はぁ…雪ノ下先輩に睨まれてつい本当の気持ち言っちゃったけど、恥ずかしかったな…。わたしは先輩が好き。だけど、ずっと言わないでおこうって思ってた。
だって先輩は恋とか人からの好意にひねくれて返してしまうほど、そうゆうのを怖がってる。…ううん、違うかな、わたしが怖いんだ。結衣先輩も雪ノ下先輩も先輩と凄く強い絆を持ってるから。勝てるわけないもんね。
「せんぱーい、わたしはどうすればいいんですかー…?」
わたしはずっと恋愛なんて簡単で積極的にいけると思ってた。男子なんてちょっとあざとさ満点の上目遣いで頼めばわたしの願い事を聞いてくれる。それは勿論葉山先輩もそんなの効かなかったけど、でも葉山先輩は仕方ないよね。あんなに人気だもん。あざとい女性もきっと沢山いたんだから。
それでも葉山先輩を彼氏に出来れば誰にでも自慢出来るし、そういうステータスみたいなのも含めて恋愛だと思ってたし。
でもあの日、わたしは先輩のあの一言でそういうモノは偽物だって気づかされた。
「それでも、俺は本物が欲しい…!!」
本物…。葉山先輩への思いは想いでは無かったってきっとその時にはわかってたんだよね。ただ、違うって言われてるみたいで、悔しくてついデスティニーランドで告白しちゃった。あの時、わたしは葉山先輩にフラれて、悲しかったと同時に何だかホッとしてた。フラれて良かったって。
この恋だと思ってるのはただのステータスが手に入るってだけのそれへの憧れ。そうやって思ったら、葉山先輩に全然興味が無くなってる自分に気がついた。
「…責任、取って下さいね。」
あの時にとっくにもうわたしは先輩が好きになってた。最初は何でこんなに眼が腐ってるみたいな人に相談しなきゃいけないんだーって、でもあざとく言えば男子なんて簡単、きっとコロッと何でも聞いてくれるって思ってた。
でも先輩は、ハマらなかった。いくらあざとく言っても、照れはしても素直に聞いてくれない。何でこの人には効かないんだろうって不思議だった。でもそうやって接してたら少しずつ、先輩がわかってきた。
先輩は本当はすんごく優しい。わたしに対してもひねくれてはいても、最後は必ず、
「…わかったよ、やりゃあいいんだろう!」
って…恥ずかしそうに頭をボリボリ掻きながら聞いてくれる。何かこの人可愛い、と思ってしまった。
…わたしも相当にひねくれてるけどね。本当は構って欲しいだけなのに、つい先輩に甘えて変な事を言ってごまかしちゃうし。好きで好きで仕方ないのに、葉山先輩が今も好きだって言っちゃうし。
先輩が好きになってからわたしは、今までの様には男子をこきつかったり出来なくなっちゃった。先輩だけに、やってほしくて、聞いてほしくて。それで、生徒会を言い訳にしてドンドンサッカー部の方に行かなくなって気付けば奉仕部のドアの前に行っちゃう。
先輩は葉山先輩みたいに直ぐにパパッと何でも出来ちゃうわけでもない。女の子に人気のお店を知ってるわけでもない。女の子をエスコートして、女の子が好きそうな事をするわけでもない。…でも、わたしが持ってた荷物をさりげなく持ってくれるって手を出してくれたり、葉山先輩にフラれちゃった時も一緒に居てくれた。
いっぱいワガママ言ってるのに、どんなことでも適当にやったりしなくて、めんどくさくてやる気出ねえって言いながら、結局聞いてくれた。
結衣先輩も雪ノ下先輩も今日、ハッキリと先輩が好きだって言ってた。もう今までみたいにはいかないみたい。…短冊に書いたけどやっぱり怖い。二人とも先輩との気持ちの繋がりは強いし、何よりも一番先輩と深く関わってる。わたしは二人に勝てるんだろうか?…先輩に好きだって素直に言えるんだろうか?
「…こんなにわたしを本気にさせたんですから責任取って下さいね、せーんぱいっ♪」
明日からも先輩だけに、あざとく可愛い後輩でいてあげますねっ!覚悟しててくださいねっ♪
さてさて、八幡リア充過ぎだろって位可愛い女の子にモテてるのにぼっちとか爆発しやがれって思いますが、それはさておき。いろはすも勿論ヒロインの一人です。今のところ、八幡に対しても動こうとしない二人に対し、多分発奮剤としていろはすはいるんでしょうけど、いろはすにも是非恋を頑張って欲しいものですね。あ、勿論本編の話ですよ?いろはすはマラソン大会で三浦に対しては完全に葉山狙い頑張れっていう感じでしたから、もう葉山狙いしてないのはバレバレですしね。サッカー部も行ってないっぽいのに奉仕部の方は毎日いるみたいですし。
…話が長くなりましたが、次回もよろしくお願いします。