神劇~神を演じる人間たち~   作:水無月幽

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水無月幽です。
突然思い浮かんだ作品ですがどうか読んでいってください。


プロローグ 黒宮仁夜

「これから日本人の皆さんには私を楽しませる劇をしていただきまーす」

その言葉と同時に、俺の日常は一変した。

 

 

 

 

 

 

「仁夜~、悪いがこの問題教えてくれるか?」

俺の友人が助けを求めてきた。どうやら問題がわからないらしい。

「うーんと、ここはな・・・」

俺はその問題を俺なりに丁寧に説明した。

「サンキュ仁夜!おかげで助かったぜ!」

「別に、暇だったし」

「にしてもすげえなお前、この問題名門大学の過去問だぞ!?しかもそれなり難しいやつ」

「まあ、結構すべての選択肢が合ってそうで難しいと思うが場面ごとに注目すれば簡単に解けるぞ」

「へぇ、でもその場面を見つけるのにまた一苦労しねえか?」

「まあ、そうだな・・・」

「でもそれを見つけられる仁夜ってやっぱすげえ!」

「そういうお前もすごいだろ、明」

紹介が遅れたがこいつの名前は東雲明、明朗快活、イケメン、運動神経抜群、頭脳明晰とモテる要素をたくさん持ち合わせたパーフェクトヒューマン。俺もいまだにこいつが俺に構ってくるのかが謎だ。ちなみに俺の名前は黒宮仁夜、あいつとは違い陰気で、容姿も全くダメで、運動もできるのは剣道くらい。二人ともこの高校、私立成川高校の三年生だ。あいつが今過去問を解いているのも大学受験をするからだ。

「いや、お前の方がすごいって、絶対」

「はぁ・・・俺はお前の思うようなそんなすごいやつじゃない」

「・・・お前は自分を高く評価することを覚えろ。あと本当にお前大学行かねえのか?」

「こんな俺のために金を使うんだったらもっと金に困ってる人に貸した方がずっと有意義だ」

「・・・親だって大学行くこと望んでると思うぞ」

「まさか・・・。あ、もうすぐ昼休みが終わんな」

「あ、本当だ!それじゃまたな仁夜」

そう言い残し彼は走り去っていった。すると今度は隣の奴から話しかけられた。

「ねえ仁夜、明の言う通りさあ・・・やっぱ大学行っといたほうがいいんじゃない?」

彼女は浦和陽、席が隣ということで仲良くなった。こいつもこいつで容姿端麗、おまけに誰とも分け隔たりなく、接することから男子からの人気もかなりある。もちろん最初に俺に話しかけてくれたときはかなり驚いたが彼女がそういう人だと知って納得した。

「だから、さっきも言ったが俺のために使うよりももっと有意義に使った方がいいんだよ」

「そう・・・でもどうして自分をそこまで卑下するの?」

「・・・小さいころにな、自覚したんだよ。『俺は最低な人間だ』ってな」

「・・・」

彼女は顔を下に向けそれ以降口を開かなかった。

「まあ、陽が気にすることじゃねえよ」

そして13時になり、授業が始まる・・・はずだった。

「ゴォォォォォォォォン」

轟音と同時に雷が落ちてくる。先ほどまでは晴れていたため、謎の雷は沢山の人を驚かせた。そして大勢の人がにわか雨だと思った。しかし・・・

「・・・はぁ?」

外を見ると雨は全く降っておらずむしろ先ほどよりも少し強めの日差しが降り注いでいた。

「どうなってのこれ?」

「気持ちわるぅ」

このような声が聞こえる中さらに俺たちを驚かせるものが出てきた。

「なんだよ・・・あのビジョン」

なんと空中によくアニメなどでありそうな空中ビジョンが出てきた。そしてそこに仮面をつけたある一人の男が現れ、さらに場を騒がしくさせた。

「ちゅーもーく!」

その男はその姿に似合わない、陽気な声を上げた。

「これから日本人の皆さんには私を楽しませる劇をしていただきまーす」

その言葉と同時に俺の日常は一変した。




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