大変お待たせ致しました。タリオンです。
いやぁ、筆が進まなくて時間かかってしまいました。
その代わりと言ってはなんですが、今回はいつもより若干長めです。
本当に若干ですがね……
そして明日は新人戦ですねー。
まぁ、頑張りたいです。
さ、そんな無駄話はそれとして、第十話をどうぞ。
やぁ、夜鳥剣二だよ。
今はややあって白玉楼らしきところへと来ている。
というかほぼ確定でいいんだけどね。妖夢がいたし。半霊完全装備で。
「お待たせしました。もういいですよ、入っても」
若干不服そうな顔で、妖夢が門から顔を見せた。
何故に?
「あのですね……見知らぬ人が家に入ってきたら誰でもいい気はしないでしょう?」
まぁ、そりゃそうだわな。
でもそこで遠慮はしない。なぜなら、そこに白玉楼があるからだ。
「それじゃあ、遠慮なく入らせてもらいますよっと」
「ちょっとは遠慮してくださいよ!! というか変なことしたら即座に斬り捨てますからね!!」
「変なことなんて……しないよ?」
「今の変な間はなんですか!? そして何故疑問形なんですか!? 本気で斬りますよ!?」
おぉ、こわいこわい。
いや、ただ適当に間を空けてみただけなんだけど、まさかここまで食いついてくるとは。
そういえば、妖夢って辻斬りのイメージがあるけど、本当に人斬ったことあるのかね?
……やっぱ考えて怖くなってきたからやめよ。
思考を切り替えて、妖夢のあとについていく。
入ってまず目に飛び込んできたのは、庭だった。
相当綺麗に手入れされているようで、庭なんて一ミリも知識のない俺からでも、綺麗だと素直に思えるようなクオリティの庭だった。
思わず立ち止まってみていたようで、妖夢から声がかかる。
「そんなところで何してるんですか? 斬りますよ?」
こえぇよ!!
自然に斬るという単語混ぜてくるのやめて!?
本当に刀に手をかけてるんだけど!?
すべての思考が斬ることに直結してるんですかあんたは!?
とりあえず、このまま止まっていたら斬られそうなので、歩きながらこの庭についての率直な感想を、出来る限りの平静を装いながら述べることにした。
「いや、この庭本当に綺麗だなと思って。思わず見とれてしまったんだけど」
「そ、そうですか? 私が手入れしたんですけど、そんなに綺麗ですか?」
「お世辞なしに綺麗だと思ったけど?」
照れてる照れてる。
ここには人があんまり来ないから、庭を褒められることがほぼ無いに等しいのかもしれないな。
幻想郷に住んでる人(妖怪含む)って庭とかに興味なさそうだしね。
どっちかっていうと、酒やら食べ物やらに目が無いみたいな感じだろう。
しかし可愛いな。
もっと褒めてみようか。
「本当にすごいと思うな、これは。庭師として普通にやってけるよ」
「そうですか!? いやぁ、話合いますね! 庭についてだけ」
んー、最後の一言は余計だったとお兄さん思うんだけどなー。
そしてこのドヤ顔である。
だがそこがいい。
そうこうしているうちに、屋敷へと着いた。
近くで見ると、その大きさと雰囲気に圧倒される。
間違いなく、俺が今まで見てきた中でも最高の屋敷だろう。漂う雰囲気からして違う。
すると、妖夢が大きい声で叫んだ。
「幽々子様ー! お客さんがいらっしゃいましたー!」
「はぁーい、どうぞー」
やけに間延びした声が、屋敷の奥から聞こえてきた。
この声……!!
俺の想像と同じ、いや、それ以上に雰囲気に合っている……!!
これはゆゆさまに会うのが楽しみになってきたぞ。
何故なら、東方のキャラの中でも五本の指に入るくらい好きだからだ!
異論は認めん。
少年移動中……
「粗茶ですが」
今、俺は机をはさみ、ゆゆさまの対面に座っている。
そして、いまだに機能を停止しかけている自分の頭で、最低限のお礼の言葉を搾り出す。
「あ、どうも」
率直に言おう。
想像を遥かに超える美人さんだった。
これはヤヴァイ。
ぶっちぎりで今まで会った女性ランキング一位だなこれは。
俺が見とれていると、先に自己紹介を始めてきた。
「どうも、西行寺 幽々子と申します。気軽に名前で呼んでくださいね」
「あ、夜鳥 剣二です。以後お見知りおきを」
「魂魄 妖夢です。幽々子様の従者をやってます」
幻想郷って結構自由人多いから、従者も主人もそろって礼儀正しい人ってあんまりいないよね。
大体、主人がフリーダムだったりすることが多いと思うのは、俺の気のせいだろうか。
「妖夢~、お茶請けはー?」
「ちょうど先程のものが最後だったようで、もうありませんよ」
さっきも食ってたんかい。
二次ではそういうのってあったけど、まさか本当に大食いだったとは。
「買ってきてよ妖夢、今すぐに~」
「ダメですよ! 今日だけで何個お饅頭食べたと思ってるんですか! ただでさえうちのエンゲル係数がもの凄いことになっているというのに……」
「買ってきてよ妖夢、今すg「ダ メ で す !」……はぁい」
カリスマの欠片も無いな。まぁそこが良い所なんだけどね。
そういや、お土産屋でお菓子買ってきてたんだった。出してみることにした。
「……よかったらこのお菓子食べます?」
「いいの!?」
「どうぞ。どうせ今日中に消費しないと腐っちゃいますからね」
なんだこの天使の笑顔。
こんなのいきなり見てしまった日には本当に天国へと誘われてしまいそうだ。
……危ない危ない、マジで昇天しそうになったわ。
これはいけるな、逝けるの方で。
「じゃあ遠慮なく……ヒュッ」
「消えた!?」
「日常茶飯事ですので、お気になさらず」
キャプ食いじゃねぇか!
比喩じゃなく本当に消えやがったぞ!?
次々とお菓子が消えていく……あ、最後の一個が胃袋の中に消えたな。
「美味しかったわ~、これどちらで?」
「あぁ、それは長野っていうところで買ったんですけど……ご存知で?」
「いや、聞いたことも無いわね」
「ということは……ここは幻想郷ですか?」
…………キタ。
「あれ? さっき言いましたっけ?」
「少し席外します」
「ちょっと? どうしたんですか?」
ありったけの思いを込めて、ガッツポーズをしながら、外に向けて……叫んだ。
「日本に生まれて……良かったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああ!!!!!」
「「…………」」
二人が絶句しているが、まぁいいだろう。
叫ばなかったら、なんか感情が爆発して頭がおかしくなって死にそうだったからね。
要するにそんだけ嬉しいってことさ。
絶対人生で一回はあるでしょ、こういうの。
俺はその時が今だったという訳さ。
「失礼。あともう一つ聞きたいことがあるんですけど」
「なんというか、すごくフリーダムですね」
「どうも。で、どうやったらここから外に帰れます?」
「あぁ、あなた外来人なのね~……そうねぇ、紫に頼んでみたらどうかしら?」
やっぱりそうなるのね。
「こんな何の変哲も無い人間を相手にしてくれますかねぇ?」
こんなことでもあり得るから困るよね本当。
「というか幽々子様、紫様は今冬眠中では?」
「そういえばそうだったわね」
オイィ!!
もう帰れねぇの確定じゃねぇか!!
リリーが活動始めるまで!
そういや、そんなこと妖々夢のおまけに書いてあったわ!
どうしてもっと早くに気づかなかったし!
もう手遅れだけどな!
「大方寝ぼけてうっかり開いたスキマにあなたが落ちてしまったんでしょうね。運悪いですねー」
本当だよ!
ぬえをこっちに現代入りさせたり、俺を幻想入りさせたり、どこまでも傍迷惑だなあの紫スキマBBAは!
などと、当の本人が聞いたら
♯♯この言葉はスキマ送りにされました♯♯
してきそうなことを色々考えていると、ある提案をされた。
「私の友達のミスだし、お菓子ももらったし、とりあえずしばらくこの白玉楼にいたらどうかしら?」
「「ゑ?」」
今なんと?
「だから、しばらくはここに住んでもいいって言ったのよ」
「本当にいいんですか!? やったー!!」
「本当ですか!? こんな何処から来たのかも、何が目的かも分からなくて、すっっっっっごく怪しい奴を!?」
そこまで言わなくてもいいじゃないの。
あんまりそんなことばっかり言ってると、そろそろ俺の豆腐ハートに傷ついちゃうよ?
「お菓子をくれる人に悪い人はいないわ! 経験がそう言ってるもの!」
流石ゆゆさま、分かってらっしゃる。
「それでは……これからしばらく、よろしくお願いします」
「ハァ……また面倒事が増えそうなのは私の気のせいかな……?」
お疲れ様です。俺のせいなんだろうけど。
こっちに来てからどうなることかと思ったけど、案外楽に生きてけるんじゃないの?
今から春まで、俺の楽しく非凡な日常生活がスタートだぜ!
やったね!
少なくともこのときはまだそう思ってましたよ。ハイ。
あ、風神録クリアしましたー。
ミシャグジさまはヤバかった……
精神がガリガリと削られていくのが分かりました。
そして宿題にも精神をガリガリと……
小説の方も頑張ってるんですがねぇ。
ま、次は早く投稿できるようにしたいです。
それでは。