曜日和   作:リヨ

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おーひーさーしーぶーりー笑




40話

 

「曜ちゃん頑張れー!」

 

今日は曜の水泳の大会の応援に千歌と共に来ている。

観客も中々の数だ。

 

「ほらはちくんも応援して!」

「……頑張れ」

「声が小さいよ!?もっと大きな声で」

「始まる前に言ったしいいだろ」

 

普段声出さないから妙に恥ずかしいし。

それよりも俺はあることを考えていた。それは、曜と大会が始まる前に話していたこと……

 

 

「八幡!もし大会で優勝したらご褒美欲しい!」

「ご褒美?高いものとかは無理だぞ」

「物じゃなくていいよ。んー……今は思いつかないや!八幡が考えておいて!」

「……まぁ分かった。考えとく」

「うんっ!それじゃあ行ってくるね!」

「おう…無理しない程度に頑張れ」

「ヨーソロー!」

 

 

 

「と言っても特に思いつかないんだけどな……」

「はちくん始まったよ!」

 

曜の本来得意なのは飛び込みだが、今回は泳ぎの大会だ。

それにしても曜は速い。どんどんライバルを追い抜いていく。

 

「あ!曜ちゃん1位だ!やったぁ!」

「八幡〜!千歌ちゃんー!」

 

曜がこちらに向かって手を振る。俺達もそれに呼応するように手を振り返す。

 

「やったねはちくん!」

「おう」

 

 

「いやぁ、すごかったよ曜ちゃん!」

「えへへ、ありがと!」

 

曜と千歌が楽しく話しているのを後ろからついていく。

 

「それじゃあまたね!曜ちゃん、はちくん!」

「またね!」

「おう」

 

先に千歌と別れ、再び俺と曜は歩き出す。

 

「ご褒美、考えてくれた?」

「考えたけど思いつかなかった。なにかして欲しいこととかないのか?」

「して欲しいことか〜……そうだ!」

 

 

 

「ちゃんと捕まれよ?」

「うんっ!」

「……あんまり抱きつかれても恥ずかしいんだが」

「落ちないためだよ!仕方ない仕方ない!」

 

曜の思いついたご褒美、それは俺と二人乗りをすることだった。

 

「この前小町ちゃんと二人乗りしてるの見て羨ましいなぁと思って!」

「こんなの別にご褒美じゃなくてもやるぞ?」

「いいの!なんか特別感あるし!」

「曜がいいならいいが……じゃあ走るぞ」

「うん!」

 

バランスを崩さないようにゆっくりと走り出す。

 

「風気持ちいいね!」

「そうだな」

「もうちょっとはやくして!」

「帰宅部にそんなこと要求するなよ……」

 

そう言いつつも力いっぱい漕ぐ。多少はスピードも上がっているだろう。

 

「八幡〜!」

「なんだー?」

「好き〜!!」

「……なんだってー?」

「大好き〜!!」

「聞こえなーい」

 

聞こえてるが恥ずかしくて思わず聞こえないふりをする。

大きな声で言うんじゃありません。

 

「八幡は〜?」

「……好きだぞ」

「聞こえなーい!」

「……好きだ!」

「えへへ〜!」

 

俺の返答に満足したのかさらに抱きつく力が強くなる。

俺達も随分立派なバカップルになったな。

でもそんな生活も悪くない。

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