彼も彼女たちも偽物を欲しない   作:風来のアスカ

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はじめまして。風来のアスカと申します。ちょっと変わった俺ガイル等を不定期に書いて行こうと思います。
初めてということもあって更新が遅い上、読みづらい事もあるかと思いますが、良かったら読んで下さい。


プロローグ

「…眠いな…」

3年になって早くも3ヶ月、今日は七夕だ。平日だから授業も当然あるが。仕方なくといった様子で俺はベッドから足を降ろし、ドアへ向かおうとする。

「おっにいちゃんー♪」

急にドアを開け入ってきた妹・小町。俺に似てはいるものの、俺とは違って人気があり、性格も明るい。総武高校に見事合格し、『生徒会』を手伝っているため教師からも生徒からも人望が厚い。無論男子生徒にも人気はあるが、手を出したら俺が全力で潰しちゃうよ?

「早くしないと遅刻しちゃうよー?寂しいお兄ちゃんの為に小町も一緒に行ったげるから。お、これって小町的にポイント高い?」

「高くねーよ、大体俺のチャリ目当てだろうに。」

小町が作った朝食を食べ、顔を洗って歯を磨き制服に着替え、自転車に股がる。晴れ渡る空を見て今日もいつも通りかと小町を後ろに乗せ自転車を走らせた。

何事もなく時間が経ち放課後になる。それぞれ部活に向かう者、帰り支度をする者、雑談を始める者、ザワザワとした教室が少しずつその音も小さくなっていく。そして一人の少女がこちらに向かって歩いてきた。

「ヒッキー、部室一緒にいこー。」

「おう…じゃあ先行っててくれ。俺はお前が行ってから行くから。」

「何で一緒にって言ってるのに先行かせようとするし!?」

「だってお前毎回いちいち掴まってくんだもん…暑いし…。」

由比ヶ浜結衣。俺と同じく『奉仕部』の部員でスクールカーストトップのメンバーでありながら誰にでも優しく、見た目も相まって男子人気がかなり高い。しかも柔らかい。主に胸が。うん、万乳引力は健在ですね。

「ヒッキー捕まえてないとすぐ逃げようとするんだもん、ゆきのんに怒られるよ?」

「ああ…あいつ怒らせるのはやべえな。」

マジでベーわーと心の中で戸部翔を登場させながら戦慄する。

雪ノ下雪乃。彼女もまた『奉仕部』の部員で、学校一と言われるほどの容姿を持ちながら、他人との関わりを好まず、クールさで由比ヶ浜とは違った男子人気を持っている。由比ヶ浜とは違って胸は…、…あーれれーおっかしいなー何か悪寒がするよー?…キモいな。

「…行くとしますかね…。」

「うんっ。」

「やっはろーゆきのん!」

「こんにちは由比ヶ浜さん。比企…ヒキオタニートくん?」

「…何で言い直してまで罵倒して来るんですかね…。」

「ふふ、ごめんなさい。こんにちは比企谷くん。」

「…おう。」

雪ノ下は紅茶を3人分入れ、先ほどの席へと戻る。3年になったためか基本は部室では3人とも受験のための勉強をしている。由比ヶ浜は雪ノ下に教わりながらうんうん唸っている。それを見ながら俺はフッと微笑をこぼし、自分のノートへと目を移す。

「一休みしましょうか。」

「疲れたー、ゆきのん厳しいっ!」

「…由比ヶ浜が悪いだろ、主に頭が。」

「ヒッキーひどいし⁉」

「比企谷くん、言い過ぎよ。ちょっと理解力と読解力がないだけよ?」

「ゆきのんも結構ひどいし⁉」

「ふふ、冗談よ。由比ヶ浜さん以前よりはずっと出来てるわ。」

「ゆきのんのお陰だよ、ありがとうー!」

そう言って雪ノ下に由比ヶ浜は抱きつく。

「暑いわ由比ヶ浜さん…。」

そう言いながらも雪ノ下は笑顔を崩さず、無理に離そうともしない。雪ノ下さん甘すぎじゃないでしょうかね。まぁゆりゆりゆるゆりしてて俺の目にも甘いですが。うん、意味がわからんこと言った。反省している。

くだらないことを考えていると不意に部室の扉が開かれる。

「こんにちはぁ!」

一色いろは。去年1年生にして生徒会長になり、色々なイベントをこなしてきた総武高校での有名人の一人だ。かなりの容姿とあざとさで男子生徒をちぎっては投げちぎっては投げしていた結果、同級生の女子に反感をくらい、勝手に生徒会長に立候補させられた為、当初は落選させてほしいと依頼してきたが雪ノ下と由比ヶ浜が立候補してしまうなど様々な事情で俺が説得、生徒会長の座について貰った。…が、あんまり生徒会長の仕事してねーんだよなこいつ…。副会長ごめんね…。

「こんにちは一色さん。」

ノックもしないで来たのに一色にも甘くないですか雪ノ下さん?

「やっはろーいろはちゃん!」

「…。」

「せーんぱーい何で無視するんですかぁ?」

「そうだよお兄ちゃん、無視はいけないよー?」

「おう小町、お前も来てたのか。」

一色の後ろからピョコンと小町が顔を出す。あざといなぁ、小町はやはり最強だな!

「ちょ、先輩まだ無視するんですかぁ⁉」

「やっはろー小町ちゃん!」

「こんにちは小町さん。」

「やっはろー結衣さん!こんにちはです雪乃さん!」

雪ノ下は再び紅茶を入れ、それぞれの前に置いた。

「先輩今日は七夕なんですよー?」

「いや、知ってるから。なに俺のこと馬鹿にしてんの?」

あざとくて可愛いけどぶっ殺しちゃうよ?やらんけど。

「そんなわけないじゃないですかー。そうじゃなくて、何か駅前で竹を飾って、短冊配ってるらしいですよー。一緒に行きましょうよー。」

「嫌だけど。」

葉山と行きなさい。

「早っ!?何でですかー!?」

「小町も行きたいから皆で行きましょう!お兄ちゃんもだよ?」

「…わかったわかった…。」

「先輩わたしが言ってもダメなのに小町ちゃんの言うことはすぐ聞くんですね!シスコン過ぎ、キモいです!はっ、もしかしてわざとわたしのこと冷たくしてわたしの気を引こうとしてますかそういうのは彼女になってから沢山してほしいのでちゃんと付き合ってからにしてくださいごめんなさい!」

何で小町の言うこと聞いてるうちにフラれてるんですかね…。何言ってるのか面倒だから聞いてねーけど。

「あたしはいいよー!ゆきのんも行こう!」

「そうね。由比ヶ浜さんも比企谷くんも行くのだし、依頼も無さそうだから今日はもう部室を閉めて行きましょうか。」

その後部室を出て、雪ノ下が鍵を閉め、職員室に鍵を返しに行っている間に小町と一色は生徒会室の方へ帰り支度をしに行った。…つーか一色はまだ生徒会の仕事あんじゃねーのか?…副会長ごめんね…。

俺は駐輪場に自転車を取りに行き、校門で4人を待って駅前へと向かった。

 

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