CM撮影の日が来ました。
「プロデューサーさん♪行ってきますね。」
そう言って、部屋を出ました。
かちゃんと部屋の鍵を閉めます。
ドアの鍵も閉めました。
「あら、まゆちゃんは今からお仕事?」
管理人さんからそう尋ねられます。
「そうですよぉ。それでは行ってきますねぇ。」
管理人さんはにこやかに送り出してくれます。
事務所には人が全く居ません。
ちひろさんが忙しく電話をかけています。
「あ、まゆちゃん。スタジオまでタクシーを呼んであるわ。頑張ってちょうだいね。」
なんだか忙しそうです。
「わかりましたぁ。」
スケジュールを見ると、志希ちゃんと一緒だそうです。
「どもども~。」
タクシーの中にはもう志希ちゃんが居ました。
「こんにちは♪今日はよろしくお願いしますねぇ。」
いきなり匂いを嗅がれます。
「あれ?まゆちゃんからプロデューサーの匂いがするよ~?」
「そうですかぁ?
きっと気のせいですよ。」
志希ちゃんの目の色が変わりました。
「う~ん、アヤシイねぇ♪
とぉっても興味があるよ~!」
どうしよう。この人には気付かれてる。
「撮影・・・終わったら、話聞かせて?ね?」
いつの間にかスタジオに着いていました。
どうやって隠せばいいんでしょうか。
プロデューサーさんとの甘い生活を壊さないで。
「まゆちゃん、もっと笑って!」
上手く笑えません。
「こう、ですかぁ?」
アイドル専用のスマイル。上手く出来ていますか?
こんな時、私はどうしてたんだろう。
『プロデューサーさん♪
上手くできたら褒めてくださいねぇ?』
『あぁ。まゆ、頑張ってこい!』
『はい!』
なんでここにプロデューサーさんが居ないんだろう。
それは私がまゆの部屋に閉じ込めたから。
愛して欲しい一心で越えてはいけない線も越えてしまった。
どうしよう。
プロデューサーさんの場所がバレたら捨てられちゃう。
プロデューサーさんに捨てられちゃう。
「まゆちゃん、もっと笑って!」
「笑って!」
ぱんぱんと手を叩く音がします。
「アタシ疲れちゃったからきゅーけー!」
志希ちゃんです。
「さ、まゆちゃん。お茶しよっか♪」
妖艶に笑う彼女が今は一番怖いです。
「プロデューサーの匂いってさー、すっごく分かりやすいんだよね~♪
まゆちゃんから匂いがしてびっくりしちゃったよ~。」
口調はにこやかだけど、目が笑っていない。
「それで?
プロデューサーはどこなの?」
冷や汗が止まりません。
「うーん、花の匂いもするね~?
これは沢山の花の匂いだ。」
やめて、気付かないで。
「サンザシ、スグリ、マリーゴールドの匂いだぁ。
他にもまだあるね?桑、とか。」
「もう・・・やめて。」
「やめないよ~?にゃはは」
ちくちくと針をさされるような感覚がします。
「まゆちゃん、イケナイ子だねぇ。
匂いでぜーんぶお見通しだよ~?」
心臓を鷲掴みにされるような気分です。
「さ、全部が終わったらまゆちゃんの家にお邪魔するね~♪」
まゆちゃん、イイ匂いがするね~♪
って言わない志希にゃん。
志希にゃんの作った香水が欲しいです。
そういや、私は一応女性pだったりするんですけど・・・。
シンデレラって女性p少ない気がする!!
寂しいよおおおおおお!
むり久保pとままゆpの女性と話がしたいぃ・・・。
いや、アイマスpだったら誰でもいいから話したい・・・。
話ずれましたw
今回誰よりも好きなのに聞いてましたが、やっぱままゆ可愛い。超好き。
次回も頑張って執筆します~
やみのまです♪