ぐだ男がサーヴァントとしてぐだ子に召喚されたそうです   作:橘 翔

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やってみたかった
反省はしている後悔はしていない


始まり

絶望的な状況だった。

 

人理継続保機関カルデア。人類の未来を守るなんていうなんとも壮大な計画に、私は一般人として参加していた。もちろん、第一線で働くのはエリートの魔術師達。私は窓際族かなー、なんて思っていた。

 

突然の轟音。

 

私と一部のスタッフを除く全ての職員が集まった所が爆破された。当然、エリート達は全員死亡。残ったのはたまたま居合わせなかった僅かなスタッフと、なんの魔術の心得も無い私だけ。そんな中見つけた唯一の生存者、右も左も分からない頃の私を助けてくれた娘、マシュの手を握ることしか出来なかった私は、

 

何故か訳の分からない所にいた。

 

何やら機械が作動したのは覚えているのだけど、生憎専門用語すぎて何が何だかだった。そしてさらに驚いたことに、マシュがデミサーヴァントとかいう存在になっていた。人間と言うよりはヒーローに近いよね、アレ。群がってくる骸骨を蹴散らすマシュはカッコよかった。幸い、Dr.ロマンと通信も繋がったし、所長とも合流できた。そう、とても順調だった。だから油断していたのかもしれない。

 

黒いサーヴァントと交戦した。

 

それまで、馴れない様子ではあったものの、確実に勝ってきたマシュが、

 

一撃で吹き飛ばされた。

 

ギリギリ盾は手放さなかったようだが、もう立ち上がる気力も残っていないだろう。

 

「ごめんなさい、先輩……私が、弱いばっかりに……」

 

それでも傷ついた体で戦おうとするマシュに、どうしようもなく申し訳なさを感じる。

今まで楽勝ムードだったこと。強敵がいなかったこと。マシュを過信して、任せすぎたこと。全てが私のせいなのに……マシュは、戦おうとしてくれている。

 

せめて、その気持ちに報わねば、と思った。

 

サーヴァントが目の前にいる。正直、怖くて怖くてしかたない。でも、ここで逃げるなんて考えれなかった。

 

「だめっ!先輩、逃げて!」

 

ごめんね、マシュ。それでも逃げる訳にはいかないの。マシュの前に立って両腕を広げる。せめて、マシュを守れるように。あぁ、でも、私が死んだらマシュも消えてしまうんだっけ?

 

あぁ、悔しいな。

 

諦めの心の中に、必死で叫ぶ声が聞こえた。

 

嫌だ!死にたくない!マシュと、所長と、ロマニと、まだ、まだ生きていたい!

 

誰か、助けて……

 

気づくと、男が1人立っていた。私とサーヴァントの間に、いつの間にか。そして、

 

「っと、問おう、君が俺のますt」

「■■■■■■■―――!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吹き飛ばされた。

 

 

 

 

え?何か言おうとしてたけど、え?いいの?絶対大事な場面だったよね!?

 

そりゃ、攻撃態勢のサーヴァントの前に急に現れたら攻撃喰らうけど!タイミング考えろとか言いたいけど!

 

思わず固まる私に今度こそサーヴァントの凶刃が迫って、

 

今度はサーヴァントが吹き飛ばされた。

 

目の前には拳を振り抜いた姿の男。

 

「痛ってーなおい!!さっきの重要な場面だったろ!?サーヴァントになったら言ってみたいセリフトップ3に入るセリフを言えるチャンスだったろ!?感動的な雰囲気だったろ!?空気読めよバーサーカー!!!!」

 

と、ようやくこちらの唖然とした表情に気づいた。彼は少しバツの悪そうな顔をしながら、

 

「あー、なんだ。締まらないけど……コホン。問おう、君が俺のマスターか?」

 

手を差し伸べてきた。

 

―――◇◆◇―――

 

その日、俺はいつも通りの生活を送っていた。人理修復も終わりのんびり暮らす中で、数多の女性サーヴァントのちょっと(いやかなり)過度なスキンシップをくぐり抜け、サーヴァントに稽古をつけてもらい、新たなサーヴァントを召喚しようと、召喚サークルに向かったのだ。

 

そしたら、なんか吸い込まれた。

 

いや、すまん。何言ってるか分からんよな。俺も分からん。気づいたら懐かしの冬木にいた。んで、なんか

 

サーヴァントになってた。

 

正直、意味わからんが飽和して逆に冷静になった(こう、サーヴァントとして最低限の知識が頭に流れ込んでくるのだ。逆に納得しちゃったわ!)。そんで、俺は目の前にいる可愛い女の子(恐らくマスター)に名台詞を言おうとしたのよ!な!の!に!

 

ヘラクレスさんに吹き飛ばされた。

 

いやー、さすがにあたたまったよね、うん。とりあえず丸太式(誤字にあらず)格闘術で吹っ飛ばしたんだけど。

 

気・ま・ず・い。

 

すっごく気の毒そうな顔で見られて心折れかかった。

 

とりあえず魔術経路(パス)は繋がってたからマスターで間違いないと思う。不思議なもんだな、サーヴァントって。明らかに知らなかったはずなのにサーヴァントの常識としての知識がちゃんとあるんだよ。怖いわー、有能すぎるわー。

 

「えっと……なに、これ?」

 

うん、ごめん。俺も全く同じ心境だよ。マスター。

 

「■■■■■■■―――!!!」

 

ヘラクレスさんが飛び起きた。流石に素手じゃ落とすのはキツいかー。

 

「よし、マスター。とりあえずマシュ連れて下がってくれ」

「え……でもアイツは!」

「ええい鬱陶しい!庇いながらは流石に無理!下がれ!」

「…………助けてくれてありがと」

 

おうふ、ちょっとキュンってしました。君ってツンデレ?

 

「立花!アイツだれなの!?」

『間違いない、サーヴァントだ!信じられない!一体どうやって!』

 

懐かしの所長もいるし、ロマニもいるし、うーん、負けられないねぇこれは。

 

てか、立花?

 

俺と同じ名前?

 

少し違和感を感じるが、ヘラクレス激おこなので無視!

 

「……あれ?」

 

そういや、俺ってクラス何?

 

あ、無いわ(白目)

 

クラス無しってどゆことー!!!

 

涙目になりながら影ヘラを殴りつけたよね、うん。

 

―――◇◆◇―――

 

「ちょっと立花!説明して!」

「えーと……」

 

正直、私も訳分からんって感じです、所長。

 

『ちゃんとした準備も無しにサーヴァントを召喚した……?そんなことがありえるのか……?』

「とりあえず、私達の命運は彼に掛かってることだけは確かです」

「そうね、そうよね。詳しいことはこの状況をなんとかしてからよね」

「……先輩」

 

マシュが手を強く握ってくる。大方、彼一人に戦わせることに抵抗と罪悪感があるのだろう。だから私は言ってやった。

 

「大丈夫だよ、マシュ」

「えっ……?」

「アイツ」

 

 

 

 

 

そんな真面目な思考吹き飛ばすくらい馬鹿なヤツだ。

 

 

 

 

 

 

黒いサーヴァントの剣を素手で弾いたり、受け止めたりしているのを見てついついため息を吐いた。

 

―――◇◆◇―――

 

決め手に欠ける。

 

この戦いはそれに尽きる。ヘラクレスの攻撃は単調で大したダメージにはならない。剣筋が素直だから避けることもできる。逆に、こちらの攻撃は効かない。泥沼じゃないですかやだー。

 

そんなときふと、なんの脈絡もなく、自分の宝具が何かを悟った。これが噂の天啓……!?

 

どうやらこれだったらそこまで立花ちゃんに負担をかける心配もなさそうだ。エコで、激強な宝具だな、これ。

 

「宝具展開……」

 

一度弾き飛ばして多く距離を取る。ヘラクレスは……変化を感じたのか様子見だ。

 

勝つる。

 

我が家への扉(ゲート・オブ・カルデア)

 

俺の宝具は、俺の世界(・ ・ ・ ・)からサーヴァントを1人、呼び出す。

 

召喚(サモン)!!アルトリア・セイバー!!!」

「呼びましたか、マスター」

 

あぁ、自分とは格が違うこの魔力。俺の嫁はたいそう強いですねぇ……つらぁ。

 

そして俺の右手には、黄金に輝く剣(・ ・ ・ ・ ・)が握られていた。クラスもセイバーになっている。

 

「お揃いだな、アル」

「えぇ、マスター」

 

少し頬を染めて照れているアルトちゃんを鑑賞したいのは山々なのだが、残念ながら空気読まない系バーサーカーことヘラクレスがうずうずしているのがよく分かる。

 

「とりあえず、ここでも力を貸してくれ」

「私はマスターの剣です。どこまでもお供しましょう」

 

飛びかかってきたヘラクレスを、アルトリアは難なく受け止める。

 

「バーサーカーがこの程度ですか……拍子抜けですね」

 

そして、あっという間に左腕を切り飛ばした。

 

「さっすが青王。強いね」

「いえ、これくらいは当然です」

 

だが、残念ながらヘラクレスは簡単にはくたばってはくれなさそうだ。実際、1回は首の骨をへし折ったけど死ななかった。

 

「ふむ、また12度殺すことになろうとは。運命とは分からない」

「そっかお前冬木で戦ったのか」

「えぇ……あの時は随分苦戦しました」

 

またアルトリアが首を斬り飛ばした。俺?ちまちま斬ってるけど流石に魔力放出のあるアルトリア様と比べちゃいけないよね。

 

「マスター、このままではキリがありません。一気に決めます」

「了解!共同作業……かな?」

「なっ!……ふふっ」

 

二人で同時に魔力を溜める。おぉ、俺でもこれで剣からビームを出せるぞ!

 

約束された(エクス)……」

勝利の剣(カリバー)!!!」

の双撃(デュアル)!!」

「え」

「え」

「マスター。それはなんですか」

「いや、二人だからさ。ノリってあるじゃん?二人で叫んだらカッコいいかなーって」

「う、……やめてくださいマスター。そんな純粋な目で落ち込まれるともの凄く罪悪感があります」

「いや、いいんだ、終わったことだし……」

「ううぅ……あの、マスター。もし暇があれば私の部屋にいらしてください。その、埋め合わせはちゃんとしますので」

「ほんと?」

「剣に誓って」

「……期待してる?」

「し、してません!危なくなったらまた呼んでください、マスター」

「ん、ありがとな」

 

ん?バーサーカー?消滅してるに決まってんだろ。

 

―――◇◆◇―――

 

「なに!?また新しいの!?敵!?敵なの!?」

「落ち着いてください所長。彼と協力関係みたいですよ」

『信じられない……もう一体のサーヴァントだ!いや、実際はちょっと違うみたいだけど……彼が召喚したのか!?』

「……すごい……あのサーヴァントとああも簡単に圧倒しています!」

「うんすごいねー、ちょっと意味わかんないよねー」

「なに!?何が起こってるの!?もういやああああああ!!!」

『ちょ、所長落ち着いて!』

 

絶賛カオス。

 

あ、魔力が少し抜けていく感覚がある。彼が使ったのだとしたら、恐らく……決める気だろう。はたして、

 

二人の剣から眩い光が放たれ、

 

黒いサーヴァントは消滅した。

 

危機は去った、のだろう。だが何故だろう。

 

飄々と帰ってくる彼を見ていると頭が痛くなってきた。

 

「いやー!!!!今度は私達が殺されるのよー!!!」

『所長!あれは立花くんのサーヴァントです!』

「か、カッコいい……」

 

「はぁ……」

 

訂正、胃も痛くなってきた。




どうも橘です

最初に言っておく

見切り発車だ(白目)

FGO始めて30日の筆者です
イベントに構ってるから筆者のメインストーリーは進んでいません
このSSは筆者のメインストーリーと共に進みます

よって亀更新必須( ̄▽ ̄;)

日常回も挟むからね!許して!

書き溜めも無いのでほんと気ままに更新します
あまり期待しないで

批判等はやめていただけると助かります……




真名・藤丸立花
マスター・藤丸立花
クラス・???
サーヴァント属性・混沌・善
スキル
・カリスマA+
・直感EX
やり直し(強くてニューゲーム)による知識(ユニーク)
自身のNP回収率と星発生率をアップ(3ターン)&自身の攻撃力をダウン(1ターン)&ヒット数を3増やす(スキル最大時リチャージ12ターン)
クラススキル
・女難の相(ユニーク)
女性サーヴァントに対し攻撃ダウン&防御アップ
・マスターの資質(ユニーク)
サポート枠まで全て埋まっている場合、自分のBuster、Arts、Quickの性能アップ&1人倒れる度にNP30%獲得&埋まっていない場合NP100%で開始する

宝具
我が家への扉(ゲート・オブ・カルデア)
クラス???
種別???
任意の自分の世界のサーヴァントを呼び寄せる。一時的な召喚なので完全体ではない。ちなみに、自身が向こう側に行くことも可能。
本来なら異世界を行き来するなど不可能だが、全てのサーヴァントの絆レベルMAXによって奇跡が起こった。

正直、ぐだ男の能力自体が高い
散々スカサハ師匠に搾られたり、らいこーままと酒呑ちゃんを宥めていたらいつのまにか強くなってた
それに加え90レベの鯖呼んだらそりゃ無敵だわ。
呼んだ鯖のクラス、宝具を得る。
つまり

いつでもクラス相性でアド取れるんですよ!

なにこれチート(白目)

頑張って続けたいな……
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