この加速する世界で   作:NowHunt

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再確認と再認識

「じゃあ、ここまででいいか。駅から中学までバスだっけ?」

【UI> 歩いても行けますが、時間も時間ですしバスで行くのです】

 

 あれから時間はしばらく経過し、雪ノ下たちと別れ、謡を杉並の駅まで送る。駅に着いてから目的のバスが来るまで時間潰しのため談笑にふけっている。

 道中、今日の感想を語り合いながら穏やかな一時を過ごした。珍しく加速世界での話題はなく、この俺たちの生きている現実世界での話を。

 共通のことだし、何だかんだ自然とあっちの話題になりがちだ。

 

「会ったら有田くんによろしく。あと黒チビ」

【UI> さっちんはおまけ扱いなのですね】

 

 ジト目で見つめてくる謡に我が物顔で視線を逸らす。

 

「アイツはついでだ。まぁ、飼育委員でなら有田くんのが会う機会多いだろ」

【UI> それはそうなのですが】

 

 と、何となく気になっていたことを訪ねる。

 

「そういや、有田くんと仲良いあの2人も同じ学校?」

【UI> はい、パイルさんとベルさんと同級生ですね。幼馴染というやつなのです】

 

 やはりそうだったみたい。

 幼馴染か……。ラブコメだと大概勝つか負けるか両極端な属性だよな。一昔前までは幼馴染=負けヒロインとなりがちだったが、昨今はその傾向も薄い気がする。実際の統計とか調べようもないけれど、あくまで個人的な感覚として。

 俺も幼馴染なんていれば何か変わっていたのかと疑問に感じる。家族を除いた場合、付き合いの長さで言えば恐らく謡が一番長い。まぁ、中学からの付き合いの謡が幼馴染とは言えない。関係性で例えるなら親だし……年下だけど。

 

 いや……俺はこの場で何を考えているんだろうか。バカなの? 

 

【UI> また時間があれば紹介するのです】

「あー、それは遠慮するわ。最近、リアルで知り合いが増える頻度が多すぎて……これ以上はキャパ超えそうで辛い」

【UI> なんなのですかその悲しい現状は】

「いやだって、知り合う奴らことごとく年下ばかりだしぶっちゃけ気を遣う」

 

 げんなり気味にぼやく。謡は謡でため息をついている。

 付き合い長かった倉崎はともかく、有田くんや上月とか接し方にちょっと困るときはあった。

 一色や留美ほどお構いなしにズケズケ突っ込んでくる方がまだやりやすい。とはいえ、知り合って間もない有田くんたちと一色たちを比較するのも……いや、初対面からわりと失礼だった気がするな。

 

【UI> というか八幡さんがあっち関係の人たちと知り合う際、絶対年下ではないですか】

「言われりゃそうだな」

 

 そんなくだらない話をしばらくしていると中学校へ行くバスが来た。

 

「またな」

【UI> はい、またなのです!】

 

 元気良く挨拶する謡を見送る。

 

 バスが完全に見えなくなってから俺は再度改札口へと歩く。

 今から千葉に戻るとなるとそこそこ時間かかるなぁ。今日は完全オフと割り切っているし、別にいいか。電車乗ってる時間で英単語でも流しとくか。

 

 ――――ピロン。

 

 改札通ろうとしたところでメールの通知が届く。

 人通りの迷惑にはらないよう端に寄って確認する。…………これは今から時間はあるか、会話する時間はあるかとの旨が記載されている。

 

「うげっ」

 

 一通りメールを読み終えた俺は思わず項垂れる。

 これが雪ノ下さんとかなら東京に今いるという場所を理由に断れるけど、レイカー……倉崎が今から会えるか訪ねられたら返答に迷う。

 倉崎かぁ。アイツ……俺が杉並にいるタイミング狙って連絡するとか俺の居場所バレているんじゃないか不安になってくる。もしかして尾行されている? 監視されている?

 別に放課後になってしばらく経ったからと考えると不自然ではない気がするが……。

 

「どうすっかな……」

 

 あまり東京にいるとBBの対戦がどんどん始まる可能性が高い。本音を言えばそれは避けたい。別に戦ってもいいけど面倒だ。レベル7に挑んでくる奴らとか絶対ダルい……。

 今はまだ謡とタッグを組んでいるが、いずれ一緒にいるエリアが離れてタッグは解消される。そうなるとレギオンに所属していない俺はずっとマッチングリストに載ることになる。できれば機内モードにしてネットに繋がらないようにしたいが。

 

 というか疲れた。早く帰って休みたい。というわけで改札へと足を進めながら誰にも聞こえない声でポツリと呟くを

 

「はぁ、無視しよ」

「できればやめてくれ。フーコはしつこいぞ」

「……っ!」

 

 うわ、ビックリした……。

 急に襟を掴まれ、鋭い声で忠告を受ける。この凛々しい声はこの前聞いた覚えがある。

 

「ところで、なぜ比企谷さんが杉並にいるんだ」

「離せ黒チビ」

 

 黒いシャツを着ている、端から見ても綺麗な長いストレートの黒い髪をたなびかせている、黒のレギオン頭首である黒チビがそこにいた。黒黒何回言うんだ。

 

「よう、しばらく振りだな」

「大して日は経過していないがな」

 

 襟を離してくれた黒チビに軽く挨拶してから、どちらも面倒そうな雰囲気を隠そうとせずに話を始める。帰っていい?

 

「その反応、フーコから連絡来たところか」

「今さっきな。予定を考えろってのアイツも……」

「で、なんでここにいるんだ? フーコも呼び出しするにしても通話のつもりだったハズだが。相談……といよりかは報告したいと言っていたな」

 

 さすがにそれはそうか。いきなり東京来いとか……うーん、言われたことはあるけど平日に呼び出されることはしないだろう。

 

「あー、ざっくり言うと、今日は昼から俺の知り合いと謡と遊んでたってとこだ。そんで解散したから」

「杉並まで謡を見送りしていた……と」

「そゆこと」

 

 駅から少し離れて人が少ない場所で話す。あまり聞かれたくない話題だろうし。

 

「謡はどこに?」

「バス乗って中学向かった。ホウの世話があるからな」

「む、すれ違ったか……」

 

 少し残念そうな表情をしている黒チビでした。こめんな、そりゃ会うなら目の腐った高校生より可愛らしい謡の方がいいよね。

 

「……それで? 呼び出しってことはやっぱこの前のISSキットでか? 今さら俺に話すことなんてねぇだろ」

「一応関係者だからな。事後報告でいいから話しておきたいところだろう」

「あのあとの顛末はざっくり聞いたが」

 

 俺がバイスを逃がしてしまってから仕方なく退散した。

 

 そこから色々あって上月――――2代目赤の王の強化外装が2個ほど奪われた。強奪というスキルや強化外装を奪うスキルを使用したとのこと。なにその無法スキルは……。

 赤の王の強化外装は神器級に鍛え上げた代物だ。もちろん、神器には多少劣るだろうが、それでもレベル7や8とは比べるべくもないほど同等に近い性能を誇っている。

 そして、その奪った強化外装はメタルカラーであるウルフラム・サーベラスへとムリヤリ装着された。

 それだけでも相当厄介な事態だが、追加で様々なBBプレイヤーが使用したISSキット――――そこに蓄積された負の真意がその強化外装に降り掛かった。

 

 この行程はカレントから聞いた……災禍の鎧と同じだ。倉崎と美早は災禍の鎧マークIIと呼称していた。

 

 まぁ、本音を言えば面倒だったからケーキ屋で直接聞くのは避けたが、帰ってから長文のメールが送られてきた。だから詳細は知っているわけだ。

 

「それもフーコから聞いたさ。……週末に加速研究会をどうするかという話し合いがあるとのことだ。王たちが集まってな。恐らく、その辺りをフーコは話そうと思っているだろうが……」

「これっぽっちも興味ねぇ。あれは俺の憂さ晴らしでアイツら殴っただけだ。そっからの顛末とか、あのクズ共がどうなろうが知ったこっちゃねぇわ」

 

 嫌味ったらしく俺はそう告げる。

 

「しかし、比企谷さんは既に喧嘩を売ったわけだし、これから先狙われる可能性は0ではない。いくら東京から離れた場所に住んでいるとはいえな。たしか千葉だっけか。わりと近いし、動向程度なら別に知っておいて損はないと思うが」

「因縁吹っ掛けられたらそりゃ振り払うわ。とはいえ、アイツら……特に白の引きこもりなんざに関わりたくないな。つーか、白のレギオンの連中、加速研究会を差し置いてもそんなに好きじゃない……」

 

 というか千葉は近いが、千葉県はかなり広いと思う。なにも千葉県は千葉市だけではない。都会だけで言えば、千葉市の他にも有名どころで船橋や松戸もある。他にも住宅街やら田舎やら思っているよりも広がっているだろう。てか関東平野だしな。

 

「引きこもりも当然関わりたくない部類だが特に幹部の奴らが面倒だわ。まだネガビュのがマシまである」

 

 そもそもの対戦数が他の七大レギオンに比べて少ないと言われればそれだけだけれど、単純にそこまで好印象を持っていない。

 

 特に幹部のプラチナム・キャバリアー……アイツ、コスモスの信望者すぎてなぁ。

 つーか、それこそ信者に近い。コスモスの気に入らないものを独自で解釈して排除しようとしてくる。あそこまでいくとかなりの気持ち悪さが突き抜けているほどだ。

 多分リアルでも相当コスモスと関わりあるのだろうが、それを差し引いても相手するにはかなりダルい。

 ぶっちゃけ嫌……ではなく苦手だ。まぁ、理由の大半俺が悪いのだけれど。

 

 それは昔も昔、俺が対戦相手を煽るためにがっつりコスモスの悪口を白の本拠地である港区で言いまくっていたら……ひたすら乱入されるわ、上の世界では闇討ちしようとしてくるわ。

 正直そこまでする? レベルで狙ってきたからなぁ……。しかも心意まで使ってきたし……。

 勝率はどれくらいだっけか。6割はあった気がするが……上の世界で狙われたら面倒だったしさっさと退散したが。逃げるだけなら俺の心意使えばわりと簡単だしな。

 

「コスモスは粘着質だからな。アレに付き纏われるのはかなり大変だぞ」

「やけに実感籠もった一言だな」

「はぁ……まぁな」

 

 黒チビを数年引退させた元凶とはいえ、それだけではない、他にも浅からぬ関わりを含んでいそうな雰囲気を感じる。

 例えば、ごくごく単純な思考になってしまうがリアルでも知り合い? 黒と白と2人の王がいつ始めたのかは知る由もないが、その可能性も充分ある。

 あれか、もしかしてワンチャン親子かコイツら? 有り得そうな考えだ。そうだとするのならば、切り離して考えたいがそうはできない……割り切れぬ感情が黒チビには渦巻いているのだろう。

 BBの親子関係はただ仲が良いだけではなく、自身の秘密を打ち明かす必要がある。それこそ、がっつりと知られてはいけない個人情報を見せる場合もある。ただの仲良しこよしでは表現できない関係だ。

 

「だからこそ……」

 

 黒チビの苦虫を噛み潰したような鋭い表情は何を想っているのか俺には知る由もない。詳しく訊こうとも思わない。これは他人では推し量れないモノだ。

 

「ん? 何か言ったか?」

「いや何も」

「む、そうだったか。しかし、そうまでしてアイツらと関わりを持つのが嫌なのか。最悪、ブレイン・バーストの存続するかどうかの問題まで発展する恐れがあるというのに」

「別になぁ……そうなったらなったで良いんじゃねーの。それまでだったってだけだ。どんなオンラインゲームだっていつかはサ終するだろ」

 

 仮にポイント全損したときのように記憶が消えたとしても、俺と謡はBB関係なしに元々知り合っていた。その関係性まで消えるとは思わない。

 ただ、その記憶がどこまで残って、どこまで消えるのかは現段階で予想するのは難しいところではある。

 

「なんだか随分とドライだな。数年このゲームをプレイしているだろ。もう少し、感慨というか……愛着はないのか?」

「勘違いしてそうだから言っておくが、愛着はそれなりにあるぞ。何だかんだ楽しんでいるし、好きなゲームだ。ここまで長年プレイしたゲームは他にないしなぁ」

 

 好きは何だかんだ行動するための原動力、その最たる理由になるだろう。

 

「そうなのか。にしては、どこか冷めているように見えてしまうな。ゲームの内容は好きということだろう。となると、ブレイン・バーストがただのゲームではなく、現実世界に干渉できる加速とかがあるからか?」

 

 やけに鋭い指摘だ。正直ほぼほぼ当たっている。

 あまりあの機能はなるべく使わないようにしている。わざわざ加速を使ってまでやりたいことないからなんだけどな。たまに時間が余ったら1.8秒経つまで勉強とかしているけど。フィジカル・バーストも使う場面なんてこれといって直面しない。目立ちたいわけでもないしな。

 俺はあくまでゲームが好きなのであって、現実をどうこうしようとする加速は好みではない。

 

「まぁ、たしかにこのゲームは……加速とか現実世界に干渉できる機能かあって正直色々とおかしいゲームだとは思う。そこまで知っているわけじゃないけど下手すればBBの――――いや、アレのせいで現実世界の常識がある種、ガラッと塗り変わることだって有り得るかもしれない」

 

 たまに連絡を取り合っているグラ……鉛筆野郎から俺が半ば引退したのをいいことに色々と情報を寄こしてくることがある。

 なんなら、ヤバそうな代物がある場所に佇んでいるとかただのプレイヤーである俺が知っていいはずない情報とかな。

 それを俺に話してアイツはどんな利点があるのやら疑問でしかない。別に厄ネタ知りたいわけじゃないんだがな。だいたいスルーしていること多いし。

 

「その他……まぁ、色々な要因のせいでいきなりBBが終わる可能性だってきっとある。それが嫌な気持ちも当然持ち合わせている。……が、やはり俺にとってこれはゲームであって、だからこそ現実を優先したい。今は大事な時期だからな」

「そうか、比企谷さんは受験生だったな」

 

 どこか納得した声を漏らす黒チビ。そして、次にこちらを訝しむ視線でこちらを覗く。

 

「しかし、どこか解せないな。長らく引退していた比企谷さんにしては様々なことを知っていそうな口の利き方をする。比企谷さんが言っているのはもしかして帝――――」

 

 ジェスチャーでこれ以上喋るなと指を添える。オープンスペースで話題にするのは避けたい。

 

「世の中、どこにでもお喋りな奴はいるってことだ。こんなゲームから離れている奴に話したがる随分と呑気な物好きがな」

「……誰のことだ? 謡ではなそうだが」

 

 まぁ、謡からも帝城の話は少し聞いたことある。クロウと一緒に突入したことあると。だが、俺の知識の大部分は鉛筆なんだよなぁ。

 

「謡の話はちゃんと聞いているけど、ソイツからは話半分だからな。いつも一方的だ。しかも真偽不明な情報を嬉々として教えたいお喋りなんだよなぁ」

「……フフッ、どうやら苦労しているようだな」

「全くだ。こちとらあまり大っぴらに関わりたくないんだよな」

 

 まぁ、嘘は言っていないだろう。しかし、全てが真実とは限らないのも事実。せめて確定した情報を送れと俺はいつも言っているのだけれど。

 カレントからは表の情報を時折貰っている。鉛筆からは普通では知り得ない情報を一方的に送り付けられる。東京から離れるとき真剣に戦っただけで充分だったのに……絶対面白がっているだけだろ。

 

「って話逸れたな。さっきも言った通り、こちとら現実を優先したい時期だ。前に倉崎からカレント救出作戦に誘われたときも同じ理由で断ったからな」

「ふむ? そのわりには大分手助けしてくれたようたが?」

 

 言葉とは裏腹に俺がネガビュたちを助けたからか愉快そうにこちらを眺める。少し気恥ずかしくなり顔を背けてしまう。

 

「あれはただの憂さ晴らし。お前らを助けたつもりはない」

「なるほど、そういうことにしておこう」

 

 やりにくいなぁ。

 

「だからだな、いくらお前らが面倒ごとを押し付けようとしてきてもムリなときはムリだっつーの。つーか、そもそも物理的な距離もあるしな。リアルを疎かにしてまで今はそっちに関わるつもりはねぇ」

「とは言うがな、その現実の比重にブレイン・バーストは含まれていなくとも――――謡は含まれていないのか? 元々仲が良いのだろう。だから親子関係を結べたわけだし」

「……いや今言った現実、リアルってのはあくまで俺の進路のことだぞ」

 

 呆れた声を放つ俺に対して、黒チビも呆れた声を返す。

 

「それは分かっているさ。たしかに受験生でゲームや別のことでうつつを抜かすことは避けるべきだ。その程度私にも理解できる。年齢が違うが私も受験生だからな。ま、気になっただけだ」

 

 あ、お前もか。高校と大学では難易度がかなり違うとはいえ随分呑気というは余裕だな。推薦で決まっているのか?

 って違う違う……。

 

「要するに、もしBB内で謡が困難な事態に巻き込まれたら助けに来るかとか言いたいんだろ」

「そうなるな」

「前提としてそんな事態にならないよう、レギオンの頭には頑張ってもらいたいけどな」

「無論最善を尽くすとも。だが……物事には絶対はない。昔のこともある。私がバカなことをして謡が危険な目に遭うかもしれない」

 

 謡もカレント同様、四神に囚われていたことが数年ある。

 無制限フィールドにログインできないだけで通常対戦はできるけれど、やはり上の世界は特別だ。通常対戦よりも自由な空間があそこには広がっている。そこに入れないというのは相当なストレスだろう。

 別にそのことについて責めるつもりなんて毛頭ない。アイツが選択し決めたことであって、そこに俺が介入する余地はない。

 そもそも謡は親だ。子が毎回助けるとか格好付かないだろう。

 

「……まぁ、暇なときは助けてやらんこともない。俺より強いお前らに言ってもアレだな、あんま意味ないっつーか説得力ないかもしれないがな」

 

 なんて自虐に近いことを話していたら黒チビが顔を逸らした。反応に困ったわけではなく足音が俺らに近付いてきたからだ。

 

「わっ、ホントに八幡さんがいるとは……驚いたわ」

 

 どこか大人びている声と共にゆっくりとこちらへと来た倉崎は俺を見て少し目を丸くしている。本来、ここにいるとは本気で考えていなかったようだ。連絡あったのもただの偶然か。

 

「さっちゃんから聞きましたけど嘘じゃなかったんですね。それで? ういういは?」

 

 まるでお気に入りのぬいぐるみがどこにあるのか確認するかのように目を輝かせ辺りを見渡し訊ねる。

 

「まずそれか……。謡なら中学校だよ」

「えー、ざんねーん。ういういと会いたかったのに……。仕方ありません、ここは八幡さんで……と! 遊ぶとしましょう」

「帰るわ。じゃあな」

「ごめんなさいごめんなさい帰らないでください私が悪かったです」

 

 半ば冗談を告げた俺に対してわりと本気で引き留める倉崎。まるでコントだな……黒チビも苦笑しているし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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