5時間前に1つ投稿してるので読んでない人はそっち先読んでくださいね
「響ちゃん、入るよ」
声がして、扉が開く音がする。
白露。
「見に来るの遅くなってごめんね。提督も心配してたんだけどお仕事忙しくて…」
うん…ありがとう
静かに歩いてきた白露が、ベットに腰掛ける。ちょうど私の足元だ。
「どう?何かして欲しいことある?今ならなんでもしてあげるよ?」
なんでも、と言う言葉に反応するだけの元気はまだなかった。それよりも
「…トイレに行きたいんだけど…頼めるかな」
「うーん…歩けそう?」
「………わからない」
試しに白露の手に掴まったままベッドから立ち上がろうとしてみる。
まるで力の入れ方を忘れてしまったかのように、ひざが抜けた。
「どうしよ…あ、私が運べばいいのか」
姉さんが私のひざの後ろと背中に手を回す。
「苦しい?大丈夫?」
「お姫様だっこ」の形で持ち上げられた。
「響ちゃん軽いね。私達よりずっと」
白露が少しだけ顔を歪めた。
「もっと頼っていいんだよ?それこそ時雨の恋人なんだから私の妹みたいなものなんだし…無理しなくていいんだよ?」
やめて。そんな顔しないで。
「大丈夫さ。みんなといれて、楽しいから。」
みんなといれなくなる方が辛いから。
白露はわかってくれたのか小さく笑った。
「よかった」
ちゅ。
そっと、頬にキスをされた。情欲でなく、親愛の証。
「じゃあ行こっか」
白露が歩き出す。なるべく揺らさないようにしてくれているのがわかった。
「1人でできる?手伝ったげようか?」
「流石にそれは…恥ずかしいな」
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「ご飯持ってきたよ!」
ちょっと待っててと言われたので体を起こしたまま待っているとまた扉が開く音がした。
食器と小さな鍋を抱えた白露がいる。
「おかゆ作ってきたんだけど…たべれるかな」
「…わからない」
「元気でるから食べれると良いんだけどね〜」
そう言って白露はおかゆを器によそう。どうやらたまご粥のようだった。
そのままスプーンですくって私に差し出してくれる。私はゆっくりスプーンに顔を近づけて、
吐き気がして反射的に顔を背けた。
「ごめん、白露、」
「大丈夫、苦しいのは響ちゃんなんだから謝らなくて良いよ。……口移しなら食べられるかな」
「…白露型って口移し好きなの?さっき時雨も。」
「え、時雨が?」
姉さんが小さく首をひねった。
「どうなんだろ……時雨は昔来たばっかりの時何も食べようとしなかったけどこうしたら食べてくれてから……村雨と夕立はお互いにやってたみたいだけど」
夕立。
その名前を聞いてなんとも言えない気分になる。
「大丈夫大丈夫。夕立も響ちゃんのこと心配してたからちゃんと仲直りできるよ。……がんばったらそれ以上も。」
白露がおかゆを口に含んで、少し咀嚼した。
私の目を覗き込んだ後に、私の口と重ね合わせる。
肩に置かれた手に少し力が込められた後に、どろどろのお粥が白露の口から流れ込んで来る。
恥ずかしさすぎて味わうこともなくすぐに飲み込んだ。
「…よかった、食べれたね。」
「うん。…Очень Вкусно 」
「…おいしいです、だっけ。……ありがとう」
白露は嬉しそうに微笑んでいた。
「…あ、ごめんね。そろそろ提督の所に戻らなきゃ。……おかゆは置いといて。あとで取りに来るから。無理に食べなくていいからね…早く元気になってね」
扉が閉まる音が聞こえた。
机の上に妹みたいなものと言ってくれた私のために作ってくれたおかゆがある。
スプーンを手に取った。ひとさじ掬って口に運ぶ。
「…おいしい」
もう吐き気はしなかった。
白露姉さんの手作りおかゆ(仕上げは口内で)とか絶対美味しい。
あ、村雨さんやってくれない?………え、いいの?……大丈夫?熱あるんじゃ?…あ、痛いやめて蹴らないで!