ぐだ男がサーヴァントとしてぐだ子に召喚されたそうです   作:橘 翔

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おまたせ!
え?待ってない?アッハイ

英霊正装はジャンヌにしたよ!


新しい英霊(問題児)がやってくるそうですよ?

何か、柔らかいものが包み込んでくれている。

 

なんだかまだ眠たくて、寝ていたくて、

 

「もうちょっと……」

 

僅かばかり寝返りをうつ。柔らかい、これは人肌だろうか?

 

あぁ、膝枕か。こんなことをしてくるのは……ウチの女性陣なら誰でもやりそうだな。

 

頭を撫でられるととても安心して、またウトウトしてきた。

 

「おやすみ」

「……うん……」

 

その声は、聞いたことはあるんだけど誰か思い出せなくて、でもとても安心して、

 

思わず縋り付くように腰に抱きつく。

 

彼女(男の可能性は無いと信じたい)はまるで母親のように背中を撫でてくれて、

 

今度こそもう一度、眠りに落ちていった。

 

―――◇◆◇―――

 

ぐだ男が倒れてからの話をしよう。

 

私達がぐだ男が起きるのを待っていると、大量の魔物と共に恐らく今回の首謀者であるジル・ド・レエが攻めてきた。ジャンヌジャンヌ連呼していたのだから、たぶん間違いない(あの顔であの言動は流石に寒気がした)。ただ、それも

 

ジ「私達は今」

マ「とてもいい気分なの」

ア「そして英雄を守っているところなのさ」

マ「なので、ぐだ男先輩の邪魔をするのなら」

エ「消えてもらおう」

 

頼もしいサーヴァントが速攻で倒してくれた。聖杯の効果か分からないが魔力供給がほぼ絶え間なくされていたお陰か、宝具を解放しまくったようだ。それにエミヤの宝具は空間を隔離する能力があるようで、戦闘の余波は遮断されていた。お陰でぐだ男はよく寝ている。

 

こうして見るとぐだ男と私って同い年くらいなのかも。いつもは飄々としているくせに、寝顔はやたらと幼い。普段の立ち回りから少し年上のように錯覚していた。

 

「もうちょっと……」

「はいはい……」

 

仕方ないなぁ。サーヴァントに睡眠は必要ない、とぐだ男は言っていたものの、ここで起こす気にはなれない。

 

「おやすみ」

「……うん……」

 

腰にしがみついてきたので背中を撫でてやる。ふふ、なんだかお母さんになったみたいだな。

 

『やっと繋がった!!立花くん、大丈夫かい!?』

「しーっ!ロマニ、静かにして」

『え、あ、うん』

 

ぐだ男は微かに身じろぎしただけで起きなかった。

 

「私達は無事、聖杯も回収したよ」

『こちらでも確認した。お疲れ様。急に通信が切れた時はどうしたかと思ったよ』

「そういえば切れてたなぁ」

 

具体的にはぐだ男が宝具を展開した時から。これは地味に痛いデメリットかも。

 

『心配したんだよ?まぁ、無事ならいい。これから帰還の準備を……』

「待って。もうちょっと寝かせてあげたい」

『え?』

 

そこでようやくぐだ男に気づいたらしい。少し意外そうな声がした。

 

『……あぁ、そういうことだったのか。なら大きな音をだしてはいけないね』

「ん、ありがとう」

『それじゃ、また連絡してくれよ』

「りょーかい」

 

あ、エミヤたちも帰ってきた。

 

「お疲れ様。ありがとうね」

「これぐらいどうということはない」

「エミヤさん、獅子奮迅の大活躍でしたよ。普段はツンケンしているのにちゃんとぐだ男先輩のために戦ってあげるの、とっても優しいと思います」

「……働いた者には対価を与えねばならない。当然のことだろう?」

「……はっ!これがいわゆるツンデレ!?」

「…………ぐだ男がいなくても頭が痛くなるとはな……」

 

エミヤは少し照れているのかみんなから背を向けて立っている。なんだかんだで皆に優しいのだ。ぐだ男がおかんと呼んでいる(本人は凄く嫌そうな顔をする)のもよくわかる。そしてマシュのキャラがもうそろそろヤバい。

 

「立花さん達はこれからどうするのですか?」

「うーん、自分たちの時代に帰るよ。ジャンヌ達とももうすぐお別れだね」

「そうですか……寂しくなりますね」

 

ジャンヌは少し目を伏せた。

ほんとに、寂しくなる。僅かだったが彼女達と過ごした時間は楽しかった。

 

「私達もお別れってことね。私、もう一度アマデウスのピアノが聴きたかったわ」

「うーん、生憎ここにピアノは無いんだよね。またの機会ということで」

「そうね!こうして出会えただけでもとっても嬉しいわ!」

 

この2人も、まだまだ語りたいことが沢山あっただろうに。でも、終わりとは確実にやって来るもので。

 

「そんな顔しないで、マスター」

 

気がつくと、ぐだ男が起きていた。

 

「きっとそう遠くないうちに、また会えるよ」

 

「なんでか分からないけどそんな気がする」

 

「だからここでは笑おう、ね?」

 

そこで自分が泣いていたことに初めて気づいた。

 

「立花さん、お元気で」

「ジャンヌ……」

 

ジャンヌと抱き合う。どうだろう、うまく笑えただろうか?

 

「あら、私達もする?」

「遠慮しておくよ、マリー」

 

皆はちゃんと笑顔だ。私だけみっともないのは嫌で、慌てて目を擦る。

 

「それじゃ」

「また、いつの日か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、ロマニに連絡してないや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、オルレアンを去ったのはそれから五分後だった。あのジャンヌの複雑そうな顔は辛かった。カッコよくさよなら出来ると思った私が馬鹿だったよ……

 

―――◇◆◇―――

 

うむむ、マスターの膝枕……だと!?記憶が混乱してウチのカルデアの誰かがやっていると思っていた。じゃなければあんなに甘えねぇよ恥ずかしい。

起きた時は焦った。ついでになんかしんみりしてたからそれっぽいことを言ったけど……正直それまでの話の流れ知らないんですよねー……

 

 

 

それよりも

 

 

 

 

もう少し膝枕を味わっておけばよかった(後悔)

 

 

 

 

 

「おかえり!みんなお疲れ様」

「ただいまー」

 

とりあえずオルレアンは定礎復元完了!次は……ローマ?

 

「あっ、そうだ」

 

ふとおもむろにマスターが懐から出したのは……虹色に輝く石。

 

……!?

 

「……え?マスターそれどこで」

「落ちてた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おお、聞こえるぞ。ホームズ爆死の霊、水着ネロ爆死の霊たちの怨嗟が。

いーしーよーこーせー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

いけない、かなり危ないところまで逝ってしまった。

改めて見ると……結構な量がある。

 

「これは聖晶石といって召喚サークルを起動するのに必要なものだよ。まさか拾っているとは思わなかったけど……」

「え!?そうなの!?」

 

実はエミヤのときは電力で召喚した。その方法だと一ヶ月に1回召喚出来るかどうか、といったところか。

 

「ロマニ、これダウィンチちゃんに渡して。そしたら多分恐らくきっといいようにしてくれるから、メイビー」

「そこは確証持ちなさいよ……」

 

しょうがないだろ?あのマッドサイエンティストだぞ?

 

「うーん、とりあえず持って行ってみるよ」

 

ちゃんと働いてくれることを願おう。ダウィンチちゃんだってやっていいことと悪いことは分かる……よね?

 

「ということは……新しい仲間が増えるの?」

「そゆこと」

 

是非使えるサーヴァントを召喚してほしいものだ。可愛いじゃないよ?使えるだよ?きよひー来ちゃダメよ?出番無かったからって拗ねないでよ?

 

「お、恐ろしや……」

「?」

 

この予感が間違ってることを願おう。

 

―――◇◆◇―――

 

「すごい、すごいぞ立花くん!!」

 

ダウィンチちゃんに呼ばれぐだ男と共に研究に入ってみたら物凄い勢いで肩を掴まれた。ダウィンチちゃん?目が血走ってるんですが?

 

「聖晶石といったか?あれは高濃度の魔力の塊だ!これでカルデアはあと1年は保つ!!」

「へ、へー……」

 

ところでダウィンチちゃんの後ろにある物体はなんだろう。縦長の……クローゼット?ロッカー?

 

「ん?これが気になるかね?これはぐだ男くんが使っている宝具の転送技術を真似て作ったものでな!名付けて四次元ロッカーだ!以前は魔力の燃費がネックで使えなかったのだが今なら聖晶石がある!これを使えば「すとーっぷ!!」なんだいぐだ男くん」

 

なんか、科学者ってヤバい……ぐだ男が止めてくれて助かった。

 

「ダウィンチちゃん……これ、聖晶石幾つ使った?」

「うっ」

 

だが、ぐだ男の厳しい声にダウィンチちゃんが固まる。あれ?聖晶石って召喚に必要なんじゃ?

 

「さ……」

「さ?」

「30個ほど」

「貴様殺すぞこらぁあああああ!!!」

 

!?ぐだ男がキレた!?

 

「10連分とかなにしてんの!?ねぇ!?恨まれて死にたいかこのポンコツ!!」

「な!?この稀代の天才であるレオナルド・ダ・ヴィンチに向かってその言い草はどうかと思うよ!?」

「うるせぇお前は今全てのマスターに喧嘩を売ったんだよ!!」

 

え?そうなの?

 

「回しても回しても礼装ばかりの悪夢を知らないやつは引っ込め!!」

「べ、別にこの四次元ロッカーも使えるだろう!?」

 

へー、四次元ロッカー……うわ、ほんとだ。中を見ると奥行が無限にある。これなら幾らでも物が入りそうだ。

 

「そりゃ倉庫要らなくなるけどさ!!そもそもそんな素材落ちないからな!?泥率の渋さはダウィンチちゃんも知ってるだろ!?」

「さ、さて?なんのことやらー」

「きぃさぁまぁああああ!!!」

「お、落ちついてよぐだ男!!」

 

正直、聖晶石の貴重性がよくわからない。そんなに半狂乱になって求めるものかな?

 

「甘い!甘いよマスター!!君はこれから地獄を見るよ!!」

「は、はぁ?」

「ダウィンチちゃん!!残り何個ある!?」

「ろっ……こ……」

 

ぐだ男の動きが固まる。そしてハイライトが消えた目でこちらを見つめた。ひぃ……

 

「よかったねマスター。これが1周年前なら1回しか召喚出来なかったよ」

「え、え?うん?」

「今更だけど俺の発言随分メタいな……」

 

ごめん、何話してるのか全然わからん。

 

「とりあえず召喚サークルの起動!ダウィンチちゃん働け!!」

「え、でもまだ四次元ロッカーの最終調整が」

「は、た、ら、け!」

「……はい……」

 

お、おう。あまりの剣幕にダウィンチちゃんでさえ従った。

 

「よし、それじゃあ行こうか……」

「う、うん」

 

さっきから「2回?2回で何が出るっていうんだ?」みたいなことを呟いているぐだ男が怖い。

 

―――◇◆◇―――

 

はぁ、2回。2回かぁ……あの馬鹿ダウィンチちゃんめ……

 

『召喚サークル、起動します!』

 

―――クルクルクルクル、バァーン!!

 

「……全く……奇妙な縁もあったものだな……」

「うぇ!?冬木の黒いセイバー!?」

 

 

あ、ダメだ。心折れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――少々お待ちください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よーし!回復!!

 

「よろしくね!」

「……馴れ合うつもりはない」

「えー」

 

しねぇ!!なんだそれ!オルトリアさん!?

 

「マスターは変なの召喚するね……」

「あんたには言われたくないわよ、カルデア1の変人」

 

失礼な!

 

マスターに抗議しているうちにオルトリアはさっさと部屋を出ていってしまった。まぁ、いいか?仲良くなるにはご飯が一番だろうか?ハンバーガーくらいなら作れるか?

 

「ま、まぁ気を取り直してもう一回いこう!ダウィンチちゃんよろしく!」

『了解!起動するよ!』

 

眩しい光が収まるとそこに立っていたのは、

 

 

 

「はぁ!?ばっかじゃないの!?」

「黒ジャンヌ!?」

 

えっ(思考停止)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうやだこのマスター。引き強すぎ(色んな意味で)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ、とりあえず

 

「ひぃ!!」

 

邪ンヌのトラウマ払拭しないとまともに話できるか怪しいんですが(白目)

前途多難だ……




どうも、橘です。

色々ガチャ報告します。主に爆死。

まずホームズ。10連で礼装コンプでした。
まぁ、こないよな?しゃーない。むしろ二周年礼装のカルデアパーティみたいなの出てラッキー。

水着
20連爆死。礼装さえすり抜けで恒常の星4。
つらたん。

福袋。我慢出来なくて人生初課金。
らいこーまま。


!?


被る可能性はモーさんと頼光ママで、
52騎からピックアップで?
そこ被るか!?

ヤンデレお母さんに愛されすぎて辛い。

いいもん……オルトリア水着だすもん(フラグ)


オルターズは邪ンヌとオルトリアをイチャイチャさせたい一心で出した。後悔はしていない。
日常回は3回くらい挟む予定。
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