陽乃さん視点は難しいかも。
私に雪乃ちゃんが訊きたいことねぇ…。比企谷くんのことだろうね、雪乃ちゃんわかりやすーい。
「比企谷くんの事なのだけれど…」
やっぱりねー、しかもちょっと俯いてるから比企谷くんを取られないか心配なのかな?
「比企谷くんがどうかしたのかな~?」
どうせちょっかいかけないでとかそのくらいだろうな~。
「比企谷くんの事、好きなのかしら?」
…?雪乃ちゃん今、何て言ったの?
「え~と、雪乃ちゃんもう一回良いかな?」
「比企谷くんの事、好きなのかしら?と言ったのだけれど。」
あれ~?やっぱり聞き間違えでは無いみたいだね~。雪乃ちゃん、嫉妬かな?比企谷くんが私のこと好きだった、とか?
「なになに雪乃ちゃん、比企谷くんを私が好きだったら何かまずいのかな?取られちゃうって思ってるのかな~?」
ニヤニヤしてそう言うと、
「な…!そんな訳無いでしょう!何故私がひ、比企谷くんを、と、とられりゅ、るなんて嫉妬しなくちゃいけないのよ!」
焦ってる焦ってる。楽しいな~。雪乃ちゃんが焦ると凄く可愛いからね~。
「おやおや~?何でそんなに焦ってるのかな~?」
「~!!!」
雪乃ちゃんは顔を真っ赤にしてちょっと涙目でこっちを睨んできた。ちょっとやり過ぎたかな。
「ふふふ、冗談、冗談だよ。それで雪乃ちゃん。私が比企谷くんが好きだったとして何かあるの?」
「はぁ…。だから姉さんを家に入れたく無かったのよ…。まあいいわ。…比企谷くんが七夕の次の日から8人に増えたわ。」
ん?8人に、増えた?雪乃ちゃん頭おかしくなっちゃった?
「だ、大丈夫?雪乃ちゃん、熱でも出たの⁉」
そう言っておでこを触れてみるが特に熱はないようだ。
「姉さん。私がそんな嘘やふざけた冗談を言うわけ無いでしょう。これは事実なのよ。」
「でも比企谷くんが増えたって言われてはいそうですかって信じられるわけないよ~。」
「ならこれを見なさい。」
そう言って携帯の画面を見せてくる。
「猫耳パンさん尻尾の比企谷くんLOVE?なあにこれ?雪乃ちゃんの惚気?」
雪乃ちゃんはカァーッと音が聞こえるくらいに真っ赤になる。
「ま、間違えたわ…。」
「ゆきのん今の何⁉見せて!」
「何でもないから!離しなさい由比ヶ浜さん!」
ふむふむ、どうやらガハマちゃんにもナイショであんな画像にあんなこと書いちゃったみたいだね。ぷっ。
「こ、これよ!」
「ゆきのん後で絶対見せてね!」
「お~。本当に比企谷くんが8人いる~。それでこれと私が比企谷くんを好きかどうかが何か関係あるの?」
「七夕の日私達は短冊にあることを書いた。ひ、比企谷くんに告白したいと。」
そこまで言って更に赤くなる雪乃ちゃん。んー可愛い!
「わ、私が書いたのはそれに猫が欲しい、パンさんのグッズも欲しい、って書いたのだけれど…どうやらそれが」
「さっきの比企谷くんラブラブ画像って事ね。」
「違うと言ってるでしょう!」
いや~書いてたし。否定しても無駄なのに。
「あ~、でも私は関係ないかな。私そんなこと短冊に書いてないし。そもそも私彼氏いるしね~。」
「「え⁉」」
あ~やっぱ驚いたか。そりゃ言ってないからね。
「同じ大学の男の子なんだけどね、すっごく純粋なんだよね~。弄りがいがあるって言うか…比企谷くんがもっと素直で可愛いげがある感じ?なんだよ。ま、弄ってるうちにちょっと好きになっちゃった、みたいな。私も雪乃ちゃん達のお陰で外面気にしない様になれたしね。」
「姉さんいつの間に…。」
「陽乃さんおめでとうございます!」
「ガハマちゃんありがと~。雪乃ちゃん、私はちゃんと母さんにも伝えたよ。雪乃ちゃんもちゃんとしなきゃね。」
「え、ええ。」
雪乃ちゃんはそう言って頷く。
「さって、それはともかく。雪乃ちゃんさっきの画像もう一度見せなさい!」
「あっ、そうだよゆきのん!ずるいよ、あたしにも見せて!それとあたしにも画像ちょうだい!」
「ちょ、姉さん、由比ヶ浜さんやめ、やめなさい!」
ガハマちゃんと協力して携帯を雪乃ちゃんから奪う。
ガハマちゃんに雪乃ちゃんを捕まえて貰ってる間にさっきの画像を見つけて表示した。
「ほらほらガハマちゃん!比企谷くんが凄いことになってる上に凄い文字を書いてるよ~。雪乃ちゃん凄いな~。」
「うわぁ…ゆきのんずるいよ~。ヒッキーはまだゆきのんのじゃないんだから!」
「くっ…もういっそ殺しなさい…!」
雪乃ちゃんは諦めた様に目を逸らす。よしっ決めた!
「帰ろうかと思ったけど、今日は雪乃ちゃん家に泊まろう!」
「なっ…!」
「雪乃ちゃんに色々聞かなきゃね~。」
「あ、あたしも!ゆきのんに色々聞く!そんで画像も貰う!」
「も、もう勝手にしなさい…。」
今日も雪乃ちゃんは可愛いな~。
恐るべしはるさん。ゆきのんの上位互換なだけある完璧超人。絶対会いたくないタイプ。というわけで、はるさんはヒロイン候補から外れでした~。