花壇のてふてふ
「主任!なんなんですか!?」
「結城、落ち着くんだ」
「落ち着いてられませんよ!こ、これが本当だとしたら……」
「大丈夫だ。少なくとも知的生命体だと情報量が多いから、
ソイツは壊れると聞いた」
おはよう!今日もいい天気だな!って、そうじゃないんだ。
実は今日、EDFのフォーリナー研究チームが、新たな発見をした。
それはフォーリナー全ての神経節や思考を行う場所に、フォーリナー本部から送られてくるであろう命令を忠実に行わせる
0.0001ナノミリメートルの素粒子基盤が見つかった。
これは今後、'F'oreigner因子と命名されることになる。
このF因子は小さいが故見つかりにくく、今まで発見されなかった。
其れは非常に機密性が高いが、逆にその規模の小ささから単純な指令しか出せなかったのではないかという指摘がある。
実際敵か味方かの判断しか行わせないで、後は本能とプログラムに任せた行動を取らせたんだと思う。
実際ブレインから採取した数多の波長を、疑似的に作り出して植民地化した巣の蟻に短波を流したところ
0で行動せず1で付近にいた隊員を襲うか巣から出ようと活動し始めた。
ヘクトルやエルギヌスも、この短波により行動を大きく変化させた。
こういうことは確定的になったんだが、問題はこれが害虫共全ての脳に入っていることだ。
もしこのF因子が、他の星の生物の脳を支配したり人間まで支配するようになれば……。
早急に探して殺さなければならない。
私は夢がある。それでもそれはEDFから支給されるものだけ。
故に私は心置きなく、奴らを殺すことができる。
そう思っていた時が私にもありました。
常に時は経過し、物事は進化していく。
創造者がいればいるだけ、全ての事象現象は加速しこの世に新たな常識をつくる。
この事を忘れていました。
その結果が主任とテンションの高い会話である。
実は私が一度行った事がある世界で、その世界の生物からF因子の検出に成功と共にEDF内に驚愕と絶望の聲が
響き渡った。
私も非常に驚いている。
いや、別に一度行ったことがある世界に対してではなく、フォーリナーの進化に対してである。
普通に侵攻すればいいものを、そのように痕跡を作りまくるのは如何なものかと思う。
まあいいさ。私の血肉になりたい奴らがいるんだ。
殺す。
「そうだ、結城。帰ってきてからでいいから、ちょっと話があるんだよ」
「解りました。では、任務へ行ってきます。技術技師さん!」
「ああ、行って来い」
私はその世界へ向かった。
「うわあ、キメェな」
「花騎士を見て何言ってんの『蠍火』」
「ああ、それで固定化したんだ」
何がキモイのかというと、同じような容姿をした花騎士が団長と云われる人物と共に
そこらを歩いているからだ。
この現象については、花の力を充分に自身にとどめ切れていないみじゅな花騎士が、
その花に選ばれることにより発生する状態だと言われている。
彼女らも個人的な事情や才能があるので、しょうがないのは分かるが同じ顔でうろつくな。
気持ち悪い。
ただ個別の性格や仕草があるので、一応見分けることが可能らしい。
「それで団長。どうなんだ?」
「残念ながら、功績がない君の言葉は信じられないんだとさ」
EDFの紋章を見せても、効果があるのは本人の認識程度。
だから功績という事実の数字が必要な場合は、上手く誤魔化せなくなる。
「そっか、それは残念だ」
「でも、僕らが考え出した戦闘形態は、数に対し質で補うために行っている事。
そこで物は相談なんだけど、蠍火の功績の為花騎士を率いてみないかい?」
「え、いいのか?」
「良いんだよ。僕らの命の恩人だからね。
僕らの戦闘形態は、国家毎による力量の見せ合いである大会の時に輝いたんだ。
おかげで僕は連合国家の元帥になったわけだしね」
ブロッサムヒルにあるフェリア花園内園の街のカフェテリアで、お互いに密会ではないがお話をしていた。
団長は以前の戦闘の功績で、ブロッサムヒルは勿論他の国家の軍事指導を行いながら、
他国と連合を組みその連合国家の軍を総括する元帥になったんだと。
ただ前のように大規模な戦闘はなく、局所的な小競り合いばかり。
そのため元帥職も、基本的に暇で平和であることがうれしい限りだと団長は笑顔を見せている。
「平和って……平和は戦争と戦争の合間で、準備期間だ。
この小競り合いも害虫による、戦力やその戦術・戦略に関する道の把握なだけによる逐次投入かもしれんぞ?」
「大丈夫だって。この孫子の兵法があれば、万事大丈夫だから」
あ、だめなパターンがきた。
これは存亡の危機に陥る可能性が高い。
やはり花は花で、日和見な性格が多いのだと気づかされた。
この意識を改変させるには、私がこれから育てるであろう花騎士の意識を戦時体制に移行させなくてはならない。
私はこの世界に来る事が絶対であるように、使命付けられた瞬間に感じた。
この後の予定はリリィウッドという国で、連合国家として共存共栄の祭典を開く中元帥による演説をする仕事
がある。またこの式典が終われば、リリィウッドで連合国家所属の団長として登録する。
そしてブロッサムヒルに舞い戻り、その団長といての証を証明書として提出。
そこで初めて、リリィウッドとブロッサムヒル出身の花騎士を、配下・部下として任命できるとのこと。
ただ相手も花の力を手に入れているとはいえ、中身は普通の人間なので扱い方を間違えると縊り殺されるらしい。
これを防ぐには団長に与えられる『世界花』の恩恵で、花騎士の調子や好感度を視覚化できるのでこれ等の要素を利用する事。
他には昇進システムがあるので、それを使って昇進させていくことが肝要なんだとか。
この昇進は佐官とか大将とか大尉というものではなく、勲章の星の数で決定される。
形でもそうだが、実際は見た目の方でも変化が出てくるとのこと。
☆1/☆2/☆2・進化/☆3/☆3・進化/☆4/(略)/☆5/()/☆5・5分咲/☆6/
☆6・進化/☆6・開花/☆7・満開。
と上記のようになる。
この話をカフェテリアからリリィウッドへ行く道すがら話された。
道中、花騎士に見守られながら、桜等春に咲く花々を見て歩いた。
非常にきれいに見えるが、この連合国家は四季が土地ごとに存在しているため、
この花々が何の為に咲いているのかわからなくなった。
いや花騎士のシステムを作り出したときから、このように咲いているのかもしれない。
元々花というのは、自身の種を維持・繁栄させるための物であり、『咲く』事自体がそれの手段でしかないんだ。
だからこの手段が継続されているという事は、実際の目的が変更されている可能性が高い。
やはりというか、これしかないんだが……団長の言うように、知名度や花騎士へ花のエネルギーを与え強化するという
『目的』に繋がってしまう。
実際そうなんだろう。
このブロッサムヒルで一番咲いているのは、桜や梅だ。
梅の方が低木になっているせいか、遠見や上空からだと全く見えない。
それでも近くを通ると、桜・梅・アネモネ等が周辺によく生えている。
この認知度・世界花のおかげで、サクラやウメが強いのが分かる。
「蠍火、そろそろ国境だよ。
ここら辺の敵は強いから、僕の花騎士で対応できないと思うんだ。
だから、もしもの時は……」
「なるべく援護しよう」
まだ仲間になっていない。
私に敵意を向ける虫だけ片付けよう。それ以外は無視する。
わざわざ功績の為に、便利屋扱いされる気にはならない。
それとこの世界は虫への対処が上手だ。だからモノリスなど渡さなくても十分渡り合っていけるだろう。
私達は国境を超えようとしていた。
EUの様に関所があって、簡単に所属国家の書かれたパスポートを見せれば通ることができる。
しかし通ろうとした瞬間、花騎士である二名の者に行く手を阻まれる。
「すみません!害虫が出現しました。今から掃討に移らせていただきますので、此処にてお待ちを!」
「害虫だとよ。いけよ、元帥」
「将の将だから、行かない方が無難。寧ろ足でまといになっちゃうよ」
暢気に話していると、目の前で粉雪が舞い散り周辺の花騎士が全て倒された。
これにより関所付近の花騎士全てが投入された。
しかしこの関所からリリィウッドへいくと、花びら舞い散る光景がなくなり一気に夏模様になる。
ここら辺の大地を計測してみてほしいな。
どんな気候なのやら。
「ちょっと!?花騎士がやられてるじゃない!?
団長も戦闘準備しないと、やられるわよ!?」
「わかっているよ、なのは」
「なのはじゃなーい!」
「えーと、菜の花でえーと」
団長のくせに、仲間の名前を忘れているな。
「ああ、アブラナか!」
「しっかりしろっての!あんたがあたし達の団長なんでしょ!?」
「わかってるよ。それじゃあ、戦闘をしようか」
ワレモコウ・アブラナ・セントポーリア・ギンランが、戦闘状態に移行した。
団長は後方から全員に指示を出して、敵と戦闘を開始させる。
ただ戦闘は見るもつまらない。
4人が並んで、頭上にいろんなアイコンが浮かんでから接近戦を開始した。
一人ずつ攻撃していく。
ただ敵の方が強い。
敵の名前は分からない筈だが、明確に『エーヴィヒデモン』と頭上に書かれている。
「強すぎるです?戦略的撤退、やむなしです?」
「くっ、認めたくないけど、これはまずいわ」
「久々の、大ピンチ~」
「押されているな」
「孫子の兵法が、全く役立っていない!?」
これはあれだ。世界に縛られるという奴だ。
しかしフォーリナーが出現したときは、自由に行動出来た。
というのであれば、敵か味方にEDFが加われば団長達は自由に行動ができるのか?
私は今回、『ボルケーノ3A―3』を持ってきている。
流石にスティングレイだけじゃ、火力不足に陥ってしまうからなぁ。
武器のレベル上げもそうだけれど、なにより仕送りできないのが辛い。
お母さんやきょうだいの皆に、お金しか融通できないというのはかなり歯がゆい。
だが害虫駆除しか能がない私に、どのように手伝えというんだ。
だから無駄に仕事を増やす様なことはしないで、投資や生活の安定のために仕送りをしている。
これが最善なんだ。私に悔いはない。
そうだ。言い忘れていたが、功績により手に入れられる資金で武器のレベル上げができるが、このレベル上げに使用する資金は結構高い。
だから資金による武器のレベル上げは止めておいた方が良い。
そうしないと、ただでさえ高レベル武器の購入にかかるのに、こんな無駄な投資は自分の為にならない。
とにかく今は制圧射撃だ。
『ボルケーノ3A―3』で、敵の蝶を爆炎に染め上げる。
蝶々は何度か羽ばたくと、逃げるように飛び去って行った。
私が参加すると、戦闘する彼らの布陣に乱れができた。
此れで確定した。
戦闘にフォーリナーやEDFが介入すると、世界の制限が解除されるという事だ。
私は思う。
これを使えば、宇宙に広がるフォーリナーを餌に引き寄せて、その間に狩るという釣り野伏せができるんじゃないかと。
そうだな……まだそんな世界に到達していない。
だから見つけたらやっていこうと思う。
「へぇ、日和見な奴かと思えば、役に立つじゃない」
「圧倒的後方火力支援?モコウ、お払い箱?」
「中々やるじゃない~」
「私達だけでは無理だった。ありがとう」
団長の騎士さまに感謝されることになった。
峰内できないから、こうやって有用性が上がるのは良い事だ。
「そんじゃ、行こうか。ようこそ、リリィウッドへ。
そして一番賑やかな、『白百合街道』だ」
戦闘のおかげで閑散としていたが、都心に近づいてくるとにぎやかな人の通りになっていく。
そしてこの国家の世界花といわれる国花に近づいてきた。
更にいろんな服装の団長や色んな花騎士が、所せましと駆けまわっている。
これから起こる祭典の準備なのだろう。
「それじゃ、本部へ行って団長登録しよっか」
「了解。まあ、どんなやつが来るか、帰ってからのお楽しみだな」
「そだね。じゃ、つぎの祭典の準備があるから……一人で行ける?」
「大丈夫だ。それに、行ってみたいところもあるしな」
「わかった。じゃあ、新米団長として、このマント着といて」
「OK」
というわけで、冠位十二階もびっくりな鈍色マントを羽織った。
私は団長達を見送った後、この国を散策する。
今一番勲章が多く、花の力を強く受けているのは、サクラ・ウメだ。
同じ顔がたくさんあるが、ここは簡単におちないだろう。
私は巡り廻って。どんな騎士にすべきか見るが、ピンと来なかった。
「もし、そこのお方」
「ん?なんですか?」
私は道すがらおばあさんやそこら辺に居る兄ちゃんから、この国について色々聞かされた。
新米団長の羽織を着ているからだろう。
こんな状態の中、とある人物によって私が決めるべき花騎士が決まる。
「花騎士の作り方?」
「そうですよ。というわけで、今日は試験的に君にこの花を渡します。
帰ったら自国で育ててみてください。きっと良い花だと思います」
手渡されるのは、『アプリコット』。
どんな花騎士になるのだろうか、フォーリナーを効率的にぶっつぶしてくれるのだろうか。
EDF隊員なのに、団長としてわくわくしてしまった。
まあ、教育方針に従わなければ、烈火の中に放り込むがね。
「ちょっとアンタ、どこいってたのよ!」
「散歩だ」
「はあ?こんなクソ忙しい時に、そんな暢気でいられるわね」
「そりゃあ、部外者だしな」
「とにかく来なさい。来なかったら、あたしが怒られるんだっての」
「了解」
私はアブラナに連れられて、そのまま式典会場へ足を踏み入れる。
この雑多な雰囲気の中、種を落としていないか確認して、元帥団長の部下の隣へいく。
「興味ないのは分かるが、寝るな。寝るのが一番失礼にあたる」
「流石にわかっているさ、ギンラン。
それにこの国の団長に仕事でなるんだ。気を抜いたりしないさ」
「それならば良し」
私達人間と花の力を得られる花騎士は、その式典を演説や女王の言葉を聴く。
その時、レーダーに影が映る。
「む、敵か」
「どこよ!?」
私は隣にいるなのはの腕を握って、その場所を指差す。
「は!?」
「マザーシップのご到着だ」
此の祭典に出席している全ての人物が、上空を見上げ戦慄する。
そこには見たことのない銀色の光沢をSpecular表示している奴がいた。
そいつは十数年前に地球を襲った先遣隊、マザーシップとキャリアーだ。
更に周囲には、数多の見たことのない害虫が飛翔している。
≪ワレワレは、キサマラに宣戦布告する≫
名前表記は、『破壊ヲ齎ス者』だ。
そいつは肉体を紅と黒に染め上げ、圧倒的強者としてその場に君臨する。
≪猶予期間は、1年のみ。セイゼイ抗ッテ見テクレ≫
奴らが飛び去る時、キャリアー5機がハッチを開き何かを投下する。
ヘルメットの高倍率拡大を使い、其れを見ると投下したのはクモや蟻共だった。
会場外から湧き上がる悲鳴。
この瞬間大混乱に陥る。
私は皆を置いて、ジャンプする。
そしてあたり判定を使って、この人の海を渡り敵の下へ向かう。
式典会場にある壁を乗り越え、建物の屋根へ飛び移る。
見えるのは蜘蛛の糸と蟻の蟻酸攻撃。
中々良い被害を与えていない。
そこで我々の出番だ。
蟲共が良い餌に群がっている間に、薙ぎ払う。
EDFは地球も守る組織。人間や現地民の命・財産・権力・文明を、地球の為に破壊する。
これは優先事項である!
『ルールオブゴッド―4』発動!
扇状に白い光線が発射され、リリィウッドの城郭都市内部に存在する文明・財産・命をフォーリナーからこの国を守るため破壊した。
「やっぱ、戦場は地獄だな!」
「ちょ、何してんのよ!?」
「おお、来たかなのは」
「ア・ブ・ラ・ナだって、なんども言っているでしょ!」
「それよりも、楽しい殺し合いに発展した。行くぞ!」
アブラナを連れて、戦場へ赴く。
周辺が良い素材や燃料に恵まれている為、火災が冗長されている。
うむ、よい山火事だ。
これで奴らの進軍を止められるだろう。
『AF-15―13』で、至近の敵を排除しつつ更に敵を投下しているキャリアーに弱点攻撃を敢行する。
100M上空にいるので、普通の花騎士だと届かないもよう。
流石に5機は骨が折れる。だがそれが楽しい。おい、もっと戦争しようぜ。
私はあの『煉獄』を味わってから、戦場が生ぬるく感じてしまっていた。
別に致命傷は受けないが、攻撃手段が私しかいないという状況がひどくもどかしく感じてしまった。
勿論中々落とせないのと、花騎士が中距離にしか長けていないという状況にも歯がゆさを感じている。
近距離戦闘を見ているが、一番勲章の多いサクラが蜘蛛二匹に糸で絡めとられ食われている様を見てしまう。
彼女等は恐怖におびえ腰を砕き尻もちをつくか、失禁するか脚を震わせているかのどれかである。
抵抗している素振りを見せるが、近距離から蟻酸を食らい己が融ける痛みに発狂する様は痛快である。
痛いか苦しいか。其れに悩まされながら、EDFは進化してきた。
そう、大量の犠牲者を出し、進化と共に引かぬ精神を持ち抗ってきた。
EDFの働いている組織の人間は、最上級だ。
ああ、司令部は罠であり敵だ。絶対に指示は聞かない。
とにかく今は恐怖に打ち勝つか、それを受入れ己を正当化するかだな。
それができれば、後は気合でなんとかなる。
あーショットガン持ってくればよかった。
相手の体力に、こっちの武器の攻撃力が足りていない。
ん?ビークルやドローンを出せって?
馬鹿いうな、今後こいつらが謎の勢力に頼って生きていくようになるんだぞ?
私もこいつらの為に肉壁になるなんて嫌だからな。
共に出血を用いるのであれば、共闘を考えなくもない。
今の私は確実にフォーリナーと敵意を向けてくる害虫しか倒していない。
そこは契約と盟約なので仕方がない。文句なら敵に行ってくれ。
F因子が悪い。それだけだ。ん?害虫もフォーリナーなのか?
「フフフ、ハハハ」
「ど、どうしたの?頭でもうった?」
「いや、大丈夫だ、なのは」
「だぁから!っああああ、もう!それでいいわよ!」
「よし。では、突撃する!アブラナは、私が攻撃した敵が怯んでいる内に殺してくれ」
「わかったっての!」
敵がF因子に侵されていることも考慮して、攻撃を受け四肢欠損し融けている花騎士も殺していく。
勿論介錯してやって、痛みから解放していると後ろにいるアブラナに言いつけて置く。
よし、これで存分に殺せるな。
え、F因子に侵されている確証はって?無いに決まっているじゃないか。
其れに戦争は、疑心暗鬼で殺すなんてごもっともであり日常茶飯事な事なんだから、
20XX年まで来て一々そんな事で一喜一憂するほど人間は戦争していない。
だから戦争は無慈悲なのさ。じゃ、行こうか。
「た、助けグフッ」
「ごめんなさい、サクラさん」
「次だ次!一々目の前の現実を見るんじゃない!未来の幻想を見て、今を生き抜くんだ!」
「本当、戦争従事者がいて助かったわ」
孫子の兵法を読んでいるだけあって、戦争従事者・従軍という言葉がでてくるのはさすがである!
素晴らしい!これこそ精神的闘争心!団長は見事配下に、本能による生存能力の表面化に成功している。
EDFもこれは集団内で開花させている。
しかし戦争が終わった今でも、その命を失うという状況に消極的にならないよう、
本能による抵抗を行うように訓練させている。
素晴らしいなぁ、本当に!
君たちも結局は人間だってことがよくわかったよ。
実際覚悟や花騎士として逃げた者は、花の力や加護が受けられなくなって一般人に変化している。
多分花言葉関連だろう。
本人が花の力を受け入れると、花の花言葉通りの性格になる。
その性格を本人の思考が、潜在的に拒絶すると引き起こされる花騎士乖離現象が上記のように、花騎士から一般人に変化するという奴だ。
一般人(市民)は、餌だ。
逃げる餌は、良い撒き餌だ。立ち向かう餌は、悪い餌だ!死ね!
「カハッ!?」
「ちょっと!?」
「タゲ取りに邪魔なんだ。お前は死ね。それに、一匹しか連れていないじゃないか。
無能確定。じゃあな」
「こ、国民になんてことを……!」
「これは戦争だ、仕方ない。アブラナ、復唱するんだ。戦争だから仕方ない」
「仕方なくないわよ!」
「じゃあ、自分の後ろに団長がいて、目の前に敵がいる。
敵は突撃すれば勝てるかもしれない強さ。しかし敵は団長狙いで団長は弱い。どうする?団長を助ける?」
「準騎士でもわかるわよ、突撃するわ。どうせ逃げられないし、時間稼ぎすればだれか来るから」
「自分で何とかしようってか?いいね、それはいい考えだ。
まあ、甘えるな馬鹿垂れとも言えるか」
「どういう事よ」
私は『AF-15―13』で周囲を制圧・鎮圧することに成功。
追加でくる援軍にそこらを任せ、他の地帯へ侵攻することにする。
他の場所は害虫に溢れている。
虫は花の受粉を助けると言われるように、そういう行動を見つけるが……隙だらけ過ぎて欠伸がでる。
「ちょっと、あたしの質問にって、キモッ!?」
「これが害虫共の本能だ。F因子は中々浸透しているようだな」
「確かに花騎士は、花の力を得ているけど……」
「其れが狙いだ。繁殖力を高めるために、人間という豊富な資源と花エネルギーを使って更に花を侵蝕できるよう、耐性と量を盛って制圧する気だ。
本気だな、奴ら」
「ちょっと、本気って……まだこれ、本隊じゃないの!?」
「……知らんがな」
危ない。
状況が状況だけに、言ってしまいそうだった。
本隊がどうのこうの言っているが、ぶっちゃけ戦場にいる虫ども全て潰せば本隊も何もない。
それに結局どうしたって、本丸とはぶつかるわけだしな。
周囲の蟻や蜘蛛、他の害虫が花騎士を中心に襲っている事を確認。
よってアブラナを前衛に仕立て上げ、『AF-15―13』で護衛する。
『ルールオブゴッド―4』を再度発動。
これにより敵勢力の減衰を確認する。
長い間戦い遂に3時間で、全てのキャリアーの撃墜と虫共の撃破に成功した。
≪我々の初撃に、コレダケ食ラウとは……。ククク……
世界を制スルのは、我々だ≫
そういって、『破壊ヲ齎ス者』はマザーシップと共に去っていった。
今回の戦闘だが、私が介入することによって花騎士本来の強さを発揮できなかった事がわかった。
そうあの前衛二人、後衛三人の位置固定戦闘だ。
これができなかった事で、慣れないアクション戦闘を行うハメになった彼女らは苦戦を強いられた。
元帥団長は今回の戦闘を今後とも継続して行う事ができれば、勝機は十分あると指摘している。
しかしそれを行うには、EDFの介入が必要になるのだ。
どのようにEDF介入の形を作ればいいのか。それはまだ分からない。
其れに今回のような事が起きてしまっているので、早急な軍備や軍隊の再編成・再配置を行わなければ、敵に良い様にされてしまう。
今後FoKの世界に縛られるのか、EDFの世界に改変されるのか。
このどちらかになる事で、世界の行方が変化することになる。
「蠍火、何か方法はないの?」
「分からないな。EDF世界のフラグを、此方になじませようとするとこの世界の崩壊につながるかもしれない。
だから無闇矢鱈に改変するのはよくないぞ?」
「こっちが頼んでもいないのに、救援なんてするからこうなったんじゃないか!」
「弱点が固定されている敵に、外部から攻撃しても止まることはない。
増援を増やされて詰んでいる筈だ。それに我々はEDFだ。
害虫はともかく、フォーリナーは我々の敵である。見過ごすわけにはいかない」
「それが迷惑だって言っているんだ!蠍火のおかげで、本来の優位を覆すハメになったじゃないか!
勝手に介入せず、見守るだけでいいじゃないか!」
「私が介入する前から、自由闊歩になっていた。
結局EDFのように、フォーリナーも世界基礎の改変を行ったんだよ。
だから私達がそのように糾弾されるいわれはない」
しばらく沈黙が貫かれる。
この戦闘後祭典式典会場から離れたVIP待機場所で、お互いに面会を行った。
周囲には元帥団長以外に、彼を認めたサクラやウメがいる。
このサクラは冷静沈着で、仲間と共に戦い敵の殲滅を行った。
孤立しているサクラや食われたサクラは、戦線後退を知らないで突撃した馬鹿だ。
私はサクラ達から鋭い目線で貫かれ、他の事情を知らない花騎士からは憎悪を向けられる。
私のせいではないんだがね。
「……50歩譲って蠍火の介入で、今回が勝てたとしよう。
今後の戦闘だが、フォーリナーが攻めてくればEDFは力になってくれるのか」
「そうだな。EDFは力になる」
「そうか。わかったよ。では、蠍火に花騎士を率いてもらう。
それと実験として花騎士に力を与えるこの花の種子を、EDFに戻り育ててほしい。実験だよ」
私は『キンギョソウ』『シャボンソウ』と言われる原点種子を貰った。
原点種子は色があり、色が濃いほど力の作用が強くなる。
『アプリコット』も、かなり色が濃いので相当力が強いのだと思う。
私はこれをEDFの自室にある制御花壇に植えようと思う。
制御花壇は機械操作でどんな風にするのか設定して、自動で水やりや土交換等を行うもの。
忙しいEDF隊員の代わりに、肉体疲労の肩代わりと精神の回復を担ってくれる頼もしい近代装備だ。
「では此れにて解散とする」
<結城、任務は無事終了した。帰ってくるかい?>
<帰るさ。ちょっとやりたいこともある>
私は帰還した。
「お帰り、結城!蜘蛛980、蟻1340、他5000以上の活躍だ!」
「よっし!これで、お母さんに仕送りできるぞ!」
功績の量に溺れて通常より増した仕送りを見ながら、功績による購入可能物品を見る。
『自室』項目を見て、『制御花壇』を購入しようとする。
しかしその下に、『制御温室』や『制御田畑』、『制御温室ドーム』が垣間見える。
こ、功績全てを使っても、『制御田畑』すら買えない……だと!?
仕方ないので、『制御温室』を購入した。ただ、私の功績が三分の一に減少した。
結構つらいな、これ。
仕方がないだろう?今回は、私が勝手に引き受けてしまった事だし。
そこら辺の責任は被るつもりさ。
武器強化?できるわけねぇだろ!
「Oh、キレてるねぇ。でも、田畑のすばらしさ……Youも感じてくれると思うYO」
隣の温室の主、エアレイダー田中が変な言葉で超うざい。
しかし温室を見せてもらうと、普通にきれいで言葉が出ない。
ステータスが美的感覚に極振りされているのは、隊員としてどうなんだ?
国民の財産を平等に、まっさらな状態にしてしまいそうだから大丈夫か。
「三種類だけDeathCar!?何とYou事でShow!」
「それ、やめてくれないか。調子が悪くなる」
「NoNoNow!でKillわけないでShow!」
ノーじゃなくてナアゥって、言わなかったかこいつ。
とにかく、アプリコット・キンギョソウ・シャボンソウを植えた。
次の任務まで待つとするか。
「秘伝、『Sprinkler』。見て下PSIYo!MeKnow華Layな姿War! 」
「はいはい、わかったわかったよ」
まじで、どうにかしてくださいYo……。
近況報告。U=装備中。AP:989
ロケラン:
『スティングレイM1―100』
U『ボルケーノ3A―11』
アサルトライフル:
『AF-14―100』
U『AF-15―34』
後方支援:
U『ルールオブゴッド―5』
フォーリナー:
『マザーシップ―6』(飛行ドローン5―1/飛行ビークル5―1/最大形態変化3)
『アルゴ―1』
全体改良:
『最大弾数強化―1』
『リロード速度強化―1』
他:
『制御温室』(アプリコット/キンギョソウ/シャボンソウ)
書いて即投稿!熱気に充てられた馬鹿の行いSir!
それと暑いときしか書きません。
多分秋になったら失踪すると思います。
だって、涼しくなるし。
原作に忠実じゃないって!?
脳死しているんだから、しゃーないじゃないですかやДаー。