赤毛の末裔少女   作:ココスケ

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第12話

「ふぅ…なんかやっと帰ってこれたって感じ…。」

 

「何だかんだでBランクの長期任務って疲れるな…。」

 

「…あんなに快適な野宿、初めて体験しましたがね。」

 

「やっぱり…木遁は野宿にて最強なんですね、先生。」

 

下忍になり、3ヶ月。

Dランク、Cランクの任務は総ナメにしてしまい、受注禁止令が出て活躍の場をBランク任務に変更して早1ヶ月の鬼鮫班。

 

今回の任務は、霧隠れの抜け忍の討伐。

移動時間を含めて1週間の長期任務であり、何事も無く成功。

 

一応、忍者歴3ヶ月のヒヨッコ忍者である。

 

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「帰ってきて早々悪いのじゃが…鬼鮫班にAランク任務を言い渡す。」

 

「…!Aランク任務!?待って下さい、この子達がいかに優秀な人材だろうと、まだ12歳の子供…ヒヨッコ下忍です!

Aランク任務は、里や国家レベルの動向に関する任務です。

まだ早すぎますっ!」

 

水影様の執務室へと呼び出され、言い渡されたのはAランク任務。

私達もいきなりそんな任務を言い渡されるとは思わず、固まってしまう。

しかし、鬼鮫先生は動揺しながらも水影様に対して意見を言う。

 

「しかし、他に適格な者が居らん。…水影命令だ。」

 

「……はっ。

その任務の内容はいかがな物でしょうか?」

 

「雲隠れのダルイ、シー、ビー、二位ユギトの4名との合同任務だ。

霧隠れの抜け忍と雲隠れの抜け忍が共謀して雷の国にある、アジト近くの街道や村などを占領している。

全員が上忍クラスで人数は最低でも50名以上。

取り敢えず雲隠れに向かい、雲隠れの4名と合流せい。」

 

「「「「はっ!」」」」

 

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「ねぇ、二位ユギトって人とビーって人は人柱力何でしょ?

雲隠れの人達だけで対処出来たんじゃ…」

 

「いいえ、上忍クラスが少なくとも50人以上…それだけ強くて多い抜け忍達を相手取るには、それなりに力を持った忍が必要です。

抜け忍グループの上忍達の相手を出来る人間は同じ上忍ですが…里の上忍全員を抜け忍グループ討伐に当てる事も不可能でしょう。

多くの忍を動かせば勘づかれて逃げられてしまいますから。

ですから、雲隠れの人柱力と霧隠れの人柱力五名と利き腕の上忍三名、少数精鋭を配備して抜け忍を確実に撲滅する事が大事なのですよ。」

 

鱗粉雲の上で、会話する私達。

 

鱗粉雲に乗る度に半泣きになっていた男達も、Bランク任務をこなすうちに慣れて鱗粉雲の上はくつろぎの空間となった。

 

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「雲隠れの皆様、第九班の小隊長、干柿鬼鮫です。

よろしくお願いします。」

 

「雲隠れの上忍、ダルイっす。

今回の任務ではダルイっすけど、一応リーダーとなってます。」

 

き、キン肉マン…!キン肉マンが日サロ行ったみたいになってる…!

 

「雲隠れの上忍、シーだ。

ダルイと共に雷影様の側近を務めている。」

 

シーさん、オーラからイケメンだな…イケメン特有の後光が差してる…。

愛想が無いのとクールなのは紙一重だよな…。

ただしイケメンに限るのルールはこの世界でも適用されそうだ。

 

「俺は雲隠れのキラービー。で、俺の中にいるのが八っつぁん、牛鬼だ。」

 

…キラービーが普通に喋っている…だと…!

見た目の怪しさは消えないが、普通に喋っているだけでド変態の不審者から、ごく普通の不審者にジョブチェンジ出来た感じだ。

 

「私は雲隠れの上忍、二位ユギト。

二尾、又旅の人柱力よ。」

 

素晴らしいメロンパンをお持ちのお姉さま。

…私は発展途上だ。まだ小さくても大丈夫な…はず。

 

「…貴方達も自分で自己紹介をしてくださいね。」

 

「えぇ…」

 

「貴方達は人見知りが激しすぎます…!

いつもいつも…幼なじみ同士は会話しなくとも分かるのかも知れませんが、中忍になれば常に鬼鮫班で任務に出られる訳では無いのですよ!?」

 

「先生、長い。」

 

「…うぅ…もうヤダ…何だかんだで私よりも強いし…うぅ…もうさっさと自己紹介しやがれですよ…。」

 

「うずまきレナ。」

「…ウタカタ…」

「やぐら。」

 

『はぁ…お前ら本当に必要最低限しか言わないのな。あ、俺はレナの尾獣(保護者)、ラッキーセブンの重明だ』

 

『ウタカタの保護者、六尾の犀犬だ。

先生さんや、無口でコミュ障なのはコイツらが出会った三歳から変わっとらん。諦めろ。』

 

『僕はやぐらの尾獣の、三尾の磯撫だよ。…先生、大丈夫?胃薬いる?』

 

「…まて、何故小さい尾獣が外に出ている?

その年でもう和解しているのか?」

 

シーが私達にごもっともなツッコミを入れる。

 

「ん、封印は私が解いたし…私達の保護者。」

 

「…そうか…取り敢えず、鬼鮫さんが再起動するのはいつになる?」

 

シーの目線の先には、しゃがみこんでのの字を書いている鬼鮫先生。

チビ尾獣達の説得や慰めも虚しく、凹んでいる。

 

「鱗粉ドッカンの術!」

 

「ぬぉっ!…と、取り乱してしまい申し訳ございません。」

 

鬼鮫先生の目の前で鱗粉を小爆発させると、ようやく再起動を始めた。

 

「随分荒治療っすね…。」

 

しみじみと言うダルイと、呆然とする三名。

ようやく任務へと動き出す一行であった。

 

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