繭の中   作:桃音@まゆすきp

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その後のお話。

まゆとの結婚式はいつですか!(机バンバン


最近、メメント?モメント♪ルルルルル!を聞くと泣きます。


先日、「佐久間まゆと森久保乃々~」を出しました!
ラブコメの予定ですので、よかったらどうぞ!



浮気ばかりのダメな人。

「子豚ちゃんは、どうして私を選んでくれたんですか~?」

 

私は問いかける。

 

「それは朋花様に一目惚れしたからだ。」

 

目の前の男性は、346プロのプロデューサー。

先日まで、担当アイドルの佐久間まゆに監禁されていた。

佐久間まゆは彼と心中を図ろうとして失敗。

今は病院にいるらしい。

私が彼を見つけてなかったら、命の危険すらあったらしい。

 

「本当に、聖母の心をぐちゃぐちゃにして…。」

 

どうやら、私はこの男性に恋をしているらしい。

 

 

 

さて、2人の少女の話をしよう。

1人は天才とも呼ばれた少女。

 

彼女は記憶操作の薬を開発して、ちょっと話題になっている。

先日、彼女は猫のような瞳を細めて私に言った。

 

「いつか、絶対にプロデューサーはあたしのモノにするから?」

 

甘い甘い香りを撒き散らしながら少女は去っていった。

 

1人は人見知りで大人しい少女。

 

彼女は佐久間まゆの病室に行って、佐久間まゆを殴ったらしい。

大人しい少女でもそんな事をするのか、と少し驚いた。

先日、彼女は押し花を見つめながら私に言った。

 

「プロデューサーさんは私の…私のクローバーなんです。奪わないでください。

…奪わないでよ!奪わないで!」

 

掴みかかられそうになり、慌てて他の人を呼んだ。

 

2人と話をしてみたが、恐怖しか感じない。

 

「子豚ちゃんは、聖母を愛し、聖母に愛される覚悟がおありですか~?」

 

思い出した事による体の震えを隠すように、私は問う。

 

「あぁ、覚悟ならある。」

 

私は目の前の男性に近寄り、キスを交わす。

この恋はきっと誰にも邪魔できないんだ……。

 

そう思っていた。

 

 

 

 

 

結婚式は小さな物だった。

アイドルの結婚式だから。

熱狂的なファンもいる私の結婚式。

だから仕方ない。

 

 

「幸せ、ですねぇ~。」

「幸せだな。」

 

 

新婚旅行には行けなかった。

お互いにスケジュールに余裕がなかったから。

だから仕方ない。

 

「いってらっしゃい~。帰りはいつ頃になりますか~?」

「夜中になるから、先に寝といて。」

 

 

 

夜中になっても帰らずに、事務所で寝泊まりする日もあった。

私はそんな事もある。と思っていた。

だから仕方ない。

 

 

 

「ねぇ。そろそろ帰って来れません~?」

 

電話越しに聞こえる女の子の声。

普通に仕事しているのなら聞こえないはずの声。

 

 

 

でも、私は信じていた。

 

涙を溢しながら、一生懸命にアイドルの仕事をして。

家の事もして、彼の帰りを待っていた。

「あれも仕方ない。これも仕方ないんですよ〜。」

 

 

 

 

ある一通の電話が私に教えてくれた。

 

「あなたの旦那様、他の女の子に浮気していましたよ。

好きだ。愛してる。そう言われました。

 

ねぇ。奪い返していいんですよね?」

 

 

思わず電話機を落としてしまった。

 

「そ、そんなはずありませんっ!

あの人は、仕事が忙しいだけ。忙しいだけなんだからっ!!」

 

「志希ちゃんは、子供がいるみたいですよ?」

 

落としたはずみにスピーカーモードになっていたらしい。

 

「もうすぐ、生まれるんですって。」

 

 

信じたくない。

 

無理矢理、電話を切って346プロへ行く。

 

彼はいました。

少しお腹の膨らんだ志希さんと2人で楽しそうに話していました。

 

見たくない。

 

信じたくない。

 

違うの。こんなの嘘なの。

 

きっとこれは悪い夢。

 

夢ならちゃんと目覚めなくては。

 

 

私は、足元にあった大きな大きな石を持ち上げ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて大好きになった人は、永遠に起きなくなってしまいました。

夢から覚めないだなんて本当にこの人は仕方ないですね〜。

私も、早く彼のそばにいかないと。

 

待っていてくださいね~?

すぐにいきますから。

 

そしたら、また幸せな家庭を作りましょうね~。

もう次は「仕方ない」なんて言わせないでくださいね〜?

 

 

 

 

 

 

約束、ですよ~?




朋花様以外と重婚はしてなくても、浮気はしていましたね。
バッドエンドに近いかな。この後日談は。

私にとって、朋花様はヤンデレじゃありません。
この小説では、普通に恋をして、幸せを夢見ていただけなのに、裏切りを受けたかわいそうな少女です。
しかも、それでも信じていたのにずっと裏切られ、挙げ句の果てには真実を知り、自分が傷付く。

浮気男は何されても仕方ないと思います!うん!





いいですか?
浮気はダメです!絶対!
したら相手が刺されても仕方ないですからね!?

繭の中のその後の話でした!
頑張って執筆します!

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