曜日和   作:リヨ

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38話

行き先不安の中、とりあえず出発した俺たち。

今は電車の中だ。

「あー!またジョーカー!」

「おい千歌、お前言ったら意味無いだろ」

ポーカーフェイスという言葉を知らないのだろうかこの子は。

「あ!私あがり!」

そんなことを思っていると曜が上がったようだ。

「えー!?曜ちゃん早すぎだよぉ!」

「あとは俺と千歌とルビィか。よし行くぞ千歌。…これか?」

「あ、あー!それはジョーカーだよ!」

「じゃあこっち…」

「あー!それそれ!それ違うから引いた方がいい!うん!絶対」

「じゃあ最初の方で」

「うわぁぁ!なんでぇ!?」

隠す気ゼロだろ。バレバレ。

「じゃあルビィ引いていいぞ」

「は、はい……えいっ!…あ!揃った!」

「ルビィちゃんやったずらね!」

「うゆ!」

あー可愛い。癒される。妹にしたい。

まぁ妹は小町がいるから充分だけど。

「…八幡、目が変態だよ」

曜さんや、目が変態ってなんだ。ジト目でこっち見るな。

なんかそそられるから。

「くそー!はちくんには負けないからね!」

「俺もお前にだけは負ける気はしないがな」

俺のポーカーフェイス、見せてやろう。

 

 

 

「はちくんなんて嫌いだー!」

結果俺の勝ち。

「あはは、千歌ちゃん残念だったね」

「なんでピンポイントでジョーカー引かないの!?」

「お前が下手くそなんだよ。ほら罰ゲームやれよ」

「ううっ………わ、我が名はリトルデーモンちかっち…」

「ちょっと!!なんでこれが罰ゲームなのよ!」

怒るなヨハネ(笑)。痛い痛い腹を抓るな。

「ほら、みんな、もうすぐ着くわよ?」

 

「人がいっぱい!」

「未来ずらぁー!!」

個人個人いろんな反応をしている。

花丸に関しては…うん。ノーコメントで。

おいヨハネ、公衆の面前でやるな。変な目で見られてるから。

「…梨子はさすがに冷静だな」

「私はここに住んでたから…八幡くんも冷静だね?みんながあんな感じだから八幡くんもどうなるかなって期待したんだけど…」

なんだ、俺が未来ずらぁ!とか言うと思ったのか?

「まぁ東京は小さい頃とかに来たことあるしな…」

「八幡ー!荷物持ってー」

「曜、それくらい自分で持て。俺のどこに持つ場所が残ってるんだ」

「首?」

お前は俺を殺す気か。

「よーし!ライブ前だしやっぱりあそこに行こう!」

「あそこ?」

「そう!μ'sが練習していた場所!」

 

 

やって来ました神田明神。

ここがμ'sが練習していた場所の一つか…

「お祈りしてこうよ!」

千歌がそういうので上へ上がっていくと…二人の美少女がいた。

あの二人って確か…

「……Saint snow」


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