衝動的なの   作:ソウクイ

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ハルヒーーの世界

 

涼宮ハルヒの憂鬱。

 

主要キャラとして、万能可愛い宇宙人、ほM…胡散臭い超能力者、年齢不詳な未来人、特異点や神さまみたいな扱いな面倒くさいツンデレヒロイン、そしてツッコミ、一番正体が怪しい語り部の主人公、この五人の高校生が織り成す物語りである。

 

人物紹介でわかる通り真っ当な人が居ない。表向きは普通に見えて裏では、ヒロイン関係の宇宙や未来まで入り込んだ大規模な派閥争いがあり、メインヒロインによる世界改編リセットも起こりうるとんでも世界。

 

メインヒロインが危険物。本人の性格も傍若無人なツンデレタイプ、暴力系ツンデレの元祖、ピンク頭のヒロインと並んで好かれる場合と、嫌われる層には無茶嫌われてるヒドイン。ハルヒを嫌った層ですがなにか?

 

そんな好感ゼロの涼宮ハルヒが神様みたいな世界に事前に転生したの。

 

転生直後はブルトン、じゃなくてブルブルとふるえた。ヒロインが何時ハルマゲドンするか不明な世界に居るのだからそらもう当然。ストレスで死にそう…とシリアスに思ってたのはわりと始めのみ

 

 

「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱、11巻好評発売中!!」

 

 

学校の窓から空に向かって放たれるメタ発言。

放ってるのは涼宮ハルヒ…ちゃん。

 

3頭身

やだ可愛らしい。

 

これは、涼宮ハルヒは涼宮ハルヒでも涼宮ハルヒ"ちゃん"の世界だった模様。

 

本当に早々にちゃん側の世界だと判った。だって人間が三頭身になったりしたりする世界だから!ギャグ補正あるし…ある意味元祖のハルヒよりも狂気の(ギャグ)世界。元祖より好きです。原作者ですら”ちゃん”の方が良いとか言ったとか言わないとか。

 

転生して16年。

原作開始の高校生。

転生者補正なのか涼宮ハルヒちゃんと同クラス。

 

「あ、おはようさんタナカ」

 

教室に入ったらいきなりリアル頭身の男が挨拶してきた。今日は三頭身でない。漫画みたいに頭身が変わったりするよ。それはともかく挨拶してきた男子同級生はメインキャラ。

 

「おはようキョン氏……『キョン』この世界一のツッコミキャラである」

 

言わずと知れた本名不詳の主人公、この世界に居ても本名が不明なツッコミ役である。ハルヒちゃんのキョンはボケにも頻繁に回るので要注意。因みに後ろにハルヒちゃんもいる。影薄いぞヒロインがんばれ。

 

「なんだその人物紹介ぽいのは」

 

「おはよーーータナカちゃん…世界一とかキョンには過分な誉めでしょ」

 

「ハルヒお前は黙ってろ」

 

バサッリ切られハルヒちゃんは(´・ω・`)って顔をした。ハルヒより雑に扱われるハルヒちゃん、不満を溜め込んだら世界改編する涼宮ハルヒなら世界の危機!ハルヒちゃんがプルプルしてる。ならもちろん!……ハルヒでなくハルヒちゃんなのでスルーをする。

 

「何故か二重に酷い扱いを受けてる気がする!!」

 

クラスで叫んでも特に気にされずスルーされるハルヒちゃん。涙目が可愛い。

 

「タナカ、俺が世界一のツッコミならハルヒの紹介はどうなるんだ」

 

「キョンが私を巻き込んだ!」

 

「涼宮ハルヒ嬢、ボケに見えてツッコミ役もソコソコ多い微妙なキャラ」

 

「わ、私の紹介、微妙…」ガビーン

 

ガビーンが文字として見える。

 

因みに涼宮ハルヒは嫌いですがハルヒちゃんは大好きです。大好きなのに扱いが悪い?そこはほらハルヒちゃんだから。

 

「ふふ仲が良いわね」

 

「ん、委員長か。おはよう」

 

「はい、おはよう」

 

いきなり来たのは眉毛、いや朝倉涼子さん。クラス委員長の眉毛、いや宇宙人である。原作的には唯一判りやすく物理的に攻撃してきた危険な眉毛。”ちゃん”なので小さくなる前段階。

 

「因みにタナカさん私の紹介ならどうなるのかしら」

 

「え、自分から聞くのか」

 

「勇者、無謀な勇者がいるわ」

 

「蛮勇だな」

 

「えらい言われようね」

 

紹介…眉毛、朝倉さんの紹介…

 

「眉毛、朝倉涼子嬢、眉毛、クラス委員長的な存在、後にマスコット幼児の姿あちゃくらりょうこにパワーアップする眉毛」

 

「うん、何を言ってるか解らないけどとても失礼な事を言われてる?幼女になるのってパワーアップなの?」

 

ネタと出番的には圧倒的なパワーアップ。と言うかハルヒちゃんだとリアル頭身の出番が初期の初期にしか……。

 

「「(眉毛の事はスルーでいいのか朝倉(さん))」」

 

「まぁそれはいいとしてタナカさんに聞きたい事があるんだけど」

 

「なにかね。クラス名簿なんて見せて」

 

「このクラス名簿にね……あなたの所に田中・ターロアナタ・ロウミティス・ウスティアて書いてあるんだけど、どういうこと?」

 

「なにそれ?そんな長い名前が書いてあるわけ……うわ本当に書いてある!?」

 

「マジか!?…マジだ!!周りの人の名前欄まで侵食してるぞおい」

 

二人仲良く名簿を見てガビーンと文字を出して驚いてる。そんな二人を無視して朝倉さん

 

「クラス名簿に乗ってるし此方が本名なの?」

 

宇宙人が質問してくる…疑われてる?単に疑問?

 

「いやいや、これが本名とか可笑しいだろ。タナカタロウの方が本名だろ。此方も本名だと可笑しいわ!!」

 

ノリツッコミされた。

 

「で、これ、どっちが本名なの、それかどちらも偽名なの?」 

 

何故かドキドキした面持ちで見てくるハルヒちゃん。

 

「本名は名簿の方」  

 

「マジ!?」

 

「え、タナカタロウって名乗ってたでしょ?」

 

「田中・ターロアナタ・ロウミティス・ウスティアを略してタナカタロウ」

 

「略して原型が残ってねぇ!」

 

「まぁ本人も略が苦しいと思うけど、純血の日本人だし日本人な名前にしときたいかなーと思って」

 

「「「ん、純血の日本人?」」」

 

ハモった

 

「あなた日本人要素とか皆無よね。名前もそうだし髪も銀髪だし」

 

容姿がナゼか銀髪碧眼、某踏み台仕様なの。

髪の色を言えば人の事を言えない人が多いよね。特に宇宙人組

 

「しかし生まれも育ちも日本で両親ともに日本人な混じりっけなしの日本人であります」 

 

「嘘よね」

 

「本当ですよ?純日本人な黒髪黒目の両親がお互いの浮気疑惑で壮絶な夫婦喧嘩とかしたそうだけどホントウ純日本人デスヨ」

 

「ごめんなさい!疑ってごめんなさい!謝るからハイライト消した目で見詰めないで!」

 

この世界の神様ぽいハルヒちゃんは平に謝った。

 

「う、うーん、生命の神秘、突然変異か、それかご先祖さまに外国人が居たみたいなパターンかしら?」

 

「容姿はそれで納得するとして、あの長い外国人風な名前はどういうこと?」

 

「謎」

 

両親に聞いてこんな長い名前になった理由とか思い出せないそう、両親は日本人らしい普通の名前。親の名字は旧姓ふくめて田中ですらない。

 

「謎なの」

 

「謎…なん…です」

 

「そう、謎なら仕方ないわね」 

 

遠い目で窓の外を見る朝倉さん。

 

「朝倉さんが謎で納得した!?え!?いいの謎ってだけで!?」

 

ハルヒちゃんが吠えた。

不思議発見が好きなモノとして放置ができないと

 

「………」

 

ハルヒちゃんが突っ込んだからツッコミ男子が仕事してない。楽ダナーって顔をしてる。

 

「んー名前の謎とか置いとくとして、本名を略すのも良いけど略し方を変えたらどうだ?タロウはやめといた方がいいだろ」

 

「あ、あーたしかにね。女の子なんだからタロウはね」

 

ハイそうです女の子です。

転生前は男でしたよ。タロウは唯一自分に残る男子成分だから残したいんだよ!!

 

「ハルヒお前もタナカタロウは可笑しいと思ってたのか」

 

「そりゃ思うわよ」 

 

「けど自己紹介の時に突っ込まなかっただろ?」

 

「そうだけど……自己紹介の時は私だけじゃなくてアンタも含めてクラスの全員がツッコミしてなかったじゃない」

 

「あの時みんなお前に突っ込めよ的な期待の視線送ってたの気づいてなかったか」

 

あったあった。

けどまるで気付いた様子はなかった。

 

「え、わたしそんな期待されてたの!気付かなかったわ!……ん?なんで私はそんな期待されてたの?」

 

「ほらハルヒはあんな事故紹介をしたし空気を読まずにツッコミしてくれるかと」

 

「……それ喜んでいい評価?」

 

「自己紹介と言えば、正直お前の宇宙人、超能力者、未来人こいより、銀髪少女のタナカタロウの方がインパクト有ったな」

 

「!?」

 

あーー反応からもしかしたらって思ってたけど…ハルヒちゃんの代表的な台詞を台無しにしてた。

 

「…そ…そうなの?私…印象薄かったの」

 

ハルヒちゃんがワナワナしながら朝倉さんを見た。眉毛が目を逸らした。此方を見た。

 

「えっと…黒歴史の印象は薄い方が良かったんだと思う?」

 

「」

 

ハルヒちゃんがズーンと影を落として落ち込みました。やっぱりハルヒちゃんなので特に問題ない。何処かの超能力者が大変なことになりそうだけど。

 

 

 

それから数日。SOS団が結成された。

そんな重要でもないからどうでもいいか。

 

「は!なにか我がSOS団が貶められてる気がするわ!」

 

「気のせいだろ」

 

無駄に勘がいい団長さん。

そしてまったく信じないSOS団員その1。

 

場所は文芸部の部室(故)

現在はSOS団の部室。

 

自分は何を間違ったのかSOS団の部員その3。役職は裏番長らしい。裏番長ってなんだろう

 

「いやーー古泉くんも入って、SOS団のメンバーも六人まで増えたわねー」

 

原作通り超能力者とか宇宙人とか未来人は今は居ないけど揃ってます。

 

「そうだな。まぁ女子四人の中に男一人だったから男メンバーは有りがたい」

 

自分も男枠、では今はなかった。男枠に入れない悲しさよ。

 

「あ、そう言えば世界一のツッコミのキョン」

 

「その称号は止めろよ。クラスからもツッコミとか言われてるんだぞ微妙なハルヒ」

 

「それ本当にやめて」

 

「あ、すまん」

 

涙目になられて速攻謝るキョン氏

 

「女のこを泣かすとか最低ー」

 

「おい元凶、お前がつけたあだ名のせいだからな」

 

「……タロちゃんの人物紹介の浸透力は恐怖だわ。朝倉さんとか眉毛委員長とか幼女化予定委員長とか言われてるのよ」

 

タロちゃんとは自分の事らしい。

 

「あーそうだな…他にも谷口の事故紹介してたけど広まってるよな」

 

してたっけ?

なんて紹介してたかな。

 

「ほんと…悲惨な事に浸透してるんだよな」

 

「うん、あの呼び名には正直同情したわ」

 

白々しく涙を拭う仕草を見せる二人。

なんか空に笑顔の谷口の顔が浮かんでる。

 

……本当になんて言ったけ?

 

「あ、そう言えばタロちゃんが古泉くんとユキとみくるちゃんの紹介をしたらどうなるか気にならない」  

 

ん?

 

「うーん気になるちゃ気になるな」 

 

気になるのかーー。

面倒くさいから逃げよう。

 

「そうよねーー……ウリャァァ!!」

 

ドアから出ようとした所をハルヒちゃんにタックル抱きつきで捕獲された。 

 

で、現在。

 

「あ、遅れてすみません」

 

「皆さんこんにちは」

 

「……」

 

他SOS団メンバーが部室に来てしまう。

 

「ふふふふふふ来たわね」

 

ゲンドウポーズで不敵な笑いする三頭身幼女。

 

「あ、あのどうしたんですか涼宮さん。なにか嫌な予感が」

 

オッパイが大きなメイド服な女の子。

3頭身だから欠片も色気がない。完全にマスコットに近い萌えキャラと化した朝比奈さん。良い子は声優さんの事は知らないフリをしよう。

 

「いやいや朝比奈さん大した事じゃないですよ。ただタナカの人物紹介みたいなの聞くだけです」

 

「人物紹介ですか?」

 

「そういうこと!じゃぁ!さっそく人物紹介!タロちゃん言ってみよう!」

 

「涼宮ハルヒ嬢、SOS団の団長、SOS団の中で一番キャラ的に薄い気もする」

 

「ゴフ!なんで私」

 

「涼宮さん!?」

 

何故か古泉くんが電話で呼び出されたりした五分後ぐらい。

 

「じ、人物紹介…ぐふ…先ずはユキからよ!」

 

「まだダメージが残ってるな。あと先ずはって自分の紹介無かった事にする気か」

 

ユキ、長門有希さん。

 

さっきからワレ関せずとパソコンゲームをしてる。目だけ向けてる。ゲームしながら此方の事も認識してる模様。

 

「長門嬢、超スペックな廃人」 

 

「おおアッサリだな」

 

「こら、女の子に廃人とかヒドイわよ」

 

「ん、構わない。廃人は誉め言葉」 

 

「そうなの!?誉め言葉なの!?」

 

「うん、まぁ、長門は超スペック廃人、なんかシックリくる気もする」

 

「の、ノーコメントで」

 

それ同意見と同じ意味だと思うよ朝比奈さん

 

「あーー…まぁ本人が良いなら同じくノーコメントで…次はみくるちゃん!」

 

「わ、私ですか?」

 

「朝比奈みくる嬢、色々とギリギリな人である」

 

「ふぇ、ギリギリですか?」

 

「「(そのギリギリはどういう意味のギリギリなんだ)」」

 

「えーとギリギリの内訳はなんだか聞かない方がいい気もするから!!次はさっきギリギリって所でエロい顔をしたキョン!」

 

「し、してないぞ。変なことを言うなよ。それと俺はもう紹介されただろ」

 

「そんなの私も同じよ!安心しなさいキョンを仲間はずれになんてしないわ!」

 

「道連れの間違いだろ」

 

「まぁいいから!キョンの紹介スタート!」

 

「『キョン』将来的に謎の空間でハルヒちゃんとキs「うん最後のとりの古泉くんに行ってみよう!」

 

「自分でふっておいて俺の紹介スルーするのかよ。いや何となく俺も嫌な予感したから止めてくれて良かったんだけどな!」

 

「古泉くんの紹介ですか…」

 

古泉、イケメンだけど、3頭身。

じゃなくて…

 

「古泉一樹、SOS団副団長になりそうな参謀キャラ。SOS団一の苦労人兼ボケキャラ」

 

「「「……」」」

 

現在緊急の謎のバイトに急行してていない。

 

 

 

 

 

 

 


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