「木遁・野菜いっぱいの術〜」
私の言葉と共に、ランダムに野菜が出てきた。
あのリンゴ事件から1ヶ月。
すっかり仲良くなった私達は、色々と話をするようになった。
2人とも親が亡くなってやぐらとウタカタの二人で暮らしており、野菜や果物などを共有している事も要因の一つだろうが。
「…レナって…うずまき一族だよね?」
なにか思いつめた様な顔をして、2人が話しかけてきた。
「…?うん、そうだよ?」
「お願いがあるんだ。」
「俺からも頼みがある。」
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2人からの頼み。
それは、尾獣達の封印の鍵を解き、鎖から解放して欲しいとの事だった。
私達の出会いから1ヶ月。
私と重明の友達とも言える関係に感化され、精神世界での会話を試みたらしい。
最初は相手にされなくとも、粘り強く隣に居座り続けた。
そして、2人とも尾獣と友達になった。
だから、鎖を解き、尾獣達の苦しみを解き放ちたい。
そして、尾獣達も全力で力になりたい。
だが、うずまき一族特製の高度な封印術はうずまき一族にしか解けないだろう。
私は話を聞き、早速封印を解くために2人の精神世界へと入って行った。
〜〜精神世界〜〜
「ここをこうして…ていっ!」
私の掛け声と共に、バチッと音がして2体の封印の鎖が解けていった。
「さすがお父さんね…頑丈な造り…」
『それを解除出来るお前もやべぇよ。』
「うずまき一族なら当然でしょ?
封印術は得意なんだから。」
『いや、この封印術はお前の父親が何年も修行を重ねて腕をあげた物だ。
タダでさえ封印術は掛けることよりも解く方が難しい。…お前は修行を開始して半年だぞ?
普通、封印解除が出来るようになるまで早くとも数年はかかる。』
「へ〜レナって凄いんだ!
レナ、ありがとう…封印を解いてくれて。」
「そうだな…助かった。」
…ショタ時代の2人に褒められると、悪い気はしない。
イケメンの無駄遣いとはこの事だ。
『レナちゃん、僕からもありがとう。』
『儂からも礼を言おう。』
「これ位…どうって事は無いよ?」
特に、ショタっ子の笑顔を守るためには。
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夕方になり、2人も帰路に着いた頃。
カンッカンッと、うずまき邸の庭から音が響いていた。
レナが修行をする時とは違い、その場には隠しきれない殺気と共に重苦しい空気が流れていた。
(重明が助けを連れて帰って来るまで…何とか持ちこたえないと…)
暗殺者と思わしき5人は、暗部の服を着用し、面を付けていた。
あの水影さまが私を暗殺する命令を出すとは思えない。…つまり、この人達の独断行動だろう。
暗殺者に対して善戦してはいるが…レナが暗部所属の5名を相手取るには、あまりにも経験値が足りなかった。
鱗粉のオート絶対防御が無ければ、とっくに死んでいるだろう。
木遁、封印術、鱗粉…攻撃法は沢山あるが、殺気に震え上がっている私の攻撃に精鋭と呼ばれる者達が当たるとは思えなかった。
耐えろ。たえろ。タエロ。