ぐだ男がサーヴァントとしてぐだ子に召喚されたそうです 作:橘 翔
10連爆死してショックだった……
すまん……
「「
「「
「「牛王招雷・天網恢恢!!」」
「「
……………………
………………
…………
……
何してるかって?
種火集めだ察しろ。
―――◇◆◇―――
どうも、立花です。今は今後の特異点についての資料を確認してるとこかな。
―――ドサッ!
「おー、ぐだ男おかえりー。もうそろそろ休んだらどう……ってもういないし」
振り返った私の目に入るのは、黄金の輝きだけ。
「あいつどんだけ働いてんのよ……」
最近のオーダーはもっぱら霊基再臨の素材や種火集めだ。1人で私達の五、六倍ほど素材を持ってくるぐだ男に呆れるしかない。それにしても……
「あいつ……ここんとこ潜りっぱなしじゃない?」
料理はエミヤが作ってくれてるし、特に問題がある訳ではないんだけど……(むしろいない方がストレス軽減?)
「サーヴァントは疲れないから……大丈夫……なのかな?」
ちょっとロマニにカウンセリング頼むかー。
―――◇◆◇―――
足りない。
強さが足りない。
宝具を使えば戦える。
なら、使えなかったら?
魔力が枯渇したら?
俺は弱い。
先日、エミヤと手合わせをした。
結果は惨敗。
宝具の使用を禁止すると
何も出来なかった。
もちろん、エミヤは歴戦のサーヴァントだ。
圧倒的な力ではなく策で戦いにくるタイプだし、実戦経験の浅い俺の適う相手では無いのかもしれない。
それでも、だ、
負けた、負けた、負けた。
手も足も出なかった。
尽くの攻撃をいなされ、反撃された。
一撃も入れられなかったのだ。
足りないのはなんだ?
経験?力?
なにをすれば
「俺は守ることができる?」
―――◇◆◇―――
―――ぐだ男の反応が
そうロマニに告げられたとき、馬鹿なと思った。
今までの戦闘で危なげなく勝利していたアイツが?
さして苦戦した様子もなく、飄々としていたアイツが?
「ぐだ男の英霊としての格は高くない」
エミヤは厳しい顔つきで言った。
「他のサーヴァントを召喚することで一時的に自分自身も強化していたようだが……召喚していない状況で奇襲を受けたのなら」
静かに首を振った。
「そ、そんな!?ぐだ男はあんなに強くて……」
「それも真の強敵に出会っていなかっただけだろう?この世界にはバケモノが山のように存在する」
実際、今までに戦ってきたのだろう。エミヤは苦々しげに言い切った。
「じゃあ……救出は?」
「そもそもまだ生きているのかどうか」
「生きてる」
だって、感じるから、
「アイツの魔力が極わずかだけど感じ取れる」
「……ふっ、しぶとい奴め」
なら、とロマニが続ける。
「立花くん、令呪は使えないのかい?」
「あ……」
確かに、令呪なら……………………ッ!?
「ダメ、使えない!!」
「は?」
「わかんない、けど、繋がりが薄くなってる」
「そんな……」
「ドクター、救出しにいこう」
「……いや、待とう」
「ドクター!?」
「別に見殺しにしろってことじゃないさ。まだ生きてるんだろう?なら、」
―――まだやれるんじゃない?
ロマニは薄く笑いながら言った。
「きっとまだ消滅しないのは意地だよ。男には、カッコつけたいときがある」
「…………は?」
「きっとぐだ男くんは、このまま助け出されるなんて真っ平御免なんじゃないかな?」
「なるほど、な……あの男なら有りうるな」
「………………は〜〜〜!?ぜんっぜんわかんない!」
これだから男は!変なとこで意地張って!
「僕はぐだ男くんなら帰ってきちゃう気がするな〜」
「同感だ。何事も無かったように帰ってくるだろうな」
「はいはいわかりましたっ!もー、何があっても知らないからね!」
2人に苦笑いされて言えなかったけど、
実は私も思ってます。
なんてね。
はやく戻ってきなさいよ。乙女を心配させた罪は重いんだから。
―――◇◆◇―――
しまったなぁ……
無意識のうちに焦っていたせいか、
背後からのキマイラの奇襲にまんまとかかった。
クリーンヒットして気づいたことだが
俺って紙耐久すぎる……
一撃で右半身の殆どが複雑骨折した。
あのヘラクレスと渡り合えていたのも、何らかのスキルで軽減していたっぽい。
よって不意の一撃にはスキルも発動せず致命傷になってしまったと……
俺が悪いのは重々承知だ。それでも言わせてくれ。
キマイラってなんだよ!!こちとら種火周回中なんだよ!
その場は必死に離脱しようとしたものの、右腕を持ってかれた。満足に動くのは左半身のみ、隻腕状態。
いいじゃねぇか。
上等だ、ここでくたばるようじゃ誰も守れない。
―――◇◆◇―――
獣は血の匂いに誘われて大樹の下に辿り着いた。
獲物をすんでのところで逃したのだ。腹が減ってたまらない。
そこには美味しそうな肉があった。
何も考えずに飛びつき、貪ろうとした、その時、
上から何かが落ちてきて、
生きていく上で大切なものを砕いた。
―――◇◆◇―――
早熟な個体で助かった……
自分の右足を切り落とし、おびき寄せる餌とする。
結構危ない(精神的に)作戦をよくもまぁ成功させたものだ。
傷口は握り潰して止血しているが、流石に限界かな?
目眩を覚え思わず座り込む。いや、倒れ込む。敵は屠ったからセーフ?いや、まだ敵がいそうな場所で意識を失うのだからアウトか。
もういいや、疲れた。
そっと目を閉じようとすると、
ロマニの困った様な顔が見えた。
マリーの怒った顔が見えた。
エミヤの皮肉げな顔が見えた。むかつく。
マシュの笑顔が見えた。
マスターの、泣きそうな顔が見えた。
ん?
マスターのあんな顔見たことあったっけ?
あぁ、そうか、
このままじゃあんな顔させちゃうのか。
それは頂けないなぁ。
「あーあ、まだ休めないのか」
目の前には、もう一体のキマイラが迫っていた。
―――◇◆◇―――
誰かが戻ってきた音がする。いや、誰かが、なんかじゃない。
「ごめん、待った?」
散々心配させておいて開口一番が、これ。
笑わせてくれる。
でも、アイツらしい。
「ちょっとあんたねぇ!!」
怒った声を出そうとしたけど声が震えてしまった。しょうがないじゃないか。音信不通で2日なんて思ってもみなかったんだから。
なんど自分の
「お待たせ、マスター」
「ちょ、別に頭撫でろなんて言ってな」
「目が真っ赤だよ?」
それ以降、お互いに言葉を発しなかった。
―――◇◆◇―――
「ぐだ男先輩!よかった、無事だったんですね」
「ご迷惑をお掛けしました……」
「ぐだ男!ちょっとなによ!心配したじゃない!」
「ご心配をお掛けしました……」
「ふっ、やはりしぶといな」
「ご心配……してねぇなお前」
「ほら、やっぱり帰ってきた」
「あぁ、なんかもういいや」
多くの人(?)に心配を掛けてしまった。反省しなければ。
だってさ、
キマイラの群れに遭遇するなんて、思わないじゃん?
流石に諦めようかと思ったけど、
俺の
ん?それって何かって?
やだよ使いたくないほんとキツかったんだもん!!!
種火も結構取り込んだし、レベルアップしてる感もある。うむ。いい感じだ。
まぁ、エミヤと再戦したらボコられたよね……
くそぉ、おかんめぇ……
どうも橘です
始まりましたね、二部。
10連爆死して泣きそうでした笑
詫び石でマリー来たからいいけどね!(歓喜)
アルトリアちゃんよりマリーの方が欲しかった人だから!朝っぱらから奇声上げてました。
あれ?宝具レベル?課金?聞こえないなぁ。
昨日のショックのせいで前半ものっそいシリアス……
ちょっと注意してほしいのが
この作品はこの先、キャラ崩壊などを多数引き起こします( ̄▽ ̄;)でも、この世界のサーヴァントと皆さんの中のサーヴァントは全く別人と考えてください。
しょうがないじゃない。すべて僕の妄想なんだから(白目)
その分、皆さんをクスッとさせれたらいいなー、なんて思います。
次はオルレアンである。みなさんお待たせ、邪ンヌだよ!