月ごととかで回す予定です。
東方は大好きなんです。
ーとある教室
ルックス2流、運動神経2流、学力2流、その他諸々2流。何をどう頑張っても2流で躓き、やってきた空手・野球・水泳・書道は全部投げ出した。そのためか性格が10段階評価の1が付くレベルまで歪んだこの俺は現在、高校1年生の入学生テストを受けた直後だ。まあ、何をやっても2流だが、逆にそれは『どんなことでもある程度はこなせる』ということなので、一応学区のトップ高校に通っている。嫌味かもしれないが、中学くらいの勉強なら2流の才能で十分なんとかなる。が、高校の勉強はそうはいかないだろうな。入学生テストもある程度は解けた。親には怒られないし文句もないだろう。大学も国立の適当なのに入って、就職も適当な会社に入って、結婚も適当にするかな…なんていうビジョンすら出来上がってしまっている。
そんなことを考えていると先生が入ってきた。
「今日はこれでおしまいです。明日はオリエンテーリングなので遅刻しないように!では、さようなら」
のんびりと教室から出た。
ー駅への道の途中
俺の趣味は寄り道だ。あんまり来たことないところは本当に楽しい。が、今回は違った。
「おい、てめぇ見かけねぇ顔だな。どこの高校だ?」
「制服見てわかんないのか?」
(と言っても着崩してるし中にパーカーまで着ているがな)
「てめぇ…馬鹿にしやがって!おい、お前ら、袋にしちまえ!」
「「「はい!」」」
「は?」
後ろから棒状の何かで殴られてここから記憶がない。
ー森の中
あれから何時間経ったのか。もう夜だった。
「痛!ちくしょう!つかここ何処だ…?」
おおかたあの馬鹿どもが適当に運んだんだろう。と、2流の推理小説にあるような推理をかましていると、目の前に古ぼけた小さな社台があった。
(俺の人生のこれからに転機があるようにお祈りしとくか…)
カバンに突っ込んであった飴を取り出して、社台の捧げ物をおくところに置きながら…
「退屈なこの人生に転機が訪れますように!」
『その願い叶えてやろう…』
「え?」
次の瞬間、俺は社台の中に吸い込まれた。
ー博麗神社・境内
次に目が覚めると、俺は神社の境内にいた。空は少し白んでる。
「ここ…何処だ?」
大の字に寝転がったまま俺は呟いた。
「おっさいっせ〜ん!」
が、少女の鼻歌交じりの歌声と鳩尾を踏まれたことによりそれは声の無い断末魔に変わった。
「ーッ!」
「!?」
少女の方は驚いた顔に。俺は苦悶の表情に。そして、少女は口を開いた。
「よかったら…お茶飲んでく?」
人をふんどいて第一声がそれですか!?
これが博麗霊夢との出会いだった。
ー博麗神社・座敷
「いやー、ごめんね〜。まさかいるとは思わなくて」
「他にもいた時があるのか…?」
「あるらしいのよね〜」
「はあ?」
「私が見たのはあなたが始めてよ。うちの境内に転がってるのは」
「外の…世界?」
「そうよ。あんたが今までいたのは外の世界。ここは幻想郷よ」
「げんそうきょう…?」
まずい、頭がついていかない。
「ま、そういうことなのよ」(ドヤぁ
「何故にドヤ顔?」
「いいじゃない、別に」(ニコッ
「はぁ…」
「なによ〜、この博麗の巫女自ら懇切丁寧に説明してあげてるのに〜」
「ああ、ありがとう」
「心がこもってない!」
「ありがとうございます、えーと…博麗の巫女様」
「霊夢よ」
「は?」
「はじゃなくて、
「ああ、ありがとうございます、博麗霊夢様」
「それでよろしい」(ニコッ
何なんだこいつは
次回はまたいろいろあります。
よかったらどうぞ。