ハイスクールD×D 魔王ルシファーの親友はルシファー   作:竜星

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第4話:明星とはぐれ神父

「にゃああああああああああああああっ!!」

 

 その絶叫で俺は目を覚ました。目を開けると、目の前には大きな果実が二つ。そういえばと、昨日の夜のことを思い返していた。

 

「おはよう」

「グレイフィア。おはよう。そろそろ放してくれると助かるかな。今にも暴れ出しそうな狂暴な猫が二匹ほど居るし」

「ふふ。そうね」

 

 と言いながらも、更に俺を強く抱きかかえるグレイフィア。それに二匹が両手の爪を尖らせる。

 

「行くにゃ、白音」

「はい。姉さま」

 

 二匹が俺たちを引き離そうと攻め込んで来ようとするが、それは叶わない。グレイフィアが防御障壁を展開して、それを阻止してしまった。

 グレイフィアの障壁となると、今の黒歌と白音でも突破するのは至難の業だろう。眷属の中で突破できるとしたら、元魔法使いで変異の駒を使ったシバになら可能性はある。それも絶対とは言い切れない。

 

「二人とも。今のあなたたちでは私の障壁を簡単には突破できないわ。もっと力をつけなさい」

 

 言われた二人だが、そこで諦めるわけもない。白音がギュッと拳を力強く握った。それをまっすぐに撃ち出す。

 戦車の特性は圧倒的なまでの攻撃力と、鉄壁の防御力。もともとパワータイプに成長していた白音にこれ以上に相応しい駒はない。

 その特性を最大限に引き出し、グレイフィアの障壁を破壊しようとするが、拳が衝突してもひびすら入らなかった。やっぱり俺の女王様は最強です。

 

「……そんな」

 

 渾身の一撃を撃ち込んだだろう白音は、びくともしない障壁に驚いている様子だ。せめてひびを入れることくらいはできると思っていたのかもしれない。

 

「残念だったわね」

 

 黒歌も妹に負けじと攻撃をしかける。

 魔力。妖術。仙術。魔法とあらゆる攻撃をひっきりなしに最大火力でぶつけるが、やはりグレイフィアの障壁には通じない。

 そこにもう一人の同居人――ソロモンの末裔であるシバが現れる。

 

「何ごとでしょう。随分と騒がしいようでしたけど」

「シバ。あの女の障壁を突破するのに協力して欲しいにゃ」

「どういうことでしょう?」

 

 黒歌からの要請に、シバは話についていけてない様子だった。

 

「とにかくやるにゃ」

「は、はい」

 

 とりあえずといった形で協力した。黒歌を上回る火力の攻撃が、黒歌の攻撃と一緒に障壁を襲う。が、それでも突破できない。

 

「どうしてにゃ。ここまで強力な防御障壁なんてずるいにゃ」

「ずるいって」

 

 俺は黒歌の言葉にそう短く呟いていた。子供じゃないんだからと。いや、黒歌はまだまだ子供かと思い直した。

 自力でグレイフィアからの束縛を抜け出して言う。

 

「そこまでだ。こんなところで無駄な体力を使うな。グレイフィア、お前もあまり黒歌たちをいじめてやるな。お前は最強の女悪魔の候補に数えられるほどの実力者なんだから」

 

 かくいう俺も、存在を知られているものからはサーゼクスやアジュカと並び、最強の悪魔候補に数えられているらしい。

 正直、そこまでかと思わないでもないが、サーゼクスやアジュカ以外のほとんどの悪魔には負けることはないと断言できる。同族にまだ超えられてないだろう、同じ最強候補がいるが。

 

「そうね。そろそろ朝食の準備もしなくてはいけないわ」

 

 そう言って俺の部屋から出ていこうとするグレイフィア。

 

「私も手伝います」

 

 白音が後に続く。

 俺は昨日の夜のグレイフィアの言葉を思い返していた。

 グレイフィアは確かに言った。この部屋で一緒に生活すると。はっきりと俺に告げた。

 

「ウィルちゃん。どうしたにゃ?」

「何でもない」

 

 俺の側まで来ていた黒歌の頭を軽く撫でながら言う。

 今は気にしても仕方ないかと思い、なりゆきに任せることにした。

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

「ウィルちゃん。今日は私たちに付き合ってもらうにゃん」

 

 という黒歌のいきなり過ぎる発言により、俺は猫姉妹に付き合うことになっていた。

 グレイフィアがついてくるかとも思ったが、何やら別件の用事があるらしく、珍しく俺はグレイフィアから解放された状態となっている。だからといって自由ではない。

 黒歌と白音は姉妹揃って俺の手を握り、先導していく。

 

「で、俺はどこに連れていかれるのかを聞いてもいいか? お嬢さん方」

「にゃ。特に決めてないんだにゃ。気ままに思うままにいくにゃ」

「まるで猫だな」

「私たちは猫魈ですから」

 

 俺の言葉に白音が付け加えるように言う。

 そして俺たちは街をぶらぶらと歩いて行く。

 洋服店に立ち寄って、二人の気に入ったものを買ったり。部屋に飾るような小物を見たりもした。買って欲しそうにしているものは買ってやる。

 これが本当の家族ではない俺が、姉妹に与えてやれるせめてもの幸せと家族サービスかもしれない。俺には本当の幸せを与えてやることはおそらくできないだろうから。

 

「どうかしましたか?」

「いや」

 

 俺がそんなことを考えていると、何かを感じ取ったように白音が聞いてきた。

 俺を引っ張っていた黒歌が足を止める。

 

「ウィルちゃん。白音。ゲーセンで遊び尽くすにゃ」

 

 機嫌を損ねた黒歌は本当に面倒くさい。だから損ねられないためにも、俺と白音は提案通りにゲーセンに足を踏み入れた。

 しばらく三人でゲーセン内部を散策していると、どこぞで見た少年が金髪シスターを連れているところを発見する。それもかなり可愛い系の美少女。

 てかシスター。悪魔がシスター連れてるって、いろいろとどうなの? と疑問に思ったが、口にはしまい。

 

「あれ、イッセーちんじゃん。どうしたにゃ? デートかにゃ?」

「黒歌。白音ちゃん。それにウィルフレッド先輩まで。こんな所でどうしたんすか?」

「家族サービ――」

 

 俺の両脇腹が肘で突かれる。それも小突くどころではなく、かなり思いっきり。黒歌と白音がグレイフィア化するのではないかと、俺はこの時少しだけ心配になった。

 

「デートにゃ」

 

 俺に代わって黒歌がそう兵藤一誠に言う。

 

「デートっすか」

 

 俺を見ながら、兵藤一誠は何か思うところがあるのか、何か言いにくそうにしている。が、言いたいことは何となくわかるから口に出さなくていい。

 

「イッセー先輩もデートですか?」

「まあ、そんなところ」

「小僧。羽を伸ばすのもほどほどにしとけよ。悪魔だからって、シスターに欲望をぶちまけるようなことだけは我慢しとけ。怖い主様から天罰が降るかもしれん」

 

 言ってやると、兵藤一誠が俺に大声で言ってくる。

 

「先輩。俺を何だと思ってんすか」

「性欲の権化」

「変態」

「変態にゃ」

 

 俺だけじゃなく、白音と黒歌までも続けて言う。

 転校してきて日にちがそれほど経ってないが、校内での噂や生活を見ていれば、この男がどんな人物なのかは容易に想像できる。結論、性欲の権化に間違いない。

 俺は手招きで兵藤一誠を呼び寄せ、首に手を回して小声で耳打ちした。

 

「せめてするにしても、避妊だけはしろ。悪魔がシスターを孕ませたなんてことになれば、マジで色々とまずいからな」

「そんなことしませんよ!!」

 

 といった後に、付け加えるように。

 

「したいですけど」

 

 と小さく俺にだけ聞こえる声で言った。なるほどしたい気持ちはあるというわけか。本当に性欲に忠実な奴だ。悪魔は欲望に忠実なものだが、ここまで性欲一辺倒な悪魔はそう居ないだろう。

 

「それより先輩。小僧って呼び方やめてもらえませんか?」

「そうか? なら兵藤一誠でいいのか?」

「いや。フルネームも勘弁してもらいたいです。他の皆と一緒でイッセーでお願いします」

「そうか、イッセー。まあ孕ませない程度には頑張れ」

「だからしませんって」

 

 背中を押してシスターのもとに戻してやった俺に、顔を真っ赤にして怒鳴ってくるイッセー。

 まあ俺と二人の小言での話ならまだしも、黒歌や白音。それにシスターに聞こえるように言えば、さすがに顔を染めても仕方ないか。

 

「何を話してたのにゃ? まあ何となくはわかるんだけどにゃ」

「そうですね。何となくわかります」

「まあ、気にするな」

 

 そのすぐ後、イッセーと金髪シスターは俺たちのもとを去って行った。

 

「なあどう思う?」

 

 茶化す要素を得た俺は、黒歌と白音に尋ねてみる。

 

「あのイッセーが女を連れてたぞ」

「イッセーちんもやるってことかにゃ」

「それとも。騙したか、薬でもやったのでは?」

 

 黒歌はともかく、白音の発言は色々と酷い。いくらイッセーが女に飢えているとはいえ、悪魔になったからと非行に走るとは思いたくない。

 少なくても今まで接した限り、そんなことをする奴ではないはずだ。性欲は人一倍どころじゃないくらい強いが。

 

「白音。さすがにそれは言い過ぎだと思うにゃ」

「しかしあいつに女か。世界ってのは分からんもんだ」

 

 と、本人の目の前では言えない酷いことを口にする。

 その後は誰とも遭遇することはなかった。出る前にクレーンゲームで、黒猫と白猫のぬいぐるみをせがまれ、俺はおおかた二千円を費やして取ることになった。

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 陽も暮れて人が少なくなった、というよりも人通りのない街路地を俺たちは歩いていた。

 魔法陣でパパッと飛んで帰るのも悪くないが、たまには歩くのもいいと思って二人と一緒に帰っている。

 何か嫌な気配が俺たちに近づいてきていた。俺は歩みを止め、前方からくる何ものかに意識を向ける。前方から男が現れた。

 神父らしき格好をした白髪の少年。男は嬉しそうに口角を吊り上げた。

 

「やあやあ、これはこれは。悪魔さんじゃあーりませんか。キミたちも紅髪のお嬢さんのお仲間だったりしちゃのかな。そうなのかな」

「お前。それでも神父か?」

「下品です」

「下品で結構ですぜい。俺、はぐれちったからね。下品で全然結構なわけですわ」

 

 ぎゃははと下品極まりない笑い声を上げながら言う少年神父。

 

「ん~。悪魔さんと遭遇しちゃったら、もうこれは殺るしかないっぽい状況? そうだよね、悪魔さん」

 

 少年神父は刀身のない剣と拳銃を取り出した。刀身のない剣が、光によって刀身を得る。光剣とでも呼ぶべきものに変貌を遂げた。

 

「悪魔さんは光が弱点だもんね。これ喰らったら死んじゃうよ。なんてね」

「ウィルちゃん。私たちが相手する?」

 

 黒歌が聞いてくるが、俺はそれを首を振って否定する。

 

「俺が相手する。お前らでも十分に相手できるだろうが、こいつは癇に障る。一発殴り飛ばす」

「あれ。もしかして俺、なめられちゃってる? クソ悪魔が俺に勝てるわけねえじゃん。そこんとこ分かってくれてんのかな、クソ悪魔さん」

「うるせえ。黙れ。その汚ねえセリフを吐く舌斬り落とすぞ」

「ぎゃははは。いいねえ。そそるよ。それでこそクソ悪魔さんでありますってよ。ぞくぞくしてきて達しちゃいそうになっちゃったじゃんよ」

 

 俺に向かって駆け出した少年神父。拳銃を俺に向け、引き金を引く。音もなく、弾が射出される。が、俺はそれを僅かな動きだけで回避した。

 

「うっそーん。クソ悪魔さん如きが、この俺の光の弾避けちった。そんなことありますかい。あっちゃいけませんよね。ならこれでどうですかい」

 

 目と鼻の先にまで迫った少年神父が剣を振り下ろすが、それは俺を捉えることなく地面を穿った。少年神父が狙った俺はと言うと、これまた最小の動きで攻撃を回避した。

 

「さっさと死んでくれよ、クソ悪魔さん」

 

 銃と剣を駆使して攻撃をしかけてくる少年神父だが、そのことごとくを俺は避けていく。

 

「うああああ。マジで超ムカついてきましたよ。クソ悪魔さん」

 

 攻撃が当たらないことに相当イラついている様子の少年神父。

 回避に徹していた俺だったが、ここで一気に攻勢に出る。攻撃を避けつつ、少年神父との距離を縮めていく。

 

「クソ悪魔が」

「クソ神父が」

 

 俺と少年神父。二人して吐き捨て、俺は顔面に一撃を入れる。少年神父が勢いよく転がっていく。

 

「痛い痛いって。これもしかして鼻の骨折れちってるんじゃないかな。ないかな」

 

 自分の鼻を抑えながら、少年神父が喚く。

 

「何、あの攻撃。もしかしてこのクソ悪魔さん、ものすっごい強いわけ。そんなの聞いてませんよ。聞いてませんったら。この街に何でこんなクソ悪魔さんが居るんでござんすかね」

「一発殴ったらすっきりしたな。クソ神父。まだ殺り合うか? それとも尻尾巻いて逃げるか?」

「んん~。これは勝機ゼロって感じですかね。敗戦濃厚な戦いなんてごめんですぜい。ここは大人しく引かせてもらいますわ。クソ悪魔さん」

 

 そう言うと、少年神父は俺に背を向けてそそくさと走り去って行く。

 それからすぐのことだった。緊急の用があるとグレイフィアから連絡が入り、俺は黒歌と白音を先に帰らせて、魔法陣で指定されたオカルト研究部の部室に飛んだ。

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 俺がオカルト研究部の部室に到着すると、そこには当然とも言うべきか、グレイフィアの他にリアスと朱乃の姿もあった。

 

「ようやくきたわね」

「緊急な用って何だ?」

 

 俺はソファに座るなり、単刀直入に三人に聞いた。

 

「堕天使よ」

 

 とグレイフィアが言う。

 

「堕天使ね」

 

 俺はつい先ほど遭遇した少年神父のことを思い出していた。

 少年神父ははぐれたと言っていた。ならば、堕天使と通じているのは何ら不思議なことではない。

 

「驚かないということは、すでに遭遇したの?」

「いや。堕天使とは接触してないが、はぐれ神父となら」

 

 俺が言うと、朱乃とリアスが顔を見合わせた。

 

「それってもしかして、白髪の神父じゃなかった?」

「その通りだが、お前たちも接触してたのか」

「ええ。まあ。私たちと言うより、最初に接触したのはイッセーなのだけど。私たちはそれを助けただけなのだけど」

 

 要するにイッセーが問題を引っ張ってきたということか。聞けば、イッセーが転生悪魔になったきっかけも堕天使にあると言うじゃないか。これは色々と面倒なことになりそうな雰囲気が満載だ。

 

「堕天使がこの街に潜伏してるってなると、色々と面倒だな」

「そうなの。あなたの力を借りるかは分からないけど、できれば警戒だけはしておいて欲しいの。無暗に堕天使との戦いに発展させて、かつての戦争を再び起こすきっかけを作るわけにもいかないから」

「確かに。それはお前だけでなく、俺やサーゼクスも望むところじゃないな」

 

 それを狙っているものもいるだろうことは予想できる。あの戦争の終結に納得できないものは、どの勢力にも少なからずいるはずだ。

 そんなものたちが動く理由をわざわざ用意してやる必要はない。

 

「サーゼクスさまは常々、今の冥界に戦争は不要だと仰ってたわ」

 

 グレイフィアが俺たちに言ってくる。それは今回、堕天使たちと争うなと遠回しに言っているようでもあった。

 

「それを伝えるために俺を呼んだわけでもないだろ?」

 

 堕天使に警戒しろというだけなら、俺を呼ばずともグレイフィアから伝えてもらうように言えばいいだけのことだ。それを呼び出したということは、他にも問題があるのだろう。

 

「……イッセーよ」

「あいつがどうかしたのか?」

「シスターの子と仲良くなったみたいで、もしかしたら助けるために無茶なことをするんじゃないかと思って」

「あの娘か」

「会ったの?」

「ああ。イッセーが金髪シスターと一緒に居るところを見た。確かに仲良さそうだったな。あの後、どうなったのかまでは知らんが」

 

 リアスの表情はどこか暗いように思える。

 もしかしなくても俺の知らないところで、イッセーはすでに無茶を色々とやっているのかもしれない。それこそ三大勢力の戦争に発展してもおかしくないようなことを。考えすぎかもしれんが。

 

「まあ。何があったかは俺には知れんことだが、それほど気にすることもないと思うぞ。ことはなるようにしかならんからな」

 

 隣でグレイフィアが小さく溜息を吐いた。それは俺に呆れているようだった。まあ、そうだろうな。フォローするならまだしも、なるようにしかならんと俺が言ったんだから、呆れて当然だろう。

 

「前回、白髪のはぐれ神父――フリード・セルゼンと遭遇した時、私たちがイッセーを助け出したのだけど、あのシスターの子も一緒に助けてと言っていたの。随分と思い入れがあるようだったわ。だから今回も、無茶をするんじゃないかと。私はなるようになると割り切ることはできないわ。今、念のためにイッセーを裕斗に監視させているところよ。何かあったとしても、最悪の事態寸前になるまでは手を出さないようには言ってあるけど」

 

 リアスが言い終えた時だった。

 朱乃が通信魔法陣による連絡を受け取る。そして俺たちに告げる。

 

「リアス。ある意味、最悪の事態と言っていいかもしれませんわ。イッセー君が堕天使が根城としている教会に向かったと、裕斗君から連絡が入りました」

「それは本当なの?」

「ええ。間違いなく。どうします? 今からでも裕斗君に止めさせますか? それとも――」

 

 リアスは少し考えてから、朱乃に聞く。

 

「あなたの使い魔から教会の様子は連絡が入ってるはずよね?」

「そうですわね」

「堕天使たちに動きは?」

「何か教会の中で不審な動きをしていると報告がありました。私たちの敵と断定されますか?」

「そうね。私の街で好き勝手されるのも気分がいいものではないわね。裕斗に連絡してもらえる。堕天使を敵と断定するってね。それで私の思惑はあの子にも伝わると思うわ」

「分かりましたわ、リアス」

 

 そしてリアスが俺たちに視線を向ける。

 

「ウィルとグレイフィアにも手伝ってもらうことになりそうね。相手が幹部クラスでないとはいえ、堕天使を多数相手にするのは私たちでもきついから」

 

 と、心にもないことを言うリアス。

 顔に私たちだけでも十分だけどと書いてあるぞ。

 その後、俺はリアスから現状の説明を受けた。現在、この街で確認されている堕天使の数は七。意外にも居ると思ったが、その全員が『神の子を見張る者(グリゴリ)』の末端の末端らしい。俺たちの敵にはなりえない。

 どうせなら大戦を生き抜いた幹部でもでてくれば楽しめるものをとも思ったが、そこで戦うことになれば、間違いなく三勢力間の問題に必ず発展する。それを考えれば、力のない堕天使で良かったというべきだろう。

 

「じゃあいきましょうか。堕ちた天使たちのもとへ」




第4話です。

今回、ようやく物語が動き、ハーレム要因のグレイフィア以外の猫姉妹も絡ませることができました。
原作主人公イッセーはハーレム形成させるかわかりません。
というより、そこにまで力を入れることができそうにないので、多分アーシア一択になる可能性もあります。多くて二人か、三人ではないかと。
ハーレムを二つも作り、そこの関係を掘り下げる技術がまだないと思いますので。
持てる技術の範囲で、できる限りおもしろくしていけたらと思います。

もしかしたら、一章が終了してから投稿の頻度が遅くなる可能性があります。投稿用とは別の小説に力を入れようと思ってまして、そちらに時間を割かれるような気がしています。
まあできうる限り、毎週土曜日に更新できるように書き溜めておきたいとは思っています。が、できるかはちょっと自信なかったりします。
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