「比企谷くんヨーソロー!」
渡辺の策略にはまり、今日は1日買い物の荷物持ちをさせられることになった。
「おう…いくか」
歩きだそうとすると、後ろからつつかれる。
「…なんだ?」
「………ばか」
「なんで罵倒されたの俺」
「バカだからだよっ!」
「なんでそんなキレてんの…」
俺なにかおかしなこと言ったか?おう…いくか。と…なんだ?しか発言してないんだけど。
「…あー…」
分かってしまった。つまりあれだな。女子はお洒落をしてくる。
その感想を聞きたいのだ。
「…その服、悪くないな」.
「…言うのが遅いっ!」
「気づいたんだからいいだろ…」
「今回は許してあげる…えへへ」
俺なんかに褒められて何が嬉しいのやら。
「よしっ行こう!全速前進、ヨーソロー!」
「で、なにここ」
「実は比企谷くんに来てもらったのはこれのためなのです!」
「カップル限定スイーツ…」
「食べてみたかったんだぁ!しかも!船とスイーツがコラボしたストラップももらえるんだ!」
「なるほどね…まぁいいや、さっさと行こうぜ」
「あれ…断ると思ったのに」
「どうせ行くことになるからな。それなら無駄な抵抗はしない」
「あはは…よし、じゃいこう!すみませーん!」
「はーい!いらっしゃいませ!もしかしてカップル限定スイーツでしょうか?」
「はいそうです!」
「でしたらカップルの証明となるものはありますか?」
「証明?」
「はい。例えばプリクラなど…」
「も、持ってないです…」
「でしたら、今ここで彼女さんか彼氏さんが頬にキスをして頂ければ証明となります」
「帰ります」
「す、ストップ比企谷くん!」
「俺は帰るぞ。絶対にだ!」
「待って待って!お願い!どうしても食べたいの!」
「無理。ほかの男子に頼め。他のやつなら喜んでついてくるぞ」
「さっき無駄な抵抗はしないって言ったじゃん!」
「それとこれとは話が別だ。なに?俺を恥ずか死にさせたいの?」
「一瞬!一瞬だけ!」
「…お前嫌じゃねぇの?」
「え?………う、い、嫌だよ!嫌だけどスイーツのためだよ!」
なんかそんなストレートに言われると傷つく。
「なら諦めよう。うん」
「もうっ!えいっ!」
「おいっ、引っ張るな!」
「…っ」
「はい!証明されました!少々お待ちくださいね!」
「………よ、ヨーソロー」
「なんでもヨーソローで解決できると思うな」
「う、うぅ〜!だってすごい恥ずかしいもん!」
「そんなの俺もだ。いきなりしやがって…」
「……今の比企谷くん、顔真っ赤だよ」
「…お前もな」
「お待たせしましたー!カップル限定スイーツです!」
「…食べるか」
「…うん」
「いやー、美味でした!」
「確かに美味かったな」
「来てよかったでしょ?」
「…まぁな」
「はい!ストラップ!」
「別に俺はいらないんだが…」
「二つあるからもらって!今日のお礼!」
「…じゃあもらっとくわ」
「うんっ!えへへ…おそろいだね!」
「…あざとい」
「えー?どこがー?」
「…帰るぞ」
「あ、待ってよー!」
続く