相変わらずシエラはバイバインのボインボインで、ナギちゃんは鼠蹊部がエロイく、姫様はビューティフォーで団長は男前と…ガチャは爆死しましたけどね!(血涙
目の前に現れたこれまでに見たキラーマシンよりも大きいスーパーキラーマシンをクオンは息をのんで見上げた。
「まさか隠し玉で大型のキラーマシンがいたとはね…!クオン、スーパーキラーマシンと言っていたがどういった魔物なんだい」
大型のキラーマシンに少々驚いていたアイシャがクオンに尋ねるがクオンは声も上げずただただ目を丸くして立ち尽くしていた。
「クオン…?」
「フハハハ!どうだ、恐ろしくて恐怖で声も出ないだろう‼」
立ち尽くしているクオンにルイジが大きな声で嘲笑う。しかしそんな嘲笑う声を無視してクオンは目を輝かせてスーパーキラーマシンを見つめた。
「すごい…!動くスーパーキラーマシンを間近で見れるなんて‼これすごいよ‼アイシャ!このスーパーキラーマシン完成度高いよこれ‼」
「え、そ、そうなのかい…?」
2D画面でも3D画面でもなく、実際にこの目で見れたことにクオンは大喜びし大興奮してはしゃぎだした。立ち尽くしたと思えばいきなりはしゃぎだすクオンにアイシャは戸惑う。
「と、とにかくアレを倒さなくてはいけないんじゃないかな?」
「あっ!そうだった…でもなんか倒すのはもったいないような…いやいやいや!やんないといけないよね!」
名残惜しいがキラーマシンを他国へと流出するのを阻止するためクオンは大剣『レッドクイーン』を構えた。完全に無視されたルイジは怒りで満ち溢れ地団駄を踏む。
「私を無視しおって…‼ええい!やってしまえスーパーキラーマシン‼」
ルイジはスーパーキラーマシンに命令をしたが肝心のスーパーキラーマシンは赤いモノアイをギロリとルイジの方へと向けた。
「え、ちょ、え?」
≪ギ…ギギギ…ショブン、ショブン。不要ナ物ハすべてショブンセヨ……≫
まさかとルイジは額に汗を流す。システムが未完成で敵味方問わず襲い掛かってくる欠陥がある恐れがあるといわれていたがそれが起こったのかもしれないと。そしてスーパーキラーマシンは右手に持っている大剣をゆっくりと上げ、邪魔だと言わんばかりにルイジめがけて勢いよく振り下ろした。
「ひょえええええっ!?」
「危ないっ‼」
大剣の刃がルイジに当たる寸前にクオンが割り込んでレッドクイーンで受けとめた。刃がぶつかり合い激しい音と衝撃が響く中、クオンは強く握りしめてレッドクイーンを力強く振って大剣の刃を弾かせる。尻餅をついていたルイジは驚きのまなざしでクオンを見つめた。
「お、おまry」
「巻き添えで死にたくなかったらあっちいってて!」
クオンはルイジが言い切る前に思い切り蹴飛ばした。ルイジは言い切る前に驚く前に蹴飛ばされ情けない悲鳴を上げて明後日の方向へと吹っ飛び倒れた。
「案外クオンも強引だね?」
「そうかなー…?レイジやジークにも同じようにやってるけど?」
苦笑いしていたアイシャだったがあのいつも喧嘩している二人組のことを考えたらいささか納得しクオンの気苦労にやや同情した。
そうしている間にスーパーキラーマシンが後ろの両腕についているクロスボウから無数の矢を飛ばしてきた。降りかかってくる矢に二人は躱し、弾丸や光の矢で撃ち落といていった。
躱し続ける二人の動きをじっくり見つめているスーパーキラーマシンは狙いを定め前の両腕に持っている大剣を一つの巨剣へと合体させ力強く振り下ろした。振り下ろされる巨剣の刃をクオンとアイシャは躱して二手に分かれて両サイドから迫る。左右から迫ってくる二人に対しスーパーキラーマシンはクオンには巨剣を分離し二振りの大剣を乱暴に振るい、アイシャには後ろの両腕のクロスボウを何度も連射し近づかせないようにしていく。
鍔迫り合いの最中クオンはレッドクイーンに力を込めて強く握りしめ大剣を弾き払う。力強く押し払われスーパーキラーマシンは後退りする。しかしその直後にスーパーキラーマシンのボディの部分が縦に回転すると大きなキャノン砲が展開された。
「っ‼あれは…っ!」
目の当たりしたクオンは目を丸くして驚く。あれは間違いなくスーパーキラーマシンに搭載されてある奥の手であるビーム砲。砲口からバチバチと電気が迸っており、砲口はアイシャへと向けられていた。まずいとクオンは焦りアイシャへと走り出す。それと同時にビーム砲はそんな二人に狙いを定めて白い光ともに大きな閃光を放った。
放たれたと同時に響く爆音が喧しく響き床と土を抉って起きた煙が巻き上がる。次第に消えていくビームと共に爆音が止んでいき辺りに煙が舞い漂う。スーパーキラーマシンはビーム砲を収納させ元の体形に戻ると赤いモノアイを光らせ抹殺対象を抹消できたか辺りを見回す。その時煙の中から赤い光の矢が飛びスーパーキラーマシンのボディに刺さった。突然のダメージにスーパーキラーマシンは驚き即座に飛んできた方向へとクロスボウを放つが銃弾が放たれる音と同時に打払われる。
「ビーム砲…あんな武装があったとはね。ますます厄介な相手だ」
「まさかあそこまで完全再現されてるとは思いもしなかったよ」
煙が次第に薄れ無傷のままのクオンとアイシャの姿が見えた。六連装大口径リボルバー『ブルーローズ』を収めほっと安堵のため息をついたクオンにアイシャはクスリとほほ笑む。
「私を横抱きしてきたのは驚いたよ」
「あっ!あ、あれはつい反射的に…!」
「ふふ…とはいえ助かったよ、クオン」
クオンはどぎまぎするが気を振り払ってスーパーキラーマシンを倒すことに集中しようとした。しかしその直後、どこからともなく喧しい声とどたどたと走る音が聞こえてきたと思えばレイジとジーク、そしてリアムが壁を突き破ってきた。
「活躍して伝説を刻むのはこの俺だぁぁぁぁ‼って、なんだあのでっけえメカは!?」
「うるせえ‼俺が最強だってのを証明し……すげええええ‼スーパーキラーマシンだぁぁぁっ‼」
「クオォォォンン‼麗しきレディィィィ‼俺が来たからにはもう大丈ry…すげええええ‼スーパーキラーマシンじゃねえか‼」
驚きと感動の喧しい声が響き渡りクオンはため息をついて頭を抱え、アイシャが苦笑いしてクオンを宥める。一方スーパーキラーマシンを目の当たりにしたリアムは驚きを隠せないでいた。
「おいなんだよ!?そのスーパーなんとかってのは!?」
そんな彼の質問にレイジとジークは無視して目を輝かせて感動していた。
「やべえ。あのスーパーキラーマシン、完成度ぱねえぞ」
「ああ、完成度高けえなオイ。てかマジで見ると迫力あるなオイ」
「だからあれはなんだって言ってんだろ!?」
やんやと喚いている間、スーパーキラーマシンは前の両腕に持っている大剣を一つにし巨剣へと合体させると巨剣から光と稲妻が迸りだし横へと薙ごうとした。
「白い光の剣…まずい‼レイジ、ジーク‼ギガスラッシュがくる‼」
ドラゴンクエストで最強とも謳われる剣技ギガスラッシュ、あれをまともにくらうと一たまりもない。スーパーキラーマシンのギガスラッシュが放たれる寸前にジークが「マジか!?」と叫ぶとレイジとリアムを押し倒し、クオンはアイシャを引っ張って躱した。放たれた白い閃光の剣は空を切り、遠くにあった領主の館を横へと斬り崩した。危機一髪で回避できたリアムは唖然としレイジは目を輝かせる。
「な、なんて滅茶苦茶な技だよ…!?」
「すっげえな‼ドラクエ9仕様か!?強かったころのバージョンの奴か!」
「もう感動してる場合じゃないって!力を合わせて倒すよっ!」
クオンの合図にレイジとジークは不敵に笑って頷く。ようやくやる気になったとクオンは安堵のため息をついた。
「っしゃあ‼主に任せとけ!3人寄ればもんじゃ焼きってな‼」
「文殊の知恵な。こっからカッコイイところを見せて麗しきレディのハートを射止めてやるぜ」
スーパーキラーマシンは後の両腕のクロスボウを何度も撃ちった。クオン達に向けて無数の矢が降りかかるがジークが先頭を駆けて刀を抜いたと同時に無数の矢がバラバラに切り刻まれた。
「麗しきレディ、貴女にはこの俺がしっかりお守りして傷一つ与えさせはしないぜ?」
ジークは振り向いてアイシャに向けてウィンクしようとしたがレイジが目の前に迫ってきており、レイジはジークを踏み台にして高く跳び上がった。
「まずはその面倒くせえ飛び道具をぶっ壊させてもらうぜ―――――ダブル疾風拳‼」
気を溜めて両手から気弾をぶん投げるように放った。放たれたダブル疾風拳は見事スーパーキラーマシンの後ろの両腕に直撃し破壊した。スーパーキラーマシンはよろめくが反撃でレイジが着地したところを狙って巨剣を振り下ろそうとした。
「ラースブレイザァァァァッ‼」
リアムが割り込んで炎とソウルを纏わせた剣技を放ち巨剣を弾かせるとリアムはもう一度ラースブレイザーを放ちスーパーキラーマシンのボディに傷を与えた。
「おいい‼?なに割り込んできやがる!?」
「はっ、隙だらけなんだよ‼お荷物は下がっときな‼」
「あぁ?お荷物はてめえだろう?出しゃばりは下がっとけ‼」
「出しゃばりはてめえだバーカ‼」
「うるせえ引っ込んでろバーカバーカ‼」
敵の目の前でリアムとレイジがガンを飛ばして取っ組み合う。そんな二人にスーパーキラーマシンは巨剣を高く振りかざして一刀両断しようとしていた。
「ちょっとおおお!?喧嘩してる場合じゃないってば!?」
クオンが慌てて前へと立ちはだかって勢いよく振り落とされた巨剣をレッドクイーンで防ぎ弾き返す。よろめいたスーパーキラーマシンは体勢を戻すと再び巨剣に光と稲妻を迸らせた。
「クオン、またギガスラッシュがくるぞ‼」
「もう放たせはしない!」
クオンは力を込めてレッドクイーンを両手で強く握る。レッドクイーンの刃には赤い闘気がゆらゆらと纏われていった。スーパーキラーマシンの横薙ぎのギガスラッシュが放たれる寸前、クオンは力強くレッドクイーンを振るった。光の刃と赤い光の刃がぶつかると光と稲妻を迸らせた巨剣の刃はレッドクイーンの刃に斬られ、レッドクイーンの刃は勢いのままスーパーキラーマシンのボディへと刻んだ。
「おっし‼会心の一撃だな‼」
「ナイスだぜクオン‼」
レイジとジークは喜んでいたが、まだ終わっていない。切り傷からバチバチと火花を散らせるが倒れることなくスーパーキラーマシンはボディを回転させてビーム砲を展開させた。
「あの野郎まだやろうってのかよ!?」
「自爆覚悟で俺達を道連れにしようとするつもりか‼」
あちこちで火花を散らせる中で砲口から電気がバチバチと迸らせビームを発射させようとしている。しかしクオンは慌てることなく落ち着いていた。
「アイシャ、いつでも撃てる?」
「勿論。もう準備は済んでいるよ」
アイシャの片方の瞳は赤く輝き、彼女の手から赤い魔法陣が展開されていた。彼女は手をスーパーキラーマシンへと向けると大きな魔法陣が展開される。
「あれは異端であり脅威な存在……私はその存在を『拒絶』する―――――!」
詠唱と共に赤い閃光が放たれ、ビーム砲を撃つ寸前のスーパーキラーマシンのボディを撃ち貫いた。掻き消された部位から激しく火花が散りだし爆発四散した。
レイジとリアム、そしてジークは彼女の力に口をあんぐりしてポカンとしていた。アイシャは放ち終えるとふうと一息ついて目を輝かせて見つめていたクオンの方へと視線を向けた。
「…?君は驚かないのかい?」
「ううん、とってもカッコイイ‼」
満面の笑みを見せたクオンにアイシャはやれやれと苦笑いしてほほ笑んだ。
___
「うん…これで一先ずこれで完了だね」
港で新聞を読み終えたクオンは大きく背伸びをして一息つく。西陣営との戦い、キラーマシンとの戦いを終えて数日が経過した。3人はこれから次の島、目的地であるクジャの島へと向かうのに食糧やら地図やらと準備をしていた。その間にこの島の統一やその後の対応などいろいろあったようだがクオンは慌ただしく動いていたため詳しく知らず今日この新聞を読んでやっと知った。
西陣営の領主であるルイジは帝国へと送検された。キラーマシンという兵器を造り帝国にとって脅威とみなされたようだ。どこの誰にキラーマシンの設計図を貰ったのか、すぐに判明されるだろう。この島は帝国領となりようやく島の紛争は終わりを告げた。これでよかったのか、クオンは些か考えたがたぶん大丈夫だろうと頷く。
「クオン、何か考え事かな?」
ふと呼ばれたので振り返るとアイシャがほほ笑んでいた。
「アイシャ…てっきりもう任務が完了したから帝国に帰ったかと思ってたよ」
「確かにこの任務は終えたが、まだ私にはやらなければいけない任務もあるからね。その手掛かりがないか少し調べていたんだ」
なるほど、とクオンは頷く。恐らく彼女が探しているのは人を魔物へと変える『烙印のルーン』。そのルーンを破壊するため手掛かりと在りかを追っているのだ。
「今回は見たこともない兵器に驚かされたが…君たちのおかげで早く済んだ。助かったよ」
「いやいや、俺たちはほんのちょっとしかできてなかったし…」
「それでも頼もしいほどだ。ところで賑やかな二人はどこへ行ったんだい?」
「レイジとジークなら…ほら、噂をすればやってきた」
食糧やら大きな荷物を抱えているジークの姿が見えた。ジークはアイシャの姿を見ると猛ダッシュして駆けつけてきたが後方でレイジとリアムが口喧嘩していた。
「これはこれは麗しきレディ!俺と一緒にお茶でもしないか?」
「そんなことより、あの二人喧嘩しているようだが?」
「あれ?レイジ、どうしてそんなに怒ってるんだ?」
スルーされて落ち込んでいるジークを後にしてガンを飛ばしあっているレイジに尋ねると、レイジはプンスカと怒り出す。
「聞いてくれよクオン‼この自称伝説野郎、この間の報酬全部持って行きやがったんだ‼ネコババだぞ‼」
「だからネコババしてねえって!てめえらがこの俺よりも目立たなかっただけだろうが‼」
「あぁ!?てめーよりもクオンとアイシャの姐さんが大活躍してたし!」
「そうだそうだ!主に俺とクオンと麗しきレディの大手柄だろう?後のバカ二人は知らん」
ジークまで割り込んで喧嘩はヒートアップし始めたがクオンが申し訳なさそうに割り込んで諫める。
「ジーク、レイジ、言い忘れてたんだけど…今回はね、俺達に報酬のお金はないの」
「「はああああああっ!?」」
衝撃の真実にジークとレイジは驚愕した。あのお財布に厳しいクオンがこんなことを言うとは思いもしなかったようだ。
「ちょ、クオン、それどういう意味だ!?俺が脳筋だからいけなかったのか!?」
「あれか!?俺が麗しきレディにナンパしすぎたからいけなかったのか!?」
「自覚はあるんだ……そうじゃないんだ。今回は別の物を報酬にもらうことにしてたんだ」
「「別の物」」
どういう意味なのか、いまだに分からないレイジとジークは不思議そうに首をかしげる。クオンはもうそろそろ来る頃合いだろうと港へと視線を向ける。
すると一隻の赤くカラーリングされた中型の船が近づいてクオン達のいる波止場の前に泊まった。船体の扉が開かれるとどこか赤い配管工を思わすような男性、東陣営の領主であるママーリオが手を振って現れた。
「クオンさん‼お待たせいたしました!」
「ママーリオさん、ありがとうございます」
「クオン、これって…船か?」
「見た感じ閃の軌跡の赤い船をちっちゃくしたみてえな船だな?」
「ジーク、レイジ、これは船じゃない。飛行船だ」
飛行船と聞いてジークとレイジは目を丸くして驚いた。そんな驚く二人にふふんとクオンは嬉しそうに笑う。
「技巧と製造の島は兵器だけじゃなくて飛行船の造船もしてるって言ってたでしょ?だからママーリオさんに報酬はお金じゃなくて飛行船にしてもらったんだ」
「なるほど!でかしたぜクオン‼」
「おお‼どういうわけか分からんがやるじゃねえか!」
ジークとレイジは大喜びでクオンをわしゃわしゃと撫でたり小突いたりした。これなら迷うことなく間違えることなくお金をかけることなくクジャの島へと渡ることができる。ようやく自力で行く手段を得て3人は安堵した。
「さあ荷物を積んだら出発しよう!」
「つーわけだ、またな伝説野郎‼今度会った時は俺の方が伝説的な男になってろうだろがよ‼」
「はっ、言ってろ。てめえなんかより俺の方が多く伝説を刻んでやっからよ‼」
レイジとリアムは互いに好戦的な笑みを見せて拳をぶつけ合った。クオンは安堵してほほ笑むとアイシャへと視線を向けた。
「ごめんね、もうそろそろ行かなきゃ」
「構わないよ…でもまた会うような気がするからね。おっと、そうだ」
アイシャは懐からお菓子の入った瓶を取り出してクオン達に向けた。
「ジェリービーンズ占いでもやってみないかい?この占いはよく当たるよ?」
「では麗しきレディ、僭越ながらこの俺が……」
クオンよりも先にジークがジェリービーンズを一つまみ取ると紺色のジェリービーンズを口に入れた。するとその直後ジークの眉間にしわがものすごくよった。
「すっっっっっぱぁ!?滅茶苦茶甘酸っぱいぞこれ!?」
「ふむ……熟し過ぎたブラックベリー味だね。恐らくこの先甘酸っぱい経験をする暗示だ」
「ええ…この脳内お花畑バカが?ないない」
レイジはありえんと何度も首を横に振った。次にレイジが一つまみ取ると茶色のジェリービーンズを食べた。何度も噛みしめるがレイジは不思議そうに首を傾げた。
「なんだ?なんか臭みのある肉の味しかしねえな…?」
「なるほど、猪肉味だ。猪突猛進の暗示、派手に何かやらかすかもしれないね」
「脳味噌筋肉バカだもんな。どうにか止めれねえかなぁ」
「あぁ?誰が馬鹿だこら」
取っ組み合うレイジとジークをクオンは苦笑いして宥めさせる。最後にクオンが薄いピンク色のジェリービーンズを取り出して食べた。なんの味なのか、レイジと同じように不思議そうに首を傾げた。
「香りもいいし、味も悪くない……これは…?」
「おやこれは…」
アイシャはその味は何の味で何を暗示しているのか話そうとしたが途中でやめてクスリとほほ笑んだ。
「これはまた会った時に教えてあげよう。だからそれまでは秘密だ」
「えええっ!?お、教えてよ!?」
「また会える約束したじゃねえか。その時に教えてもらえって。つうかこの船の中すげえぞ‼」
「すげえな!これルーンの力で飛ぶのか!」
気になってしかたないクオンをレイジとジークは引っ張って飛行船へと乗り込む。飛行船は起動させるとゆっくりと空へと浮き上がった。クオンは窓を開けて笑顔で手を振った。
「アイシャ!約束だからね!次会った時に教えてよ‼」
「勿論だ、また会おう」
再開の約束をし、クオン達が乗った飛行船は空へと高々上昇し次の島へと飛んでいった。アイシャはほほ笑んで見送り、リアムはやっとうるさいのがどっかいったと苦笑いして見送った。
「ふふ…彼らは面白いな」
「なあ姐ちゃんよ、俺には教えてくれねえのか?」
「いいや、教えてしまっては面白くないだろう?」
「ま、気にはしてねえがな。というかあいつらの事なんだが…」
リアムはやれやれと肩をすくめて苦笑いする。
「あいつらクジャの島へと行くって言ってただろ?あいつら………クジャとは反対の方角へと飛んで行ったんだがよかったのか?」
「」
彼らの行く先が間違っていたことを知ったアイシャは呆気にとられたが、やれやれと苦笑いしてクオン達の乗った飛行船が飛んで行った方角へと視線を向けて苦笑いした。
「……本当に、彼らは面白いな。いい難解だ」
ようやくクオンジークレイジ側のストーリーがひと段落。
お次は…どっちからにしようかな