無能な俺は邪神様の力を借りる事しか出来なかった 作:山田 玖美
不気味な森の中、その森の中にひっそりと古びた洋館が佇んでいた。
「じゃあ頑張ってね♪」
「あぁ…おい!消えちまった…」
アイツ、本当に邪神なのか?
気がつくと辺りには何人かの人が集まっていた。
「ここ…どこだろう」
「変なところに来たな」
「ここどこかしら…」
この人達もこの事件に巻き込まれたようだ、老若男女さなざま人がいる…見た感じ俺を含め10人ぐらいか?
そんな事を考えていると洋館の門が開きメイドさんらしき人が現れた。
「皆様、よくお越しくださいました、ご主人様の開くお茶会へようこそ! 私はここのメイドをしています東雲 綾です」
どうやら俺達はお茶会に招待されたようだ。
「ご案内しますのでこちらへどうぞ」
言われるがまま俺達は東雲さんに着いていった、庭はとても広く花壇には多数の植物が植え付けてある中には見たこともないような植物もあった庭の真ん中には噴水があり奇妙な形のオブジェがあるどこかで見たような形だ。
「皆様、こちらですよ!」
東雲さんが洋館の玄関の前で手を振っている俺達が庭の景色に気を取られている間に先に進んでいたようだ。
「どうぞ中へ」
玄関の扉は木製で綺麗な装飾がされているしかしこんな大きな扉をこんな子が軽々と開けただと?
「おじゃまします」
「どうぞ!」
みんな各々挨拶して入っていく。
「皆様、こちらです」
洋館の中は不思議な空気が漂っていた外見もだが中も古びた感じだな。
「あの…」
「なんでしょう?」
「この洋館はいつ頃からあるんですか?」
こんなくだらない質問をしてみる。
「そうですね…ずっと前からありましたよ」
「そうですか」
ずっと前から?そしたらこの森もずっと前からあることになるぞ…都会のどこにこんな樹海みたいな森があるんだ? 嘘をつくならもっとましな嘘にしてくれ…
東雲さんについて歩いていると…
「この中でお待ちください」
東雲さんが部屋の扉の前で立ち止まった。扉は木製で真新しい最近出来た部屋なのか?
「どうぞ」
そう言うと東雲さんは扉を開き俺たちを部屋の中へ案内した。
どうやらここは待合室のようだ。
「ただいま準備しますのでもうしばらくお待ちください」
そう言って東雲さんは扉を閉めどこかへ行ってしまった。
とりあえず挨拶でも済ませておくか。
俺は尾高 湧貴 まぁ、どこにでもいる普通のオタクって言えばだいたい分かるか。
なんだかんだで皆とも打ち解け、これからどうするか考える事にした。
「では皆さん、各々事情があると言うことで東雲さんに事情を話して帰るということでいいですか?」
その結果今日のところは帰る事にした。
「それでは、東雲さんを探しに行きましょう」
俺達は待合室の扉を開け廊下に出る。
すると丁度目の前に東雲さんが居たので事情を話す。
「そうですか残念です、ではご主人様には私から説明しておきますので」
「はい、お願いします」
帰る事を伝えた俺達は玄関へ向かった。
そして玄関の扉を開け外に出る。
「!?」
このあと俺達は跳んでもない恐怖を味わう事になる
「嘘だろ…」
庭には、10メートル近い巨体を持つ犬ような姿をした怪物が待ち構えていたのだ。
涎を滴ながら血走った目で俺達を見ている、完全に俺達を餌か何かだと思っているようだ。
「に、逃げましょう」
俺達は門に向かって走りだした。
当然、怪物は俺達を追いかけてくる。
「まずい、このままだと…」
俺達よりも怪物の方が速く、このままだた走っているだけでは追い付かれる。
そしてとうとう怪物は俺達を飛び越え門の前に立ちはだかった。
そのあと逃げ場を失った俺達は喰い殺されていくたけだった、逃げ回ってもすぐに捕まり喰い殺される。
血飛沫を上げながら人間を喰う怪物、悲鳴と共にグチャグチャと簡単に噛み砕かれる音が聞こえてくる、庭は血で染まっていくこの光景を見て普通の人間が正気でいられるだろうか俺は無理だと思う。
そして最後の1人になった俺に怪物はゆっくりと近づいてくる。
「はは…ははは…」
正気を失った俺は何も出来ずにいた。
怪物は俺の目の前まで来ると口を大きく開け攻めよってくる。
すると空から目映いほどの光が辺りを包む。
「なん…だ…?」
その光に包まれるとだんだんと意識が遠退いてくる
「終わったな…」
俺は心の中で死を覚悟した。
「!?」
気が付くとそこはさっきの待合室だった。それに全員ちゃんと生きている。
「今のは一体なんだったんだ?」
「尾高さんどうしました?」
変な夢でも見ていたのだろうか。
「お疲れのようにですね、少し休んではどうでしょう」
「そ、そうします」
俺は近くにあったソファーに座り少し休む事にした。
すると頭の中に声が響いてくる。
《あーあー、えっと聞こえてるかな?》
どこかで聞いた事のある声だ。
《お、聞こえてるみたいだね》
それがアイツのものだと言うのがすぐにわかった。
《お前、ニャルか?》
これも邪神の力の影響なのか簡単に同じような事をすることができた。
《そうだよ~、それにしても流石にあれは無いよ》
《は?》
俺が何をしたって言うんだ?
《いや、流石に帰るのはマズいよ》
帰ろうとしたから俺達は殺されたのか?
《ならお茶会に付き合うのが正解ってことか?》
《多分、そうだね》
どうやら俺は間違った選択肢を選んでしまったらしい。
《でもなんで殺されたはずの俺達が生きてるんだ?》
《あ~それは、私があの時次元ごとあの時間をぶっ飛ばして無かった事にしたからだよ》
なんだよその『いいや!限界だ押すね!今だッ!』みたいな技は…
《フフフ…邪神様が本気を出せばこれぐらい容易い事なのだよわかったかね? 尾高君》
ホントお調子者だなコイツ…
《いや、あんなに速く簡単に死なれちゃ困るんだよね、それに尾高君言ってたよね? 仕方ないここまで来たら覚悟を決めるか、いいぜ旧支配者さんよ…その一方的な遊びに全力で付き合わさせていただきますぜ… って》
確かに言ってたような気がしなくもない。
《それで、帰ろうとして殺されるとかマジ無いわ~クスクス》
ウザい言い方だな、どれだけ人を馬鹿にしてるんだ。
《お前どこにいるんだ、ずっと見てたんだろ?》
《え? 私は…尾高君の近くに…い・る・よ♪》
ならなんで最初っから助けなかったんだよ。
《大丈夫、今度からちゃんとサポートするつもりだから!》
じゃあそうしてくれ。
《あ、あと尾高君達を殺したのアイツはティンダロスの駄犬…じゃなかったティンダロスの猟犬って言えば分かるかな? まぁ、気を付けてね》
なるほど俺達は猟犬に殺られたのか。
なんだかんだで俺が休んでいる間に皆が話し合いをしていたようだ
「それじゃ、皆さん今日は事情を話して帰るということでいいですか?」
まずいこのままだとさっきの二の舞になる。
「ちょっと待ってください…」
「尾高さん大丈夫ですか?」
「帰るのはやめておいた方がいいと思います、それに少しくらいならお茶会に付き合ってもいいのでは?」
「どうして?私たちの都合も考えて欲しいわ」
「僕達も都合が悪いしね」
「まぁ、皆さん落ち着いてください尾高さんの意見も聞いてあげましょうよ」
良かった反論ばかりかも思ったが見方してくれる人も居たようだ。
「確かに皆さんそれぞれ事情があるのはわかりますが…その今帰ると嫌な事が起こる気がします…」
「嫌な事…ですか…」
「はい…」
皆に話をしなんとか説得して渋々了承を得ることが出来た。
そして俺達は東雲さんを待つことにした。
ど、どうも山田玖美です
読んでいただきありがとございますとりあえず2話目になると思います
すっかりこれの事を忘れてて慌てて活動を再開した感じです
なかなか思い付かずほぼ諦めムードで適当に書いてました。次も忘れていなければよろしくお願いします。