「そーらを自由に飛びたいなっ♪」
「なんですか、その歌…中忍試験に参加しに行くと言うのに…気が抜けます…。」
「国民的な青タヌキの歌なのに…鬼鮫先生、知らないんですか?」
「…青タヌキ?」
水の国から火の国へと向かっている鱗粉雲。
鬼鮫が言うように、木ノ葉で行われる中忍試験に参加するために移動している最中であった。
私がこんなに浮かれているのには、訳がある。
『鬼鮫、コイツの叔母が木ノ葉にいるのは知ってるだろ。…ついでに従兄弟も。
母親を知らねぇから、叔母を一目でも見るのを楽しみにしてんだ。』
「…クシナ様、でしたか。4代目の妻の…。
うずまき一族の生き残りは各地に散らばってしまって、血族を探すのも困難…一目と言わず、話すことも可能では?」
「同じうずまき一族ってだけで…話すことを望む程図々しくは無い。…私は霧隠れの忍だからね。
クシナ様が私の叔母だからと言って、向こうが私の事を知っているかはわからないし。火影夫人で雲の上の存在だから。」
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「ここが…木ノ葉…。」
原作とほぼ同じ街並み。
豊かで繁栄している、五大国一の大国。
やぐらとウタカタも平静を装ってはいるが、目線がキョロキョロと動いている。
「試験が始まるのは明後日。修行しようにも、演習場は使えませんし…手札を明かす事になりそうですね。
ということで、木ノ葉の観光でもしましょうか。」
「俺、火影岩に登ってみたい。」
「…貴方達が登ると全壊しそうなのでダメです。
やっぱり大人しく宿に行きましょう。」
「俺らはそこまで危険物じゃねぇし…」
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火影塔と呼ばれる、木ノ葉の根幹とも言える建物の一室。
執務室と掲げられた部屋の中には、金髪青目の見た目麗しい男性と、レナと同じ色をした髪の女性がいた。
男性の方は、いつものように書類整理など行っている。…が、いつもよりもテンポが悪いのは事実だ。
女性の方は言うまでもないだろう。
立って座って歩き回る。
普段から落ち着いている方では無いのだが、今日は1段とソワソワしている。
「火影様、失礼致します。」
「ん!入って。」
「は、ご報告致します。
…霧隠れの受験者達が木ノ葉入り致しました。」
「あの子がっ!今すぐ会いに…」
「クシナ…落ち着いて。
今日は疲れているだろうし…明日にすれば?」
「でも、姉さんの忘れ形見でナルトの従兄妹なのよ…今すぐ会いに行きたい…義兄さんもあの子が幼い頃に亡くなったって聞いたから…霧隠れで辛い思いをしていないか…」
今にも泣きそうな顔をして、クシナは訴える。
4代目…波風ミナトは、それに一つため息をついて、妥協案をだす。
「なら、今日の夕方に…そうだな、一楽にでも誘ってみよう。
テーブル席の予約を7名分取っておこう。」
「さすがミナト!話がわかるってばね!」
レナ達へ一楽への誘いが来るのは、木ノ葉へ到着してから一時間後の事だった─
次回、一楽へ。