由比ヶ浜さんに頼まれて、今日は鶴見さんに会いに来た…のだけれど…。
「こんにちは。鶴見さ…」
「…八幡は?」
…何故この子は私に挨拶も返さず、比企谷くんを探しているのかしら?
「…留美ちゃんやっはろー。ヒッキーは今日来ないって言ったよ?」
「そう…で?結衣じゃなくてえ~と…雪乃が説明してくれるの?」
「え、ええ…それはそうなのだけれど、何故あなたは私を呼び捨てにしているのかしら?」
中学生に呼び捨てにされる謂れは無いのだけれど。
「…別に。仲良くしたいわけじゃないから。」
ふふふふふ…この子はどうやら私に喧嘩を売っているようね…。
「ゆきのん⁉怖いよ⁉」
「ふぅ…まあいいわ。ところでここではなんだから、あそこの喫茶店にでも行きましょう。」
「…という訳なの。比企谷くんが単細胞だから増えてしまったという可能性も無いわけではないでしょうけれど、七夕の短冊が最も高い可能性を持っているわ。鶴見さんあなたも書いたのでしょう?あの短冊に。」
「書いた、けど…八幡に会いたかった、から…。」
真っ赤になってるわね…私の小さい頃に似てるしやはり可愛いわ…比企谷くんがロリコンである可能性も否定出来ないから…もしそうなら不味いわね…。コホン。
「早急に対処したいけれど、残念ながらまだ一人見つかっていないの。見つかり次第連絡するから連絡先教えてくれるかしら?」
「…結衣ならいい。」
「え、あたし?」
…前言撤回。可愛くないわ。
「何故?」
「雪乃は同じぼっちだとあの時は思ってたけど、性格が怖そうだから。」
…やはりこの子とは決着をつけなければいけないようね…。
「ゆ、ゆきのん落ち着いて!」
「あら、由比ヶ浜さん?私は落ち着いているわよ?」
「ひぃー…ゆきのん怖すぎるよぉ…。」
由比ヶ浜さんが失礼なことを言ってるけれどまずはこの子ね…。
「鶴見さん。そんな態度では残念ながら協力出来ないわ。当然比企谷くんにも会わせない。比企谷くんは奉仕部の備品なのだから。」
「…ばっかじゃないの?」
こ、この子…!
「ま、まあまあ二人とも落ち着いて。あたしが連絡するから。ゆきのんもそれでいいでしょ?」
「ま、まあ由比ヶ浜さんがそう言うのなら…。」
由比ヶ浜さんには何故かあまり逆らえないのよね…。何故かしら…。
「結衣はアホだから、気をつけてね。」
「留美ちゃんひどいし⁉」
はぁ…。大丈夫かしら…。
「と、とにかく今度比企谷くんに会える日を伝えるわ。それまでは待っていてくれるかしら。」
「…いいけど。早くしてね。八幡に会いたいから。」
鶴見さんも比企谷くんが好きなのだから…許すとしましょうか。…比企谷くんは最後に誰を選ぶのかしらね。誰を選んでも、たとえ鶴見さんを選んだとしても、私は祝福出来るのかしら…?
今回も読んでいただきありがとうございます。次回もお楽しみに。