いきなりですが、有馬さんっていいよね!
強いし、かっこいいし、どことなく優しく見えるし。
この作品は、そんなみんな大好き有馬さんを暗殺教室の中に投入してみた話です!
基本的には有馬さん目線でストーリー進めていきますので、そのつもりで。
喰種の牢獄、コクリア。その中心で、「死神」と謳われたとある男がその短い生涯を終えようとしていた。
「俺は…奪い続けることしか…出来なかった…」
「有馬さん…っ」
「やっと…何か…残せた気がする…」
「さようなら…有馬さん…っあなたは僕の…」
ーーお父さんみたいでしたよ。ーー
その言葉を聞きながら、「CCGの死神」有馬貴将は、死んでいった。
彼が育て上げた「隻眼の王」からの言葉に満足しながら。
残された「CCG零番隊」の面々と隻眼の王は、静かで穏やかな笑みを浮かべているように見えた彼の遺体を静かに横たえながら、彼の死をただひたすらに悲しむのだった。
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暗闇に落ちたはずの意識から急速に意識が浮上していく。わけもわからないまま目覚めていく彼の耳には、
ーー死んじゃ駄目ですよ。有馬さん。ーー
聞こえるはずのない声が聞こえた気がした。
ここは…どこだ?俺は確かコクリアの中でハイセに隻眼の王を引き継がせて、それから……………………気がついたら、ここにいた。うん。わからん。まず最初にここがどこだか知る必要があるかもな……
そこまで思考した俺の視界の中に入ってきたのは、自分の戸籍とパスポート、それにおそらく俺をここまで運んできた者が書いたであろう手紙だった。
意外となんとかなるのでは?と思って手を伸ばし、手紙を読んだ俺は、いきなり自分の将来が心配になってきた。
手紙の内容が、酷いものだったからである。
『はろはろ!はじめまして、特等捜査官殿!僕は、あれだ、いわゆる神ってやつだ!君の人生ちょっとかわいそうだったからね!僕が転生させて上げたのさ!今君がいる世界には、喰種はいなくて、平和な世界だよ!でも、今、とある学校の教室に地球を爆破させちゃう黄色いタコがいるらしくてね!君、ちょっと教師になって見てきてよ!あ、そうそう、教員免許は取っておいたからね!これで君も教師の仲間入りさ! 追伸ーー特典として、君の体と君の武器は、とりあえず一通り持ってきておいたし、君の身体能力は最盛期のまま、寿命は伸ばしておいたから、感謝し給えよ!』
なんだ、これは。この手紙を読んだ人には、何が悪いのかさっぱりわからないだろう。だがな。これは俺にとっては難解すぎる。一歩譲って、転生だとか、特典だとかはわからなくもない。ハイセもよく読んでいたライトノベルで主人公が転生するやつとか好きだったし、結構読まされて来たからな。だが、その後が問題だ。教師?ナニソレオイシイノ?教師ってあれだよね?教卓に立ってなんやかんやと説明するあれだよね?
ヤバイ。できる気がしない。前に平子にどうやって二つのクインケを同時に動かすのか聞かれて、そのときに真面目に答えたら、ものすごい理不尽な物を見る目で見られたあと、呆れた顔で
「有馬さんに最も向いていないのは教師ですね。」
とか言われたし。
つーか、今更だけど黄色いタコとかおかしいし。地球破壊できるとか何なの?ちょっとありえなくない?漫画の世界に入り込んだりとかしてないかな?
「とりあえず、戸籍とパスポートを見てみるか。どれどれ………」
「ファッ?」
「あれれ…オカシイナ…金があと一週間生活できるぶんしか入ってないんだけど…」
なるほど。早く働けと。ニートとか許さないと。
……しょうがない。働くとするか。
そう決断してからは早く、教職免許片手に椚が丘中学へと突撃。理事長と面談してみたのだが……
なんだこれは。理事長が教育熱心なのは伝わってこなくもないが、その方法が酷すぎる。ーー差別?意味わかんないんだけど。何で学校が生徒を差別してんの?
そこから先は、ちょっと喰種捜査官をしていたときからは考えられないくらい熱くなっていたかもしれない。理事長に反論して、自分からE組にしてくれとまで言っちゃったよ。途中で理事長が、
「ここから先は国家機密も関わりますよ?」
と言っていたので、
「構いません。」
と返答した瞬間に、その国家機密が出てきた。
「ニュルフフフフフフ。」
とか言っていたから、理事長にこの黄色いタコはなんだと聞いてみれば、来年の4月までに地球を爆破させる張本人なんだとか。あれ?これって、神様からの手紙の中に書いてあった、黄色いタコじゃね?いや、絶対そうじゃん。
「ニュルフフフフフフ。たまには暗殺者ではない普通の先生が入ってきても良いかもしれませんねえ。」
などとほざく黄色いタコを横目に捉えつつ、理事長に事情の説明を頼んでみた。
快く話してくれたが、もしも俺がこの話を受けないのならば、記憶を消されるのだとか。何それ怖い。
なので、話に乗って、椚が丘中学校のE組に赴任することになりました。
これから頑張ろうと思います。まる。