ハイスクールD×D 魔王ルシファーの親友はルシファー   作:竜星

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第5話:悪魔と堕天使

「しかし、イッセーと裕斗だけで救い出せると思うか?」

 

 俺は行動を共にしているグレイフィアに聞いた。

 今、俺たちがいるのはちょうど教会の裏側であり、林のように木々が生い茂っている。リアスと朱乃とは別行動を取っていた。

 堕天使が一ヶ所にまとまっている可能性は低いため、二手に分かれることにしたわけだが、今のところ遭遇する気配がない。

 微弱ではあるが、堕天使の気配は感じている。が、姿は見えない。

 

「リアスは大丈夫だと思ってるみたいだったわね。私もよく知らないから、大丈夫かと聞かれると答え難いわ」

「それもそうだな」

 

 俺は木の上に視線を向けてみる。そこにいた。堕天使が一人。男の堕天使だ。外見はまるで少年のように見える。

 

「ありゃりゃ。こんな早くに見つかっちまうか。これはこれは悪魔さん。お初にお目にかかります。僕っち、オバダイアという名の堕天使なんですわ。それと後二名紹介させてもらいまっせ。――出でよ、デイベル、レベッカ」

 

 空間を超えて二人の堕天使が俺たちの前に現れる。一人は二十代くらいの男の堕天使。もう一人は同じくらいの年代の女堕天使。二人とも容姿には恵まれているように見える。

 

「こいつらが俺様たちの敵ってか、オバダイア」

「そうらしいっすよ、デイベル。殺しちまいますか?」

「無論だ。お前もよかろう、レベッカ」

「構わないんじゃないの。私たちは他の堕天使と違って、ただの用心棒なわけだし。あいつらが何をしようとしているか知らないけど、邪魔されないように妨害するだけじゃん」

「確かにそっすよね、レベッカの(あね)さん。レイナーレたちが何をしようが、僕っちたちには関係ナッシングなわけですしね」

「そういうことだ。消えてもらうぞ、クソ悪魔共」

 

 デイベルと呼ばれた堕天使が俺たちに言ってくるが、それに対して失笑が漏れる。

 

「お前ら。本当に俺を相手にして勝てるとか、夢見ちゃってるわけ? 冗談キツイって」

 

 俺が言うと、デイベルの手に巨大な光の槍が現れて、俺に向かって飛来してくる。が、そんなもの怖くもない。同等以上の魔力をぶつけて粉砕する。

 

「なんだと!? たかが悪魔の力で俺様の光を相殺できるはずが」

「傲慢だな、おい。まあ、悪魔も堕天使も傲慢だからこそ、地よりも深い冥界に追いやられた存在なんだけどな。お前、少し傲慢すぎるだろ。たかが『神の子を見張る者』の下っ端風情が」

「貴様ああああああぁぁぁぁ!!」

 

 更に巨大な光の槍が俺に向けて放たれる。が、同じく相殺してやる。

 

「気付けよ。お前の力じゃ、どんなに足掻いても俺の力を超えられない。この意味、わかるよな? お前じゃ、俺には勝てない。理解できるか?」

 

 デイベルの顔には恐怖による冷や汗が大量に溢れていた。一歩、また一歩と後退する。

 

「……なぜだ。なぜ、貴様のようなものから魔王クラスの魔力を感じやがる。ありえんことだ。貴様のようなたかが一介の悪魔如きが!!」

「一介の悪魔、ね」

 

 俺は一瞬にしてデイベルとの間合いを詰めると、その腹に強烈な膝蹴りを叩き込む。苦悶の声を上げるデイベルが睨みつけてくるが、俺は容赦なく攻撃を続ける。

 敵わないと悟ったであろうにもかかわらず、抵抗を続けてくるデイベル。それはある意味嬉しいことだ。

 俺に地に伏されて尚、その戦意は薄れない。それどころか殺意を向けてくる。ほぼゼロ距離から、極大の光の槍を俺に向けて放つ。

 直撃したと思っただろう。それでも俺は粉砕する。が、この僅かな隙にデイベルは俺から距離を取り、二人の堕天使のもとに戻っていた。

 

「マジっすか、デイベル。たかが悪魔如きに手も足も出ないって、ありえないっすよ。それで僕っちの頭名乗るとかやめてもらえませんかね」

「黙れ、オバダイア!!」

 

 この三人には特に仲間意識らしきものはないのかもしれない。ただの仕事仲間といったところか。普通であれば、それでも特別な感情を持つものだが、こいつらは違うのだろう。

 

「一人じゃ相手にならん。まとめてかかってこい、堕天使共」

 

 挑発するように、俺は手招きしてやる。

 

「随分と傲慢な悪魔じゃない。いくらあなたが強いと言っても、私たち三人が束になって相手すれば勝てるんですけど」

「そう思うならかかってこい。絶対にお前らが俺に勝つなんてことはないから」

「その減らず口、黙らせてあげようじゃないの。デイベル。オバダイア」

「いつから貴様が頭になったんだ、レベッカ。俺様に命令してんじゃねぇ」

「そうっすよ、レベッカの姐さん。僕っちは姐さんの弟分であっても、部下じゃないんだ。そこんとこはわかってもらわないと、僕っち困っちゃうんじゃん」

 

 三人の堕天使が創り出した極大な光の槍。幹部クラスでないにもかかわらず、この大きさのものを作り出せるというのはある意味では褒めてやれることだ。しかし、俺を相手にするにはまだたりない。

 怒号にも似た咆哮と共に、三人の堕天使が俺に向けて光の槍を放ってくる。しかし、これだけの大きさを有して尚、こいつらが俺に勝てない理由は単純明快だった。光の濃度だ。

 幹部クラスであれば、これだけの大きさがあれば相応の濃度がある。が、こいつらのものは見てくれが大きいだけですかすかだ。大きさに見合うだけの濃度がない。

 パチンッと俺が指を鳴らす。それだけの動きだけで、三人の光の槍は消滅した。何が起こったのか、まるで理解していない。

 指を鳴らしたこと自体にはさして意味はない。ただ、その音に乗せて魔力を放っただけだ。その魔力が光の槍を吹き飛ばしただけのこと。

 

「何なの、こいつ」

「マジでヤバいっぽいじゃん。僕っちもここまでですかね。それはノーサンキュウですって」

「一体、貴様は何者だというんだ」

「……この国には死人に口なしという言葉があるらしい。死にゆく運命のお前たちだ。無に帰る土産に教えてやろう」

 

 言って俺は翼を広げた。六対十二枚の闇そのもので染められたかのような黒翼。ルシファーの黒翼が羽ばたく。

 魔王ルシファーは六対の翼を持つ。それは天界の最上位天使――熾天使(セラフ)と同じ数だ。

 

「これさえ見れば、俺が何ものなのか察することができただろ」

「ま、まさか!? 先代魔王シファーの血族か!?」

「察しの通りだ。これを見せたからには、生かしておくわけにはいかない」

 

 言って俺は視線をグレイフィアに向ける。

 

「結界を」

「ええ」

 

 幾つもの魔法陣が散らばって展開され、俺たちのいる周囲のフィールドを囲った。堕天使たちはこれで完全に逃げ場をなくした形となった。

 

「冗談キツイっての。僕っちたちの力でルシファーの血族に勝てるわけないっしょ。このまま死にますデスか。冗談じゃねぇって」

「遊び相手にもならない。お前ら、もう消えろよ」

「クソがあああああぁぁぁ」

 

 三人揃って翼を羽ばたかせて俺との間合いを詰め、光の槍で串刺しにしようと突き立てるような構えをとった。が、眼前に迫っていた堕天使たちの一人――デイベルに俺は手を伸ばして首を掴む。勢いそのままに押し倒す。

 凄い剣幕で俺をねめつけるデイベルだが、倒されても尚攻撃をやめようとはしなかった。

 光の槍で攻撃してこようとしたため、俺は両手を踏み潰し、その骨を砕いてやる。物凄い激痛が走ったことだろう。その証拠に、デイベルは悲鳴と呼ぶのが生温いほどの声を上げた。手に持っていた光の槍も消滅している。

 背後から残り二人――オバダイアとレベッカが光の槍で特攻しようとしているのを確認し、俺はそれを首を掴んだデイベルを盾にして防ぐ。

 

「仲間意識がないだろうお前らでも、そんな顔するんだな」

 

 光の槍で腹部を抉られたデイベルはおびただしい量の血を吐き出す。人間であれば、失血多量で死んでいるのではないかと思わせるほどの量だ。そこは堕天使。体の作りが違う。

 差した当人たちは、親の仇を見るかのような表情で俺を睨みつける。

 

「まとめて消し飛べ」

 

 デイベルを刺し貫いたままのオバダイアとレベッカの両名をも押し倒す。それと同時に魔力で作り出した炎で堕天使共を焼き尽くす。

 押し倒された堕天使たちに抗うすべなどなく、幾枚かの翼だけを残して、その存在は無へと帰した。

 

「お疲れ様」

 

 戦闘のすべてを俺に一任していたグレイフィアが隣に歩み寄ってくる。

 

「でも少し遊びすぎじゃないかしら? あなたなら一撃で終わらせることができたはずよ。ここまで時間を弄することなんてなかったんじゃない?」

「……悪かったよ。少し体を動かしたい気分だったんだよ。結局、それほどの運動にもならなかったけどな」

「じゃあ、私たちの仕事も終わったわけだから、教会へと向かいましょうか。あちらが終わっているかは知らないけど」

「残してくれてると助かるな」

 

 このままではあまりにも不完全燃焼すぎる。せめてもう少し暴れたいという気分があった。俺はもう少し何か残っていることを期待しつつ、教会内部を目指す。

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 俺とグレイフィアが教会内部の入った頃にはすべてが終わっていた。

 

「随分と遅かったのね」

「少し遊び過ぎただけだよ。もう少し早く終わらせることもできたんだがな」

「そう」

 

 別に興味ないと言った様子のリアス。

 リアスの他にも朱乃、イッセー、裕斗。それに加えて金髪シスターの姿もある。

 

「シスターも無事だったんだな」

 

 俺が言うと、場の雰囲気――というよりかはイッセーが少しだけ暗くなった。

 

「……俺、一度守れなかったんです。アーシアを死なせたんですよ」

「別にいいんじゃね? 結果だけを見れば、お前はシスターを守れてるわけだし」

「そんな風に割り切れませんよ!!」

「じゃあ。お前はそうやっていつまでもぐちぐちと過去の失敗を引きずるのか?」

 

 イッセーは俺の言葉に何も返してこない。悔しそうに表情を歪め、拳を力強く握っている。

 

「アホくさ。お前は悪魔だろ。お前はこれから何百、何千、あるいは何万年という月日を生きてくんだぞ。その中で起きた失敗、すべてを引きずるつもりか? 割り切っちまえよ。割り切れないにしても、それを糧に未来で同じ失敗を繰り返さない努力をしろ、バカが」

「ウィル。さすがに言い過ぎじゃないかしら?」

「いいんだよ。これくらい言ってやった方が。そうやって失敗を引きずり続ければ、お前は近い将来間違いなく潰れるぞ」

 

 俺はイッセーに告げる。

 

「俺は別に綺麗さっぱり忘れろとは言わん。ただ、前向きに生きろと言ってるだけだ」

 

 少しの間を置く。

 

「人間だろうが、悪魔だろうが、堕天使や神だろうが、歩む人生なんてもんはクソ面倒くさいんだ。絶対の成功なんてもんは存在しないんだよ。お前が今回助けられなかったという失敗も、永く面倒な人生の中で見たら、点でしかない小さなもんだ。熱血も悪くはないが、少しは気楽にいけよ。世界が変わって見えるぞ」

 

 と自分の経験からのセリフを言い終わった俺に、グレイフィアが力強いビンタを炸裂させた。しかも魔力がこもってたせいもあり、俺は凄い勢いで教会内を吹っ飛ぶはめになった。

 

「何、するんだよ」

 

 俺は引っ叩かれた頬を抑えて、抗議するようにグレイフィアに言う。

 

「それはこっちのセリフよ。悪魔として転生して間もない、兵藤さんに言うことじゃないわ。あなたの人生を押しつけるようなことを言うのは間違ってると思わないの?」

「別に押しつけてなんかないだろ。俺はただ、バカみたいに失敗引きずってもいいことはないって言っただけだろ」

「それもあなたが言うべきものではないわ。悪魔の人生がどういうもので、どのような選択をするかは兵藤さん自身が選択するべきもの。あなたが口出しすべきことではないわ」

「いいだろ、別に。悪魔の先輩としての助言くらい」

「あなたのは助言にならないわ。それに、そういうのは主であるリアスがすべきものだと思わないかしら?」

 

 グレイフィアが言うもっともなことに俺は反論できない。

 

「……まあ」

「あなたが言わなければ、リアスが何かしら助言くらいしていたはずよ。それをあなたという堕落王が邪魔をした」

「酷ッ!! 堕落王って、さすがにそれは傷つくぞ」

「事実でしょう?」

「……仰る通りで」

「リアス。兵藤さん。うちの『王』がバカな真似をして迷惑をかけたこと、『女王』として、眷属を代表して謝らせてもらうわ」

 

 グレイフィアは深く頭を下げている。

 

「本当にごめんなさい」

「グレイフィア。頭を上げてちょうだい。別にあなたに謝られるほどのことじゃないわ」

「迷惑かけたって自覚はないが、俺にできる埋め合わせをしてやる。お前たちにとっても有益なことだと思うぞ」

「どういうことかしら? もちろん、どういう埋め合わせをするのか教えてもらえるのよね?」

「ああ。お前たちの中で一番弱い奴って誰だ? まあ、雰囲気とかから察することはできるが、念のために聞いておく」

 

 リアス、朱乃、裕斗の視線が満場一致でイッセーに向けられる。それを自覚しているのか、イッセーは落ち込みつつも反論はしなかった。

 

「やっぱりイッセーだったか。よし、お前を俺が鍛えてやる」

「鍛える?」

「ああ。大方、今のままじゃ使い物にならないほど弱いだろうから基礎から向上させて、せめて戦闘である程度使い物になる程度にはしてやるよ。まあ、お前が耐えられればの話だが」

「それはいい提案ね。イッセー。ウィルに戦いの基礎を叩き込んでもらいなさい。あなたの神器(セイクリッド・ギア)、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』は持ち主が強ければ、それだけ本来の力を発揮するものよ」

 

 俺は何か聞き間違いでもしたか。今、『赤龍帝の籠手』と聞こえた気がしたぞ。

『赤龍帝の籠手』と言うと、神器の中でも十三ある『神滅具(ロンギヌス)』の一つに数えられる例のあれだよな。そんなもんが本当にイッセーに宿ってんのかよ。これはまた数奇な運命を辿っているもんだ。

 

「まさかお前が赤龍帝とはな」

 

 俺は小さく笑んだ。

 まさか、こんなにも早く当代の赤き龍の帝王に出会うことになるとは。しかし、今まで接してきたが、イッセーから赤龍帝――神器に宿る龍の力を感じたことは一度もない。これはどういうことだ。

 

「おいイッセー。お前、その神器を目覚めさせてどれくらいになる?」

「まだそんなに経ってないですけど」

「なるほどな。だからか。それにお前個人のスペックにも問題があるかもな。これは死ぬ気でお前を鍛えてやらないと問題だな」

 

 しばらく考えた末、俺はイッセーに近づいてその襟首を掴んで持ち上げた。

 

「今のお前がどの程度の力かは知らんが、スペック的に言うなら歴代最弱だろうよ。お前からは魔力もほとんど感じん。それに肉弾戦も大方、並の人間と同レベルか、それ以下だろう?」

「その通りよ」

「部長。本当のことだから、あまり言わないでください。余計にむなしくなってきます」

「やっぱりな。歴代最弱の赤龍帝、兵藤一誠。俺がお前を並の悪魔程度に戦えるレベルにまで強くしてやるよ。その代わり、俺の言うことに一切逆らうな。いいか?」

 

 俺の指示通りにすれば、イッセーを並の悪魔程度どころか、それ以上の実力にしてやる自信はある。が、逆らって聞かなければ、それは不可能だ。だから俺は、最初から拒否するという選択をさせないために約束させる。

 

「凄く怖いんですけど」

「そうか? まあ大丈夫だろうよ。死ぬことはないと思うぞ、多分」

「どんな修行させるつもりなんですか、先輩。凄く不安なんですけど!!」

「まあ頑張れ。仲間や大事な女を守りたかったらな」

 

 

☆☆☆☆☆☆

 

 

 堕天使掃討が一件落着し、リアスは金髪シスターこと、アーシア・アルジェントを新たな眷属として迎え入れた。聞いた話によれば、『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』という神器を宿しているらしい。

 回復系の神器らしいが、俺からすればあまり必要性を感じられない。シバはあらゆる魔法に精通している。その中にはもちろん、回復系の魔法である白魔法も含まれている。

 アーシアの持つ神器ほどの回復の力はないにしても、俺や仲間たちには今のところはそれで十分過ぎるほどだ。

 あの一件が終了した翌日の朝。つまりは今なわけだが、俺たちオカルト研究部の部員は勝利と、リアスの新たな眷属――アーシアの歓迎の祝杯をあげている。

 祝杯と言っても、ほとんどが未成年のこのメンツでは酒など用意されるはずもなく、ジュースやお茶ばかり。後は菓子類だ。

 俺の膝の上に座る白音も、テーブルの上に置かれている菓子を次々と食べている。妹に負けじと、姉である黒歌も食べまくっていた。

 二人とも朝食をきちんと食べていたはずだがと思いながら、今更だなと気にしないことにした。

 

「ウィルさんも食べてください」

 

 と言って、膝の上に座る白音が俺の口の中にリアスお手製のケーキを入れてきた。

 

「にゃあああああっ!! ずるいにゃ、ウィルちゃん。白音に食べさせてもらうなんて。いやいや、ウィルちゃんに食べさせる白音もずるいけど」

 

 要するに、どちらの立場も羨ましいというわけか。家族愛の深い黒歌には困ったものだ。

 

「白音。その役目はあなたのものではないでしょう?」

 

 グレイフィアが近づいてきて、白音に言う。その形相は俺に対して怒った時と近いものがある。俺以外に向けるところをはじめて見たかもしれない。

 白音もグレイフィアのその表情に、体をびくつかせた。当然だ。こうなったグレイフィアは、立っているだけでも死ぬほど怖い。

 

「それにされるままなウィルもどうなのかしら?」

「え。俺も悪いの?」

「当然じゃない」

 

 理不尽過ぎる。俺は特に何かをしようとしてしたわけじゃない。いや、グレイフィアからすれば、それが問題なのかもしれない。面倒くさいな、まったく。

 

「何か弁明することがあるかしら、ウィル?」

 

 こんなやり取りがホームルームがはじまる十分ほど前まで続いた。リアスやその眷属は俺たちのやり取りをおもしろそうに眺めているだけで、随分と楽し気にしていた。

 本当に理不尽だ。唯一、新たに眷属入りしたアーシアだけが状況に戸惑い、慌てふためいていたが。




第5話です。

今回の話で第一章は終了となります。
基本的にオリ主を視点に書いてますので、イッセーをはじめとするリアス眷属の活躍はあまり書かないと思います。必要だと感じれば入れますが、今のところは必要ないかと。
ですので今回、イッセーと堕天使レイナーレのやり取りなどもカットしてあります。
第二章のライザー戦も似たような感じになると思うので、かなり短めになるかと予想されます。

書く時間をあまり取れていないこともあって、ストックがまったくない状態です。これから別の小説に専念するので、約一ヶ月から三か月ほど更新ができない可能性が大です。
それでも合間に書けたらとも思っているので、できるだけ早く更新できるように精進していきます。
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