僕のヒーローアカデミア Previous story   作:/いち/

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よくぞ読もうと思ってくださいました!!感謝します!!
読む前の注意です。お気を付け下さいませ。

1:オリキャラ、オリジナル展開ばっかり。
2:ニホンゴガメチャクチャダヨ!!
3:あれ、話脱線してね?
4:何やこの世界観・・・
前回まで『空間』と呼んでいた彼は『蒼』という風に書き換えています。紛らわしくてごめんなさい。

以上のことが受け入れられる方、最後まで楽しんでいってください!!
それから、いろいろ指摘していただけたら嬉しいです。

ではどうぞ!


#8 暗雲

個性把握テストを受けたその日の夜、小介は夢を見た。

その夢は決して楽しいものではなく、過去のトラウマを思い出すような内容だった。

 

まだ幼い小介は、両親と遊園地へ遊びに来ていた。田んぼに囲まれた故郷で生まれ育った小介にとって、どれもこれも新しい者ばかりで興奮してはしゃぎまわっていた。

ジェットコースターに乗り、観覧車に乗り、美味しいランチを食べ、グッズを買って、それはもう楽しい時間を過ごした。

が、そんな楽しい時間をぶち壊す、ある事件が起こった。

どこからともなく現れた白い二脚ロボット。黒いフードを身にまとった数人の大人。白い二脚ロボットは好き放題あばれ、人をさらい、遊園地をたちまち混乱の渦の中へ陥れた。

ヒーローでもある小介の父は彼らに立ち向かい、母は小介の腕を引き逃げる。その軍団は想像以上に多く、駆け付けたヒーロー達でも手におえず、いよいよ小介に手が届きそうなところまできてしまう。

小介がとらえられる寸前に母が庇い、連れ去らわれる。その瞬間母が何かを口にする。

 

・・・いつもここで夢が途切れる。その続きを知りたい、思い出したいといつも思っているのに、なかなか思い出せない。唯一、事実としてあるのは小介の両親はその事件以来、消息を絶っているということ。

玄関のポストに突っ込まれた新聞を広げ、一面を流し見する。

 

‘また誘拐事件 犯人の目的は!?’

 

大きな見出しとともに、この事件を調査しているプロヒーロー、キング・エンホロウが載っていた。

記事によると、犯人は現在も特定できていないらしく、10年前の遊園地を襲った事件との関連性もあるようだ。

新聞をたたみ、身支度を整える。朝食を済ませ、家を出る。

 

憂鬱な小介とは違い、待ちゆく人々は今日という日に希望を持っているように生き生きしていた。かといって小介に希望がないというわけではないが、昨晩の夢を未だに引きずっていたのだ。

そんな鬱な気分を吹き飛ばすような声で小介を呼ぶ声が聞こえる。

鳥月と蒼、それに涼美と日向子だ。入学初日から意気投合、仲良くなったメンバーだ。

 

鳥月「おぅ、小介、一緒にガッコいこーぜ」

 

蒼「おはよう、小介君」

 

涼美「今日から本格的な授業ですよ、キンチョーですね」

 

日向子「というか朝からテンション低くないですか?だいじょぶですか?」

 

小介「朝から元気だな、おはよう。あぁ、大丈夫だ」

 

彼らとの会話で気が紛れた。夢のことは無かったかのように彼らと笑って、雄英高校へ向かう。

 

――雄英高校 1-B

 

午前は普通教科の授業が行われた。現代文はセメントス、英語はプレゼントマイクなど、プロヒーローが教えてくれる。小介のみならず、ほかのクラスメイトが思ったこと、「教師が豪華なのにやることは普通だ」。

当然のことだが、そのギャップに違和感を感じざるを得ない。

昼食は大食堂にてクックヒーローのランチラッシュが提供する一流の料理を頂く。今までに食べたこともないような絶品の料理に舌鼓を打った。

そして午後の授業。待ちに待った、というかこれでこそヒーロー科、という授業が始まる。

「ヒーロー基礎学」

ヒーローの役目として災害現場等での救助活動や、消防、警察が到着するまで代わりを務めること。また世間一般に敵(ヴィラン)と呼ばれる罪人を武力で鎮圧する権限を有する。

 

守屋先生「したがって、ヒーローには災害現場での救助活動、対敵したときの戦闘、その両方の能力が必要となります。」

 

守屋先生がそう説明する。スクリーンに映し出されたヒーローたちがそれぞれの状況に対応している。

 

守屋先生「このヒーロー基礎学ではそう言った実技の部分を中心に学んでいただきます」

 

誰もが待ちわびた授業だ。自分のなりたいものへの第一歩だ。何より重要視したい授業だ。

守屋先生はその手に持ったリモコンを操作し、教室の壁から生徒全員分のコスチュームを取り出した。

 

守屋先生「今日は救助訓練を行います。次週は戦闘訓練。A組と交互に行っていきます。それでは各自コスチュームを着てバスに乗車してください。演習場まで移動します」

 

その指示が下った後、各々がデザインしたコスチュームを身に纏った。

「被覆控除」入学前に「個性届」と「身体情報」を提出すると、学校専属のサポート会社がコスチュームを用意してくれるというシステムだ。

自分に合ったコスチューム、自分のイメージしたコスチュームを用意してもらえるという何とも恵まれているシステムだ。

このシステムによって作られた小介のコスチュームは黒のライダージャケットにライダーパンツ。袖に赤いラインの入った実にシンプルなものだった。それでは寂しいと感じたので、市販でも売っていそうなランニングサングラスをかける。

 

鳥月「ガハハ、小介おめぇ普通にいそうなバイク乗りみてぇなコスチュームだな」

 

小介「お前だって私服だって言われてもおかしくねぇコスチュームだろーが」

 

五十歩百歩と言ったところ。鳥月の方もレザージャケットにレザーパンツ。おかしな点と言えば、背中に大きな文字で「憑」と書かれていること。"個性"がバレるのでは?と小介は少し疑問に思った。

 

蒼「二人ともすごい似合ってるよ!僕なんか場違いな感じしてならないや...」

 

小介が蒼の方を向いた瞬間驚いた。蒼は青と黒に彩色された袴に身を包んでいた。一般的な袴よりは動きやすそうに施されてはいるが、そりゃ場違い感を感じるわけだ。

 

小介「よく似合ってるぜ」

 

あえて口には出さなかったが、なぜ袴なのか。

周りを見渡すと、いかにもヒーローという見た目のものや、やや敵(ヴィラン)よりなのでは?と思うようなもの様々、個性的だった。唯一ここの三人、一般人に紛れていそうな平凡なコスチュームだった。

 

小介「...バスに行くか」

 

鳥月「おぅ、そうだな、行くか!」

 

――バスロータリー

 

日向子「あ、遅いですよー、三人とも―!」

 

日向子が呼びかける。もうすでにクラスの大半は集合しているようだ。

 

小介「悪ぃ悪ぃ、二人ともコスチュームに合ってんな」

 

涼美「フフフ、そうでしょう」

 

涼美のコスチュームは、水色を中心にいくつかの模様が施された全身タイツ、ベルトと両手首にはブレスレットを付けていた。それにブーツを履いた割とシンプルなモノだった。

日向子はスカイダイビングをするような服装だった。ゴーグルは額に、背中には何に使うかわからないがバックパックがついてあった。

 

日向子「三人もとてもよく似合ってます!」

 

蒼「お世辞でもそう言ってもらえると嬉しいです」

 

守屋先生「全員そろったわね。それでは乗車してください、演習場に移動します」

 

それぞれが席に座り、バスが出発した。

 

鳥月「そういえばセンセー、演習場ってどこっすか?」

 

守屋先生「そうですね、先に説明しておきましょうか」

 

バスに備え付けられてあるモニターを起動し、演習場のマップを開いた。

 

守屋先生「これから行く演習場はここ、スペースヒーロー13号先生が所有する"ウソの災害や事故ルーム"通称USJです」

 

その略称はどうかと、クラス一同は思った。

スペースヒーロー13号、災害救助で目覚ましい活躍を見せる紳士的ヒーローだ。

 

守屋先生「そこで13号先生のご協力のもと、災害救助のいろはを学んでいきます」

 

日向子「具体的にどんなことをやるんですか?」

 

守屋先生「それは向こうについてから、13号先生の指導の下やっていきますよ」

 

――USJ

 

そう言った説明の後、バスの中では他愛のない話をしながら約5分バスに揺られ、到着した。

建物の中に入ると、見渡す限り災害現場を模した演習場が広がっていた。火災、水難、土砂、etc...。考えうる災害現場が用意されていた。

 

小介「すげぇ、見渡す限り災害現場だよ」

 

涼美「USJと聞いてちょっと期待しました」

 

涼美は少しムスッとした。

 

守屋先生「遊びに来たのではありませんよ、涼美さん。それではご紹介します、13号先生です」

 

生徒たちに拍手で迎えられ、13号先生が現れた。

 

13号「皆さんこんにちは!ようこそ、USJ(ウソの災害や事故ルーム)へ!!」

 

少し太めの宇宙服を着た人物、スペースヒーロー13号が丁寧に話す。

 

13号「すでに説明はあったと思いますが、ここは災害救助訓練を行う施設です。今日は半日ここでしっかり学んでいってくださいね」

 

一同「ハイ!!」

 

堅苦しい守屋先生とは違い、とても親しみやすい先生と感じた。声も割と高めで、一躍生徒たちのマスコット的キャラとなった。

 

13号「今日皆さんにやってもらう演習はズバリ災害かくれんぼ!」

 

光音寺「む、かくれんぼとは...遊びなのですか!?我々はヒーローとなるためこの場にいるのです!そのようなことをしている暇はないのではないでしょうか!?」

 

鎖「はぁ、真面目君かよ」

 

伊吹「いーじゃんかくれんぼ!やろうやろう!!」

 

砂木「・・・くだらねぇなぁ」

 

守屋先生「はい、騒がない!13号先生を困らせないの!先生、続きをお願いします」

 

手を叩き生徒たちを鎮める。

 

13号「そうですね、たしかに彼が言っていることは正しいです。しかし皆さん今回が演習初めてですよね。初めから飛ばし過ぎはつらいでしょうから、遊びを交えたデモンストレーションをと考えたわけです」

 

光音寺「それは大変失礼いたしました!ご配慮、ありがとうございます!」

 

13号「いいよいいよ、それじゃあルールを説明していくよ」

 

13号があらかじめ設置していたモニターにルールの概要を映し出す。

 

ルール

①ヒーローチーム2名、隠れる要救助チーム3名に分かれ、かくれんぼをする。

②ヒーローチームは"個性"を自由に使ってもよい。ただし、周囲への被害は最小限に。あまりにも被害が大きい場合、こちらの判断で即刻中止とする。

③制限時間15分以内に全員見つけ出すことができれば成功、勝ちとなり、できなければ失敗、負けとなる。

 

13号「これが大まかなルールになります。何か質問はありますか?」

 

密屋「このチームの分け方はどうするんですか?」

 

13号「クジで決めます!」

 

光音寺「それはテキトウではないですか!?」

 

小介「普通ヒーローって、ほかの事務所のヒーローとも連携したりするから、誰とでもできるようにってことなんじゃないかな?」

 

光音寺「なるほど…!!失礼いたしました!!」

 

13号「いいかな?それじゃあ順々にくじを引いていってください!」

 

一人一人くじを引き、それぞれ役割が決まっていった。

 

一回目

ヒーローチーム:小介・鎖

要救助チーム:蒼・日向子・千鶴

 

二回目

ヒーローチーム:涼美・描木

要救助チーム:密屋・光音寺・栗井

 

三回目

ヒーローチーム:砂木・足立

要救助チーム:・音也・郷田・伊吹

 

四回目

ヒーローチーム:巌・苗木

要救助チーム:鳥月・写田・須賀田

 

郷田「なんで俺が隠れる側なんだぁ!?」

 

音也「クジで決まったんだ、諦めな」

 

13号「それでは一回目の場所を決めます。これもクジでね。場所は・・・土砂災害エリア!!では、一回目の組は配置についてください。ヒーローチームは合図があった後、探し始めてくださいね」

 

13号の指示のもと、要救助チームは配置につき始めた。小介と鎖は入り口前で待機、そのほかの生徒は別室のモニタールームで様子を見学する。

 

――小介・鎖サイド

 

鎖「さて、やりますかね」

 

小介「始まる前に、お互いの"個性"把握しておこう。俺は自分と触れたものを蟻んこぐらいまで小さくできる。ただ触れたものは大体一分くらいしか持たない」

 

鎖「俺の"個性"は関節部分から鎖につながった状態で体の部位をぶん投げられんだ。まぁ、飛距離は大体最長一キロくらいだな。そんだけ伸ばしてっと、ほかの部位は伸ばせねぇな」

 

小介「なるほど...」

 

鎖「・・・なんか俺らの"個性"探すの向いてねぇな」

 

二人でそんなふうに苦笑しているとブザーが鳴った。

 

13号「それでは災害かくれんぼ、スタートです!!」

 

その声と同時に演習場土砂災害エリアの扉が開く。

 

小介「Plus Ultra(プルス ウルトラ)...、それの課題乗り越えてこそヒーローだぜ」

 

鎖「だな!!」

 

意気揚々と二人は演習場内に入っていく。

中は土砂に飲まれた住宅街。不安定な足場と、いつまた崩れてくるかわからない斜面の土砂。小介は早めにケリをつけないといけないと悟った。

 

小介「なるべく早くに済ませたいな。ここは手分けして・・・」

 

ガラッ・・・

 

小介が言い終わる前に、物陰から音がした。

反射的に二人はその方向を向いた。それを見たとき、小介戦慄した。

白いボディの二脚ロボット。腕はマジックハンドのような作りで、人ひとりを容易に拘束できそうな大きさだ。そしてその目はこちらをギラリと睨んでいる。

昨晩の夢が脳裏をよぎった。

 

鎖「何だあのロボット、説明になかったよな」

 

小介「・・・敵(ヴィラン)だ」

 

鎖「は?」

 

その白いロボットはぞろぞろと出てきた。待っていましたといわんばかりに。

小介はとっさに隠れている三人のことを考えた。先にここに到着した三人は無事なのか。最悪、もうつかまっているのではないかと考えてしまった。

 

鎖「おい、あれ!!」

 

鎖の指さす方を見ると、白いロボットにとらえられた日向子と千鶴を確認した。

また昨晩の夢を思い出した。母が連れ去らわれるシーン。今度はとても鮮明に。体が震えた。

スピーカーから13号の声が聞こえた。

 

13号「二人とも!そこからすぐに離れてください!!今すぐです!!早く!!」

 

鎖「何がどうなってんだよ...!おい、早く出ようぜ!なんかやべぇって!!」

 

小介「・・・だめだ」

 

小介の視線の先は二人を捕えている白いロボット。その眼差しはそのロボットを突き刺すほど鋭い。

 

小介「もう連れていかれるのはごめんだ...!」

 

鎖「どういう意味だ...?」

 

蒼「小介君!!」

 

蒼がこちらに向かって走ってくる。すかさず白いロボットは捕え湯とするが、蒼は"個性"でそれをはじく。

 

小介「蒼!無事だったか!」

 

蒼「どういうことなの、これ」

 

鎖「知ってたら苦労しねぇっての」

 

ジリジリとロボットたちは近寄ってくる。

 

13号「すぐに守屋先生が向かいます!三人とも今すぐその場を離れなさい!!」

 

鎖「おいおいやべぇって、さっさと出たほうがいいって!」

 

小介「ダメだ!あの二人を連れ戻す!二度も目の前で仲間を連れさせはしねぇ!!」

 

蒼「でもどうしよう、数が多すぎるよ!」

 

しびれを切らしたロボット一機がこちらに攻撃を仕掛けてきた。

背中のバックパックから電気を帯びた棒が伸びてきた。それを鎖は間一髪回避する。

 

鎖「っぶねぇ!!正気の沙汰じゃねぇ!さっさと逃げねぇと!!」

 

蒼「小介君…!!」

 

必死に考える。二人を助ける策を。

しかし内心恐怖している。幼少期経験したあの悪夢がまだ脳裏をよぎる。ロボット一機一機からプレッシャーを感じ、その重圧が小介に重くのしかかる。

 

小介「…二人とも手を貸してくれ。なんとしても二人を連れ戻す!!」




こんにちは。いちです。
リアル事情が忙しくてこっちにまで手が回らん…。
ゆっくりですがこっちも更新していきたいところです...。

第五回のキャラ補足コーナー!!

No.5
化鳥 日向子<かとり ひなこ>キャラ補足
モデルは某海賊漫画の雪女さんです。割とそのまんま、性格が変わっただけみたいな感じですが、頭の中でビジュアルは違います。ただ文字におこすのがムズイ...。

"個性:ハーピー"の雑補足
四肢が鳥なので空飛ぶことできます。鳥っぽいことは大体できるってやつです。彼女の活躍する場面はしっかり考えてあります。お楽しみに!
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