今回は特筆することは何も無いかなー。
ま、まずはとりあえず第十四話、どうぞ。
やぁ、どうも夜鳥剣二だ。
あの妖夢との勝負から三日ほど経った。
男子三日会わざれば刮目して見よ、なんて言うが、本当にその通りだと思う。
自分でも驚くほど、この三日で成長した。
今すごい実感が湧いてるもの。
具体的に説明すると、ゆゆさまと互角に渡り合える(夕飯)ようになったり、まだ負ける回数が圧倒的に多いものの、妖夢との勝負に勝てるようになったり、とにかくこの三日間で色々なことがあった。
なので、この三日間をダイジェストでお伝えしたいと思う。
~三日前~
妖夢の手伝いをしようとした。
やっぱり怒られたので、こっそり手伝いをした。
後で見つかって、説教された。
もの凄く足が痺れてその場から動けなかったので、近くにあった半霊を掴んで立とうとしたら、妖夢が、
「ひゃあっ!?」とかいう、変な声あげて俺のことを殴ってきた。
グーで。ひでぇよ……
何で殴ったかを聞いてみたら、妖夢曰く、
「半霊は私の半身だから、感覚が伝わるんです。いきなりあんなところを触られたら誰でも驚きますよ! まったく……」だそうだ。
……どこを触ったのかは聞かないで欲しい。俺も分からんし、答え次第では俺が犯罪者になりかねんからな。
因みに、半霊は低反発枕よりも少し柔らかいぐらいの柔らかさだった。まるでマシュマロのように柔らかいのだ。あれ触っているだけで一日過ごせるような勢いだった。
ご馳走様でした。
~一昨日~
妖夢と手合わせしたあとは、マジで何もすることが無かったので、刀をいじっていた。
それで分かったことがいくつかあった。
まず、刃は最大で俺の身長の三倍ほどの長さになるということだ。それ以上は無理だった。
そして、鞘にしまったときに刀に霊力が吸収され、その分の霊力が体から無くなるということだ。
何もメリットだけではないことは分かっていたけどね。
あと、自分の霊力が無くなって行動できるのは刀が身長の1、5倍くらいのときが限界だった。
かろうじて歩けるくらいだから、もう少し余裕を持っておいた方がいいな、なんてことも考えながらその日を過ごした。
あと久しぶりに晩御飯をまともに食べれた日でもあった。
焼き魚おいしいです。
~昨日~
この日は妖夢と試合したり、刀いじったり、ゆゆさまとお菓子食べたりとか色々なことをした。
まぁ今までとしていることは同じなんだけどね。
あと、刀の新しい可能性を探ることも出来た。
例えば、十手だけではなく、槍や長刀なんかの武器でも形を作ることができた。
包丁にも使える。この刀マジ万能だわ。
しかも霊力で作った刃は、完全防水で錆びないし、刃こぼれもしないので、手入れが簡単で本当に使い勝手が良かった。
こんなもの貰って良かったのか、と思うぐらいだ。
しかもあとで妖夢に聞いたのだが、この刀は、あの有名な楼観剣を作った妖怪が、試作で作ったものだったりする。
……本当に貰ってもいいよね?
そしてこの日は初めて妖夢に勝った日でもある。
年甲斐も無く叫んでしまった。
妖夢がとても悔しそうだったのが印象に残っている(2828
至る、現在。
そして、心に余裕が出てきたのか、あることを思い出した。
ぬえのことだ。
そういや幻想入りするときにおぼろげに考えていたような……
今までそんな大事なことを思い出さなかった俺の頭が恨めしい。
心配してくれてるかなー……無いか。
でも顔はとりあえず見せておかないと、勝手に死んだことにされても困る。
この数日の特訓のおかげで、そこそこ戦えるようにはなった。体力はつかなかったけどね。
でも、戦い方が身についただけでも大収穫だと思うんだ。
中妖怪以上の存在に出会わない限りは大丈夫な気がするんだけどな……
こんなので命蓮寺まで行けるか聞いてみようか。
「というわけで、少し行きたい場所があるのですが」
「行ってきたらどう?」
即答だった。何か根拠が無いと不安だな……
ゆゆさまの言う事だから間違いないとは思うけどさ。
「え、本当ですか? 俺が行っても死ぬとか無いですよね?」
「強い敵に会わない限り、大丈夫だと思うわよ~、ねぇ妖夢?」
「はい。というか私に勝ったんですから、負けてもらっては困ります。負けたら斬りますよ?」
意外や意外。妖夢からお墨付きを貰った。
うーん、確かに最初戦ったときにも同じようなこと言ってたけどねぇ……
というより、
「うん、まずその斬るという発想から離れようか。物騒でしょうがないんだけど」
「斬れば分かります」
「それ絶対意味を履き違えてるんだと思うんだけどな……」
たぶん妖忌さんに教わったことなんだろうけど、その意味を勘違いするだけでこんなにも印象って変わるものなんだね。
これからは誤解を招かないように俺も気をつけないと。
「そんなことより、別に行ってもいいけど自分はどうなの? 行きたいの?」
一緒にいたのは短かったし、性格も天邪鬼みたいな感じだったけれど、最後には俺を助けてようとしてくれた。今でも手を伸ばして必死で俺の手を掴もうとするあの姿が脳裏に焼きついている。
答えなど、選ぶまでも無い。
「……行きたいですよ、やっぱり居なくなったままって思われるのは後味悪いですしね」
「なら準備しないとね~、おにぎりとご飯と沢庵と……」
「飯ばっかりか!!」
「明日出れるように準備しておいて下さいね。さ、今日は少し豪華な夕食にしますから、お腹すかせて待っておいて下さい」
「「流石妖夢!! 分かってるわ(な)~」」
ヤベェ。滅茶苦茶うれしいんだけど。
今までそっけなかったのに、しっかり送り出す準備をしてくれるなんて……
ハッ!? これがもしやツンデレというやつか!? そうなのか!?
あ、違いますか、そうですか、ハイ。
その日は至極真っ当に食事を終えた。
いつもなら熾烈な争いになるのに……これは雷でも降るのか?
「刀を腰に差して……よっしゃ! 準備完了!」
そして次の日、俺は準備を終えてから玄関へと歩を進めた。
玄関に着くと、そこには朝早いにも関わらず、二人が待っていてくれた。
ゆゆさまは何か紙のようなものと、妖夢は少し大きめの風呂敷包みを持っていた。
「はい、これ地図ね~」
「何処の?」
「マヨヒガへの地図よ。何かあったらそこに駆け込めば、ちょうど今だったら藍がいると思うわよ」
おぉ、それは助かります。……マヨヒガによるのもありかな。
いやいや、俺には命連寺にいくという使命が、いやでm(ry
「それで、こっちはお弁当です。マヨヒガへは少し時間がかかるので、お腹が空いたらこれを食べてください。健闘を祈ります」
「いや、別に戦いにいくわけじゃないんだけどね。でも、何から何まで本当にありがとうございました。絶対またここに来ますから、待っててくださいね! それでは!!」
「それでは、「いってらっしゃい(ね~)」」
「ハイ! いってきます!!」
う……
これヤバい。
不覚にも泣きそうになった。数日一緒に過ごしただけなのに、この温かさはなんなんだ?
現代では中々、というかまず味わえない感覚だろうな……
こういうことが経験できただけでも、幻想郷に来て本当に良かったと思う。
かくして、俺の旅は今ここに始まった。
どんなことが起こるのか……今からでも非常に楽しみだ。
命に関わらないことなら、ね?
「今度来るときはお土産よろしくね~」
……締まんないなぁ……
どうやら最近調子が悪いようです。
さらに時間も無くなってまいりました。
なので、これからは休日か週明けに更新となりそうです。前よりも遅くなってしまい、申し訳ないです。
こんな作者でもまだ付き合ってくださる方、本当にありがとうございます。
エタることだけはしたくありませんので、気長にお待ちください。
それでは。