ご注文は「残されたわずかな時間」ですか?   作:らんちぼっくす。/ヘスの法則

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今回はお話の鍵ともなる「時計」について触れ始めます。
それではどうぞ。
ちなみに、今回からside形式を試験的にストップしてます。
その辺の意見を頂けると嬉しいです。


第10話 開かない時計

「親父、話ってまだか?」

「もう少し待て、そろそろアイツも来るはずだ。」

 

 食事を終え、テーブルが片付いてから、リゼがそう聞くと、理央は低い声で返した。

 

「アイツ?」

 

 リゼが首を傾げると、今度は理久が答えた。

 

「総隊長だよ。さっき呼んだんだ。」

「ああ、アルドミーさんか。そういえば最近会ってなかったなぁ。」

 

 言いながらリゼは、あの強面のスキンヘッドを目に浮かべていた。

 

 

 -----------------------------

 

 

 四年前、戦場から理央宛に届いた手紙を、リゼはよく覚えていた。

 差出人は「ファビオ・アルドミー」。誰だと聞くと、軍の総隊長だと知らされ、リゼは大層驚いていた。

 一体何の話なのかと、張り詰めた表情で手紙を読む理央をドキドキしながら見ていると、しばらくしてから理央は呆然とした表情になった。あまりに不安になり、どうしたのかとリゼが聞くと、ゆっくり教えてくれた。

 

「…どうやら総本部が襲撃に遭って、ファビオは戦闘不能の怪我を負ったそうだ。それで、総隊長が交代になった。」

「交代?誰に?」

 

 リゼがそう聞くと、理央は重たい声で言った。

 

「…理久だ。」

「え?」

「理久が新しい総隊長になった。つまり、軍事責任は全て、あいつが負うことになる。」

「…うそ……兄さんが…?」

 

 

 兄が軍の総隊長になった。

 それだけでリゼには、消しようのない絶望感を孕んでいるように聞こえた。

 

 いや、理久が戦場で戦い続けているということは、理解していた。

 でもそれはリゼにとって、どこか平和と大差ない世界のように思えていて、実際に兄がいなくなってしまうかもしれないという不安は、これまで強く感じたことがなかったのだ。

 

 しかし、総隊長ともなれば、嫌でもその重みがわかってしまう。

 軍を一番上から動かすということ。

 それがどれほどの責任を負うのか、どれほどの覚悟を要するのかは、『人の上に立て』を家訓とする我が家で育ってきた、そして父の総隊長としての過去を知るリゼにとって、想像に難くなかったのである。

 

(……兄さん………)

 

 リゼの胸中に漠然とした不安がこみ上げた。

 もう理久は、自分の知っているところにはいないのかもしれない、そう思った。

 

「ファビオはどうやら、この街の病院に搬送されたらしい。詳しくはそこで話す、だそうだ。

 …おそらくもう運び込まれただろうから、会いにいく。

 リゼ、お前も来い。理久が関わっていることだ。」

「…うん」

 

 不安で潰されそうな心を抑えながら、リゼは父の言葉に頷くのだった。

 

 

 病院に着くと、消毒液の強い香りが香ってきて、リゼは思わず顔をしかめた。

 しかし、普段ほどそれを気にする余裕もなく、理央の袖を少し強く握って廊下を進んだ。

 しばらくして、理央が一つの病室の前で立ち止まる。

 軽いノックの後、ドアを開ける。

 

「久しぶりだな、ファビオ。」

「…ああ、電話をちょうど今入れようとしてたんですが、先に着かれてしまいましたか。

 お久しぶりです、隊長。」

 

 父の挨拶に低く返した、その声の主の姿を見た瞬間、リゼは息を飲んだ。

 

 

 顔にも、腕にも、服が少しずれて露になった胸元にも。

 そこにはあまりに生々しい、大きな傷が群がっていたからだ。

 

 

「もう隊長と呼ぶのはよせ。そう呼ばれるには、あまりに俺は老兵だ。」

「ハハ、違いない。俺も衰えましたからな。でなきゃ、こんな傷は負わなかったろうに。

 …ところで、そのお嬢さんは?」

 

 ファビオは、青ざめたリゼに目を向けた。

 突然こちらに向けられた厳つい顔に、リゼは思わずたじろぐ。

 

「おお、そうだ。紹介しないとな。コイツが娘のリゼだ。

 ほら、リゼ。」

 

 理央に挨拶するよう促され、リゼはぎこちなく頭を下げた。

 そんな様子を見て、ファビオはにこやかに笑った。

 

「なるほど、娘さんでしたか。

 よろしく、リゼ君。」

 

 ファビオが手を差し出してくる。

 リゼは、震える手でその手を握った。

 

 その時のファビオの手は、ざらついていて、ゴツゴツしていた。

 リゼはそれを感じた瞬間、身体がこわばった。

 

 

 違う。この手は兄さんとは違う。

 傷ついて傷ついて、それでも使い抜いた、戦場の何たるかを語るような手だ。

 いつも自分の手を握ってくれた兄の優しい手とは違う。

 硬く、怖い手だ。

 

(…兄さんの手も)

 

 いつか、こうなってしまうのだろうか。

 人の上に立って少しもすれば、傷つけ傷つけられ、別人のように成り果てた兄になってしまうのだろうか。

 

 

「…隊長さんッ!」

 

 そう思った瞬間、リゼの胸中で思いがこみ上げてきて、思わず叫んだ。

 突然上げた大声にファビオも驚いていたが、リゼはそれに構わず、続けた。

 

「兄は…兄は、いなくなってしまいませんか!?」

 

 一度声に出すと、止まらなかった。

 湧き出す不安や恐れの全てが、口をついて飛び出す。

 

「私、怖いんです…兄が総隊長なんて立場に立ったら、兄が兄ではなくなってしまうんじゃないかって…

 私の知っている兄は、戦場で死んでしまうんじゃないかって…!」

 

 自然と大粒の涙が落ちる。

 リゼにはそれを拭うことすらままならなかった。

 

「私は…どうしたらいいんですか…?兄さんにはもうどこにも行って欲しくない…変わって欲しくないんです……!」

「………」

 

 顔を覆い、泣くばかりのリゼを、ファビオはしばらく黙って見つめていたが、やがてまた微笑み、リゼの頭に優しく手を置いた。

 

 

「…確かに、『ワイルドギース』という兵士が今受けている傷は、生半可なものじゃないだろう。

 傷つけられて、仲間を殺され、自分もまた人を殺している。それに加えて、今後は軍の存亡すらも背負うことになる。身も心もガタガタになっているだろう。」

 

 言いながら、置いた手に少しだけ力を入れて、リゼの小さい頭を撫でる。

 

「でもな、その中にいる『天々座 理久』という人間は、確かに成長してるんだ。ずっと強く。

 それは腕っ節なんかじゃなく、自分を捨てない心の強さだ。自分が『生きる』ための強さだ。その彼の強さを、俺は買ったのさ。」

「…わかりません。」

「ああ、今はわからなくていい。それでも、あいつの心の強さは本物だ。それを信じてやってくれ。

 君みたいな素敵なお嬢さんを置いて、あいつが自分を見失うわけないさ。」

 

 そして、ファビオはそっと頭から手を離した。

 リゼにはその手の感覚が、確かに残っていた。

 

 ごつい手だ。

 大きい手だ。

 でも、確かな暖かさがあった。

 その暖かさが理久とどこか似ていて、リゼはなんだか安心した。

 

 

 その後、ファビオは軍のことや理久のことを、細かく二人に語った。

 リゼはもう恐怖を忘れ、ただ理久に近づこうと、懸命に話を聞くのだった。

 

 

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 結局、あの人が言っていたとおりだったなと、リゼは感じていた。

 ここへ帰ってきた時、理久は傷だらけだったけれど、理久は理久で、変わらず昔のままだった。

 

 願わくば昔と変わらない平穏が、また訪れてくれれば。

 リゼはそう思う。

 

 ────でも、これから話すことはきっと、平穏とはかけ離れているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第10話 開かない時計

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 程なくして、インターフォンがポーンと鳴った。

 少し経ってから、使用人が件の男を連れてきた。

 

「ご無沙汰しております、皆さん。」

 

 にこやかに紳士的な挨拶をするファビオに、三人もまた軽く笑った。

 

「4年ぶりですかね、総隊長…いや、元・総隊長か。」

「ああ、そうだな、今のその役はお前だ、理久。…久しぶりだな。」

 

 理久もまた、敬礼しながら挨拶をする。

 それを見届けてから、さて、と理央が切り出した。

 

「タカヒロは仕事で来れんらしいから、これで役者は揃ったな。

 …それじゃ、理久。」

「……うん。」

 

 理央の促しに、理久は頷いた。

 そして一度深く息を吸い、語り始めた。

 

「俺は知っての通り、奴らの手から逃れてきたワケだが…

 そのせいで今、俺達の軍は事実上壊滅。バラバラになってるんだ。

 つまりは、既に領地を奴らには奪われそうになってる、ってことだ。もしもフェルティシアの国王が降伏を宣言すれば、俺達の負けだ。」

 

 理久は自らに親指を指してから、続けた。

 

「だが、奴らには簡単にそうさせることが出来ない。奴らの間でも俺は厄介な指揮官として定着してる。だから、俺が生きているということが抑止力になっているんだ。事実、奴らになにか動きがあれば俺はすぐに潰しに行くことは出来る。

 だから奴らは、確実に俺を殺そうとしてるんだ。俺が捕えられてた時も、奴らは『軍に有益な情報を吐かせてから殺す』と言ってた。奴らはもうこの戦いを、俺を殺すことで終わらせようとしている。

 …その為なら、奴らはどんなことだってするだろう。それこそ、皆に対しても。」

 

 理久の淡々とした口調を聞きながら、リゼはやはり、と思った。

 理久が帰ってきたその時から、予感していたのだ。まだ理久が、命を狙われているということを。そして、その枷に自分たちがなりうるということを。

 

 リゼが顔を曇らせると、理久がだが、と付け加えた。

 

「俺達も何もしてないわけじゃない。仲間は今も呼び集めてる。こちらが整い次第、すぐに奴らを潰しに行くさ。

 …問題なのは、その時間、どうやってみんなを守るかだ。もう明後日には、皆夏休みが明ける。そうなれば、見守れない時間が出てきてしまう。

 俺の身は俺で守るとして、みんなを守る術を考えなくちゃならない。そこで……」

 

 そこまで言うと、理久が理央に目配せした。

 理央が頷き、それに続ける。

 

「…今から言う指示に、従ってもらいたい。

 ただし、これは他言無用の話だ。」

 

 

 

 

 -----------------------------

 

「…という訳だ。」

「お、親父…兄さんはともかく、アルドミーさんにそれは無理があるんじゃ…」

 

 話を聞き終えて、リゼが苦笑する。

 

「…お嬢さん、仕方ない。策はこれしかないんだ。

 それと、本人の目の前で無理があるとか言わないでくれ。意外と辛い。」

 

 今度はファビオがちょっといじけたように言う。

 これはちょっと言い方にトゲがあったか、とリゼは少し反省する。

 

 それを見て愉快そうに理央が笑ってから、言った。

 

「リゼ、ファビオの言い分はもっともだ。こういう事は出来るだけ信頼出来る人間に託すべきだからな。」

「まあ、確かにそうだな…。私は口出しできる立場でもないし。」

 

 リゼが納得すると、理央はよし、と一声あげた。

 

「さて、話は以上だ。すっかり遅くなってしまったな。

 作戦開始は明後日からだ。よろしく頼むぞ。」

 

 理央の呼び掛けに、皆が強く頷いた。

 

 

 

 

 -----------------------------

 

(……寝れない………)

 

 リゼはベッドの上、一人唸っていた。

 あの後話が終わり、ファビオも帰って、いざ就寝となったのだが、なかなかどうして寝付けない。バイトでそこそこ疲れてたというのに。

 

(……多分)

 

 寝れないのはそのせいだ、という検討はついている。

 それは、さっきの話を聞いたからだ。

 

 実際に間近にある恐怖というのに直面して、リゼは改めて感じたのだ。

 自分は、理久や理央のいた「戦場」という世界を全く知らないのだ。

 一人蚊帳の外に置かれ、でも肝心な時には守ってもらうだけ。そうなってしまうことが、どうにも落ち着かなかったのだ。

 

(…会いに行くのは簡単だ。)

 

 理久のいる部屋は、すぐ隣。声ならすぐにかけられる。

 しかし、兄とはいえ、年頃の男女である。夜に同じ部屋でゆっくり話すというのは、どこか変な気もする。何より、もう既に理久は寝ているかもしれない。

 そんなことがあり、リゼはやたらと葛藤していた。

 

(…あ)

 

 どうしたものかと悩んでいるリゼの目に、机の上で輝くものが映った。。

 すぐにそれが昨日、理久を見つけた時に見た()()だとわかる。

 そういえば昨日、後から理久に返そうとして机の上に置いておいて、結局忘れていたのだ。

 

(……返しに行かなきゃ。)

 

 そう思い、リゼは立ち上がった。

 どこか口実めいてしまったが、返さなきゃいけないのは事実だし、と言い聞かせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 理久の部屋からは、わずかに光の粒子が漏れている。

 まだ起きているとわかると、リゼは嬉しいやら緊張やらが混ざった心境だった。

 少し緊張しながら、白い扉を二回ノックする。

 

「兄さん、私だが…ちょっといいか?」

 

 できるだけ冷静な声で、ドアの向こうに問う。

 ややあって、ああ、という声が中から聞こえてきた。

 

「…どうしたリゼ、こんな夜中に。」

 

 ドアが開かれると、理久は少し不思議そうな顔でこちらを見ていた。

 リゼが来るとは思っていなかった様子で、さっき応答に間があったのもそのためなのだろうと思われた。

 

「い、いや…預かり物を返しに来たんだ、ほら、これ。」

「あ……」

 

 リゼは少したじろぎながら、それを────銀色の時計を、差し出した。

 

「どこに行ったかと思ったら…お前が持ってたのか。」

「ご、ごめん…渡し忘れてたんだ、タイミングが合わなくて。」

 

 そんなことを話しながら、時計を理久が受け取る。

 リゼは頭を掻きながら、続けて言った。

 

「兄さんが倒れてた時、それがあったから兄さんだって分かったんだ。」

「ああ、確かに、これが『証』だもんな…」

 

 そう言いながら、理久は手でその時計を転がした。

 その時計はいくら握られようと、押されようと、開かなかった。

 

 この銀時計について、リゼは理央から聞いたことがあったのだ。

 あの軍では隊員全員が、その証として同じデザインの時計を持っている。

 しかし、総隊長の者の時計だけは、あるものが違う。

 

 その時計だけは、時計でありながら持ち主に時間を伝えない。

 フタが接着され、開かなくなっているのである。

 どうやらそのフタの中では、一応時計は動いているらしい。しかし、その奇天烈な時計は、今まで一度もその針を見せたことがない。

 この開かない時計が、歴代の総隊長からバトン形式で手渡されてきて、実に200年にもなるらしい。

 

 リゼはこの時計を見て、正確には手にとった時に、持ち主が理久であると確信したのだ。────押しても開かぬ時計であったから。

 

 

 しかし。

 リゼが知っているのは、これだけ。

 この時計が真に持つ意味や歴史は、一切知らない。

 理久のことと一緒で、何も知らないのだ。

 

「…兄さん。」

 

 聞くなら今だと、リゼは部屋に押し入った。

 それに驚いた理久をよそに、後ろ手にドアを閉め、深く息を吸う。

 

「私に、教えてくれ。その時計のことと、兄さんの過去を。」

「……」

 

 途端、理久の顔が曇る。

 構わずリゼは続ける。

 

「私は…あまりに何も知らなすぎる。兄さんのことも戦場のことも、何も…。

 だから、知りたいんだ、全部。…お願いだ。」

 

 しばらく理久は何も言わなかった。

 しかし、やがて首を横に振って、言った。

 

「…知らなくていい。お前はまだ子供だ。妙に重いものまで、お前には背負わせたくない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 その言葉に、リゼの中の何かが切れた。

 自分が、一人外に置かれている。

 それがあまりに腹立たしくて。

 

 

 

 

 

 

 

「…ッ!!いい加減にしろ!!」

 

 気付いたときには、リゼは叫びながら、理久の頬を打っていた。

 痛烈な音が、部屋の中に残響を残すほどに響く。

 あっけにとられたような顔の理久を見ながら、リゼはまた叫んだ。

 

「子供だから、妹だから、あれもこれも知らなくていい、なんて…ふざけるな!」

 

 湧き出る感情に呼応するように、涙がこみ上げてくる。それをこらえ、続ける。

 

「私だって当事者じゃないか!それなのに、何も知らずに都合のいい時だけ守られて、私が何も請け負えないなんて、不公平じゃないかっ!

 …もうひとり、外に置かれるのは嫌だ。もう…置いていかないでよ、兄さん…」

 

 涙が止まらず、ぐしゃぐしゃの顔を覆って、リゼは訴えかけた。

 そんなリゼの頭に、ぽんと手が置かれた。

 驚いて見上げると、理久が申し訳なさそうに、リゼの頭を撫でていた。

 

「…ごめんな。リゼの気持ちなんて、まるで考えてなかった。いつまでも子供扱いして、大事なことを忘れてた。ごめんな。」

 

 そして手を離すと、ほんの少し微笑んで、言った。

 

「話すよ、今。話せること、全部話す。

 残念ながら、本当に今は俺の過去はあまり語れないんだ。それはリゼがどうとかじゃなくて、ただ人に話すには、まだ勇気が足りない部分があるから。でもいつの日か、必ず話す。だから今は、必要なことだけ話すから、それで勘弁してくれないか?」

 

 その言葉に、リゼは泣くのをやめる。

 そして細い声で言う。

 

「…約束、だからな?」

「ああ、約束だ。」

 

 そうして互いに頷いた。

 それでようやくリゼはようやく笑えたのだった。

 それを見て理久も笑い、ベッドに腰掛けた。

 

「…それじゃあ、話そうか。

 ひとつは、この銀時計のことだ。

 それからもう一つ、これは昨日親父と話してたことだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この戦いの黒幕についての話だ。

 まずは、こっちを先に話そう。」




次回へ続きます。
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