訓道具を作ってもらおう!!
宇宙に出て中学生ぐらいの年齢となった。
今いるのはスペースコロニーのサイド7、スペースコロニーとは全長にして35キロ、直径にしては6キロを越える人工物であり、宇宙に浮かぶ巨大な人工の人類の居住地。光も空気も自然も全部が作り物の空間。コロニーのモノは偽物ばかり。偽物の自然と世界か。東方先生ならブチキレそう。
「ふ、ふ、ふ、オヤジの作った今回のギブスは中々にキツいな!」
宇宙に出る前に思った事は忘れずにちゃんと鍛えている。今は走り込みをしてる。オヤジに作って貰った重り兼のギブスを着てコロニーの作業用パイプの不安定な足場を走ったり街中ヲ走ったりしている。人の居るところを目を瞑っていても普通に走れる。感覚が鋭くなってるのか。人の気配もわかる。無機物でも視界に入ってなくても周りに何が有るのかも何となくわかった。
この世界のガンダムの原作は知らない。しかしアニメの主人公は10代の主人公が主流。大体主人公が活躍するのは高校生か中学生、つまりもし主人公のアムロというのが正解なら年齢的に何時戦争に巻き込まれても可笑しくないという気がする。キングオブハートは20だっけか?
いやアニメやらの事を抜きにも今は危険だ。
最近ニュースで見ない日がないサイド3のジオン公国。ジオン…前世のネットで見たことあるアムロさんの台詞。
『来るなら来い"ジオン"軍、ガンダムがある限り平和な宇宙をオマエたちの勝手にはさせんぞ!!』
ジオンが敵じゃない可能性あるか?
現実とアニメなら違うと思おうにも、ニュースやネットで調べたらジオンはザビ家の独裁政治、モロに悪役。ムンゾから続いてジオン共和国として連邦とは20年らいの敵対関係。ガンダムとかそんな情報なくても無関係のコロニーを巻き込んで戦争しそうと思う。平和で終わる方があり得ないと思えてしまう。コロニー、宇宙に住むスペースノイドは独立したい。コロニー側は地球の植民地扱い。独立を求めるなら戦争になる。独立を率先して求めそうなのはジオン、隕石とかでサイド3ごとジオン滅んでほしいと思う切実に…
戦争が始まるの何時だろうかと悩みながら走り込みを終えて家に帰った。
ん?家の前にトレーラー、オヤジが何か機械を運び込んでるみたいだ。
「ただいまオヤジ」
「ああアムロかお帰り。ちょうどいい所に来てくれた!!業者の持ってきたリフトだと運ぶのが厳しいそうだ。頼んでいいか」
結構デカイ機械の山。
どうやらオヤジの新しい発明品か。
「もしかしてオレのトレーニング器具の新作?仕事が忙しかったんじゃ」
「ん?あぁ仕事のオマケでできた様なモノで大した時間も掛かってないから大丈夫だ」
「それならいいけど」
ずっと使ってきたトレーニング用具の新しいのか。前のには血と涙と汗が染み付いてる。文字通りにだからとても猟奇的だ。トレーニング器具というより拷問器具にみえる。見てる業者の人が青ざめていた。それは青ざめる
トレーニング器具、親父に頼んだ特訓器具。
……自分で頼んだ特訓器具で死にかけたのは何回か。何度死なないための特訓で死にかけるって本末転倒やない?と思ったか。初めは普通の市販の特訓器具だった。徐々に危険性が増して今では処刑道具と言える代物だ。
オヤジを普通の親だと思っていたのは訂正する。脳のネジがブッ飛んでいる。ガンダムのアムロが最強と呼ばれる理由よくわかった。
「スミマセン、直ぐにリフトをとってきますんで」
「あぁ業者さん、別のリフトは良いですよ。帰ってきた息子に下ろしてもらいますから」
「え、人数増やしても人力で下ろすのはちょっと」
「いえいえ息子なら一人で軽いものです」
「…は、いや一人で大丈夫って、軽いものって、重さは軽く見てもトンありますよ。一度戻って違うリフトを持ってきますから…は?」
「よいしょっと」
「アムロ、前の器具はトレーラーの上に置いてくれ」
人工の地面に足跡を付けながらトレーラーの前まで、前の拷問もとい特訓器具をトラックに詰め込む。
「「「……」」」
引っ越し業者の人は子供一人にやらせて手伝わないのはどうなんだ。
「アムロ、これも、もうダメだな」
父さんが見てるのはサンドバック代わりの装甲板。ベコベコに歪んで割れてる。数日前に貰ったばかりなのに
「ゴメンやり過ぎた」
これ幾らぐらいするんだろう。
「いや謝る事はないぞアムロ。……装甲板は耐久実験用だからな」ボソッ
「(おい…ここってまさか、噂のマッド博士の家なんじゃ)」
「(む、息子を人体実験して怪物にしたって話のか!?与太話しじゃなかったのか!あの少年て噂の怪物…!)」
「(あ、アムロさん??)」
「(は!?あ、あれがアムロさんなのか!?警備部隊でも手こずる不良集団をレーニングの邪魔だから潰したとか聞いたことがあるぞ!)」
「(俺が聞いた話だと、アムロさんのトレーニングの邪魔をした連邦の部隊が壊滅させられたって)」
仕事しないで何を話してるんだ?
人体改造とか聞こえた。オレが改造人間だって言うのか。失礼な。別に改造なんてしてない。何故か見掛けは細いままだけど……オヤジ、コッソリ改造してないよな?
作業が終わった。
「ご苦労様アムロ」
「オヤジ、ソコにある箱は?」
「ああ!それはアムロへのプレゼントだ」
緑の丸いボールの様なのを渡された。
そう言えば今日は誕生日か。
確かバンダイ関係のCMで出てた気がする。ガンダムに出てるものだった?
Gとかwでは見てない
見掛けは…マスコットか相棒みたいなモノかな。マスコットか相棒…あのアムロの立場なんだろうか。
「ハロって言う市販のペットロボなんだが、父さんが色々と改造をしたから結構役に立つぞ」
捨てたくなった。
なぜに市販のままにくれないのか。父さんの改造とか魔が付くやん。ペットロボとか言って殺戮ロボになってても可笑しくない。愛らしい見掛け…何かガンダムのゲームで同じ様なのが恐ろしい事をしてたような?
「じゃあ電源を入れるぞ」
バカン
パカッて開いた。
口が裂けるように割れてちょっとグロい気がした。中はメカメカしい。
蓋を閉じると目が光った。
オヤジの作品だ。
目からビームでも出ないか警戒してしまう。
「起動、起動……ハロ、ハロ……オハヨウ、アムロ、アム…アムロ?…ナンカチガウ」
何が?