これからもかなり間開けることが多いですが、投稿は続けます。
恐らく1ヶ月は開かないかと。
「なあ上条。お前の担任はこんなみすぼらしいとこに住んでんのかよ...。」
あまりのボロアパートに驚きを隠せない。
学園都市は意外にも貧困なのだろうか。
「いや、俺も初めてきたから_____。」
上条もあっけにとられている。
「それより早くインデックスをどうにかしないと。」
そう言って上条は1つずつ表札を確かめていく。
「お、あった。せんせーい!」
ピンポーン、ピンポーン_____。
どうやら見つけたらしい。
俺は階段を上るとボタンを連打する上条を見つける。
「まさか寝ているとか言うなよ...。そりゃっ!」
上条が思いっきりドアを蹴ったかと思うと、急に叫びだした。
「ぎゃあああ。ドア固すぎだろ!」
「対新聞屋さんのためにドアだけは頑丈なんですよー。ちょっと待っててくださいね今開けますから〜。」
中から幼女の声が聞こえたと思ったらドアが上条の額にクリーンヒット。
まるでマンガの一場面だ。
「あれ上条ちゃん?新聞屋さんのアルバイトでも始めたんですか〜。」
明るい声とは対照的に上条は、
「ふ、不幸だぁ〜。」
とうなだれる。
見事なほどくだらないコントに俺は呆れるしかない。
「上条。お前の不幸体質は本物らしいな。」
そう呟いて俺たちは小萌先生の部屋に押し入るのだった。
「それで上条ちゃん、こんな夜中になんなのです〜?」
「あんたはこの背中に背負ってるシスターが見えないのか?!」
上条が吠える。
「ふえぇー、そんな大声出さないで欲しいのです〜。ってえぇー!なんなんですかその銀髪シスターちゃんは?!けっ、怪我してるじゃないですかっ。」
慌てふためく幼女教師。
この幼女教師中身までガチ幼女なのか?
だが、見た目通りの反応でなんかしっくりくる。
「ああー、もう...。小萌先生は落ち着いて_____、それでインデックスどうすればいいんだ?」
「まずは...、部屋をちょっと片付けて、場所開けて欲しいかも...。」
確かに汚い部屋だ。
まるで一人暮らしの中年男性の部屋のよう。
タバコの吸殻に、ビールの空き缶_____。
「これはインデックスの言う通りだ。片付けるぞ上条。」
「あ、あぁ。」
改めて落ち着いて見回すと予想以上に汚いのを上条も気づいたらしい。
若干引き気味だ。
「こ、これはですね...。今日がたまたま汚いだけで、いつもはとても綺麗なんですよー。」
必死に言い訳してあたふたする幼女教師。
「はいはい、お前は邪魔だから外で待っててくれ。」
首根っこをつかんで扉の外へ運ぶ。
「ちょ、ちょっと何するんですか?!ここは先生の家なんですよー、ていうかあなた誰なんですかぁぁー。」
消えゆく声はほっとき、作業に取り掛かる。
「なんというか、意外にえげつないことするんだな。」
少し遠い目で上条がなんか言ったのは気にしないでおいた。
一通り片付けて禁書目録の治療魔術を開始するために今度は俺たちが外に出る。
「なあ、魔術師。インデックスは助かるのか?」
上条がボソッとつぶやく。
「まだそんなこと言ってるのか。成功すれば助かるし、失敗の確率も低い。あと、俺はみちとでいい。」
「あ、ああ。ならこの機会に一ついいか?」
「なんだ?答えられる範囲でなら構わないが...。」
「お前は魔術師なのに俺らを助けた__、なんでなんだ?しかもなんかいまいちまだ実感が湧かないんだ...、魔術っていうのがさ。」
「そうか。」
素っ気なく答える。
中はもう済んだようだ。
「終わったみたいだ、続きは中でしっかり話す。それで構わんだろう?」
禁書目録はすっかり治っていた。
だが寝息を立てているところ、失った血と疲労は戻らないらしい。
「大丈夫だ、魔術は成功している。ただ寝ているだけだ。」
不安そうな上条も少しはほっとしてくれた。
「さて_____、何から話すかな。」
とりあえず俺は自分のことから話し始めた。
つい昨日、この学園都市に引っ越してきたこと。
そして自分は禁書目録の敵ではないということ。
世界には魔術と科学があり、自分は魔術側だがどちらにも付いていない者であること...。
魔術について一通り説明をし、俺は口を閉じる。
なんか質問があればどうぞ?という雰囲気で_____。
「はぁ、もうわけわかんねー!やっぱ急に魔術って言われても上条さんはわかんないんですよー。」
髪をくしゃくしゃにしながら叫ぶ上条。
「科学にいた俺からしたら魔術なんて対極、そう簡単にも受け入れられるもんでもない。けど神山は俺たちを助けてくれた。そして今もしっかり噓偽りなく話してくれてるのは馬鹿な俺でも理解できた...。」
「魔術なんてわかんないけどあの神父は今は敵。だから一つだけ知りたい、なんでインデックスは狙われるんだ?」
魔術なんて理解できない、などというのに魔術世界にどっぷり浸かっている禁書目録の事を聞いてくるとは...。
これを簡単に説明と言うのはある意味難しい。
「それはだな...、皆同じ目的で禁書目録を狙うとは一概に言い切れんのだ。禁書目録は魔術知識の宝庫、狙う奴は純粋にその知識で誰かを救いたいのかもしれない、逆に誰かを傷つけるがためにそれが欲しいというやつもいるだろう_____。」
ここで一旦切る。
「だがな、そんな者は所詮は原典_____、魔術の教本みたいなものと思ってくれ。」
頷く上条。
「その原典に毒され勝手に堕落してゆくだろう。だから全く問題じゃないとは言い切れないが、そんなに気を病むことでもないんだ。そういう魔術師はたいした腕も力もないからな。」
「最大の脅威は禁書目録が魔神となるための一つの方法になりうることなのだ。」
きょとんとする上条。
確かに素人目からしたらぶっ飛んだ話だ。
「魔界の神って意味の魔神じゃないぞ。魔術を極めた人間が到達する神の領域_____、世界を例外なく捻じ曲げ法則さえ書き換える。それがあの禁書目録があればできる、それが一番の脅威であり魔術師の到達点でもある。」
まあ、魔神なんて知識だけではなれるものでもないのは確かだが...。
これからの事を考えて上条が知っておくべきなのはこういう存在だろうと思い話す。
「それじゃあインデックスはなんで魔神じゃないんだ?あいつはその知識があるんだろ?」
俺は首を振る。
「魔神なんてものは知識だけじゃ無理だ。他にもいろんな要素があって初めてなるもんなんだ_____、魔力が欠けた禁書目録では到達は不可能だ。」
「けど考えてみろ。他の要素が必要だとしても禁書目録さえあれば近づく、可能性が上がるんだそれだけで恐ろしいとは思わないか?。」
「何せ俺も___。」
言いかけて考える。
ここで上条に俺の能力をバラすのは危険に繋がる可能性もある、だが話したおかげでスムーズに進む可能性も十二分にある。
ここはどちらを取る方が後々いいのやら...。
「俺も...、"半分"魔神だ。」
目を見開き、驚く上条。
後者を俺は選択した。
これが正解であることを願い、話を続ける。
「俺は魔術は一つしか使えない、投影魔術だけだ。俺は投影魔術を極めて魔神の域に達した。機会、知識、魔力...、その他諸々条件は満たしていたから資格は揃っていたんだ。しかし魔術師としては三流以下の俺は魔術を極めた人間にはなれない、故に中途半端な力を持て余すただの人間。使えるのは魔神の力の一端と、不老不死の体質のみ_____、半端者なんだ。」
暗い雰囲気にしてしまった。
当時は悔しく、悩ましい
「上条、俺も禁書目録も身の上をお前に話したのは信用できると感じているからだぞ。そううつむくな、しゃきっとしろよ。」
「ああ、悪い_____ちょっとあてられてた。そうだな俺はインデックスを助ける、それだけだ...。それに神山には手助けしてほしい_____だめか?」
その言葉に俺は確信した。
上条当麻という奴は偽善者ではなく、ただ純粋にまっすぐなんだと...。
壊れていない正義もあるのだと。
「言うまでもないさ。そろそろ禁書目録が起きるぞ、彼女の側へ行ってやれ。」
かなり自己解釈含んでます。なんでタグにも独自解釈のタグ入れるつもりです。
禁書の魔神が魔術を極めた人間なら=fateの根源に近いかなってことを思い始め、一緒にしちゃいました。
双方のファンと原作者様には申し訳ない気持ちです。
けど、このまま独自解釈入れまくるつもりなので大目に見ていただけると恐縮です。