機動戦士ガンダム AID   作:トリガミ狂

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【登場人物(とりあえず連邦サイド)】
・サテン・P・アーガイン
29歳 男性 階級:中尉
「日本(カントー)」出身。
本作の主人公。地球生まれの日系黒髪の軍人。
ヤシマ重工の契約社員を経て整備兵からパイロット転向という異色の経歴を持つ。元は整備兵という事もあり、MSに随行する車輛などの構造に精通している。
「地球連邦軍北米特殊作戦群第6機動大隊第11中隊"アスタロト隊"第2小隊隊長」。
固有エンブレムは「紫色のサボテン」パーソナルカラーは「紫」だが、拘りはそれほどないため「質より量」といった電撃戦などで他パイロットと交代で併用する共有機体(RGM-79)の際は現地カラーリングを用いる。
搭乗する機体の両肩部にハードポイントを増設している。

・ダイア・ウェストヒル
28歳 女性 階級:少尉
「サイド6」出身。
コロニー移民4世の東洋系緑髪ロングヘアの軍人。普段は髪を纏めている。
アスタロト隊副隊長で2番機担当。チームカラーの紫色を好んでいるため通常色の赤いジムを好ましく思っていない。どこかの御令嬢らしいが、MSパイロットとしての高い適性は偽りがなく扱いがやや難しいが、隊内での評価は「年増」として定着している。

・オリバー・ウォーカー
24歳 男性 階級:准尉
「アメリカ(ニューヤーク)」出身
黒髪の七三分けがよく似合う青年。
ビンソン計画以降に戦車兵からMSパイロットに転向した兵士。アスタロト隊3番機を担当している。基本的に自分は「軍」の一部であるという考えのもと意識して指示待ち人間をしている節があるが、状況によっては率先して行動する能力も有する。

・ブライアン・エイベル
25歳 男性 階級:曹長
「カナダ(トロント)」出身
金髪スキンアッシュにした白人の青年。童顔なため年齢よりやや幼く見られがち。
ビンソン計画以降に対MS戦の重要性を理解した最前線の兵士の中から電子戦に富んだ適正条件に合格し、訓練を経てMSパイロットに転向した兵士。アスタロト隊4番機を担当している。なお、元所属していた小隊は1個大隊ごとジオン公国軍との戦闘で消滅している。
副隊長の座を賭けてダイア少尉と模擬戦の末に敗北。以降、頭が上がらない。

・ベンジャミン・スミス
27歳 男性 階級:少尉
「アメリカ(シカゴ)」出身
丸眼鏡がトレンドマークの茶髪ツーサイドアップの兵士。
ビンソン計画以降に飛行機乗りからMSパイロットに転向したMSパイロット。アスタロト隊5番機(補欠)を担当している。補欠とはいえ能力が低いかと言われるとそうではなく、逆に欠員が出る突撃・支援・狙撃の役割を水準以上の能力でオールラウンダーにこなさなければならない事が多いため能力で言えば「優秀」の一言。本人がサテンを尊敬しているため隊外からの引き抜きを拒否しているだけであり、普通にMS部隊長クラスの能力を有している。

・ダンテ・ウィリアム
21歳 男性 階級:軍曹
「アメリカ(ニューヤーク)」出身
金髪ショートカットの西洋系のクォーター。
黙っていればなかなか女性ウケする二枚目、性格は皮肉屋。
入隊以降、異例の速さでジャブロー勤務に異動が決定したが、揉め事により所属していた整備部隊を追われて除隊騒ぎを起こしていた所をサテンがスカウトという形で助けて貰いそれ以来、転属してからは問題を起こしていない。
サテンにだけは心を開いており、彼の命令であればどんな困難な任務も忠実にこなす。
基本的に良い奴ではあるのだが、感情が高ぶると猪突猛進になる傾向があるので空回りする。しかしそれを抜いても余りある整備技術と才能は本物であり、現在は当整備部隊のエースを担っている。仕事のモットーは「安全・迅速・丁寧」。



序章(繰上)
第一話「北米戦線」


 ———あの日、あの開戦で宇宙より落とされたスペース・コロニーが地球上に直撃してから早11ヵ月が過ぎようとしている。

オデッサから転戦し、ガンダー空軍基地を経由してナイアガラフォールズ空軍基地からキャリアーとトレーラーを用いてMSと共にバッファローを経由しつつ南下し、ニューヤーク及びワシントンを奪還する挟撃作戦に参加するために移動している。

 

「…ここが北米って言われても、あんまり実感湧かねぇなぁ」

 

トレーラーの運転席から見える光景は、市街地を出ると山と谷と川と、コロニー片と崩落した土砂ばかりの殺風景な光景だった。

 

「この辺りはジオン軍の降下作戦のせいでまだ手付かずといった感じですね」

 

隣の複座に座るベンジャミンが相槌を打ちながら俺に応える。

 

「先遣の戦車隊が通った道だし、正面にいる護衛のジムのクリアリングがさっきから妙に手練れているから安全だとは思うが、油断はするなよ」

「了解です。何かあればキャリー中のジムに控えているブライアンとオリバーがスクランブルで対応する手筈です」

「俺はそんな事まで指示していないんだが、お前の指示か?流石だな」

「戦場での隊長には敵いませんよ。…それよりあの護衛のジム、ずっとあの調子で行くんですかね」

「賭けるか?俺はあと30分持たないに100ドル」

「なら私は20分に500ドル賭けますよ」

「ヘッヘッヘ!面白ぇ!なら俺は1000ドルだ。絶対に戦死させてやらねぇからな少尉」

「望むところです!この前の負け分は取り戻させて貰いますからね隊長」

 

娯楽と言える娯楽といえば"これ(賭け事)"やメシぐらいなものだ。

それ以外で楽しいと思えるのは敵機を撃墜した瞬間くらいか。相手がロボットなら心も痛まないのが素直な感想だ。恐らくMSを題材にしたアクションゲームが発売されたなら、俺はドハマりする事だろう。

ふと、背後の車内ドアが開く音がする。

 

「まーた賭け事ですか隊長? 」

 

背後にある車内倉庫から出てきたダンテが呆れた様な物言いをする。

 

「よぉダンテ。お前もやるか? 」

 

運転中なので正面を向きながら話しかける。

 

「嫌ですよ。誰かさんに先月オデッサの酒場で搾り取られましたからね」

「金欠かぁ、若いのにお前も苦労人とは」

「これ以上負けたら隊長のジムのパーツを闇市で売ってくるつもりですよ」

「涙が出るぜ」

「元凶がなんか言ってらぁ。1000ドル手に入ったらお前に200やるよダンテ」

「つるむのは無しだろ?汚ぇぞお前ら! 」

「「ハッハッハッハ」」

 

 そう、現状で一番高いモノ。それは俺達が今まさに運搬している「ジム」だ。

型式番号を「RGM-79」、機体を「GM(ジム)」という。コイツの価値は言うまでもない。

今日までのジオン公国軍は、採掘資源の奪取を目的とした降下作戦、これによって兵器を搭載した大量のジオン公国軍の重量物打ち上げロケット(HLV)が宇宙から地球へ降下。

ジオン公国軍の北米降下以降、瞬く間に20近い基地で構成された「キャリフォルニア・ベース」一帯が一気に陥落。

この一連の電撃的な制圧を可能にしたものこそが、ジオン公国軍が開発した新型人型機動兵器「モビルスーツ(ザク)」である。この機体が戦場に登場した事で、宇宙世紀始めからこんにちまで地球圏を統括している連邦軍はこれまで経験したことの無い“新しい戦争”を経験する事となったのだ。

今までの連邦軍はまだザクへの有効な対抗手段は定まっておらず、最前線は常に劣勢を強いられていたが、ようやく俺達は対抗手段を手に入れた。それが地球連邦軍の新兵器にして初の量産型の「モビルスーツ」であるジムなのだ。

名前の由来は「ガンダム」という実験機体を基にして量産した機体なので「ガンダム・マスプロダクト(量産型ガンダム)」から頭文字をとったものだそうだ。

 

「それにしても、俺がモビルスーツのパイロットとはねぇ…」

 

俺が正面にいる護衛のジムを見ながら独り言を呟くと、ダンテが言う。

 

「今更ですか隊長? 」

「なんていうかこう、実感がないんだよ」

「実感ですか。オデッサであれだけ支援・要撃・護衛とやっておいてそれは」

「俺達以外に動ける部隊が居なかったからな。それに激戦区って場所でもないし」

「とはいえ何だかんだ部隊での敵機総撃破数は8機ですからね。大戦果ですよ」

「マゼラ含めてだろ?ジムはザクと違って対MS戦を想定してるんだから、とてもじゃないが我ながら大した戦果とは言えねぇな 」

 

俺が苦し紛れに言うとベンジャミンも言う。

 

「マゼラの弾が飛んで来た時はシールドがあっても生きた心地しなかったですね」

「他の部隊じゃシールドを構えていたのに貫通されたって部隊もあったらしいぞ」

「本当ですか!我々は運が良かったんですかね」

「まったくだ。幸運の女神さまに感謝しないとな」

「…ダイア少尉にもですかね」

「アイツは"別格"だよ」

「「「ハッハッハッハッハッハッ!! 」」」

 

談笑をしながら運転するのは眠気覚ましにも良い。

 

「…それはそうと、"ウチ"のと形状の違うジムが居たよな」

 

ふと疑問を問いかけると、ダンテが言う。

 

「あのクリーム色のやつですか?あれが"陸戦型ジム"ってやつですよ」

「あー!あれが"陸戦型ジム"ってやつか! 」

「マッシブな形状で強そうでしたよね」

「実際強いの? 」

「イジった事が無いんで小耳にした話ですけど、どうも装甲強度と地上での運動性に富んでいるとか」

「ちょっと"ウチ"のジムと交換してこいよソレ」

「いやぁ…それが向こうは管轄が陸軍なんですよ」

「なんだと?俺達宇宙軍じゃ回ってこねぇのか? 」

「難しいんじゃないんですかねぇ」

「マジかよ、ちょっと奪って来いよ」

「いやもうオデッサから随分離れてますからね」

「大丈夫だって泳いで行って来いよ」

「やべーぞ!パワハラだパワハラ!うわーこえー! 」

「ハハハッ………とはいえ、オデッサも地獄だったな。本当に」

 

俺が呟くと、隣に座っているベンジャミンが深く頷くのが横目に映る。

 

「…ディープ大尉とハーツ中尉は残念でした」

「あぁ、"サイレンス隊"の…。二人とも良い人だった。惜しい人亡くしたよ」

「二人とも数少ない尊敬できる方々の一人でした。本当に」

「戦争が終わったらニホンのキョートを案内するって、約束してたんだがな…」

「二階級特進らしいですけど、それで終わりってんですからね」

「…それでいて上層部にスパイが居たってんだから笑い話にもならねぇわな」

「"頭"が腐ってますよ、それに心も」

「気持ちは分かるが、他所では言うなよベンジャミン」

「分かってます」

 

そうこうしていると、護衛のジムから通信が入る。

ダンテがインカムで通信に応答し、俺に言う。

 

「護衛機から通信です。≪目的地までの間に敵の奇襲の可能性は極めて低い。これより警戒レベルを引き下げて護衛する≫との事です」

「くっくっくっく…」

「聞き間違いか?もう一回アイツに聞き直せ」

「隊長~ゴチになりま~すぅ」

「くそっ、幸運の女神さまも休息は必要ってか」

 

北米での幸先は、あまり宜しくなさそうだ。

ダラダラやりたくないので最初から北米戦線を描く都合上、余裕が出来ました。出して欲しいMSや史実キャラクターが居れば検討します。同じ項目に3票入ったらやります。絶対無いとは思うんですけど、全部の項目に100票とか入ると資料掻き集めて頭フル回転で具合が悪くなってくるのでご勘弁。

  • 連邦軍MS(MSV含)
  • 連邦軍キャラクター(外伝)
  • 連邦軍キャラクター(アニメ)
  • ジオン公国軍MS(MSV含)
  • ジオン公国軍キャラクター(外伝) 
  • ジオン公国軍キャラクター(アニメ) 
  • オリジナルMS(連邦軍)
  • オリジナルMS(ジオン公国軍)
  • 死ぬ予定のないキャラクターの死
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