繭の中   作:桃音@まゆすきp

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第6話

プロデューサーさんの手足に裂傷が絶えない。

 

「どうして抵抗するんですか?」

 

見ているだけで痛々しい。

 

「大丈夫ですよぉ。まゆがずっとずっと一緒にいますからねぇ。」

 

頬を撫でると、「ひっ」と怯えた声が聞こえる。

どうして怯えるの?

こんなに愛してるのに。

貴方を愛してるだけなのに。

 

 

 

不在着信があった。

ちひろさんだ。

プロデューサーさんから離れた場所でかけ直す。

 

「まゆです。どうかなさいましたか?」

『あ、まゆちゃん。

プロデューサーさんの事で聞きたいんだけど。』

 

冷や汗が流れる。

もしかして見つかっちゃったの?

 

『先週の金曜日以降で見かけてないかしら?』

 

その一言で安堵する。

 

「はい。見かけてませんよ?

何かあったんですか!?」

 

出来るだけプロデューサーさんの不在を知らない佐久間まゆを演じる。

 

『・・・。いえ、なんでもないわ。

あと、来週はCM撮影が入ってるから忘れないでね。』

「わかりましたぁ。それでは失礼いたします。」

 

ぷつんと電話を切る。

 

プロデューサーさんの元へ戻ると、

 

「・・・腹が・・・減った。」

 

そう言われる。

嬉しくなって、ご飯を作ります。

 

もう3日以上もご飯を食べてません。

美味しいご飯を作らなきゃ。

 

沢山。沢山。

 

プロデューサーさんの好物を沢山作らなきゃ。

 

 

 

 

最後におまじない。

 

「おいしくなぁれ♪」

 

指を包丁で切り裂き、赤いモノをハンバーグの種に垂らします。

 

まゆをもっと味わって。

まゆ以外考えられないくらいに溶けてしまって。

 

 

 

 

 

 

「はい、あーん。」

 

ついつい沢山作ってしまいました。

口元にご飯を持っていくと何の抵抗もなく、食べてくれました。

次をくれと言わんばかりに口を開けてくれます。

 

「美味しいですか?」

 

返事がなくてもいい。

 

「もっと食べてくださいね。」

 

ちゃんとご飯を食べてくれるのならそれでいい。

 

 

 

 

 

すっかりお皿が空です。

まゆも3日ぶりのご飯でした。

 

「まゆ・・・美味しかった。・・・ごちそうさま。」

 

その言葉がとても嬉しかった。

 

「うふ。お粗末様でした♪」

 

久しぶりの普通の会話。

日記に書かなくちゃ。

 

 

 

その日から、プロデューサーさんが抵抗する事が減りました。

お風呂に入る時もされるがままで、ご飯を食べる時もちゃんと口を開けてくれます。

 

この生活を始めてもう1週間です。

 

「プロデューサーさんは女の子と男の子、どっちがいいですかぁ?」

 

相変わらず返事はありません。

 

「まゆは女の子も男の子も一人ずつ欲しいな・・・なんて思います。

でも女の子はきっとまゆに似てしまうので、毎日パパの取り合いになるでしょうね。うふふ。」

「それは勘弁してくれ。」

 

たまにこうやって返事をしてくれるようになりました。

 

「男の子はきっとプロデューサーさんに似てしまうから、まゆはとっても可愛がりますよぉ?」

「俺がパパになる事はないから。」

 

まだそんな事を言う・・・。

 

「プロデューサーさんはパパになりますよ。

まゆの旦那様になるんですよ。」

 

また返事がなくなりました。

 

「まゆとプロデューサーさんの子供なら絶対に可愛いので、楽しみにしましょうねぇ。」

 

 

 

そう言って、プロデューサーさんにキスをします。

 

電気を消して。

 

 

まだまだ長い夜は続きます。

 

 

「アイシテマス。」

 




Love∞Destinyを脳内再生してますw
ままゆソロが早く聞きたいです・・・。
5thの物販で手に入るといいなぁ。

ラブディス組はいい感じで愛が重い!w
だりーなは愛が重いイメージないですけど。

あーそうです、ミリシタ楽曲はよ!
星座ユニットの曲入って欲しい・・・。
リフレインキスは種ちゃん戻ってからなのはわかるけど!
リフレインキスが見たいよおおおおお。
ピスケスのP.S.ILove youも凄く好きだから早く追加して欲しい!

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