あれから1週間。
トーナメントにやぐらが出る事になると、出場者は半分に減ったらしい。
当然、やぐらが勝ち進み、4代目水影となった。
水影となり、水影邸へと居を移したやぐら。
それに伴い、ウタカタとのシェアハウスは解消…とはならず、そのままウタカタも一緒に住む事となった。
ついでに、警備上の問題で私もうずまきの家から出る事になり、幼馴染みで住み始めた。
就任式も終わり、お風呂上がりにくつろぐ私達。
「やぐら、ショタ影就任おめでとう。」
「ショタ影なんかになった覚えは無いんだが。」
「ショタ影、就任祝いになんか食いたいもんあるか?」
「だ・か・ら!俺は水影なの!
全く2人して…」
頬を膨らませ、いじけるやぐらの頬を2人でつつく。
「だぁっ!俺を子供扱いするなっ!
そりゃ、ウタカタみたいに背が高い訳でもないし大人っぽく無いけど同い年だぞ!
いくら小さいからって、俺だって大人だしィ!」
「可愛いから良いの。」
「…一応男なんだが。」
「知ってる。女の子よりも可愛い男だよね。」
「うぅ…ウタカタ〜俺、可愛いって…女よりも可愛いって…」
私がからかうと、ウタカタに泣きついたやぐら。
だが、そこにいるウタカタは慰めてくれるほど優しい性格ではない。
「良かったな、泣くほど嬉しかったのか。」
「違げーよ!?
男に可愛いは褒め言葉じゃ無いしっ。
そもそも、レナの方が可愛いし美人だと思うぞ!」
今度は私が照れて赤くなる番だ。
自覚があるのと、他人に褒められるのでは違う。
だが、私もそこでただ赤くなる程可愛い性格はしていない。
「ふふん、そういう口説き文句は惚れた女に言うのよ。
やぐらの可愛さに落ちない子はいない…事も無いけど、大体落ちるから。」
「大体落ちるってなんだ、そこはお世辞でも落ちない子はいないって言えよ…中途半端で逆に気になるぞ!」
「やぐら、レナに落ちて欲しいのか?」
ウタカタがからかうように言うと、顔を赤くするやぐら。
…そういう所が可愛いしからかい甲斐があるんだよな〜。
「な…な…なな、何言ってんだよ、ウタカタ!レナは幼馴染みだぞ!
お、俺はそろそろ寝る!おやすみ!」
「「おやすみ〜」」
動揺しながら、紫の扉─やぐらと書かれた札が下げられている─に入っていったやぐら。
「じゃ、私も寝よっかな。」
「俺も。」
私は赤色、ウタカタは青色の部屋にそれぞれ入っていった。
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『レナ、顔が真っ赤…ぐべっ!』
「余計な事は言わないの。」
『…はい。』
一発殴れば大人しくなった重明。
重明も長い付き合いであるため、何を言えば拳が飛んでくるか大体分かっているが、私と同じく他人をからかって反応を見るのが大好きな重明は私をからかう事を辞めないだろう。
『え、なに?やぐらの事好きなの?』
「可愛い子に美人って言われると嬉しいだけよ。」
『そりゃあいつはそこら辺にいる女より可愛いけどよ…。
でも、他の奴に言われても何も感じてねぇだろ。』
「そこは、ほら…幼馴染みに言われると…ね?」
『…そんなモンか?』
「そんなモンよ。」
恐らく、ウタカタに美人と言われても照れて赤くなるだろう。
普段誰よりも近くにいる2人に褒められると、他の人に言われるより重みがある気がするのだ。
重明と話していると眠気が出始め、ベッドへと入った。