ぐだ男がサーヴァントとしてぐだ子に召喚されたそうです   作:橘 翔

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久しぶりのマシュ視点(というか2回目)

読みにくかったりキャラ崩壊してたらすまぬ。


頼れる盾系後輩の日常

朝、目を覚ます度に安堵する。

 

まだ『自分』がいると。

 

消える恐怖なんて感じない。

 

だって、実感なんて湧いてこない。

 

でも……

 

不安が無い、訳ではない。

 

 

「マシュ、おはよう」

 

 

そんな不安も、先輩と会うと吹き飛んでしまうのだけど。

 

―――◇◆◇―――

 

先輩がなんだか忙しいみたいで構ってくれないんです。むむぅ……

なので!今日はカルデアを散策しようと思います!

 

「マシュさんおはよう」

「おはようございます」

 

職員の方々はとても優しくて、皆で頑張るぞっていう気合いが伝わってきます。目が輝いているんです。

 

それもこれも全て、

 

「エミヤ!!オムライス2つ!」

「ハンバーグだ!8番を鳴らせ!!」

「おいエミヤさん!?こんなに朝って忙しいのか!?こんなに忙しいとは思わなかったぞ!?」

「大体こんなものだ!それより手を止めるな!!」

「言われなくてもやってますぅぅぅぅうう!!!」

 

この食堂のお陰でしょうか?

 

エミヤさんの作るご飯は本当に美味しいのでやる気も湧きます!

 

「おおマシュ!!いい所に来た!言った番号のボタン押してくれ!!」

「は、はい!!」

 

あ、あまりに忙しそうだったのでお手伝いです!

 

食堂のシステムは、注文すると小型端末が渡され、料理が出来るとそれが鳴って知らせてくれます。あとは料理を取りに来るだけ、それだけのシステムなのですが……

 

人手が足りなさすぎます!!

 

なんですか、これ!

 

エミヤさんとぐだ男先輩でなんで20人分も捌いているんですか!?もはや腕が残像を伴うような速度で振るわれています!

 

「2!」

「13!」

「9!」

「14!」

「はわわわ!?」

 

作るの早すぎませんか!?

 

そんなこんなで職員の人が増えるペースも落ちてきたので何とかなりそうです。日頃から「早く人手、というかサーヴァント手を増やして欲しい」と愚痴っているぐだ男先輩の気持ちが分かった気がします……

 

「どうした、腕が落ちたか?」

「あ゛!?ほざいてろ弓兵」

 

罵りあいながらも凄まじいコンビネーション(食材を乗せた皿が必要に応じて右左に飛ぶんです!!食材を落とさない且つ相手が取りやすい適切な力加減で投げる2人……流石BI☆SYO☆KU☆YAですね!)を発揮する2人は、大変そうにしながらも楽しそうでした。

 

「あぁー、疲れた」

「これが毎日だ。これぐらいで音をあげてもらっては困る」

「お疲れ様です……」

 

やっと終わりました。まさかこんなに忙しいなんて……これを普段1人でやっているエミヤさんは何者なんでしょうか……

 

「お前無理しすぎだろ……また手伝いに来るわ」

「フッ、余計なお世話だ」

「はいはい、男のツンデレは需要ナッシング」

 

口では罵りあっているものの、お互いに認めあっているのが傍から見ると分かります。やはり数多の戦場(キッチン)を共に駆け抜けたからでしょうか?

 

「それで?マシュはこれからどうするの?」

「あ、えっとですね……」

 

お手伝いは一つ目完了ですね。また散策しましょうか?

 

「ん、おけおけ、俺もついてく」

「はい!」

 

―――ぐだ男が仲間に加わった!

 

―――◇◆◇―――

 

次に来たのは修練場です。ここはぐだ男先輩の強い要望で作られたみたいです。私達が着いた時には先客がいました。

 

「お!オルトリアじゃないか」

「おはようございます」

「む、若き料理人と盾娘か。どうした?」

「特に用は無かったけど目が合ったなら……」

 

 

 

 

 

 

「「手合わせ!!」」

「なんでですかっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

ど、どうしましょう!?職員さんと目が合ったら手合わせしないといけないのでしょうか!?今までのあの優しそうな視線の裏で隙を狙われていたのですか!?

 

「あれは勝手に盛り上がってるだけよ、マシュちゃんは気にしなくていいの」

「あ、はい」

 

職員の方があれは『ノリ』と言うものだと教えてくれました。……目のハイライトが消えていたのですがどうしたのでしょうか?

 

「モルガーン!!」

「なんちゃってもるがーん!!」

 

―――ッガーン!!!

 

…………

 

「「モルガーン!!」」

 

―――シュバーンッ!!

 

…………………………

 

「魔力放出!」

「カリスマ、宝具アップ系バフ!!」

 

「「モルガーン!!!」」

 

―――ちゅどーん

 

…………………………なんとなく職員さんの気持ちが分かりました。

 

試しに壁を殴ってみます。えいっ!

 

―――ガツンッ!

 

サーヴァントの力でも傷ひとつつきません。

 

ですが、なんということでしょう。

 

修練場めちゃくちゃなんですが!?

 

宝具をあれだけ大量連打したらこうなるに決まってますよね!?

 

もはやいつもの事なのか職員の方々は表情を失った顔で彼らを見つめていました。

 

お、お疲れ様です……

 

―――◇◆◇―――

 

説教をされたあと(2人とも懲りていませんでしたが)こんどは邪ンヌさんの部屋に向かっています。やることがあるんだとか。

 

「入るぞー」

「き、来たわ……ね……ってなんでこの盾っ子がいるのよ!?」

「別にいいだろ?」

「うっ……そうだけど……」

「ならほら、マシュも座って」

「はい」

 

一体何が始まるのでしょう?

 

と、おもむろにぐだ男先輩が取り出したのは

 

「絵本?」

「そ、読み聞かせしてんの」

「……なによ、文句あるの?」

「いえ!全然!!」

 

照れている邪ンヌさんが可愛いです。

 

「そんじゃ、始めますか」

 

―――◇◆◇―――

 

ぐだ男先輩って読み聞かせの才能があるかもですね。声が耳に心地好くてどんどん引き込まれていきました。

 

「となりました……と」

「わぁ……」

「ひぐっ、えぐっ」

 

思わず拍手をしてしまいます。邪ンヌさんは……泣きじゃくってますね。

 

「おいおい……悲劇系のストーリーなんだからしょうがないだろ?」

「だっでがわいぞうじゃない!!」

「おおぅ……濁点が酷いことに……ほら顔拭いて、鼻かんで。折角の可愛い顔が台無しだ」

(ゴシゴシ、フキフキ)

「まったく、なんでこんな本選んでくるのよ!ヒロインが可哀想じゃない!!」

 

目元を腫らしながら文句を言う邪ンヌさん。……邪ンヌさんって

 

「優しいんですね」

「はぁ!?ばっかじゃないの!?」

「そうだね、邪ンヌは優しい」

「なっ、アンタまで!」

「じゃないと絵本のヒロインに入れ込んで号泣なんてできないよねー」

「ねー」

「な・い・て・な・い!!」

 

普段はツンケンしている邪ンヌさんの意外な一面を見れて少し嬉しいです。いつもは不機嫌そうなのにここでは凄く自然に笑ったり怒ったり泣いたり……

 

「なんだか……いいなぁ……」

 

じゃれている2人を見て思わず呟きました。

 

それが聞こえてしまったのか聞こえなかったのか、ぐだ男先輩はおもむろに立ち上がると暇を告げました。邪ンヌさんの名残惜しそうな顔に罪悪感を感じつつ、2人で部屋を後にします。

 

「さて、次はどこへ行こうか」

「そうですね……」

 

実は目的も無しにブラブラしていただけなので目的地はありません。困りました。

 

「ん、わかった。次はそこに行くかー」

「え?」

「顔に書いてあるよっと」

 

優しい笑顔をしながらぐだ男先輩が私の手を引きます。ぐだ男先輩は普段はおちゃらけた雰囲気ですが、稀に大人っぽい表情を見せます。普段からそうすればいいのに、とは思わなくも無いです。

 

―――◇◆◇―――

 

辿りついたのは事務室でした。

 

「マスター、マシュがお呼びだよー」

「はーい」

「!?ぐだ男先輩!?」

 

ひょっこり顔を出したマスターの手には書類。やはり忙しいみたいです。だから邪魔をしないようにしていたのに……

 

「ぐだ男先輩、邪魔しないうちに戻りましょう」

「マスター、その仕事代わるからマシュとお話してあげて?」

「え?」

「わかった!でもいいの?」

「なんだかんだで裏方仕事ばっかりやってるからねー。これくらい軽い軽い」

「え、え?」

「それじゃあ……私の部屋に行こうか」

「いてらー。それじゃ、やりますか」

「え、えぇぇ!?」

 

まるで互いの考えがわかるかのようにトントン拍子に話が進んでいきます!!というか、

 

「ぐだ男先輩!?ほんとにいいんですか?」

「よきよき、マスターに構って欲しかったんじゃろ?なら仕事を代わればいいじゃなーいってことで!」

「あ、あの!ありがとうございます!」

「マシュー?早く行くよー?」

「はい!」

 

ひらひらと手を振るぐだ男先輩にお辞儀をした後、先輩と一緒に先輩のマイルームに向かいます。

 

どうしましょう。嬉しくて、嬉しくて、ニヤニヤすることを止めれません!

 

「ふふ、なんでそんなにニヤニヤしてるのさ」

「な、なんでもないです!」

「ほんとー?」

「先輩こそニヤニヤしてるじゃないですか!」

「ありゃ?バレたかー」

 

こんな何気ないやり取りが楽しくて、いつまでも続けばいいなと思います。

 

―――◇◆◇―――

 

先輩と沢山お話しました。

 

今日あったこと。

 

普段の皆さんの様子。

 

先輩が知らなかった出来事。

 

訓練の成績。

 

どんな話題にも先輩は笑顔で相槌を打ってくれました。

 

ドクターに教えってもらった知識を披露した時には笑顔が引き攣っていた気がしますが。

 

「あの、先輩」

「んー、なに?」

「先輩が忙しそうで、寂しかったです」

「そっか」

「またこうやってお喋りしてくれますか?」

「…………」

 

先輩は無言で手を握ってくれました。

先輩の手は柔らかくて、暖かくて、

 

それでも満足出来ない自分もいて、

 

少しだけ、ワガママな私でもいいんでしょうか?

 

「先輩、言ってくれないと、やです」

「マシュ……」

 

先輩は少しだけ目を見開きました。そして、満足気に笑うと

 

 

 

「喜んで!」

 

 

 

それだけで、幸せで。

 

私、こんなに幸せでいいんでしょうか?

 

でも、マスターはそれだけじゃなくて、

 

「やっとワガママ言ってくれたね?私ちょっと心配してたんだー。マシュって色んなこと抱え込みそうだったから。これからもどんどんワガママ言っていいんだからね?」

「……ぁ……」

 

ずるいです。

 

こんな時にそんなこと言われたら、もう、

 

「構ってください」

「うん」

「他のサーヴァントが召喚されても、その方に夢中になりすぎないでください」

「わかった」

「週一ぐらいはこうやってお喋りしてください」

「えー、私もっとでもいいのにー」

「……ぅあ」

 

だめです、だめです。おかしくなってしまいそうです。

 

「先輩、私、今、」

「ん?」

 

 

 

 

「すっごく幸せです!」

 

 

 

 

「そっか」

 

先輩は優しげな笑みを浮かべると頭を撫でてくれました。

 

「マシュが幸せなら私も幸せ」

「ッ!!」

 

先輩は……どこまで優しいのでしょうか?

 

なんとなく、()を思い出しますね。

 

先輩とよく口喧嘩していますが、この2人意外と似ているのかもしれません。

 

特にこの優しい所、とか。

 

「先輩、大好きですっ!」

「うん、私もマシュのこと大好き」

 

そういえば彼にもお礼を言わないとですね。

 

こんなに幸せな時間を過ごせたのも全て

 

彼のお陰なんですから。

 

「ありがとうございます、ぐだ男先輩」

 

先輩の笑顔を見ながら、そっと小さく呟きました。

 

―――◇◆◇―――

 

「ったく、なんて量残していきやがったんだあのマスター」

 

目の前に積まれる紙の束、束、束!

 

「わざとじゃない、よなぁ?」

 

いや、案外ありえる気がする。主に普段の俺の行動を振り返ってみると……うん、恨み買いまくってるなぁ……

 

「もうちょい真面目になろうかなぁ……」

 

書類の山を見て涙目になりつつあるぐだ男からお送りしました〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っしゃあ、やるかああああああ!!!←やけくそテンション

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――◇◆◇―――

 

―――事務室でのとある仲良しな2人の記録

 

「終わんねー。終わんねーよー」

「あら、ぐだ男じゃない。そんなに必死になってどうしたのよ?」

「お、マリー。実は……仕事溜めちゃって……」

「……はぁ、仕方ないわね。私も手伝ってあげるわ」

「!!!!マジすか!!」

「ただし!これからは出来るだけ溜めないこと!あと終わったら」

「たら?」

「褒めなさい!」

「おっけ頭ナデナデも追加する!」

「始めるわよ!」

「うい!」




どうも、橘です。

メイドさんはうちのカルデアには来てくれなかったよ……

燃え尽きたぜ、真っ白にな……

ということでメインストーリー絶賛攻略中です!
ガウェイン対策にエウリュアレ様も育て中。
まだ第四特異点です。

ぐだマシュの百合は正義。異論は認める。

次はローマ……かな?筋肉ェ……

お楽しみに!
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