白眼と写輪眼の姫   作:ココスケ

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その5

「神威!」

 

あれから2日経ち、霧隠れに付いていく事になったうちはハルカです。

 

ボロボロになった家には、うちはの忍術書やうちはの家紋、日向の家紋などもある。

何よりも両親の形見や、原作知識を英語で書き留めた巻物もある。

それを白写輪眼で見切り、神威空間に送る。

それから私の手に戻せば一々瓦礫を退けなくても目的の物が手に入る。

 

それをカバンに入れたら旅支度は完成である。

 

「…万華鏡写輪眼か。」

 

「はい。私のは永遠の万華鏡写輪眼なので失明の危険が無いそうです。」

 

「永遠の万華鏡写輪眼だと!?」

 

周りの暗部や、やぐらさんの右腕である青も驚いている。

そりゃそうだ。うちはイタチでも、写輪眼に目覚めたのは8歳。

(チートでなければ)神童ってレベルではない。

 

…が、そんなことは私はどうでもいい。

 

(ねぇ、やぐらさんって何歳?)

 

『どうなんだ、磯撫。かなり可愛い顔してるが。』

 

『…14歳だよ、可愛い見た目なのを気にしてるからあまり…その、可愛いって言わないで上げて。』

 

精神世界では、尾獣同士テレパシーで話すことが出来る。

…滅多に使わないらしいが。

 

可愛いのを気にしてる…ってこんなに可愛い男の娘なのに…。

 

「ねぇ、重明…私ってうちはなの?日向なの?」

 

2つある家紋を見比べて重明に聞く。

両親は、仲が悪い両家に結婚を反対されて駆け落ちし、空区に住居を構えた。

 

当然私は木の葉の庇護を受けてはいない。

 

『なんで俺様に聞くんだ?ん?目の前の人間の方が知ってんだろ?』

 

「…どっちだろうね。」

 

やぐらさんは一言発して眉間に皺を寄せて考え始めた。

 

『…悩んでいる顔も可愛いってどういう事だ。』

 

(きっと遺伝子レベルで人間とは一線を画してるのよ。奇跡的に可愛く綺麗な顔をしてるでしょう?多分、神が直々に作り上げた人間よ。)

 

『いや、それお前のことだからな?

神が作ったのは。』

 

『うん…うちは一族って綺麗な人が多いらしいから。ハルカちゃんも綺麗だし。』

 

…そういえば、木の葉に行かなくてすむってことは、うちは事件は逃れられるって事?

白眼を持ってるからって呪印を付けられる心配も無し?

 

ヒャッハーッ!生まれながらに死亡フラグ回避って最高っ!

 

『…俺様の人柱力になったことでまた死亡フラグが増えたがな。』

 

いや、白写輪眼っていう新たな瞳術が発現した時点でクレイジーヘビ野郎とかクレイジーサイコホモから狙われる事必須だからな…対して変わらん。

 

『大変だな、勝てなくても逃げるの手伝うぞ。』

 

ありがと、最高のパートナーだわ…。

でも、そうなったら神威で逃げると思う。

 

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「ハルカ、疲れてないか?」

 

「はい、大丈夫ですよ。」

 

付近で座って休んでいると、やぐら様が可愛い笑顔で話しかけてきた。

私の隣へ座ると、言葉を続けた。

 

「ハルカ、その…霧隠れでの住居なんだが、俺と同じ家、同居でも構わないか?

勿論、嫌ならば他に用意しよう。だが、君は人柱力で新しい瞳術にも目覚めている。

俺と同じ家ならば…俺が守れる。」

 

「…水影様と、一緒?」

 

「あぁ。」

 

メリットとデメリットを並べると、一瞬で答えが出た。

 

「一緒に住みます。お願いします。」

 

男の娘は偉大だ。

 

「分かった。」

 

返事をすると、やぐら様は嬉しそうに青や部下の方へと去っていった。

 

『ありゃ…ホの字だな。』

 

「…は?何言ってんの?」

 

去っていったやぐら様を見て、意味が分からない事を言い出した重明。

 

『いや、まて!あの嬉しそうな顔見たろ?水影の癖にだらしねぇ顔しやがって!

ってか何でお前が気付いてねぇんだよ、桃色の背景があいつの後ろに出てたろ?

うちは一族って愛の一族じゃねぇの!?』

 

「………分からなかった。」

 

 

『いや、お前まで頬ピンクに染めてんじゃねぇ!俺、親分に頼まれたんだかんなっ!俺の娘はあんな頼りなさげな奴にはやらんぞっ!』

 

「私はいつから羽虫の娘になったのよ…。

あと、やぐら様は水影様よ?」

 

『一昨日からお前は俺の娘だろ、バカヤロー!』

 

「父親歴短いな!?それで娘はやらんとか言ってたの?」

 

『あったりめーだろ!?あんなチビで可愛いって言葉が似合う奴なんかに…』

 

「重明、いま貴方は外に出てるって事忘れてない?」

 

小さい重明は、私の横で会話している。

そしてヒートアップした重明は、声が大きくなっていることに気付かない。

 

だが、やぐら様は気づく。自分の気にしてる事を言うだけ言いまくり、淡い恋心を本人に暴露している重明に。

 

「ほう…そこの羽虫は人の悪口を言う事に関しては天才的な才能を持っているらしい。」

 

『な、い、いつから…』

 

「最初っからだよっ!」

 

真っ黒なオーラを出して近づいてきたやぐら様に、ギギギッと効果音が付きそうな重明。

 

やぐら様が背負っていた、緑の花が付いた黒い棒を重明に振りかざそうとすると、重明は私の後ろへ周り、盾代わりにした。

 

『な、なんだよ…危ねぇじゃねぇか!

そりゃあな、ハルカは可愛いし美人だし強いし努力家だし加護欲そそるし照れると可愛いし将来有望な胸をしてるし謙虚で天使だから惚れるのは分かる。

だが、俺の姫さんをやるにはそれ相応のやつが必要だっ!

まずは磯撫の力を借りずにてめぇだけで俺様を倒してからにしフベゥ!』

 

「いい加減黙れ変態羽虫野郎っ!」

 

やぐら様の前でそこまで言うとは…一生外に出してやんねぇ…。

 

「ハルカ…」

 

「ひゃいっ!」

 

「あの羽虫が言っていたように、ハルカは天使だ。」

 

「て、てて、てん、天使…?」

 

天使…あ、ダメだ。

そう思った瞬間に、意識はブラックアウトした。

 

気絶した私の顔は、今までで一番幸せそうな顔だったと重明は後に語った。

 




白写輪眼=写輪眼の有効範囲が広がり、神威で遠くの敵も首チョンパする事や天照で証拠隠滅からの完全犯罪を行うことも可能。
また、クレイジーサイコホモや保護者丸など格上の相手に対しても神威空間に引きこもり続ければ勝てなくとも倒される事もない。
また、神威経由でワープする事やすり抜けも可能。
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