壊れた女の子   作:天城修慧/雨晴恋歌

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時系列的には響と親愛の後です


改稿 村雨から提督への想いをほのめかす言葉削除。


いっちばんの深愛を

 

 

ーーーじゃあね」

 

(廊下にでる)

 

「あれ、提督どうしたの?」

 

「呼んでたのになかなか来ないから迎えに来た。…響は」

 

「大丈夫。…きっともうすぐ夕立が来るから。……どうしてここだってわかったの?村雨は?」

 

「響のとこ行くって言って出てったろお前。…村雨は、明石のとこで検査受けてる」

 

「あー………なに、何するの?私たち」

 

「…寮の空き部屋見ときたいんだ。俺だけじゃ捕まるだろ?」

 

「うん」

 

「否定してくれよ…」

 

「だって提督ロリコンじゃん。私みたいなちっちゃい子好きになってるんだもん……どこの部屋見に行くの?」

 

「駆逐寮だな」

 

「もしかして私の妹⁉︎」

 

「残念、別の娘だ」

 

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

「この部屋だっけか」

 

「そこは村雨のだよ…入りたいの?」

 

「バカ言え……じゃあこれ?」

 

「そっちは夕雲…入りたい?」

 

「入りたい」

 

「あーはいは…ん?」

 

「次!この部屋は…」

 

「…そこは2人部屋で磯波ちゃんと」

 

「ふーん」

 

「この前改二になった叢雲ちゃんだよ」

 

「よし、入ろう」

 

「…提督?」

 

「冗談だって…ここは?」

 

「龍驤さんの部屋」

 

「駆逐艦RJか…」

 

「本当は浦風ちゃんの…」

 

「お邪魔しまーす」

 

「もしもし、憲兵さんですか?」

 

「じゃあここは…」

 

「明石さんの部屋」

 

「……そういうの、止めろ。なんて反応していいかわかんなくなる」

 

「私は公認で良いって言ってるのに、なんで向き合ってあげないの?」

 

「…いやだってさ、明石だけならまあもうちょっと気楽に…は失礼だな、なんというか…そういう風に、できるんだけど…村雨いるじゃん」

 

「あー……明石さんと気まずいって言ってたし、今提督が明石さんとくっつくとお仕事大変かもね」

 

「ハーレム主人公の気持ちがわかる気がする」

 

「…ね、どれだけ提督を好きな人がいても、正妻は私だよね…?」

 

「ヤンデレは結構です」

 

「つれないなー。…でもね、提督。……みんな、提督のこと好きだから、きっと悪いようにはならないと思うよ」

 

「………そうなれば良いんだけどな」

 

 

 

 

____________________

 

 

 

 

 

 

「そう言えば誰が来るの?」

 

「清霜だな」

 

「清霜ちゃんかー…あんまり見たことないな。……あ、ここだよ」

 

「えーっと、カギ、カギ、っと。開けるぞ」

 

「おーすごい!…すごいほこりっぽい」

 

「まずは掃除だなこりゃ…白露、箒と雑巾頼む。俺はバケツ持ってくる」

 

「はいはーい♪……ねえ今の似てなかった?」

 

 

 

 

____________________

 

 

 

ー掃除中ー

 

 

 

「なあ白露」

 

「んー?」

 

「さっき時雨に口移ししてたじゃん」

 

「ッ⁉︎ゴッホ、」

 

「大丈夫か?埃気をつけろよ」

 

「ちょっと待って…見てたの⁉︎」

 

「うん」

 

「うー…どうしてそのとき言ってくれなかったの?」

 

「言ったらやめちゃうじゃん」

 

「…見られてるの、恥ずかしいんだから…」

 

「……白露」

 

「わ、どうしたの急に、抱きついたりして」

 

「可愛かったから」

 

「……まあ、悪い気はしないかな。はい、ちゅッ」

 

 

白露が少し背伸びをして、提督の顔を引き寄せた。右の頬に唇が触れた。

 

 

「…早く、掃除終わらせちゃお」

 

「…そうだな」

 

 

少しだけ間をあけて白露が口を開いた。

 

 

「終わったら、提督のお部屋行っても…いい?」

 

「…ああ」

 

 

 

 

____________________

 

 

ー提督の私室ー

 

 

 

提督の部屋に入るなり、私たちはどちらからと言うこともなく身を寄せ合う。

 

「白露」

「…提督」

 

胸に顔をすり寄せると、あの人の香りがいっぱいに広がって…なんて、らしくないかな。

 

「いい匂いするね」

 

「白露も」

 

「…どんな匂いするの?」

 

左肩の部分を鼻の前に持ってきてみる。

 

「甘い…若い、匂いが」

 

そう言うと、提督は私の体を持ち上げた。

 

響ちゃんよりは幾分か大きい私の体も、提督から見たらまだまだ小さいんだろうな。………やっぱり、ロリコンなのかな。

 

「何か変なこと考えてるだろ」

 

不意に提督の手が消えて、私の体は重力に引かれて落ちる。

 

ベッドのスプリングをきしりと鳴らし、小さく跳ねた。

 

提督の手が近づいて来て、少し乱暴に撫でられる。

 

口が近づいて来て、私の唇に触れた。

 

「……いいか?」

 

いつも通り、問いかけてくれる。

 

ここで嫌だと言ったら止めてくれるのだろう。断る理由などないのだが少しの間提督の顔を眺める。

 

「いいよ、大丈夫」

 

2回目の口づけ。

 

一瞬のうちに奪われる。

 

少しだけ強くて、甘くて。

 

そして3回目。次は強く。

 

強くて、熱い。

 

私の体が提督を求め出すのがわかった。

 

 




今の白露ちゃんと提督。

次は明石さんと村雨ちゃんの話
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