「水遁・水龍弾の術!」
「今の内だっ!全員、縄にかけろ!」
…助けがきた…。
水影様が放った水龍弾の術での牽制で暗殺者たちの動きが止まった隙に、忍達は縄に掛けていった。
安心して腰が抜けてしまった私は、その場に座り込んだ。
「レナ…すまなんだ…。儂が部下の危険因子を把握出来て居れば…」
「大丈夫です。水影さまのせいではありません。怪我もありませんし。」
「…そうか…しかし、儂の責任が重いことも事実…」
水影さまは、どう償えばいいか考えているような顔だ。
「水影さまっ!この者達は…」
「…部下が呼んでいる。また、来るでな。」
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「ねぇ、重明…これって…」
父が亡くなってから手付かずになっていた倉庫を整理していると、目に付いたソレを出す。
『ん?あぁ…それはお前の母さんが愛用してた武器だ。
それを持った美しい姿は、忍界の死神って呼ばれる程だった。』
私の手には、所詮大鎌と言われる武器が握られていた。
刃は勿論、柄まで全てが金属で出来ており、本来ならばかなりの重さになる筈のそれは特殊な術が掛けられており、うずまき一族が手にした場合のみ重さが無効になり、手入れが要らぬよう、状態保存の術式も一緒に掛けられていた。
刃の付け根部分には、うずまき一族の家紋があり、全体的に赤みがかった色は、うずまき一族の髪色を連想させた。
「そもそも…大鎌って、農具だし武器として使いにくそうなイメージがある…。
中ニ病みたいだし。」
『中ニ病ってのは良く分からんが…確かに、初心者向けの武器では無いが達人になれば普通の忍刀よりも軌道が読みにくい分相手からすればやりづれぇ。
しかも、空から飛切っつー技を出せればさらにやりずらくなる。
まぁ、今のところお前しか持てるやついねぇし…やるだけやってみれば?
普段は呪印にしまっておけるし。
持つだけでも威圧感やべぇし。』
「…そうね。」
私の心の中には、暗殺者の殺気に当てられ何も出来なかった日の事が浮かんだ。
あの日の二の舞には…なりたくない。
その日から、私はお母さんの遺品である大鎌を使いこなす為の猛特訓を始めた。
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「2人とも、一緒のクラスになれたらいいねっ。」
「あぁ。」
「…ん。」
私達が6歳になり、アカデミーへの初登校の日。
見事に人見知りの気を発揮させている2人をみて苦笑する。
幼なじみとして、同じ孤児として。
当然の如く一緒に登校する姿は、何も知らなければ微笑ましいものであったが、少しでも事情を知っていれば微笑ましくもあり、痛ましくも感じる物であった。
「立派な忍になれるよう─」
どうして偉い人の話はこんなにも長いのか。
(こんな所での共通点はいらん…。)
そこは簡素にして欲しい。
眠気を抑えつつ、ありがたいお話を右から左へ流していく。
偉い人の話とは、聞き流される運命にあるのだ。