気がついたら3ヶ月経っていた。……あ、待って、村雨さん叩かないで、違うんです、仕事が忙しかったり絵描いてたり友人に誘われて作曲の真似事してたり短編書いてたりいでですね、…あ、だめです、いけません、しゅえさん打属性耐性もないのでトンカチはちょっと
ちょうど、夢と現実の間を彷徨っていたころ。
「響、…起きてる?」
扉が開く音が聞こえた。
「…ねてるっぽい……寝てるよね?…今なら」
とんとんと床を叩く音は、ゆっくりと近づいてきた。
ぎしり、とベッドの上に登ってくる。
太陽のような香りがした。
「響…」
その声がとても近くで聞こえた気がして。私は目を開いた。
「…夕、立」
「起きた?……おはよ。響」
目の前には2つの赤い目があった。
すぐに、それはかるく閉じられて、
「んっ…… 」
キスをされたんだな、と気づくのには時間がかかった。
やっと気づいた頃に離れて行く。
彼女の顔は、昨日の夜の酷いものとは違った。
「…よかった、元気そうで。昨日、怖がらせちゃったし、困らせちゃったみたいで」
「響は、まだ辛い?…ほっぺた赤いし、目も潤んでるね」
「……そうなのかい?」
自分の頬に手を当ててみる。たしかに、少し熱い気がする。
「……ほほは、少し恥ずかしかったんだ。…涙は、多分嬉しかったから。……夕立に、どうやら嫌われてないみたいだから」
「嫌ってなんかないよ。…好き。大好き」
夕立の手が頬に乗っていた私の手を包んだ。
少しひんやりして気持ちいい。
「ごめんね。響、…拒絶なんて、私が1番しちゃダメなことだったのに。……ごめんね」
「…あぁ、気にしてないさ。…時雨も白露も教えてくれた気がする。…それに、好きって言ってくれたから、幾分か気持ちが楽になってるよ」
私が悪かったんだ。肉欲だけの衝動で夕立を求めたから、こうなるんだ。
「ごめんね夕立。ありがとう。…私も、夕立のこと好きだよ」
人と付き合うのに感情を持たないことがいけなかったんだ。……ちゃんと、好きって言わなきゃいけなかったんだ。
「これで、ちゃんと仲直り。…両想いっぽい?」
「…うん。そうだね」
時雨も入った三角形。少しばかり歪んでしまったけど、これでまたみんなを自信を持って好きと言える関係に戻れたのだろうか。
「………村雨に相談してよかった。恋のことならやっぱり村雨にお任せっぽい」
「村雨?」
彼女に聞いたのか。なるほど、村雨なら、好きな人と仲良くやる方法をたくさん知っているだろう。
「村雨がね。キスして好きって言って。それから謝りなさいって。……言葉より多分上手く伝わるからって。…ちゃんと夕立の気持ち伝わった?」
ああ。とっても。
「よくわからなかったよ。…だから、もう一回いいかい?」
「んふーん、何回でもいいっぽい!」
風邪がうつるんじゃないかとは思ったけど、笑顔で唇を重ねてくれるのが嬉しいので。
まあいいかな、なんて思ってしまった。
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「…ああよかった、ちゃんと夕立とはなんとかなったんだね、」
「なんとかなったっぽい!」
「心配かけたね。……時雨、さ、」
「どうしたんだい?」
「さっきね、夕立とキスしたんだけどね、すっごく当たり前のように舌入れてきたんだけど」
「?嫌だった?」
「そういう訳じゃ…いっつも時雨としてるのかい?」
「うん。…あと村雨とも」
「…思ってたんだけどさ、村雨と夕立ってどんな関係なの?僕来た時すぐのことはあんまり覚えてないけど、初めからそうだった?」
「……私も、村雨のことはよく知らないな。…海に出てるの見たことないし」
「…あ、響、あのときいなかったもんね」
「あの時?」
「うん。私と村雨を白露と時雨が助けてくれた話。」
「……え、そんなことあったっけ…?」
「時雨、覚えてないの?頭大丈夫?」
「言い方にトゲが……さっきも言ったけど、来てすぐの頃のことはあまり覚えてないんだ。…つ最近になるまで、覚えてないことにも気づかなかった」
「え、じゃあ、村雨と夕立が時雨の髪結ったのも、覚えてないの?」
「…ごめん」
「…じゃ、もう一回ね。村雨だけじゃなくて、時雨が白露に拾われて来た時から。…響も気になる?時雨最初、すっごく可愛かったんだよ」
「話を聞こうか」
「ふふっ……最初は、時雨は白露に拾われて来たの。その時ねーー
響は終わったので次は白露。その後過去