東方鵺行記   作:タリオン

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どうも、タリオンです。
まずはね、言っておかなければならないことが一点。


非常に申し訳ありませんでしたぁ!!


本当、約束を破るとは何事かと。えぇ、罵っていただいて構いません。ただ一つ言い訳するなら、ここ最近超忙しかったということだけですね。でもそれでも投稿している人がいるんだから言い訳にはなりませんよね……
ま、そんな作者の事情は放り投げて、とにかく第十六話をどうぞ。




第十六話

 

 

 

 

やぁ、どうも、夜鳥剣二だ。

 

 

長々と話しても仕方ないので、率直に言おう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迷った」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さっきまで人が通るような普通の道通ってたんだけどなぁ……

いつの間にか森の中の獣道を歩いてたんだよ。

 

 

 いや、確かに俺は方向音痴だけど、流石にこれは無いと思う。

だって、俺が迷ったのなんて何の装備も無しに冬の山の中に友達と入っていって、帰り道が分からなくなってカロリーメイトで夜を過ごした時ぐらいだもの。

 うーん、あの時はきつかったなぁ。

寝てしまいそうになった時に、友達に何度起こされたことか。「俺はもうダメだ……せめてお前だけでも早く山を降りろ」とか死亡フラグみたいなのも建ててしまったが、結局回収せずに終わったのはいい思い出だ。

 でも回収したら困るんだけどね。

 

 

 そんな話はおいといて、そもそも気づかずに獣道に入ってる時点で、おかしいと思うんだよ、俺は。

意図的に森へと入ったんだったらまだしも、無意識にだぜ? ちょっと考え事してから周りを見たら木のオンパレードだよ。

 

 

 この状況で俺にどうしろと?

 

 

 まぁ、どうせ元から迷ってたから、そんなに変わらないんだけども。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず歩くこと数十分。

そろそろ二時過ぎ……

 

 

くらいだと思う。体内時計クオリティだからあんまり気にしないでくれ。そういやKの腹時計の正確度は分単位だったな。今でもすげぇと思うわ。だって何回やっても同じなんだからな。時計がわりに使ったことがあるほどの信頼度で、冬山ではものすごく頼りになった。

 あと、他の人にとっちゃどうでもいいことだろうが、さっき妖夢の作ってくれた弁当を食べた。風呂敷の中身はおにぎりで、具は昆布の佃煮だった。

それはもう大変美味しくいただきました。

 しかし、早くマヨヒガを見つけないと日が暮れてしまうから、さっさと見つけないとな。

 

 

 ハァ、さっきから暇なので、周囲を見渡してみても、やっぱり周りは木ばっかり。

 

 

 

 

    森

   森森森

  森森森森森

 

 

 

 

 漢字で表したらこれくらいいきそうだな。

それにしても獣道は歩くのが疲れるな……

 

 

 よっぽど体力ある人でないと……っとぉ?

 

 

 もしかして……ありゃあ、出口か?

向こうから強く光が差し込んできている。

 これは行くしかないな。というか、行かなければならないな。

とにかく急いで外へと飛び出してみると……

 

 

 

 普通の道だった。

 

 

 

 えぇ~……そこはマヨヒガが見つかって、ヤッター! ってなるとこでしょうよ……

 

 

 仕方が無いので、また探し始める。

果てしないなぁ……

 

 

 ん?

これって元の道に戻ったんじゃないのか?

 よく見れば、なんか元の道と色々違うところがある。緑の多さとか、道の幅とか。気のせいかもしれないが、俺の勘がそう告げてる。

 別の道に来てしまったか、こりゃ面倒なことになりそうだ。

もう既に白玉楼がどっちにあるかも分からないのに、どうやって探せばいいんだよ。

 

 

 向こうの方を見ても民家なんて……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あったわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 こぢんまりとした家が一つ、ポツンと建っていた。

もしやあれがマヨヒガでは!? と思った俺は、その家に急ぐことにした。

 

 

 

 

 

 ここまで来るのに意外に時間かかったな。

まぁ、遠目でかろうじて分かるくらいなので、そんなものなのだろう。それから近くで家を見てみると、白玉楼には及ばないが、なかなか味があって良い家だということが分かった。

 というか何で俺は毎回毎回家の批評をしているのだろう。

別に家に興味があるとかじゃないんだけどなぁ……

 

 

 ここにも表札は無いようだ。

必要性が無いのだろうか。あったら便利だと思うのだけど。

 

 

 インターホンも無かった。時代が違うみたいだから、当たり前だが。

やっぱり自力で呼ばないとダメか。白玉楼の時はしつこくし過ぎたので、今回は普通に一回で呼んでみる。

 

 

「ごめんくださーい」

 

 

周りが静かだと、音もよく聞こえるもので、奥の方からトタトタと足音が聞こえてきた。

 

 

「新聞なら要らないぞ……っと、人里の者か?」

 

 

 なんで幻想郷の人って真っ先に新聞配達と来客を間違えるんだろうね。天狗のせいだろうか。もしそうなら、傍迷惑以外の何物でもないよね。

 

 

「いや、まぁ少々事情がありまして……西行寺さんの紹介と言えば話は聞いてもらえますかね?」

 

 

すると、少し考えるような素振りを見せてから、俺の質問に答えてくれた。

 

 

「……フム。それじゃあ、立ち話も何だから上がってくれ。話を聞こう。こっちだ」

 

 

そう言ってから、俺は居間へと案内された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「粗茶でシュ…がっ……」

 

 

 噛んだ! 噛んだよ、今噛んだ!

 大事なことなので多分三回ぐらい言ったと思いました。すげぇかわいいわー。赤面してるし。

と、小さな子供を見るような目でその光景を見ていると、机の向かい側から言葉が飛んできた。

 

 

「あまり気にしないでやってくれるか? なにぶんお茶汲みはあまり慣れていないものでな」

 

 

 台詞だけ聞いていると子供思いの優しい人のようだが、だらしなく頬を緩めて、鼻血が吹き出す一歩出前の状態で言われても説得力が十割減するだけだ。

 今度はじっとそちらを見ていると、「ハッ!?」としてこちらを向いた。

 

 

「コホン、失敬。それでは本題へ入ろうか。私は、妖怪の賢者である八雲紫様の式の八雲藍だ。そしてこちらは私の式神の橙。見て分かる通り私は九尾、橙は猫又だが、よろしく頼む」

 

 

 そう自己紹介した藍さんは、九尾の名前にふさわしく、いかにもモフモフしていそうな金色の尻尾が九本あった。服はなんだか個性的で、道士が着る服のようなデザインだった。猫又というように紹介された橙は、中華風の洋服を着ていて、二本の黒く細い尻尾が特徴的だ。

 正直、こんな説明なんていらないと思うが、初めて尻尾が生えている妖怪を見たので、ありのままに伝えてみた次第だ。

 藍さんの後ろで橙が俯いていた。噛んだことを気にしているのだろう。

やっぱりかわいいな。なんでこんなにかわいいのだろう、かわいいは正義とはよくいったものだ。

 でも俺はロリコンではない。断じて。

 

 

「初めまして、夜鳥剣二です。こんななりでも外来人ですが、よろしくお願いします」

 

 

 とりあえずは自己紹介だな。別に気の利いた冗談とかを言う訳でもなく、伝えればいいだけのことを伝えた。なんか血液型とか星座とか自己紹介に入れる人って結構いるけど、あれって意味あるのかね? 時間稼ぎと言ってしまえばそれまでだが。

 

 

「へぇ、和服を着ているから人里の者かと思ったが、外来人なのか。……人里の者なら冥界には行かないか。それで、私達を訪ねてきたからには色々事情があるのだろうが、まずはそれを教えてくれないか」

 

 

「そうですね、掻い摘んで話しますと……」

 

 

今までの出来事を思い出しながらどうでもいい部分をはしょって話していく。

そうすると話を進めていくにしたがい、藍さんの顔が青ざめていくような気がする。

幻想入りした後の話に入ると、急に大きな声が聞こえた。

 

 

「本ッッ当にすまなかった!!」

 

 

「はいィ!?」

 

 

ちょ、いきなり叫ぶもんだから変な声出しちゃったんだけど。裏返った気がする。

 

 

「紫様の不手際でこんな危険な目にあわせてしまって、どう詫びればよいものか……」

 

 

「いやいや、そりゃもちろん危ないとは思いましたけど、妖怪なんてそんなものでしょう? 現に失踪する人だっているんだし……あれってスキマの神隠しですよね? 推測に過ぎませんが」

 

 

 今地味に妖怪のことを批判したよね? そんなものってどんなものだよおい。

 

 

「多分、その神隠しの八割方は紫様によるものだろう。しかし、拐う人間には色々と決まりがあるんだ。例えば、生きる気力を無くした人間とか、忘れ去られた人間とかだな」

 

 

「ほー、そんな決まりがあったとは」

 

 

 本当にこんなの聞いたことないな。まさか……生きる気力を無くせばこちらへと来れるというのか!? あ、こっちに来たいと思ってる時点で生きる気力あるから無理だわ。

 

 

「紫様が自分自身で決めたことなのだが、貴方は完全にその決まりに反している。つまり、ここへと連れてきてはいけない存在なんだ。向こうの世界でいなくなって困ることだってあるだろう?」

 

 

「ありますけど……個人的には、こちらへ来れてうれしい、という感情が大きいですね。だからそんなにお気になさらず」

 

 

 藍さんは面食らったような顔をしてから、不思議そうな顔をして聞いてきた。

 

 

「むぅ……それでは、今回は何の相談に?」

 

 

「少し知り合いを捜してましてね、命蓮寺って場所にいると思うんですけど、何処にあるか分かりますか?」

 

 

「命蓮寺……あぁ、最近人里の近くに出来たあの妖怪寺のことか。まぁ、普通に案内も出来るが……それだけか?」

 

 

 どうやら場所を知っているようだ。流石に幻想郷を管理する妖怪の式神なだけはある。こういった大きな変化に関してはきっと誰よりも早く情報を入手できるのだろう。やっぱスキマは便利でいいねぇ。

 

 

「ここに来たのは、それが本命ですからね。うん、なんとかなりそうでよかった」

 

 

「しかし、もう日が暮れそうだ。今日は泊まっていくといい。いや、今日だけと言わずにしばらくここでゆっくりしていってくれても構わないぞ?」

 

 

 すごい嬉しいんだけど、待たせてるかもしいれないしなぁ……。

 あ、でもそういえばここに来てからスペルカードを見ていないような気がする。

……よし、いい機会だし幻想郷やらスペルカードやらについて教えてもらおうか。命蓮寺に行くのはそれからでも遅くないはずだ。

 どうせもう一週間くらい経ってるわけだし。

 

 

「では、色々と教えてもらいたいこともあるので、お言葉に甘えさせてもらいます」

 

 

「よし! それじゃあ決まりだな。橙、夕飯の準備を手伝ってくれるか?」

 

 

「は、はぁい!」

 

 

「あ、自分も手伝いますよー」

 

 

「助かるな、それじゃ、これを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 よぅし、ここらで一つスペルカードでも使えるようになってぬえを驚かせてやるとするか。

どんな顔をするだろうか、今から楽しみだ。

 

 

 

 

 





あともう一つ見つけてしまったものがありましてですね、命蓮寺に関してのことなんですけども。
あれって聖輦船が変化したものなんですね。この前知ったんです。
ということは、聖輦船と命蓮寺が同時に存在することはありえない、と。付け加えるなら、聖輦船はもう既に無いんですね。
えぇ、やっちまいましたよ。原作できるだけ準拠しようと思ったのにこのざまですよ。
でもこれ変えちゃったら物語の方向が別のところに行ってしまうので、ここは白蓮の法力でなんとかしたってことで一つ。
次の投稿はいつになるだろう…頑張りたいです。
それでは、また。

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